JPS5834688Y2 - 電池収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダやラジオ受信機等、各種電気機
器の電池収納装置に関し、その目的とするところは電池
収納装置の構成部品を少なくし組立て易くすると共に電
気機器の厚みを薄くできるようにすることにある。

従来における電池収納装置はたとえば第１図を用いて説
明すると、キャビネット１内に仕切り板２を取付けて電
池収納部３を構成し、キャビネット１内にビス４でもっ
て一端を固定した電池取出テープ５の他端を上記電池収
納部３内に配した構成であった。

この種の構成によればテープ５の取付けだけとってみて
もかなり面倒で時間のかかるもので、全体として組立て
難いものであると共に装置の厚みをあまり薄くできない
ものであった。

そこで本考案はこのような従来の欠点を解消するもので
あり、以下にその一実施例について図面と共に説明する
。

図において１１は電気機器たとえばテープレコーダので
あり、このキャビネット１１は第１キヤビネツト１２と
この第１キヤビネツト１２に嵌合される第２キヤビネツ
ト１３とで構成されている。

１４は第１キヤビネツト１２の内側に固定されたスピー
カ、１５は第２キヤビネツト１３の内側に一体に設けた
ボス、１６はこれらのボスに張架固定したフレキシブル
印刷配線板である。

このフレキシブル印刷配線板１６のボス１５．１５間に
張架された部分は上面に電子部品１７が取付けられこれ
らを下面に設けた導電箔で接続して録音、再生回路等が
構成されている。

また上記フレキシブル印刷配線板１６の右端部すなわち
右側のボス１５より右方の部分は導電箔が形成されてお
らずしかも自由に撓み得る帯状部１８として電池１９の
収納空間２０に持ち来たされている。

この帯状部１８は第３図に示すようにキャビネツＩ・１
３の幅より僅かに小さい幅となっているのでこの帯状部
１８は電池収納空間２０とスピーカ１４や電子部品１７
等のある空間２１を仕切ると共に電池１９．１９を包む
ようにして電池蓋２２の方までまわされている。

したがって電池取出し時には電池蓋２２を外し、帯状部
１８の端部１８ａを引き出すことにより電池１９．１９
を簡単に外部に取出すことか゛できる。

なお第３図で２３は電池の正電極部が当接される端子板
、２４は電池の負電極部が当接される圧縮バネで、これ
らは前記フレキシブル印刷配線板に電気的に接続されて
いる。

以上説明したように本考案の電池収納装置によれば回路
形成用のフレキシブル印刷配線板の一部を用いて電池収
納と取出しの容易化を行なっているので、部品点数が少
なく組立てが簡単で、機器の薄形化も簡単に行なえるな
ど、実用上の大なる効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電池収納装置を示す側面断面図、第２図
は本考案の一実施例における電池収納装置の側面断面図
、第３図は同装置の要部斜視図である。 １３・・・・・・キャビネット、１６・・・・・・フレ
キシブル印刷配線板、１８・・・・・・帯状部、１９・
・・・・・電池、２０・・・・・・電池収納空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネット内にフレキシブル印刷配線板を装着し、こ
   のフレキシブル印刷配線板の一端を自由に撓み得る帯状
   部となし、この帯状部を電池収納部に持ち来たして電池
   収納体兼電池取出用の部材となしたことを特徴とする電
   池収納装置。