JPS583214Y2 - カラ−コントロ−ル照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカラーフィルタの角度を変えることにより、自
由に、かつ連続的に色を変化させることができるカラー
コントロール照明器具に関する。

従来の照明器具は、例えば位相制御方式による調光器等
を用いて光量を連続的に変化するか、あるいは赤・青等
の色ガラス、プラスチック板等の色フィルタ板を用い一
定の発光色を得ることが行われていたが、自由に、かつ
連続的に光色を変化することはできないという欠点を伴
っていた。

本考案は上記の欠点を改善し、連続的に光色、光量を自
由に変化しうるカラーコントロール照明器具を提供しよ
うどするものである。

次に、図面によって本考案のカラーコントロール照明器
具を説明する。

第１図は本考案の原理図を示し、図において１はカラー
フィルタ板を示し、このカラーフィルタ板１は、例えば
赤色フィルム群２および緑色フィルタ群３の３源色等の
微小のカラーフィルタ群により構成されている。

しかして、いま矢印で示すようにａ方向からカラーフィ
ルタ板１に対し光を投照した場合、投射光に対し緑色フ
ィルタ群３が正対し、この緑色フィルタ群３に当る光の
有効面積が大きいためカラーフィルタ板１から出てくる
透過光ｄは緑色を呈する。

また、Ｃ方向から同様に光を投射した場合、赤色フィル
タ群２が投射光と正対し、透過光ｄは赤色を呈する。

さらに、ｂ方向がら光を投射した場合、赤色フィルタ群
２および緑色フィルタ群３に対し光がほぼ等量に照射し
、透過光ｄは黄色を呈する。

したがって、カラーフィルタ板１に対する光の照射方向
をａ→ｌ） −＊ Ｃ方向に順次連続的に変化させるこ
とにより、緑→黄→赤と透過光を連続的に変化せしめる
ことができる。

第２図は本考案のカラーコントロール照明器具に用いら
れるカラーフィルタ板１の平面図を示し、このカラーフ
ィルタ板１は、夫々六角形をなしＲで示される赤色フィ
ルタ群２とＧで示される緑色フィルタ群３とＢで示され
る青色フィルタ群４の３源色からなる微小カラーフィル
タ群により形成されている。

また、前記カラーフィルタ板１は前記ａ乃至Ｃの３方向
からの光線照射方向に対し夫々のフィルタ群が正対する
ように紙面からみた鉛直方向に対し一定の傾き、かつ角
度を備え、表面が凹凸状に構成されている。

第３図は本考案によるカラーコントロール照明器具の一
実施例を示し、５は内面が反射性の反対板からなるほぼ
筒状のケースで、その頂部には基台６を介しランプソケ
ット７が取付けられ、前記ランプソケット７には、例え
ば白熱灯のような光源８がねじ込まれている。

９はレンズで前記ケース５の開口部に設けられ、さらに
その前面外側には所定の間隔を介し前記カラーフィルタ
板１が配設されている。

なお、前記カラーフィルタ板１は手動またはモータ等の
駆動装置（図示せず）により水平方向に対する角度αを
自動、リモコン制御等により回動自在に構成されている
。

しかして、光源８の発光源（フィラメント）がら出た投
射光Ａはレンズ９を介し矢印で示すようにほぼ平行な光
線となるように屈折せしめられカラーフィルタ板１に照
射させる。

この場合、レンズ９を介しての投射光Ａを受けるカラー
フィルタ板１の水平方向に対する角度αを、例えばモー
タ等の駆動機構により立体的に、がつ連続的に傾は変化
させることにより、夫々の微小カラーフィルタ群に投射
光Ａを照射し、カラーフィルタ板１からの透過光の光色
を自由に、かつ連続的に変化させることができる。

第４図は本考案に用いられるカラーフィルタ板の他の実
施例を示すもので、この実施例においてカラーフィルタ
板１ａは六角柱状をなす透過性媒体で形成され、かつ相
互に対向する面２ ａ 、２ ａ’、３ａ、３ａ’およ
び４ａ、４ａ’は夫々赤色フィルタ、緑色フィルタおよ
び青色フィルタにより形成されている。

しかして、前記カラーフィルタ板１ａは夫々水平方向に
並設され、中心点１０ａを中心に夫々同角度ずつ手動ま
たはモータ等（図示せず）を介し回転させ、投射光Ａの
受光面を変化することにより透過光の光色を連続的に変
化できる。

なお、いずれか一方の片側のみの面に夫々有色のカラー
フィルタを隣接して配置しても同様の作用を達成し得る
。

第５図は本考案のカラーフィルタ板の更に他の実施例を
示すもので、この実施例においてカラーフィルタ板１ｂ
は円周面が６分割されてなる円柱状をなし、かつ相互に
対向する円周面２ ｂ 、２ ｂ’、３ｂ、３ｂ’およ
び４ｂ、４ｂ’は夫々赤色フィルタ、緑色フィルタおよ
び青色フィルタにより形成されている。

なお、他の構成および作用は前述の実施例と同様である
。

また、上記の説明は白熱灯について説明したが、螢光灯
等の放電灯についても応用できる。

叙述のように本考案によるカラーコントロール照明器具
は、光源８からレンズ９を介し平行な投射光Ａに対し、
複数の微小カラーフィルタ群を備えるカラーフィルタ板
１を角度変化可能に回動自在に配設し、投射光Ａをカラ
ーフィルタ板１に透過せしめることにより （イ）透過光を自由に、かつ連続的に変化させることが
できる。

（ロ）したがって、ステレオルーム、寝室等や喫茶店、
商店等のムード照明、広告照明等に最適である。

（ハ）光量調整器と組合わせることにより、光量色調を
自由に変化でき、従来に比べてより多彩な照明を得るこ
とができる。

等の優れた実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の原理説明図、第２図は本考案のカラー
コントロール照明器具に用いられるカラーフィルタ板、
第３図は本考案の一実施例、第４図および第５図は夫々
本考案に用いられるカラーフィルタ板の他の実施例を示
す。 １．１ ａ 、１ ｂ・−・・−カラーフィルり板、２
，２ ａ 、２ ｂ・・・・・・赤色フィルタ群、３，
３ ａ 、３ ｂ・・・・・・緑色フィルタ群、４，４
ａ 、４ ｂ・・・・・・青色フィルタ群、５・・・
・・・ケース、６・・・・・・基台、７・・・・・・ラ
ンプソケット、８・・・・・・光源、９・・・・・・レ
ンズ、１０ ａ 、１０ ｂ・・・・・・中心点、Ａ・
・・・・・投射光。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）内部に光源を有するケースの開口部に、光源から
   の投射光をほぼ平行に屈折するレンズを設け、前記レン
   ズの前面に所定の間隔を介し、複数の微小カラーフィル
   タ群を備え、かつ前記レンズからの平行な入射光線に対
   して回動自在にカラーフィルタ板を配設せしめ、前記カ
   ラーフィルタ板からの透過光を自由に、かつ連続的に変
   化せしめることを特徴とするカラーコントロール照明器
   具。
2. （２）前記カラーフィルタ板は複数の微小カラーフィル
   タ群から形成され、かつ一定の傾き、角度を備え表面が
   凹凸状に構成されてなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のカラーコントロール照明器具。
3. （３）前記カラーフィルタ板は、六角柱状に形成されて
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載のカラーコント
   ロール照明器具。
4. （４）前記カラーフィルタ板は、円筒状に形成されてな
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載のカラーコントロ
   ール照明器具。