JPS5832648Y2 - 射出成形靴 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はクッション性がよい発泡性靴底を有する射出成
形靴の改良に関するものである。

発泡性靴底を有する射出成形靴、特にポリウレタン発泡
底の靴は耐摩耗性、屈撓性、強度、耐候性・・・・・・
等にすぐれていることが知られているが、その靴底底面
などの外表面は射出成形型が加熱されるため、高密度で
無気泡層に近い外被が一体的に成形される。

従って靴底内部が通気性を有する連続気泡で成形されて
も、外表面の外被によって、靴底自体の通気性が損なわ
れ、使用中における発汗・・・・・・等を靴底を通して
外部に放散することができない欠陥があった。

本考案は斯る欠陥に鑑みて考案されたものであり、その
要旨とするところは連続気泡を有する射出成形靴におい
て、高密度の外皮からなる靴底底面に凹座状の通気窓部
を設けてなる射出成形靴に係るものである。

以下、実施の一例を図面に基いて説明すると、図示する
ものは射出成形後の靴底ａ底面の適宜個所を凹座状に切
字して通気窓部１を設けた場合を示し、第１図、第２図
は加熱状態の射出成形金型イに、靴型口に嵌着した袋状
胛皮すを装着して、そのキャビティ内に、靴底ａ成形材
料である発泡性ポリウレタン生成液状配合物を充填して
胛皮すに接着成形する状態を示す。

斯様に成形することにより、成形金型イ内面に沿って無
気泡層に近い外皮ａ′が形成される。

従って型抜き後のこの成形後の靴底ａ底面の適宜個所に
おける外皮ａ′を凹座状に削り取り通気窓部１を形成す
る。

従ってこの通気窓部１は靴底ａ内部層の発泡層と連通ず
る。

図中ｂ′は胛皮すと一体の底布ｂ′を示し、この底布ｂ
′は通気性に優れた部材、例えば綿布などを使用するか
、或いは網目状物を使用する。

尚、射出成形型イにあらかじめ、靴底底面に凹座が形成
できるように凸起部を設けて成形したものにおいては、
射出成形後その靴底底面の凹座内の外皮を削り取り通気
窓部を成形するも任意である。

本考案は叙上の如く構成したから、履用者の発汗等は使
用による連続気泡を有する通気性靴底のクッション性に
よりポンプ作用し、靴底の通気窓部より外部に放散され
、且つ外部の新鮮外気が靴内に導入される。

従って、靴内がムしたり、或いは悪臭が発散したりする
虞れがないがら快適に履用できる。

加えて靴底を連続気泡を有するポリウレタンで形成する
ことにより、該ポリウレタン靴底の有する耐摩耗性、強
度、耐候性・・・・・・等にすぐれた性質を損うことも
ない。

依って所期の目的を達成する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図、第２図は成形状
態を示し、第１図はその側面図、第２図は同一部切欠し
て示す平面図、第３図は一部切欠して示す側面図、第４
図は底面図である。 図中、ａは靴底、１は通気窓部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連続気泡を有する射出成形靴において、高密度の外皮か
   らなる靴底底面に、凹座状の通気窓部を設けてなる射出
   成形靴。