JPS5831893B2 - 凍霜害防止方法 - Google Patents
凍霜害防止方法Info
- Publication number
- JPS5831893B2 JPS5831893B2 JP55138417A JP13841780A JPS5831893B2 JP S5831893 B2 JPS5831893 B2 JP S5831893B2 JP 55138417 A JP55138417 A JP 55138417A JP 13841780 A JP13841780 A JP 13841780A JP S5831893 B2 JPS5831893 B2 JP S5831893B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fans
- fan
- air
- frost
- ground surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は茶畠、桑畠、露地栽培野菜畠、苗木畠その他線
霜害発生のおそれある地域において、練絹を有効に防霜
しようとするファンによる凍霜害防止方法に関し、更に
詳しくは防霜有効範囲の拡充を目的とする凍霜害防止方
法に関するものである。
霜害発生のおそれある地域において、練絹を有効に防霜
しようとするファンによる凍霜害防止方法に関し、更に
詳しくは防霜有効範囲の拡充を目的とする凍霜害防止方
法に関するものである。
一般的に地球表面は、昼間は太陽から吸収する熱の方が
、放射する熱よりも多いため暖まり、夜間は逆に空気中
に向って放射する熱の方が多いため冷却する。
、放射する熱よりも多いため暖まり、夜間は逆に空気中
に向って放射する熱の方が多いため冷却する。
この夜間に地球表面から空気中に向って放射される熱(
放射冷却)量と、放射速度は、気象条件によって左右さ
れることが知られている。
放射冷却)量と、放射速度は、気象条件によって左右さ
れることが知られている。
この放射冷却作用を左右する気象条件とは、一般に晴れ
ているか曇っているかの差異、空気の乾燥の程度および
風の有無により定まると云われており、ここに問題とす
る時期の霜は放射冷却作用が強く起ったときに発生する
。
ているか曇っているかの差異、空気の乾燥の程度および
風の有無により定まると云われており、ここに問題とす
る時期の霜は放射冷却作用が強く起ったときに発生する
。
即ち、気温が0℃以下で快晴、無風の夜などの条件がそ
ろったときに霜や露の発生率が高くなり農作物に被害を
及ぼす。
ろったときに霜や露の発生率が高くなり農作物に被害を
及ぼす。
特に晩春から初夏にかけての茶樹、桑の発芽期やりんご
、みかん、さくらんほうなどの果樹の開花期に霜が付着
すると、褐変枯死現象を発生し伸育促進がはかれずその
被害は犬となる。
、みかん、さくらんほうなどの果樹の開花期に霜が付着
すると、褐変枯死現象を発生し伸育促進がはかれずその
被害は犬となる。
このため練絹には昔から種々の方法、手段が考案、工夫
されてきたが、大きな効果が得られる方法として、放射
冷却作用によって生じる気温の逆転現象を、ファンから
の強制送風で人工的にくずし、上層部の暖かい空気を農
作物の葉面などに吹き下ろし、この暖気で凍霜害を防止
しようとする方法いわゆるファンを用いた凍霜害防止方
法である。
されてきたが、大きな効果が得られる方法として、放射
冷却作用によって生じる気温の逆転現象を、ファンから
の強制送風で人工的にくずし、上層部の暖かい空気を農
作物の葉面などに吹き下ろし、この暖気で凍霜害を防止
しようとする方法いわゆるファンを用いた凍霜害防止方
法である。
このファン利用による方法は、従来建柱に一基のファン
を設けるものである故、例えば、第1図の実験例では、
まずイについてみると、地表面より7〜8mに配設した
俯角45°のファン(ファン径100cIfL、6p、
2.50kW、3$、200Vモードル配備)で90°
首振とした場合、その防霜効果範囲は であり、メロについてみると、地表面より7〜8mに配
設した俯角45°のファン(ファン径70α、6p、0
.95kW、3.S、200Vモードル配備)で900
首振とした場合、その防霜効果範囲である。
を設けるものである故、例えば、第1図の実験例では、
まずイについてみると、地表面より7〜8mに配設した
俯角45°のファン(ファン径100cIfL、6p、
2.50kW、3$、200Vモードル配備)で90°
首振とした場合、その防霜効果範囲は であり、メロについてみると、地表面より7〜8mに配
設した俯角45°のファン(ファン径70α、6p、0
.95kW、3.S、200Vモードル配備)で900
首振とした場合、その防霜効果範囲である。
たゾし快晴、無風、平坦地の条件下である。
したがって、上記効果範囲に対応して順次建柱を立設す
ると仮定すれば、イの場合ははマ25m間隔に、父日の
場合はほに17m間隔にする必要がある。
ると仮定すれば、イの場合ははマ25m間隔に、父日の
場合はほに17m間隔にする必要がある。
ところで、この建柱の立設には、大変な手間と労力を要
するものであり、また防霜効果を有効に発揮させる為に
は、建柱を常に垂直状態に保持することが要求され、そ
の保守管理が大変であると共に、建柱の本数が増えれば
増えるほど莫大な施設費と管理費が必要とされる。
するものであり、また防霜効果を有効に発揮させる為に
は、建柱を常に垂直状態に保持することが要求され、そ
の保守管理が大変であると共に、建柱の本数が増えれば
増えるほど莫大な施設費と管理費が必要とされる。
またこれに付随して配線工事も複雑多岐となり上述と同
様な難点があった。
様な難点があった。
本発明は、上記に鑑み建柱に俯角を異ならしめる複数基
のファンを配設し、遠近空気流を地表面に向って吹き下
ろし、防霜効果範囲を著しく拡大する理想的なファン利
用による凍霜害防止方法を提供することを目的とする。
のファンを配設し、遠近空気流を地表面に向って吹き下
ろし、防霜効果範囲を著しく拡大する理想的なファン利
用による凍霜害防止方法を提供することを目的とする。
本発明方法の一例を添附図面第3図を参考としながら説
明すると、この−例では、建柱1に俯角45°の一基の
ファン(ファン径70cIfL、 6 p 。
明すると、この−例では、建柱1に俯角45°の一基の
ファン(ファン径70cIfL、 6 p 。
0.95kW、3〆、200Vモードル配備)2を地表
面より7mに配設し、また俯角25°の一基のファン(
ファン径100cm、 6 p 、 2.50kW、
3〆、200Vモードル配備)3を地表面より9mに配
設し、それぞれのファン2,3で上層部の暖かい空気を
遠近空気流B、Aとして地表面に向って吹き下ろす。
面より7mに配設し、また俯角25°の一基のファン(
ファン径100cm、 6 p 、 2.50kW、
3〆、200Vモードル配備)3を地表面より9mに配
設し、それぞれのファン2,3で上層部の暖かい空気を
遠近空気流B、Aとして地表面に向って吹き下ろす。
尚、上記両俯角は好ましい例で地形、その他条件で適宜
変更される。
変更される。
この内、近空気流人はファン2で送風されるもので、そ
の等風速分布状況は、第3図の様にA−イが3〜5 r
l’)/S 。
の等風速分布状況は、第3図の様にA−イが3〜5 r
l’)/S 。
A−口が2〜3m/s、A−ハが1〜2m/sとなる。
また、遠空気流Bはファン3で送風されるもので、B−
イが5〜12m/s、B−口が3〜5 m/ s 、
B−ハが2〜3m/s、B−二が1〜2m/sの風速で
それぞれ図示の様な距離に分散到達されるとの実験結果
が判明した。
イが5〜12m/s、B−口が3〜5 m/ s 、
B−ハが2〜3m/s、B−二が1〜2m/sの風速で
それぞれ図示の様な距離に分散到達されるとの実験結果
が判明した。
尚、遠近空気流B、Aはそれぞれの空気流を同時に、若
しくは時間差的に送風してもいずれでもよい。
しくは時間差的に送風してもいずれでもよい。
本発明方法は、上述の様に建柱に複数基のファンを設け
、このファンの送風を遠近空気流とし、その遠近空気流
をほとんど積層させず地表面に吹き下ろす方法としたの
で、第2図の様に、例えば二基の場合、ファン2の送風
到達距離r2は17mとなり、またファン3は、そのフ
ァン3下13m前方距離r3には送風空気流は到達しな
いが、それより前方に送風到達距離r4は35mとなる
。
、このファンの送風を遠近空気流とし、その遠近空気流
をほとんど積層させず地表面に吹き下ろす方法としたの
で、第2図の様に、例えば二基の場合、ファン2の送風
到達距離r2は17mとなり、またファン3は、そのフ
ァン3下13m前方距離r3には送風空気流は到達しな
いが、それより前方に送風到達距離r4は35mとなる
。
従って一部で積層されるものの、両ファン2,3を従来
例と同条件下で併用した場合、その防霜効果範囲は となる。
例と同条件下で併用した場合、その防霜効果範囲は となる。
これを前記の従前例による、建柱に同機種のファンをそ
れぞれ個別に設けた防霜効果範囲、491m+227m
2ニア18m2と対比すると約1.34アツプとなり、
換言すれば、−例として3oo、、jの圃場に送風しよ
うとすると、本発明方法では、建柱三本で六基のファン
でよいのに対し、従前例では、建柱八本でへ基のファン
を必要とし、本発明方法と比較して建柱で2.5倍、フ
ァンで1.3倍となる。
れぞれ個別に設けた防霜効果範囲、491m+227m
2ニア18m2と対比すると約1.34アツプとなり、
換言すれば、−例として3oo、、jの圃場に送風しよ
うとすると、本発明方法では、建柱三本で六基のファン
でよいのに対し、従前例では、建柱八本でへ基のファン
を必要とし、本発明方法と比較して建柱で2.5倍、フ
ァンで1.3倍となる。
従って本発明方法は下記の効果を有する。
(1) 建柱の本数をかなり少くすることができ、圃場
面積が大きくなるほど建柱の施設費の大幅な低減と施工
期間の短縮化に寄与できる。
面積が大きくなるほど建柱の施設費の大幅な低減と施工
期間の短縮化に寄与できる。
しかも建柱施工後の保守管理が軽減される。
(2)電気等の配線工事の簡素化と費用の低減がはかれ
る。
る。
(3)ファンの俯角を上方に向うにしたがって小(角度
を小さくする。
を小さくする。
)とし、送風を遠近空気流となし、かつ該遠近空気流を
ほとんど積層させない故、第2図の様にはゾ従来−基分
の1.3倍の防霜効果が期待でき、平面的範囲の著しい
拡大と共に、上下層範囲においても拡大する効果があり
、これによって広範囲に、かつ樹木の大小にかかわらず
有効に防霜できる。
ほとんど積層させない故、第2図の様にはゾ従来−基分
の1.3倍の防霜効果が期待でき、平面的範囲の著しい
拡大と共に、上下層範囲においても拡大する効果があり
、これによって広範囲に、かつ樹木の大小にかかわらず
有効に防霜できる。
(4)建柱に複数基のファンを適宜間隔をもって配備し
たので、逆転層の発生変化にいずれかのファンが順応し
て、有効な送風ができる効果があり、もって被害率の減
少と、伸育促進、発育の均平化、品質向上に役立ち、か
つ早期収穫が可能となる。
たので、逆転層の発生変化にいずれかのファンが順応し
て、有効な送風ができる効果があり、もって被害率の減
少と、伸育促進、発育の均平化、品質向上に役立ち、か
つ早期収穫が可能となる。
(5)開花後果実育成過程で実が凍霜害にかかることが
なく、樹木で十分に成熟させることができ、しかも奇形
果実の発生が少くみめかたちのよい商品価値の高いもの
を収穫することができる。
なく、樹木で十分に成熟させることができ、しかも奇形
果実の発生が少くみめかたちのよい商品価値の高いもの
を収穫することができる。
第1図イ2口は従来のファンによる送風状況の概説を示
す図表、第2図は本発明のファンによる送風状況の概説
を示す図表、第3図は同上等風速分布状況を示す説明図
である。 1・・・・・・建柱、2,3・・・・・・ファン、A・
・・・・・近空気流、B・・・・・・遠空気流、 ・・・距離。 2 r 3 + r4・・・
す図表、第2図は本発明のファンによる送風状況の概説
を示す図表、第3図は同上等風速分布状況を示す説明図
である。 1・・・・・・建柱、2,3・・・・・・ファン、A・
・・・・・近空気流、B・・・・・・遠空気流、 ・・・距離。 2 r 3 + r4・・・
Claims (1)
- 1 地表面上の適当な高さに建柱を介して適宜間隔をお
いて複数基のファンを設け、該ファンの地表面に対する
俯角を上方に向うにしたがって小となし、もって上層の
暖気を上記俯角に対応して地表面に遠近空気流とし、か
つほとんど積層させずに地表面に送風することを特徴と
する凍霜害防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55138417A JPS5831893B2 (ja) | 1980-10-02 | 1980-10-02 | 凍霜害防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55138417A JPS5831893B2 (ja) | 1980-10-02 | 1980-10-02 | 凍霜害防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5763031A JPS5763031A (en) | 1982-04-16 |
JPS5831893B2 true JPS5831893B2 (ja) | 1983-07-09 |
Family
ID=15221471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55138417A Expired JPS5831893B2 (ja) | 1980-10-02 | 1980-10-02 | 凍霜害防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5831893B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4782493B2 (ja) * | 2005-07-05 | 2011-09-28 | フルタ電機株式会社 | 防霜ファンを利用する作物の栽培方法 |
JP6341752B2 (ja) * | 2014-05-22 | 2018-06-13 | フルタ電機株式会社 | 防霜・防凍装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5228708B2 (ja) * | 1973-06-28 | 1977-07-28 | ||
JPS533167U (ja) * | 1976-06-23 | 1978-01-12 | ||
JPS5534026A (en) * | 1978-08-30 | 1980-03-10 | Teruichirou Yokoyama | Frost preventing machine |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5228708U (ja) * | 1975-08-22 | 1977-02-28 | ||
JPS5457151U (ja) * | 1977-09-29 | 1979-04-20 |
-
1980
- 1980-10-02 JP JP55138417A patent/JPS5831893B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5228708B2 (ja) * | 1973-06-28 | 1977-07-28 | ||
JPS533167U (ja) * | 1976-06-23 | 1978-01-12 | ||
JPS5534026A (en) * | 1978-08-30 | 1980-03-10 | Teruichirou Yokoyama | Frost preventing machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5763031A (en) | 1982-04-16 |
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