JPS5832680A - 硫酸変成した高炉滓を用いる含水軟弱土の強度増加方法 - Google Patents

硫酸変成した高炉滓を用いる含水軟弱土の強度増加方法

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JPS5832680A
JPS5832680A JP13064581A JP13064581A JPS5832680A JP S5832680 A JPS5832680 A JP S5832680A JP 13064581 A JP13064581 A JP 13064581A JP 13064581 A JP13064581 A JP 13064581A JP S5832680 A JPS5832680 A JP S5832680A
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additive
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furnace slag
strength
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Kazuhiro Matsubara
松原 一弘
Ikuo Okabayashi
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、硫酸により変成された微細急冷高炉滓と石コ
ウ及びポルトランドセメントを強度増加剤に用い、含水
軟弱土の強度増加を経済的にかつ効率よく行なう方法に
関するものである。
従来、海、港湾、河川、湖沼などに堆積した含水軟弱土
を改良するために、あるいは浚渫して埋立てた軟弱地盤
を人の歩行や建設機械の搬入が可能となるように、それ
ら含水軟弱土を強度増加させることは一般に知られてい
る。このような軟弱土の強度増加方法の中で、比較的短
時間で大きな強度増加を達成し得る方法として強度増加
剤あるいは固化剤を用いる方法が行われている。この場
合、強度増加剤としては、セメント、生石灰、水ガラス
、アスファルト、有機高分子物質などが提案されている
が、いずれも強度増加の点で劣ったり、経済5性の点で
採算が合わなかりたりなどの欠点を有し、満足すべきも
のではない。殊に、ヘドロなどの含水比の大きな軟弱土
の処理の場合、その1回当りの処理量は数万〜数十万m
3にも達することから、適用する強度増加剤量も必然的
に多量になり、従って、この強度増加剤は可能な限シ安
価でかつ少量で大きな強度増加を示すものでなければな
らない。
、本発明者らは、上記した従来法の問題点を解決すぺ〈
鋭意研究を重ね、先に安価で効果的な含水軟弱土の強度
増加方法を提案した(特願昭54−8915号、特願昭
55−43cks号、特願昭56−61023号、以下
先願技術と言う)。これらの−先願技術は、含水軟弱土
の強度増加において、公知の通常の方法より強度増加剤
の使用量を減少させ、かつ、含水軟弱土の所要強度に達
する迄の時間を短縮させることに成功したものである。
即ち、これらの方法は、ポルトランドセメント・ポゾラ
ン物質・石コウ系の強度増加剤としてポルトランドセメ
ント・高炉急冷滓・石コウを特定し、この強度増加剤の
素材を2種類の添加剤に分け、それらの添加剤の添加順
序、割合及び添加剤粒度までも規定することによって、
各々の添加剤成分の相互の反応及びそれらの各成分と微
細な土壊粒子(比表面積がl m3/ 9以上のもの)
の成分との含水軟弱土の強度増加に関与する諸反応を効
率よく円滑に生起させるものである。発明者らは、更に
研究を重ねた結果、微細急冷高炉滓を硫酸により変成し
たもの1を、先願技術の強度増加剤の素材に用いる占含
水軟弱土の強度増加処理すると、先願技術より更に顕著
に効率よく円滑にその目的を達成し得ることを見出し、
本発明を完成するに到った。即ち、発明者らは、含水軟
弱土に、硫酸により変成された微細急冷高炉滓と石コウ
及びポルトランドセメントを添加・混合することを特徴
とする含水軟弱土の強度増加方法を提供するものである
微細急冷滓を硫酸と接触させて反応させた場合(a)高
炉滓は酸により分解して、その表面のシリカやアルミナ
成分は活性化されると同時に、高炉滓の比表面積は著し
く増大する。伽)硫酸は最終的に高炉滓に含まれている
カルシウム成分と作用し、2水石コウの結晶として変成
高炉滓に残る。従って、この様な硫酸処理の効果により
、この硫酸変成高炉滓は未処理のものとは異なった反応
活性を示す独漬な強度増加剤の素材となり、効果的に含
水軟弱土の強度増加作用に寄与する。
本発明における硫酸変成高炉滓は、微細急冷高炉滓を反
応容器中でかきまぜながら硫酸と反応させて得ることが
できる。この場合、微細急冷高炉滓は、製鉄高炉から副
生ずる高炉滓(スラグ)を急冷して得た粗粒状のものを
更に粒径300μ以下に粉砕したものである。高炉滓の
急冷は、−水で粒状化急冷する湿式法、少量の水と空気
を利用した半乾式法、空気のみを利用した乾式法により
行われる。一般的には、湿式法による、所謂、高炉水滓
と呼ばれているものが原料として好適である。
これは、製鉄高炉の副生物であるスラグを水で急冷して
1〜5 mm  ぐらいの砂状ないしは粒状に砕いた水
滓である。この組成は、鉄鉱石の成分やその高炉や操作
方針によって若干異なるが、およそ次の様なものである
。S s O230〜35%、A120313〜18%
、CaO38〜45%、Fe2030.5〜1.0チ、
MgO3〜6%、S O,5〜1.0 %、MnO0,
5−1,5係、TiO□0.5〜1.0チ。
本発明において用いる微細急冷高炉滓はアルカリなどの
刺激作用により水硬性を発揮し得る潜在水硬性を有する
ものである。このような潜在水硬性は、高炉滓を急冷し
、その結晶化を回避して、結晶化エネルギーを内部に保
存した非結晶(ガラス状)のものとすることによって得
ることができる。高炉滓を徐冷して得た結晶質のものは
、メリライト(ゲーレナイトca2A12sio7・オ
ヶルマナイF Ca2Mg5tz07系固溶体)とオル
トケイ酸カルシウムを主要構成高物とする緻密の結晶質
であり、潜在水硬性がないので不適当である。また、こ
の急冷高炉滓は、反応剤として利用するため、できるだ
け微細な状態で用いることが必要である。通常の1〜5
mmの粗粒状のものは、硫酸変成における硫酸との反応
及び変成高炉滓の土壌寸セメントとの反応に寄与する表
面積が小さすぎ、反応性が著しく低下するので不適当で
ある。本発明の場合、300μ以下、殊に100〜1μ
の微細急冷高炉滓を用いるのが好ましい。
本発明に適用される微細急冷高炉滓の工業的に好ましい
硫酸処理方法は次の2種類に大別される。
(11微細急冷高炉滓に硫酸を直接に作用させる。
(2)排煙脱硫処理に於て、排ガス中のSOxを吸収、
酸化して得られる硫酸量を微細急冷高炉滓に作用させる
(1)の方法において用いられる硫酸は、市販の硫酸で
もよいが、経済性及びエコロジイの面からは各種化学工
場から排出される廃硫酸の使用が好ましい。この硫酸処
理は種々の方法で゛3了−なうこ、とができる。例えば
、(a)硫酸水溶液に高炉滓に添加・混合したり、(b
)硫酸処理高炉滓の分離した母液に、高炉滓を分散させ
、これに所定の硫酸を添加・混合したり、(C)まだ、
高炉滓に硫酸水溶液を添加混合させる方法などがある。
この場合、反応に用い、られる硫酸量は一1高炉滓I 
Kgに対し、硫酸(100チ硫酸換算)を5〜1002
、好1しくは10〜801の割で作用させる。添加する
硫酸濃度は、高炉滓に所定量の硫酸が均一に分散混合す
るような液量を形・成する濃度であればよい。高炉滓に
硫酸を接解させると、前記した様にシリカとアルミナ成
分は活性化され、硫酸の大部分は最終的に2水石コウと
なる。この場合、高炉滓のアルカリ成分は1部硫酸と反
応し溶解するが、硫酸カルシウムの溶解度が他の硫酸塩
より小さいので、最終的には2水石コウの結晶に変り、
変成高炉滓に残る。従って、この硫酸変成高炉滓の製造
に肖り、製品を分離した母液を硫酸の希釈溶液に繰り返
し用いることが好ましい。この母液を用いることにより
、高炉滓からMgOやAl2O3分の溶出を抑制し、さ
らに処理により生ずる2水石コウの溶解によるロス(室
温でCa5O検出量で水に約2チ溶解)を防ぐことがで
きる。尚、本発明では(a)硫酸変成高炉滓(素材A1
)と石ロウ(素材A2 )を混合したスラリー溶液(添
加剤A)として用いたり、また(b)このスラリー溶液
と共に添加剤B(ポルトランドセメント)を含水軟弱土
に添加・混合する場合がある。この時には、石ロウはこ
の段階では反応に関与しないので、最終的にスラリー溶
液の濃度が所定の値と々るように配慮さえすれば、□石
コウは任意段階で添加して直接に添加剤Aのスラリー溶
液を調製することが出来る。例えば所定液量の存在下で
高炉滓と硫酸を接触させた後に石ロウを添加したり、所
定液量となるように高炉滓、石ロウの粉末またはその懸
濁液と濃硫酸または希硫酸と接触させたり、また、石ロ
ウ、硫酸と高炉滓を接触させるなどの種々の方法がとら
れる。
(2)の方法に於いても(1)の方法と同様に取扱われ
、反応させる硫酸は所定の範囲に調節する。
本発明において用いる強度増加剤の他の素材の1つであ
る石ロウは(素材A2)、2水石コウまたは不溶性無水
石コウ(■型無水石コウ、硬石コラを含む)が用いられ
る。しかし半水石ロウや可溶性無水布コラを、これらの
石ロウの1部と置換して含水軟弱土の早期強度のために
用いることもある。
2水石コウを用いる場合、この粒度は特に制約されず、
粉末あるいは粒状物であればよく、本願発明に於ては、
排煙脱硫面コラをはじめ各種の副生石ロウが付加価値を
高めることがなく回収4時の形態のままで使用すること
ができる。また、不溶性無水石コウを用いる場合には、
その溶解速度の関係から粒度300μm以下の粉末状の
ものが好ましい。本発明の場合、はたる石を濃硫酸にて
加熱分解してフノ化水素を製造する際に副生する不溶性
無水石コラを用いることができる。尚、本発明でいう石
コラの重量は無水石コラCaSO4としての値である。
また、本発明に用いる強度増加剤のもう1つの素材であ
るポルトランドセメント(添加剤B)は日本工業規格J
IS R5210に準するものであるが、一般的には、
その内の普通ポルトランドセメントが用いられる。しか
し、含水軟弱土の処理条件によっては、中庸熱セメント
、早強セメント及び超早強セメントなどの規格に準する
ポルトランドセメントの単独、またはこれらを混合した
ものを使用してもよい。
上記の素材A、及び素材A2は、添加剤Bの添加・混合
前であれば含水軟弱土への添加・混合の順序は任意であ
る。即ち(a)素材Aの添加・混合の後素材A を添加
混合する方法、(b)逆に先ず素材A2を添加混合した
後素材A1を添加:・混合する方法、(c)素材A1、
A2を同時に添加する方法、のいずれであってもよい。
しかし、実用的な面では、画素材を同時に、殊に混合物
(添加剤A)の形態で添加・混合することが好ましい。
素材A、 、 A2の使用割合は、重量割合Al/A2
として9515〜60/40の範囲であることが必要で
ある。この使用割合は添加剤Bの使用量をも鑑みた、 
 総合的な実験結果から特定したものである。AH/A
2比が60 / 40より大きいと、素材A1.A2添
加剤B及び微細粒子土壌との間でのエトリンガイト(3
Ca011A12o3弓caso41128〜33H2
o)ノ生成反応・に必要な石コラ量が不足すること、及
び添加剤Bの凝結に悪影響を与える含水軟弱土中の有機
物の弊害のマスキング効果が不十分になるなどの含水軟
弱土の強度増加に及ぼす効果が小さく々るために好まし
くない。一方、AH/ A2比が9575より小さくな
ると、上記のエトリンガイトの生成反応に必要な石コラ
量以上にそれが供給されることと、硫酸変成高炉滓が反
応剤として不足するために、含水軟弱土の強度増加に及
ぼす効果が小さくなるので好ましくない。
本発明の方法においては、上記した素材A1とA2を含
水軟弱土に添加・混合した後、次に添加剤Bとしてのポ
ルトランドセメントを添加混合する。
本発明に用いる素材A1とA2の総量(または添加剤A
)と添加剤Bの含水軟弱土への添加重量比(A1”A2
)/Bは、70 / 30〜45 / 55の範囲に保
持することが含水軟弱土の強度増加を効率よく円滑に達
成するのに重要である。即ち、添加重量比(AI+A2
)/B比が70 / 30より大きいと含水軟弱土中に
於ける諸反応の誘発が不十分で、一方、45 / 55
より小さいと総合的最適組成分のバランス比外となり、
含水軟弱土の強度増加の効果が小さくなる。また、添加
剤Bの添加量比が大きすぎると、即ち、(A□+A2)
/Bが小さすぎると、強度増加効果が小さくなる弊害の
他に次の(a)〜(d)如き問題を生じる。(a)強度
増加処理に際し発熱が大きくなって処理土中に内部ヒズ
ミが発生するなどの問題を生じたりする。ω)処理土に
は水酸化カルシウムが多量に含まれるようになることか
ら処理土がアルカリ性の強いものになる。(c)下水や
海水によって容易に侵食されやすくなる。(d)添加剤
のコストが高くなる。
前述したとうり、本発明の方法においては含水軟弱土に
対しまず素材A とA (添加剤A)を加2 え混合する。この添加・混合の作業性は極めてよく、ま
た、この素材A、とA2(添加剤A)が加えられだ含水
軟弱土は、後続の添加剤Bの添加・混合が均一かつ容易
に行ない得る様に作業性は改善され、しかも、添加剤B
の添加による反応が°旧情に起り得る土壌基盤に効果的
に改質される。次に、この反応性が高められた含水軟弱
土に添加剤Bを添加−混合する。この添加剤Bの添加に
より、その水和反応が始まると、添加剤Bと素材A1及
びA2との反応、及びこれら素材A1. A2と添加剤
と微細土壌の成分との反応が誘発され、含水軟弱土の強
度は増加される。この場合、上記の如く、素材A。
とA2(添加剤A)が加えられた含水軟弱土は、誘発さ
れる諸反応が生起し易い土、壌基盤に改質され、さらに
作業性も向上しているために、後続の添加剤Bの添加・
混合は均一かつ容易に行なわれ、含水軟弱土中の強度増
加反応は極めて効率良く進行する。
本発明において′は、上記の様に含水軟弱土の強度増加
処理を行なう場合、素材A1とA2(添加剤A)と添加
剤Bの各々の成分及び微細土壌との間で陽イオン交換反
応、エトリンガイト生成反応、ポゾラン反応等の諸反応
が生起する。第1添加処理に於て、素材A1とA2(添
加剤A)と含水軟弱土が均一に混合されるので、第2添
加・混合により、これらの強度増加反応に関与する諸反
応は、含水軟弱土全体にわたって均一に、かつ、円滑に
進行し、含水軟弱土は迅速に強度増加される。
以上の如く、本発明に於ては、含水軟弱土の強度増加に
際し、素材A、とA2(添加剤A)を添加・混合した後
に添加剤Bを添加・混合することが望ましいが、要すれ
ば、素材A1とA2(添加剤A)と添加剤Bを含水軟弱
土へ同時に添加・混合することも可能である。しかし、
含水軟弱土の強度増加に於て、添加剤Bを添加混合した
後に素材A1とA2(添加剤A)を添加・混合する又、
その操作の作業性が悪くなるために、特殊の施工機を用
いても前者の様に効率よく目的を達成することは困難と
なる。即ち、含水軟弱土にまず添加剤Bを加えると、含
水軟弱土の粘性、ゲルストレングス及びpH値に著しい
悪影響を与える。これに起因し、必然的に操作処理の作
業性が悪くなり、含水軟弱土の均一混合操作性がむずか
しくなる。これに伴い、後続の素材A1とA2(添加剤
A)の添加・混合による均−分散及びその諸反応にも悪
影°1を与えて含水軟弱土の強度増加の発現が悪くなる
。添加剤Bのみを先に加えることによる、含水軟弱土の
粘性、ゲルストレングス及びpn値に及ぼす悪影響の原
因は、ポルトランドセメント中のca2+とOH−であ
る。この悪影響の原因となるCa  とOH−も、本発
明の強度増加剤を用い、素材A1とA2(添加剤A)と
添加剤Bの含水軟弱土への添加順序を特定することKよ
って、含水軟弱土の強度増加の操作性は改善され、しか
も、その化学的緒特性を効果的に利用することがで、き
る。
本発明の大きな特徴は、前記したように、素材A、が硫
酸変成高炉滓であり、素材A2が添加剤Bの添加・混合
の前に含水軟弱土に添加・混合されることである。この
素材A、とA2(添加剤A)を添加・混合すると、(a
)処理土の作業性が向上されること、(b)ポルトラン
ドセメントの凝結に悪影響を与える含水軟弱土中の有機
物などの弊害をマスキングすること、(C)反応刺激剤
が加えられると強度増加の基礎となる諸反応が円滑に起
り得る様な状態となること、等の作用と効果のために、
本発明の目的が効果的に達成される。したがって、添加
剤Bを第1処理された含水軟弱土に添加・混合した場合
に、セメント成分の水和反応は易容に生起し、これに伴
う消石灰の刺激作用が起こり、含水軟弱土の強度増加作
用に必要な諸反応が円滑に遂行される。本発明にょる含
水軟弱土の強度増加処理に於ては、この優れた反応性に
より、含水軟弱土の強度増加に関与する、土壌の陽イオ
ン交換反応、エトリンガイト形成反応及びポゾラン反応
が効率よく起り、含水軟弱土の迅速かつ効率的な強度増
加の発現が達成される。
本発明を実施する場合、素材A、とA2 (添加剤A)
及びBはいずれも粉末またはスラリー状で添加するこ・
とができる。本発明の方法は前記のように、従来の方法
とは異なり、素材A1とA2(添trn剤A)添加剤B
及び微細土壌との反応が極めて効率よく起り、処理土の
強度増加が最も大きく成るように配慮されていることか
ら、所要の強度増加を得るのにそれら素材A1とA2(
添加剤A)と添加剤Bの使用量は少なくて済み、しか−
も所要強度に達する時間は短かくて済む。処理対象土に
関しては、一般的に、粘土鉱物の種類、細粒分の含有量
、有機分の含有量及びpn値によりその反応性は異なり
、さらに初期含水比によってもその反応性の影響を受け
る。しかし、通常の所要強度の目的達成のために用いる
本発明の強度増加剤の使用量は、含水軟弱±1.3当シ
、素材A、とA2(添加剤A)及び添加剤Bの総量で5
0〜150Kf8度である。含水軟弱土が反応性が高い
粘土鉱物を多く含んだり、有機質の含有量が小さいなど
強度増加の反応に適している場合には、強度増加剤の使
用量は含水軟弱±11rK3当り通常50〜100に9
程度である。
本発明の方法は、含水軟弱土の含水比50〜200チの
軟弱土は勿論、500〜1000%という極めて高い含
水比の軟弱土に対しても適用することができる。処理対
象土の初期含水比は処理土の改良効果に影響を及ぼすが
、含水比が高い軟弱土に対して本発明を適用した場合、
一定量以上の水はプIJ −ジンクにより処理土から分
離し、その表面に遊離する。
本発明によれば、前記したように、含水軟弱土の効率の
よい強度増加を達成することが可能であるが、この場合
、B剤として用いたセメントの添加量は比較的少量であ
るから、その水利反応により生じる発熱は著しく抑制さ
れ、処理土にヒズミが発生するようなこともなく、その
上、処理土中の残留アルカリ量が少ないことから処理土
のアルカリ上昇も見られず、また下水や海水によって処
理土が侵食されるようなこともない。また、本発明の場
合、総添加剤使用量が少なく、シか−もセメント添加量
が少ないことから、経済的にも著しく優れたものである
。さらにまた、本発明ではセメント以外の添加剤は時と
して産業廃棄物として取扱われるもので、その有効利用
により経済的な血合外にエコロジカルな面からも非常に
優れている。
本発明の方法は、含水軟弱土に対するその良好な強度増
加作用により、埋立工事における軟弱地盤の強度増加法
としてはもとより、港湾、河川、湖沼に堆積する軟弱土
の改良法など)−シて有利に適用される。
次に、本発明を実施例により詳細に説明する3、なお、
後記実施例において、素材A、としては、市販の微細高
炉水滓を硫酸処理したものを用いた。
市販の微細高炉水滓の組成と粒径は第1表と第2表の通
りである。また、この市販の微細高炉水滓は、はとんど
がガラス質であることを偏光顕徴税による観察で確認し
た。
第  1  表 wtチ32〜3515〜1641〜444〜60.5〜
1.20.8〜1.0第  2  表 0.010.030.0880.15 600 〜4000   約4  40.5 84.0 100
  100この微細高炉水滓の硫酸処理は、1M3の水
(母液)に硫酸30に9を溶解した溶液に微細高炉水滓
1トンを添加・混合した。1M3の水は、硫酸変成高炉
滓をろ別して得られた母液に水を加え、繰シ返し使用し
たものを用いた。
素材A2としては、排煙脱硫プロセスで副生じた2水石
コウ粉末:(平均粒径53μm1含水率9チ、組成; 
Ca031.2%、5o344.1%)とほたる石を濃
硫酸にて加熱分解してフッ化水素を製造する際に副生じ
た不溶性無水石コラ粉末の市販品(平均粒径10 pm
の乾燥品、組成; CaO41,5%、50354.6
%、CaF  1−54%、SiOO,10%、Al2
O32 0,76%)を用いた。尚、素材A1とA2の画素材は
均一に混合して添加剤Aとして使用した。
捷だ、添加剤Bとしては普通ポルトランドセメント(プ
レーン法測定による比表面積33000 ci /7を
用いた。
また、原料含水軟弱としては粒度組成が0〜2μm 2
5%、2〜5μm 42チ、5〜10μ’yx19%、
10〜20μm 25%で、自然含水比11・2″チの
大阪南港浚渫底泥を260%含水比に調製(その時の密
度は1.21?/2♂)したものを用いた。
実施例1 原料含水軟弱土1m3に対して、添加剤A(素材A と
A の重量比A1/A2=80/20 ) 33Kgを
2 添加して混練機で均一に混合し、次に添加剤B 27K
fを添加し混練機で充分に混合した。この所定の強度増
加剤を添加□・混合した混合試料を内径5Qmm。
高さ100 mmの円筒型モールドに注入し、20±1
℃飽和湿度の恒温恒湿養成器内で所定期間養成した後脱
型し、その1軸圧縮強さをJIS A 1216T 。
1979  (土の1軸圧縮試験法)に従い測定した3
゜また、硫酸変成高炉滓が含水軟弱土の強度i曽711
1に及ぼす影響を比較するために、硫酸処理を行なわな
い微細高炉水滓を素材A1として用い、同様に試験を行
った。それらの結果を表3に示す。なお素材A2の重量
は、2水石コウを用いた場合も無水物(Ca5O4)と
しての値である。
第  3  表 本発明 A1:2水石コウ 0.96 1.46 1.
73 1.97:無水石コラ 1,01 1.53 1
,84 2.02比較例  :2水石コウ 0.77 
1,00 1.31 1.52:無水石コラ 0.80
 1.22 1.49 1.61実施例2 添加剤827 Kgを用い実施桝1と同様な操作条件で
試験を行なった。材令14日口の処理土の一軸圧縮第 
 4  表 添加剤A中の素材A2   −軸圧縮強さくwt%) 
      (Kyf/cm2)素材A、75E 2水
石コウの時 0              0.585     
           1.0610        
       1.4220            
  1.7330               1.
4140              0.9850 
              0.65素材Aφ;無水
石コラの時 実施例3 実施例1に用いた添加剤Aを用い、原料含水軟弱土に対
、シ、添加剤AとBの添加itを6QKy とし、添加
剤A、!:Bの重量割合A / Bを種々変化させ、実
施例1の操作条件で試験を行なった。材令14日口の一
軸圧縮強さを第5表に示す。
第  5  表 65/35  1.46  1・58 40/60  1.01  1.02 実施例4 実施例1と同じ供試含水軟弱土に対し、添加剤A及びB
の添加順序を変化させて同様に試験を行なった。それら
の結果を第6表に示す。
第  6  表 AB   良好  小  100 AB同時添加   概ね良好     小    90
BA   不良  大  70 代理人 弁理士 池浦敏明 ・    手続補正書(方式) 1.事件の表示 昭和56年特許願オ/3o6f−タ号 2、発明の名称 硫酸変成した高炉滓を用いる含水軟弱土の強度増加方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番
1号氏名(328)千代田化工建設株式会社代表者 玉
 置 正 和 4、代理人 5、補正命令の日付 自発    ゛

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  含水軟弱土に、下記に示される添加剤Aの各
    素材A1とA2及び添加剤Bを添加混合することを特徴
    とする含水軟弱土の強度増加方法。 添加剤A:硫酸により変成した微細急冷高炉滓(A1) 石コウ(A2) 添加剤B:ボルトランドセメント
  2. (2)含水軟弱土に、添加剤Aを添加・混合した後に、
    添加剤Bを添加・混合する特許請求の範囲第1項の方法
  3. (3)  素材A1とA2を同時に添加・混合する特許
    請求の範囲第2項の方法。
  4. (4)  素材A1とA2を混合物として適用する特、
    v111#求の範囲第3項の方法。
  5. (5)  素材A1の添加・混合の前または後に素材A
    2の添加・混合を行なう特許請求の範囲第2項の方法。
  6. (6)含水軟弱土に、添加剤Aの各素材A とAの2 混合物と共に、添加剤Bを添加・1合する特許請求の範
    囲第1項の方法。
  7. (7)高炉滓IKg当り硫酸5〜100 fを用い変成
    された微細急冷高炉滓を素材A1に用いる特許請求の範
    囲第1〜6項の′いずれかの方法。
  8. (8)高炉滓I Kg当り硫酸5〜1002を用い変成
    された微細急冷高炉滓を素材A とし、素材A と1 
                     1Aの重量割合A
    /A が9515〜60/40の範囲2       
             12であり、かつ、添加剤AとBと
    の割合A/Bが70/30〜45155の範囲である特
    許請求の範囲第7項の方法。
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