JPS5833572Y2 - 高圧プロ−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高電圧を印加する耐圧試験装置等の高圧プロー
ブに関する。

たとえば耐圧試験装置では装置本体で発生した高電圧を
高圧プローブを介して被試験装置に印加し耐圧試験を行
なうようにしている。

第１図は従来のこの種の高圧プローブの一例を示す図で
絶縁材製の本体１の一端に導電材からなる高圧充電部２
を突設し、この高圧充電部２を被試験装置の耐圧を試験
すべき端子に接触させるようにしている。

なお上記高圧充電部２へ高圧コード３を介して装置本体
で発生した高電圧を印加するようにしている。

したがって装置本体で高圧スイッチをオンすると高圧プ
ローブの高圧充電部２は高電圧に充電され、かつこの高
圧充電部２は露出しているために、たとえば操作者がこ
の高圧充電部２に触れると死亡事故を発生する虞があり
、極めて危険であった。

本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので安全性が高
く、しかも操作が容易で構造の簡単な高圧プローブを提
供することを目的とするものである。

以下本考案の一実施例を第２図に示す載断面図を参照し
て詳細に説明する。

図中１１は中空筒状の本体１１Ａおよびこの本体１１Ａ
から突出した取手１１Ｂを有する絶縁材製の保護ケース
である。

そして１２は上記本体１１Ａの中空部に進退自在に設け
られかつコイルバネ１３によって本体１１Ａの後端側へ
弾性的に押圧される摺動子である。

さらに１４は摺動子１２から上記取手１１Ｂに沿って突
設されかつこの取手１１Ｂの後縁からさらに後方へ延出
した把持片、１５は上記摺動子１２の前端に取着して上
記本体１１Ａ内に位置するとともに高圧コード１６を介
して図示しない高圧発生器から高電圧を印加する高圧充
電体である。

な釦、この高圧充電体１５は摺動子１２と一体に進退移
動し、この摺動子１２の前進によって本体１１Ａの前端
の透孔から外部へ突出するようにし、たとえば耐圧試験
を行なうべき被試験機器に接触して高電圧を印加するよ
うにしている。

さらに１７は把持片１４の前縁に取着した制御スイッチ
で制御ケーブル１８を介して接点信号を図示しない高圧
発生器へ与えこの高圧発生器から上記高圧充電体１５に
対する高電圧の供給を制御するようにしている。

なおこの制御スイッチ１７は摺動子１２が後退している
ときには取手１１Ｂ内に在ってその操作を阻止され把持
片１４が摺動子１２と共に前進することによって取手１
１Ｂの前縁から外部へ露出し、操作を許容される。

そしてこの制御スイッチ１７を操作することによって高
圧発生器で発生した高電圧を高圧充電体１５へ印加する
ようにしている。

このような構成であれば先ず高圧コード１６および制御
ケーブル１８を図示しない高圧発生器の所定の端子に接
続する。

この場合摺動子１２はコイルバネ１３のバネ力により本
体１１Ａの後端側へ弾性的に押圧されそれによって高圧
充電体１５は本体１１Ａ内に位置する。

そして、操作者が取手１１Ｂと共に把持片１４を把握す
ると、それによって把持片１４と共に摺動子１２がコイ
ルバネ１３のバネ力に抗して前進する。

そして摺動子１２が前進することによってこの摺動子１
２に取着した高圧充電体１５が本体１１Ａの前端から外
部へ突出し、筐た把持片１４の前進によって制御スイッ
チ１７も取手１１Ｂの前縁から外部へ露出し操作を許容
される。

したがって操作者の親指によって制御スイッチ１７を操
作しその接点信号を制御ケーブル１８を介して図示しな
い高圧発生器へ与えることができる。

一方高圧発生器は制御スイッチ１７の接点信号に応動し
て高圧コード１６を介して高圧充電体１５を高電圧で充
電し、この高圧充電体１５を被試験機器に接触させるこ
とにより耐圧試験等を行なうことができる。

したがって取手１１Ｂを把持片１４と共に把握すること
によって高圧充電体１５は外部に露出し、昔た制御スイ
ッチ１７を操作することができる。

そして取手１１Ｂの把握力を弱め、あるいは離すと、そ
れによって高圧充電体１５は本体１１Ａへ引き込すれ筐
た制御スイッチ１７も取手１１Ｂの内部へ引き込まれて
その接点信号も消勢し、高圧充電体１５に対する高電圧
の供給も断たれる。

すなわち操作者が取手１１Ｂを把持片１４と共に確実に
把握し、かつ制御スイッチ１７を操作した場合のみ高圧
充電体１５を高電圧で充電することができ安全で感電等
の危険を確実に防止することができる。

嗅上詳述したように本考案は、把持片を取手と共に確実
に把持することによって、把持片および摺動子がコイル
バネに抗して前進し、それによって高圧充電体が保護ケ
ースから外部に露出するとともにこの高圧充電体に高電
圧を印加する高圧発生器を制御する制御スイッチの操作
を許容するようにしたものである。

したがって安全性が高く、感電事故等の危険を確実に防
止することができる高圧プローブを提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の高圧プローブの一例を示す図、第２図は
本考案の一実施例を示す載断面図である。 １１・・・・・・保護ケース、１１Ａ・・・・・・本体
、１１Ｂ・・・・・・取手、１２・・・・・・摺動子、
１３・・・・・・コイルバネ、１４・・・・・・把持片
、１５・・・・・・高圧充電体、１６・・・・・・高圧
コード、１７・・・・・・制御スイッチ、１８・・・・
・・制御ケーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空筒状の本体およびこの本体から突出した取手を有す
   る保護ケースと、この保護ケースの本体内に進退自在に
   設けられかつコイルバネによって保護ケースの後端側へ
   弾性的に押圧される摺動子と、この摺動子から上記取手
   に沿って突設されかつこの取手の後縁からさらに後方へ
   延出した把持片と、上記摺動子に取着されて保護ケース
   内に位置するとともに高圧コードを介して高圧発生器に
   接続されこの摺動子の前進によって上記保護ケースの先
   端から突出する高圧充電体と、上記摺動子の前進時にだ
   け操作を許容され上記高圧発生器から上記高圧充電体に
   対する高電圧の供給を制御する制御スイッチとを具備す
   ることを特徴とする高圧プローブ。