JPS5833160B2 - カイテンヨクコウクウキヨウカイテンヨク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は回転翼航空機用の回転翼に関するもので、特
に弾性的軸受が組合わされ回転翼ノ）ブに関して回転翼
羽根が折畳み可能であるノ・プを具えた回転翼に関する
ものである。

弾性的軸受は回転翼羽根を回転翼・・プ上に装架するの
に用いられ得て、羽ばたき運動用およびリード／ラグ用
ヒンジと張力、捩りストラップを用いなくてもよくする
ので回転翼の全重量と複雑さとを軽減する効果がある。

格納および地上操作操縦の間に航空機のために要する格
納釦よび操作面積を減するように、胴体を覆う位置に回
転翼羽根を折畳むことを許すような回転翼を回転翼航空
機に設けることがしばしば要求される。

弾性的軸受の変形に制限があるので、そのために羽根の
折畳みに必要な角度が軸受の寿命を減することなしには
得られないという事実によって、このような回転翼に弾
性的軸受の使用することが妨げられる傾向にある。

そして羽根の折畳み操作の間に軸受上に作用する歪によ
って、かつ羽根が折畳み位置にある時の羽根の重量およ
び羽根が折畳み釦よび伸張位置間を動く時にそのピッチ
変更軸に関して回転する傾向のためにこの状態はさらに
悪化される０ 従ってこの発明の目的の一つは羽根を取付るために弾性
的軸受装置を使用しうる回転翼を提供するにある。

この発明の１つの実施態様によると、回転翼航空機用の
回転翼が提供され、その回転翼は大体鉛直軸に関して回
転するように配置されて多数の回転翼羽根を支持するノ
１プを具え、回転翼ノ・プは各羽根のための弾性的軸受
装置を具え、軸受装置は羽根からハブへ遠心荷重を伝達
するようにかつピッチ変換、羽ばたき、羽根の進み遅れ
運動を許すように配置され、大体鉛直の枢軸が弾性的軸
受装置の外側において支持装置内に位置し大体水平面内
に釦いて羽根の折畳み位置と伸張位置との間の運動を許
すように配置され、枢動支持装置をハブに錠止するよう
に作用して羽根が枢軸の１わりに運動する間に弾性的軸
受装置の変位を妨げる錠止装置を備えている。

他の実施態様によると、大体鉛直な軸に関して回転する
ように配置され多数の回転翼羽根を支持しているハブを
具え、回転翼ハブは中心部分とこの中心部分から径方向
に延長している多数の連結腕とを具え、各連結腕は中心
部分に堅固に取付けられかつ弾性的軸受装置を支持する
ように配置された第１部分と、それ自体の軸に関してか
つ回転翼ハブの回転軸に平行お、よび直角ｉ同円で回転
するように第１部分に対しそ相対運動しうるように弾性
的軸受装置で支持されている第２部分とを具え、前記第
２部分は回転翼羽根の大体水平面内における折畳み運動
を許す回転翼羽根の取付けのための枢軸と前記第１部分
と第２部分との間の相対運動を阻止するように前記第１
釦よび第２部分を錠止するための錠止装置とを具えてい
る回転翼航空機用の回転翼が提供されている。

各第１部分は１対の鉛直方向に間隔を保った水平板部分
とこれらの板部分の外端を連結する連結部材とを含み、
連結部材は内側面と外側面とを有してその内側面から弾
性的軸受装置を支持するように配置されている。

各第２部分は第１部分の板部材の間に位置しかつ連結部
材の外側面を超えて径方向外向きに延長しているそれの
脚部によって弾性的軸受装置に接続されているＵ形内端
部を具えかつ接続部材の脚の外端を互に連結する装置を
具え、この装置はその外端近くに枢軸を支持するように
配置されうる。

脚部の外端を互に連結する装置は連結部材の外側面に対
向する開放端を持った中空函を具えうる。

この中空函は脚部と一体に形成され′得そして円筒状で
あるとよい。

錠止装置は前記連結部材の外側面に関して軸方向往復運
動するように中空函内に支持されたピストンを具え、軸
方向運動は第１部分と第２部分との錠止を行ったり、釈
放を行ったりし、例えば流体作動装置のような動力装置
がそのような軸方向運動のために設けられている。

ピストンと中空函との相対回転を阻止する装置が設けら
れ得、そのような装置は中空函の内腔内とピストンの外
周上とに設けられる互に係合するスプラインであるとよ
い。

互に噛合う突出部がそれぞれ連結部材の外側面上および
ピストンのこの外側面に近い面上に設けられ、それでピ
ストンが連結部材の外側面に接触するように回転翼ハブ
の回転軸に向って動く時、第１部分および第２部分上の
突出部が噛合い、第１部分と第２部分との間の相対運動
を阻止し、ピストンが引込むと、突出部は分離されて相
対運動を許す。

各部分上の突出部はぐさび形の歯の環で形成されうる。

この発明を例示のためだけに、添附図面に関して以下に
記載する。

図は回転翼航空機用回転翼の一部を示し、回転翼は鉛直
回転軸１０を中心として水平面内で回転するように配置
されていて、多数の回転翼羽根１１（その根本の端だけ
を示す）を支持するハブ９を具え、羽根は航空機の作動
の間にハブ９と一緒に回転するようにハブから径方向に
延長している。

・回転翼羽根１１は径方向に延長する多数の連結
腕を含む取付装置によってハブ９に連結され、連結腕は
ハブ中心部分１３に堅固に固着された第１部分１２と第
２部分１４とを具えている。

各第１部分１２は中心部分１３からそれぞれ径方向に延
長する１対の鉛直に間隔を置いた水平板部分１５゜１６
を具え、これらの板部分は外端が連結部材１７で互に連
結され、連結部材はその内側面４７が弾性軸受装置１９
を支持するように配置されている。

各第２部分１４は第１部分１２０２つの水平板部分１５
．１６間に位置しかつ弾性的軸受装置１９によって支持
されたＵ形内端部１８を具え、との内端部のその２つの
脚部４９け中心部１３から径方向外向きに延長し、連結
部材１７をまたぎ、連結部材１７の外側面４８を超えて
延長している。

径方向に延長する円筒状中空函２３が第２部分１４の両
脚部４９を互に連結し、脚部４９と一体に形成されてい
る。

中空函２３は連結部材１７の外側面４８に向く開放端を
有し、かつ大体鉛直の枢軸２４を具えた外端に終ってい
て、この枢軸に回転翼羽根１１の根元部分が折畳み運動
するように装架されている。

位置決めおよび錠止装置２５が設けられて、羽根１１が
作動位置に伸張された時これを位置決めし錠止する。

各弾性的軸受装置１９は連結部材１７の内側面４７とＵ
形内端部１８との間に支持され、円錐軸受２０および焦
点２２の１わりに配置された部分球軸受２１からなυ、
各軸受２０．２１はゴムのような弾性の層と金属または
他の非伸張材料の板との交互の層からなる結合体からな
っている。

弾性的軸受装置１９の変形は第２部分１４の第１部分１
２に対する相対運動を許し、この相対運動は自己の軸に
関する回転運動および鉛直回転軸１０に平行な面および
垂直な面内の回転であって、それで作動の間に回転翼羽
根１１のピッチ変換、羽ばたき、および進み遅れ運動を
許す。

作動中羽根の羽ばたきおよび進み遅れ運動は軸受装置１
９の焦点２２の１わりに起こる。

一円歯車２６が中空函２３の外端内に枢架され、枢軸２
４と作動的に組合わされている一円歯車２７と噛合って
いる。

ここに記載されている実施例では一円歯車２６が流体装
置（図示せず）で動かされて、枢軸２４の會わ９に羽根
１１をその折畳みおよび伸張位置間に動かす。

流体作動装置２８がピストン２９の鉛直回転軸１０に対
して進退する往復軸方向運動を行なうように円筒状中空
函２３内に装架されている。

ピストン２９の周は中空函２３の内周に形成された軸方
向スプライン３１と噛合うスプライン３０を具えピスト
ン２９の軸方向運動の間に部材の間の相対的回転運動を
阻止している。

くさび形の歯３２の輪がピストン２９の内側面から内向
きに突出していて、ピストン２９が連結部材１７の外側
面４８に接触するように、作動装置２８によって軸１０
に向って押された時、板部分１５．１６間に支持された
連結部材１７の外側面４８から外向きに突出する類似し
たくさび形の歯３３の輪と噛合うように配置されている
。

回転翼の通常の作動形状においては、ピストン２９は図
示のようなその引込１れた位置にあって、それで歯３２
と３３とは噛合っていない。

飛行制御装置（図示せず）によって作動されるピッチ制
御腕３４が第２部分１４の一つの脚部４９上のボス３５
に枢接され、弾性的の進み遅れダンパ３６が円筒状中空
函２３の外側に連結され、かつ杆３７を介して中心部１
３に接続されている。

第２図にかいて、羽根落下止めおよび反羽ばたき機構が
全体を符号３８で示され、かつ休止位置で示されている
。

レバー３９の一端が下方の水平板部分１６の外端に形成
されたボス４０上に枢架されて、レバー３９の回転翼回
転面と直角な面内での枢動を許す。

レバー３９の揺動錘４１を具え、この錘はばね４２によ
ってボス４０上に枢架されて径方向外向きに延長する掛
金４３に連結され、それで図示した休止位置で、掛金４
３は円筒状中空函２３から内向きに延長している腕４６
の端に形成されているボス４４の面に接触している。

ボス４４の内側面はレバー３９上に形成されたカム面４
５に接触して、掛金もまたばね４２によってカム面４５
に接触するように保持されている。

第２図で、羽根連結腕を作動位置で示し得、羽根落下止
めおよび反羽ばたき機構を休止位置で示しうるように腕
４６Ｊｄ破断して示しである。

ここに示した回転翼の通常の作動に釦いて、ピストン２
９は図示のようなそれの引込１れた位置にあって、回転
翼羽根１１の根元端は位置決め錠止装置２５によって伸
張位置にあって錠止されている。

回転翼が鉛直な回転軸１０に関して回転し始めると、落
下止めおよび反羽ばたき機構３８は遠心力によって作動
され、揺動錘４１がばね４２の作用に抗して位置４１ａ
に回動し、掛金４３がボス４４との保合から外れて上昇
するようにカム面４５をも動かし、それによって羽根１
１を通常の羽ばたき運動を行いうるように自由にする。

羽根１１の遠心力による荷重は第２部分１４、弾性的軸
受装置１９、連結部材１７および第１部分１２のｌ対の
水平板部分１５．１６を経て回転翼ハブの中心部１３に
伝わる。

回転翼羽根の適正な循環的ピッチ変更運動はピッチ制御
腕３４によって始められ、羽ばたき訃よび進み遅れ運動
は弾性的軸受装置の円錐軸受２０および球軸受２１の変
位および捩れによって許され、これらの運動は弾性的軸
受装置の焦点２２に関して起こる。

進み遅れ運動の制動は弾性的ダンパ３６によって与えら
れる。

作動の終りにおいて、回転翼の回転が停止する以前に、
飛行制御装置は中心集中にされて、弾性的軸受装置１９
の自動調心性を可能にし、かつ進み遅れダンパ３６が羽
根１１を正しく進み遅れ面に置いて、羽根を折畳む必要
のある時、錠止装置の係合が起りうるようにする。

回転翼が停止すると、落下止めおよび反羽ばたき機構３
８が自動的に作動して、各羽根を羽ばたきしないように
錠止し、それによって羽根１１の下がり過ぎおよび突風
などによって起る望１しくない羽ばたき運動を防止する
。

そのばね４２によるこの機構３８０作用はまた、羽根１
１の折畳みを要する時に、錠止装置の係合を確実にする
ように羽根１１が正しくフラップ面内に置かれることを
確実にする。

回転翼羽根１１の折畳みを要する場合は、作動用流体が
流体作動装置２８に供給されて、ピストン２９が連結部
材１７の外側面４８に接触するように押され、それで歯
３２と歯３３とが噛合って、第２部分１４したがって羽
根の枢軸２４を第１部分１２の連結部材１７ふ・よび１
対の水平板部１５゜１６を介して積極的に中心部１３に
錠止することによって、弾性的軸受装置１９を羽根の荷
重から絶縁する。

位置決めおよび錠止装置２５の錠止作用は次いで開放さ
れ、これは便宜に流体圧によって行われ、そしてまた流
体圧が一円歯車２７と噛合っている一円歯車２６を動か
すように供給され、それによって、大体水平面内に釦け
る回転翼羽根１１のその折畳み位置への枢軸２４に関す
る運動が起されるが、これは弾性的軸受装置１９の何等
の変形も起すことなしに行われる。

回転翼羽根のすべてを同時に折畳む必要はないこと、そ
して個々の羽根が折畳み操作の以前に停止した時の方位
角の位置に応じて異った角度で折畳筐れるのが望筐しい
ことが理解されるべきであす る。

これはそれぞれの−円歯車２６の運動を自動的に順序づ
けて制御する装置を組合わせることによって容易に遂行
しうる。

第２部分１４は噛合っている歯３２．３３によって第１
部分１２に錠止されているので、羽根の枢軸２４は折畳
みの間にいかなるピッチ変更運動を行うことからも阻止
されていて、そのような運動の傾向および羽根１１の重
さによって起されるいかｉる負荷も堅固な構造部によっ
て中心部分１３に伝達され、弾性的軸受装置１９によっ
ては伝達されない。

それ故、この発明は回転翼航空機用の回転翼を提供して
いて、回転翼は羽根をつけた羽ばたき釦よび進み遅れヒ
ンジおよび引張り捩り連結杆の代りに弾性的軸受装置を
使用していて、この軸受は羽根の折畳み操作の間の望１
しくない変位および負荷から絶縁されていて、それによ
ってこのような作業状態の間の軸受の損傷が防止され、
その使用寿命が長くされる、さらに他の利点は折畳みの
間の羽根の重さが飛行制御装置によって伝えられないで
錠止された堅固な構造部によって伝達される点である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の回転翼航空機用回転翼の１実施例の
ハブと１つの羽根の取付部とを示す一部破断部分平面図
、第２図は第１図の回転翼部分の一部破断部分側面図で
ある。 ９・・・・・・回転翼ハブ、１０・・・・・・鉛直回転
軸、１１・・・・・・回転翼羽根、１２・・・・・・第
１部分、１３・・・・・・中心部分、１４・・・・・・
第２部分、１５，１６・・・・・・水平板部分、１７・
・・・・・連結部材、１８・・・・・・Ｕ形内端部、１
９・・・・・・弾性的軸受装置、２０・・・・・・円錐
軸受、２１・・・・・・部分球軸受、２２・・・・・・
焦点、２３・・・・・・中空函、２４・・・・・・枢軸
、２５・・・・・・位置決め錠止装置、２６ 、２７・
・・・・・−円歯車、２８・・・・・・流体作動装置、
２９・・・・・・ピストン、３０，３１・・・・・・ス
プライン、３２．３３・・・・・・くさび形歯、３４・
・・・・・ピッチ制御腕、３５・・・・・・ボス、３６
・・・・・・進み遅れダンパ、３７・・・・・・杆、３
８・・・・・・反羽ばたき機構、３９・・・・・・レバ
ー、４０・・・・・・ボス、４１・・・・・・揺動錘、
４２・・・・・・ばね、４３・・・・・・掛金、４５・
・・・・・カム面、４６・・・・・・腕、４７・・・・
・・内側面、４８・・・・・・外側面、４９・・・・・
・脚部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 大体垂直左回転軸１０に関して回転するように配置
   され多数の回転翼羽根１１を支持しているハブ９を具え
   、回転翼ハブは中心部分１３とこの中心部分から径方向
   に延長して各々が第１部分１２及び第２部分１４を有す
   る多数の連結腕とを組合わせて具え、各第１部分は外向
   きに延長した１対の対向板部材１５．１６とこれらの板
   部材を連結して板部材間に空所を形成する連結部材１７
   とこの連結部材の径方向内側面４７上に位置する弾性的
   軸受装置１９とを具え、各第２部分はＵ形の彎曲部が前
   記空所を通りかつ前記弾性的軸受装置の径方向内側に連
   結されかつその脚部４９が前記連結部材を越えて径方向
   外方へ延長しているＵ形内端部１８と、第２部分上で前
   記連結部材の外方に位置し回転翼羽根の伸長作動位置と
   折畳１れた位置との間の大体水平面内における羽根の折
   畳み運動を許す回転翼羽根の取付けのための枢軸２４と
   、回転翼羽根の折畳み操作の間に前記第１部分及び第２
   部分間の相互の運動を錠止しかつ弾性的軸受装置を圧縮
   状態に保持するように前記脚部４９の外端に連結された
   中空函２３内に支持されて前記連結部材１７の径方向外
   側面４８に形成されたくさび形の歯３３と噛合いうるく
   さび形の歯３２を具えて前記径方向外側面４８に対して
   進退する径方向往復運動を行なうピストン２９とを備え
   ることを特徴とする回転翼航空機用回転翼。