JPS5834481B2 - 燐酸化セルロ−スファイバ−からの吸収性ファイバ−製品の製法 - Google Patents

燐酸化セルロ−スファイバ−からの吸収性ファイバ−製品の製法

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JPS5834481B2
JPS5834481B2 JP47036395A JP3639572A JPS5834481B2 JP S5834481 B2 JPS5834481 B2 JP S5834481B2 JP 47036395 A JP47036395 A JP 47036395A JP 3639572 A JP3639572 A JP 3639572A JP S5834481 B2 JPS5834481 B2 JP S5834481B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、燐酸化セルロースファイバーカラノ吸収性フ
ァイバー製品の製法に係る。
セルロースの加燐酸反応(燐酸化反応)は、これ1で織
物の防炎化のため、およびクロマトグラフィ用のイオン
交換媒体を造る紙のために提案されてきた。
例えば、Industrial andEngine
ering Chemistry 、 Volume
41 。
412、pp、2828〜2834(1949)には、
防炎化繊物を得るためのセルロースの燐酸化処理が記載
されている。
しかしiから、これらの開発に伴う研究では、得られた
燐酸化処理されたセルロースの吸収特性になんらのきわ
たった改善の徴候がなかったし、またか\る製品を、液
体吸収目的に特別に有用ならしめるように、例1えば特
定のりファイニング工程(refining)によって
変性するようななんらの提案もされてぃなかった。
本発明は顕著に有用な吸収性を示す燐酸化された( p
hosphorylated )セルロースファイバー
の製法に係る。
本発明によれば、燐酸化されたファイバーは、好1しく
は尿素と燐酸い水溶液を含む燐酸化浴中でセルロースバ
ルブシートを1ず含浸せしめ、次いで乾燥し、該含浸シ
ートを温度をあげて反応させ、硬化させ、蒸留水中に該
硬化シートを分散して燐酸化ファイバーの分散系をえ、
該分散ファイバーを蒸留水で十分に洗浄し、酸溶液、好
1しくは温酸溶液で処理して該分散ファイバーを酸形に
転化しそして該酸性化ファイバーをアルカリ性溶液で処
理して塩形に転化することによって製造される。
生成ファイバーは蒸留水で過剰の遊離アルカリを洗い落
される。
吸収性について最大の改良をうるためには、そのちと該
ファイバーを機械的リファイニング(refining
) IICかける。
最終的に、該ファイバーはファイバーの相互結合をさけ
るために溶媒乾燥される。
前述の機械的リファイニングは、未変性ファイバーと較
べて、既に改良されていた吸収性能を有する変性ファイ
バーの吸収性能をさらに相当に改善する。
また、リファイニングされなかったが溶媒乾燥されたフ
ァイバー自身も未変性ファイバーと較べて充分有用な改
良をしめている。
生成したファイバーは未変性ファイバーよりも非常に高
い水分率を有することを特徴とし、マットに成形した時
極めて高い吸収性能を示す。
かがるマットは、乾燥状態においてのみならずすでに吸
収したかなりの量の水を有するあとにおいても格別な毛
管吸引圧を及ぼす能力を有する。
充分i液体の吸収後でさえ高い吸引圧を及ぼす能力から
、補充的吸収要素として、例えば生理用ナプキン、月経
タンポン、生理帯、おしめ、多層吸収ハンカチ、外科用
スポンジ及びそい他の吸収備品に使用されるとき、燐酸
化されたファイバーのマットは極めて有用である。
またこれらのファイバーマットは一度液体が吸収される
とそれを保有する能力をも有する。
これは、吸収された液体が、それと毛管接触している他
の材料によう放出(ろ水)されることのないようにする
傾向がある。
別O有用な性質は、がSるファイバーから作られたマッ
トが、マットそれ自身の中で、吸収された液体を急速に
拡散する能力である。
燐酸化されたファイバーをイオン化された塩形(例えば
、ナトリウム塩)に転化するに際し、この段階で使用す
るアルカリは好1しぐは水酸化ナトリウムの希薄溶成で
ある。
しかし、炭酸ナトリウム、燐酸ナトリウム等のごとき他
のイオン交換体の溶液もこの目的のため使用されうる。
燐酸化ファイバーのナトリウム塩形は価格の立場から好
ましいが、カリウム又はアンモニウムの如キ他の塩形も
また適当である。
パルプファイバーの加燐酸反応は、前述の尿素燐酸塩方
法が好ましいとはいえ、前記した尿素と燐酸との溶液を
使用する方法以外の別の方法によっても達成されうる。
セルロースファイバーを燐酸化するための知られている
がより少ない満足度を与える他の方法として、オキシ塩
化燐とピリジン、オキシ塩化燐と燐酸、オキシ塩化燐ト
シオキサン、オキシ塩化燐単独及び燐酸のアルカリ金属
塩を使用することもある。
キユアリング即ち燐酸化溶液で処理されるパルプの反応
は、約1300〜195℃の温度で、約5分から30分
以上1での時間(たYその場合20分を超える時間は緩
やかな改善になるが)、好1しく行なわれる。
反応率は大体通常の時間一温度関係によるもので、それ
故に低温での長時間の反応はまた所望の結果を生ずる。
燐酸化ファイバーを酸形に転化するには、上記した塩酸
のかわりに4酸が使用されうる。
しかし、塩酸はファイバーの壁体をより容易に加水分解
するため好ましい。
即ちファイバーの次工程の膨張及びゲル化を可能にし、
毛管吸収を促進するからである。
ファイバーはまた中間の酸処理(それは前記のごとく最
終吸収性を改良するものではあるが)を省略して塩形に
転化しうる。
凍結乾燥もまたファイバーの相互結合や破壊をさけるた
め、最終段階で溶媒乾燥に代わりうる。
最も良好な結果のためには、湿式り7アイニングの間膨
張し膨潤しているパルプファイバーが乾燥時も膨張した
状態を保つことが好ましい。
通常膨潤液が膨潤したセルロースファイバーから蒸発乾
燥によって除去されたとき、膨潤した構造がつぶれてそ
の膨潤していなかった状態になる。
溶媒乾燥はかζる破壊を最少にする。
凍結乾燥においては、水は真空下の昇華により氷結状態
で除去されるので、凍結乾燥もまたこの目的を達成する
また凍結乾燥されたファイバー0マツトは、より反撥性
を有することがわかっている。
従って、最終用途のために加重された反撥性が求められ
る場合には、凍結乾燥法が好ましい。
いかなる場合にも、ファイバーは蒸発以外の方法によっ
て水を物理的に除去して乾燥されるべきである。
湿潤状態からの通常の蒸発乾燥は、生成ファイバーが、
たとえ機械的にファイバーに粉砕される場合でさえ、ど
ん々有意な程度にも吸収特性の所望の改善を示さない角
のようにかたいかた1りになる水素結合を形成するので
、好1しくない。
事実、かXる形状では、ファイバーは補充接着剤として
紙に使用されうる。
従って、本発明の目的は、著しく改善された液体吸収特
性を有する化学的に変性されたセルロースファイバーを
得るための適当な方法を提供することにある。
本発明の他の特徴、目的及び利益は以下の記載と添付図
面を参照すれば明らかである。
実施例 1 好ましい具体例として、非叩解、漂白北方産針葉樹クラ
フトパルプの夫々約14gの重量の4枚のシートを、尿
素50%、オルト燐酸18%、水32%(各重量%)か
らなる浴中に約30分間浸漬した。
含浸済みのバルブシートを、溶液の3重量部に対しファ
イバー1重量部の濃度になる1でろ水圧搾した。
湿潤シートをオーブン中で5分間160℃で乾燥し、反
応即ちキュアを行った。
キュアしたシートを脱イオン水中に分散し、生成スラリ
ーを、吸引済過器を用いて脱イオン水で数回洗って、処
理溶液がなくiる1で洗浄した。
p過物質を温頃酸の3%溶液中に分散し、600〜70
℃の温度で1/2時間ソーキングした。
い1、酸形のこのファイバーから過剰の酸を洗い落し、
N a 2 C03の5%溶液中に1/2時間ソーキン
グして塩形に転化した。
ファイバーを再洗後、慣用のPFI実験室用リフすイナ
ー中で10%濃度で2−分間リファイニングした。
次いでリファイニングしたパルプをアセトンで溶媒乾燥
した。
このようにして得られたファイバーから作られたマット
について、第5図に示す型の公知の毛管張力セル装置を
用いて毛管吸引圧を表わす吸収特性を調べた。
この装置では、ガラス漏斗14がガラス管16でゴムホ
ース17に接続し、ゴムホースは続いてビユレット18
に結合しており、ガラス漏斗14の一体部分として焼結
ガラスの細かいフリットの済過板12を具備している。
漏斗14をビユレット18とともに通常のベンチスタン
ドに取付け、図示の如く、ビユレットを、漏斗14と並
んで配置し、手動調節が可能なりランプ20で保持する
すべての連結が終ったとき、連続した空気のiい水力ラ
ムが済過板12の下面との直接の接触から管17を通っ
てビユレット18内の水の所望水位22にいたるように
、装置を水で充たす。
水位22を、hで示されるいずれかの予め決めた静水ヘ
ッドに調節しうる。
この予め決めたヘッドは、水が試料により吸収されるに
つれてクランプ20でビユレット18を上部に手動させ
る方法で試料を試験する間、実質上一定に保持される。
ここで記述され又後記の表(第1〜4図)で示される試
料試験O目的のため、予め決めた圧力即ち静水ヘッドは
水の60.40,25,15゜10及び0crfLが用
いられた。
各場合に試験したファイバー試料は、直径が6.35c
m(2−インチ)で風乾重量が約0.7gのニアレイド
マット(air −1aid mat)(7’かたちの
ものである。
試料を済過板12の上にかき、マット上に0.0063
kg/i(0,09ポンド/平方インチ)の軽い限定圧
を与える重量の有孔のナイロン円盤形のもので試料をお
おう。
72ダイン/備の表面張力を有する蒸留水を使って該装
置を充たす。
試験マットが済過板12を通して水を引っ張り、そして
水位が低くiるので、ビユレットを予め決めた圧力設定
点に手動調節し静水ヘッドを実質上一定に維持する。
100分内平衡が達成され、次いで吸収された水の容量
を記録する。
実施例1から作られたファイバーのマットをこの装置で
試験したとき、未変性パルプ(第1図参照)に比較して
著しく改善された吸収性能を示すことがわかった。
該試料マットは、ファイバー1g当り吸収された水5g
の水分で、水の60crrLの毛管吸引圧を生じた。
ファイバー1g当り1(Bi’の吸収された水で、なお
圧力15crfLを生じ、水約17gをファイバー1g
当り吸収後、やっと吸弓圧がOに到達した。
対照的に、処理されていないカッリファイニングされて
いない木材パルプわた毛状物(fluff)のマットは
、ファイバー1g当り吸収水5gで、水約12crrL
の吸引圧しか生じ左かった。
即ち実施例1の燐酸化パルプファイバーの場合の115
にすぎない。
実施例 2 この実施例では、含浸バルブシートを160’Cで10
分間キュアしたほかは、実施例1と同じ条件を使用した
第1図に示す如く、この産品は、実施例1のファイバー
よりも高い吸収能力を有し、ファイバー1g当り吸収さ
れた水9gで水の毛管吸引圧60備、吸収された水13
gで40crILを生じ、29.5gが吸収されたあと
、やっと圧力Oに達した。
実施例 3 本実施例では、含浸バルブシートを160℃で20分間
キュアするほかは実施例1及び2と同じ条件を用いた。
本産品は、実施例2と同様、低い含水量で高い吸収能力
を有した。
生じた毛管圧は水9gで60備、水13gで25Cfr
L、水21.9で圧力Oに達した。
実施例 4 本実施例では、含浸バルブシートを160’Cで30分
間キュアするほかは、実施例1,2及び3と同じ条件を
用いた。
この産品は低い含水量で実施例2及び3より僅かに低い
吸収能力を示し、かつ高い含水量ではさらに低い吸収能
力を示した。
測定された吸引圧は水8gで60crrL1水11gで
25crILであり、水約169でOにiった。
前記から、キユアリング時間は最終吸収性能に影響を及
ぼし、10〜20分のキユアリング時間が最も良好な結
果を提供すると結論できる。
第1図の種々の曲線はこの結果をグラフ的に表わしてい
る。
水60(41771の毛管吸引圧では、処理されたパ本
*ルプを160℃で5〜20分キュアしたときに、得ら
れた燐酸化ファイバーがファイバー1g当り水約5〜1
0gを吸収可能であった。
実施例 5,6,7.8 またリファイニングは吸収能力にある影響を及ぼすもの
と思われる。
これを試験するため、種々のりファイニング時間を用い
たほか実施例3(160℃、20分間キュア)のとおシ
に試料をつくった。
実施例5はリファイニングせず、実施例6は1分間リフ
ァイニングし、実施例7は21/4分間リファイニング
し、実施例8は4分間リファイニングしたものであった
これらの試料の吸引圧はほぼ下記のとおシであった(第
2図参照)。
これらの後者の結果から、リファイニングは燐酸化ファ
イバーの一次膜を破るのに役立ち、それは処理されたフ
ァイバーに膨張及び膨潤を、特に湿潤時に与えうろこと
が結論づけられる。
、ファイバーの顕微境観察によれば、リファイニング前
においては、普通の木材パルプファイバーの一次膜は実
質上その1\であるが、燐酸化パルプの一次膜がほぐれ
(fraylng)かつ幾分膨張する徴候を多くの場所
で示すことを除けば、燐酸化パルプファイバーは湿潤時
に普通の木材パルプファイバーと非常に似ていることが
わかる。
しかし、塩形のリファイニングされた燐酸化ファイバー
は、ファイバー壁(−次膜)がその1\残っていた場所
に現われるほんのわずか制限した環を有するファイバー
の長さをかなりの程度1で膨張せしめ膨潤せしめること
を示した。
実際上、個々のファイバーの一次膜の大部分は、いくら
か制限環が現われる場合を除いて、ファイバーの中心部
を曝露するように皮むけ(peel back)されて
いる。
リファイニングされた未変性パルプは多少のほぐれをし
めしたが、膨張又は膨潤を示さなかった。
それ故、ファイバー壁がこの段階で破られるときに得ら
れる膨潤と膨張の程度は、ファイバーにより生ずる毛管
吸引圧において明らかにきわめて重大な役割を演するの
で、リファイニングは、ファイバーを製造するに際し、
重要な段階となるものと考えられる。
この膨潤と膨張はりファイニングされた未変性ファイバ
ーの場合には生じない。
また吸収性能に及ぼすpHの効果を研究した(第3図参
照)。
実施例9の場合pH値約3で酸形の11であり、実施例
10の場合炭酸ナトリウムで塩形に転化し充分洗浄した
ことを除いて、実施例3(20分、160℃でキュアー
)のと耘りに試料を調整した。
本産品はpH値約8.5を有していた。
またこれらのファイバーはりファイニングしなかった。
変性せずかつリファイニングし々かったパルプに対する
値も比較のために加えた。
これらの後者の試験から、燐酸化ファイバーは、リファ
イニング前であっても、pH値の上昇に従い益々吸収性
になることを示している。
下表11−よび■の夫々では、効果についての第1欄は
、ファイバー1g当り含水量1(Bi’のファイバーマ
ットにより生ずる毛管吸引圧、第2欄は、40CrIL
静水ヘツドに対し、ファイバー1g当りの吸収される水
のg数を示している。
表M (D 数字は、パルプに対するキユアリング時間
の効果を示し、ここで含浸済みのバルブシートは、指示
された期間(分)の間、160’Cでキュアされた。
また生成ファイバーを2−分間、10φ濃度でリファイ
ニングし溶媒乾燥した。
これらの結果から、吸収特性に釦いて重要な改善をうる
ためには、含浸されたバルブシートは2分以上キュアさ
れねば彦らないことが結論される。
表口から明らかiように、吸収特性の改善はキユアリン
グ時間の2分と5分の間のどこかの時点で得られる。
約10〜20分の範囲のキュア時間は最高の吸収特性を
提供する。
表■は、加燐酸反応の間、160°Cで20分間キュア
したパルプに対するリファイニング時間の効果を示す。
リファイニングは、10φ濃度でなされ、産品を溶剤乾
燥している。
これらの結果は、リファイニングしなかった燐酸化パル
プが未変性パルプと比べて吸収性能で著しい改善を示す
一方、もし燐酸化パルプが少くとも1分間リファイニン
グされれば、非常に改善された結果が得られることを示
している。
上述した如く、燐酸化パルプファイバーのマットについ
てはまた、液体が一度吸収されれば、その液体を保持す
る能力が改善される。
第4図で示*ホされる吸収−脱着曲線はこの点をグラフ
的に示している。
二つの実施例の吸収曲線は前述のものと同じである。
脱着曲線の場合、毛管吸引圧は水の0crfLから60
6IILへと各種指示段階で上昇し、次いで各水位で保
持された水のg数を測定する。
結果は下表のとおり。
この表Vは、燐酸化ファイバーからつくられたマットが
、そのマットから他の繊維状マットの隣接吸収層へと毛
管吸引により吸収液体をろ水することに対して、未変性
パルプの場合よりも非常に高い抵抗性を有することを示
している。
吸収された水性液体をしっかつと保持する能力により、
燐酸化ファイバーが吸収パッド構造物の内部要素として
使用するのに充分適するようにされ、吸収液体に対する
より良好な貯水器として機能することができ、かかるパ
ッド類の機能的吸収能力と有効寿命に附加するものであ
る。
燐酸化木材パルプの改善された吸収特性を特徴づけるの
に有益であることがわがっている他の性質は、そのイオ
ン交換能力である。
下記に定義されるようi種々の形の燐酸化パルプについ
て、乾燥ファイバー1g当りのミリ等量(meq)で表
わす夫々のイオン交換能力(IEC)を決定するために
、0. I N水酸化ナトリウムを用いる電位差滴定法
によシ、イオン交換能力を試験した。
その結果はまたホスフェート基を水酸基で置換した程度
をしめている。
下表において選択された燐酸化パルプ試料はすべて、指
示時間の間、160’Cでキュアし、酸形の−11で、
溶媒乾燥したものである。
記録された結果は下記のとおり。
先に与えられた吸収に関する種々の値とこれらの値とを
比較することで、0及び2分間キュアした燐酸化ファイ
バーは極めて低いIECを有することがわかる。
2分を超えてキュアしたものは、非常に高いIECを有
する。
それ故に、吸収物品で特に有用である本発明により作ら
れた燐酸化ファイバーは、ファイバー1g当り約1〜5
meq以上のIECを特徴としうるもので、好ましい範
囲は約2.5〜5.0meq と思われる。
燐酸化ファイバーを他の吸収性ファイバーと区別するさ
らに別の特性はそれらファイバーが示す水分率である。
例えば、カルボキシメチルセルロースファイバーの塩形
でかつ約0.3以下の置換度を有するものは、先行技術
によれば、未変性ファイバーと比べて吸収特性が改良さ
れることがわかっている。
同じ置換度の塩形の燐酸化パルプファイバーは、非常に
大きな吸収力を示し、この増加はまた、各種のファイバ
ーの水分率をしめす下表に明らかに表わされている。
より高い水分率(%)を有するファイバーは、より低い
水分率を有するファイバーよりも水分に対する親和性が
大きいことを示している。
燐酸化パルプの酸形は、塩形のファイバーが示す水分率
の改善を示さないことも明らかである。
0.3よう高い置換度を有する燐酸化ファイバーは、そ
れより低い置換度を有するファイバーと比較したとき、
水分率についてさらに高い増加を示すこともまたわかる
吸収性産品の性能を1す燐酸化セルロースファイバーの
さらに他の性質は、水性液体を散布及び分散する能力が
格別であることである。
普通の木材パルプから作られる繊維のふわふわしたかた
1す(わた毛状物)は、貧弱な液体分散体であり、液体
が適用される点において、乾燥ファイバーにより囲1れ
た飽和した島状物をつくる傾向がある。
事実、水で飽和されたときには、未変性パルプファイバ
ーのわた毛状物のマットは、毛管接触している同じ型の
乾燥ファイバーの等量に対して、その液体の約20%し
か運搬し寿いであろう。
これに対して、燐酸化ファイバーのわた毛状物のマット
では、燐酸化ファイバーのわた毛状物の等量乾燥ファイ
バ一層に対し、その液体含量の約44%を運ぶ。
これは理論最大量の50%に近い。上記から作った中入
れ綿の中に液体を運ぶ能力についての前述のファイバー
との比較は下表でわかる。
(1)%は、湿潤マットに保持されたまたは平衡で乾燥
マットに移動した飽和した湿潤マット中の初めの水の百
分率であり、乾燥ファイバの重量は、両マットで同じで
ある。
この測定法は、A、A、バアゲ−(Burgeni )
及びC,カブア(Kapur )の“Capillar
y 5orptionEquilibria in
Fiber Masses“。
Textile Re5earch Journal
、 37 (5)356〜366頁、1967年5月
に見出すことができる。
低密度のファイバーのわた毛状物の層内で液体を分散す
る上記能力は、使い捨てのおしめ、月経帯、病院用吸収
性バット及び生理用ナプキンに応用するのに独特で高度
に好ましい性質である。
本発明が特に木材パルプファイバーに応用でき、またそ
れらファイバーは低価格と迅速i有効性の故に好ましい
型であるが、麻、黄麻、エスパルト、穀物茎、亜麻、バ
ガス、竹、あし、コツトンリンター、ホンヘイ麻その他
の如き同類のセルロースファイバーにもまた応用できる
前記の如く、本発明のファイバーからつくうしたマット
は、体液の吸収に用いられる備品の内部要素として有利
に使用できる。
それらマットは、吸収液の貯蔵器としてのみならず、構
造物中で使用される他のファイバーをより効果的に使用
可能にする分配体として作用する。
あるいはまた、備品全体がこれらのファイバーから構成
されていてもよく、または、どん左置であっても燐酸化
ファイバーの存在が燐酸化されていないファイバーから
もっばらつくられた備品に比較して改善された性質を与
えるのだから、該ファイバーを他の吸収性の小さ左ファ
イバーと混合又は混和することもできる。
例えば、燐酸化ファイバーは木材パルプのわた毛状物、
吸収性綿、コツトンリンター、レーヨンその他と混合し
うる。
合成繊維は、燐酸化ファイバーにより与えられる吸収性
の改善のいくらかに悪影響を与えるともないしは相殺す
るとも考えられるが、弾力の増加の如き特別の品質が必
要なときは、合成繊維もまた添加しうる。
以下に本発明の実施い態様および関連事項を記す。
(1) セルロースパルプファイバーを水溶性燐酸化
溶液で含浸し、該含浸漬みのパルプを燐酸化セルロース
ファイノ¥−を得るため温度を高めて反応させ、反応し
たファイバーを水中で洗浄し反応体を除去し、洗浄済み
のファイバーが該水中に分散している間にこのファイバ
ーをアルカリで塩形に転化し、該分散ファイバーが塩形
である間に機械的にリファイニングし、そしてファイバ
ー間の結合を避ける方法で該ファイバーがら鉄水を除去
することにより該ファイバーを乾燥することを含む、吸
収性の改良された変性セルロースファイバーの製法。
(2)燐酸化浴が、(a)尿素と燐酸、(b)オキシ塩
化燐とピリジン、(C)オキシ塩化燐と燐酸、(d)オ
キシ塩化燐とジオキサン、(e)オキシ塩化燐単独及び
(f)燐酸のアルカリ金属塩の溶液からなる群から選ば
れる前記第1項記載の方法。
(3)燐酸化溶液が、(a)尿素と燐酸、(b)オキシ
塩化燐とピリジン、(c)オキシ塩化燐と燐酸、(d)
オキシ塩化燐とジオキサン、(e)オキシ塩化燐単独及
び(f)燐酸のアルカリ金属塩の溶液からなる群から選
ばれる特許請求の範囲1記載の方法。
(4)酸が塩酸である特許請求の範囲1記載の方法。
(5)酸が塩酸である特許請求の範囲1記載の方法。
(6)アルカリが水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム及
び燐酸ナトリウムからなる群から選ばれる特許請求の範
囲1記載の方法。
(7)反応を約1300〜195℃の温度で約5から3
0分以上1での間行iう特許請求の範囲1記載の方法。
(8)水を溶媒乾燥で除去する特許請求の範囲1記載の
方法。
(9)水を凍結乾燥で除去する特許請求の範囲1記載の
方法。
(10) 7フイバーを少くとも1分間リファイニン
グ工程にかける特許請求の範囲1記載の方法。
(11) セルロースパルプファイバーを水容性燐酸
化溶液で含浸し、該含浸漬みのパルプを燐酸化セルロー
スファイバーをうるため温度を高めて反応させ、反応し
たファイバーを水中で洗浄し反応体を除去し、洗浄済み
のファイバーが該水中に分散している間に該洗浄済みの
ファイバーをアルカリで塩形に転化し、該分散ファイバ
ーが塩形である間に機械的にリファイニングし、そして
ファイバー間の結合を避ける方法で該ファイバーから鉄
水を除去することにより該ファイバーを乾燥するもいで
、この乾燥方法には溶媒乾燥と凍結乾燥が含1れること
からなる、吸収性の改良された変性セルロースファイバ
ーの製法。
02)セルロースパルプファイバーを水溶性燐酸化溶液
で含浸し、該含浸漬みのパルプを燐酸化セルロースファ
イバーをうるため温度を高めて反応させ、該反応したフ
ァイバーを水中に分散してこのファイバーを洗浄し反応
体を除去し、洗浄済みのファイバーを酸で処理してファ
イバーを酸形に転化し、該酸性化したファイバーをアル
カリ性溶液で処理してこのファイバーを塩形に転化し、
該塩形ファイバーを、水に分散した一11機械的にリフ
ァイニングし、そしてファイバー間の結合を避ける方法
で水を除くことによって該ファイバーを乾燥するもいで
、この乾燥方法が溶媒乾燥及び凍結乾燥を含むことから
なる、吸収性の改良された変性セルロースファイバーの
製法。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は、本発明の種々の形のファイバーの吸収値
を相互にまた未変性ファイバーと比較したグラフである
、第4図は、本発明のファイバーのうちの1種の吸収−
脱着値を未変性ファイバーと比較したグラフである、第
5図は、ファイバーの吸収特性を決定するに用いる試験
器の部分断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セルロースパルプファイハーヲ燐酸化用水溶液で含
    浸し、含浸済みのバルブを温度をあびて反応させて燐酸
    化したセルロースファイバーを得、反応したファイバー
    を水中に分散して該ファイバーを洗浄し反応体を除去し
    、洗浄済みの7アイバアを酸で処理してファイバーを酸
    形に転化し、該酸性化したファイバーをアルカリ性溶液
    で処理して該酸性化ファイバーを塩形に転化し、該塩形
    ファイバーを、水に分散した1−!機械的にリファイニ
    ングし、そしてファイバー間の結合を避ける方法で水を
    除去することにより該ファイバーを乾燥することからi
    る、吸収性の改良された変形セルロースファイバーの製
    法。
JP47036395A 1972-04-11 1972-04-11 燐酸化セルロ−スファイバ−からの吸収性ファイバ−製品の製法 Expired JPS5834481B2 (ja)

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