JPS5831604B2 - 調節計の設定値切換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、調節計における設定値信号の内部設定、外部
設定の切換えを行なう調節計の設定値切換装置に関する
。

一般に、内部設定から外部設定に、または外部設定から
内部設定にその設定値信号を切換えることができる調節
計にあっては、切換時、内部−外部の両設定値に差異が
あると被制御プロセス装置に外乱を与えることになるた
め両設定値を一致させてからその切換えを行なう必要が
あり、普通切換前にメータを用いて両設定値を比較し、
両者が一致するように調整したのちに内部−外部の設定
値切換えを行なっている。

従来、このような方式による調節計の設定値切換えは、
第１図、第２図に示すような回路構成のものによって行
なわれている。

すなわち、第１図に示す調節計にあっては、制御用機器
１の検出端から検出した測定値Ｐ■と例えばポテンショ
メタなどからなる内部設定器２または外部設定器３によ
って設定された目標値Ｓｖとを比較器ＣＯＭによって比
較し、その偏差に演算部４が適当なＰＩＤ動作を加え、
電圧■−電流■変換器５を介して制御用機器１に操作出
力Ｍを送出する調節計において、内部設定器２と外部設
定器３とによる目標値Ｓｖの設定切換えを行なうロータ
リスイッチＲ８と、このロータリスイッチＲ８の状態に
応じて測定値ＰＶと目標値Ｓ■（接点Ｒ位置のときには
外部設定器３による目標値、接点り位置のとき（こは内
部設定器２による目標値がそれぞれ選ばれる）との差、
および内部設定器２と外部設定器３とによる目標値（接
点ＲＢまたはＬＢ位置）の差を指示する偏差メータ６と
が設けられ、目標値Ｓｖの内部−外部の設定切換時にこ
のメータ６で両者のバランスをとりながらこれを行なっ
ている。

しかしこのような調節計の設定値切換方式では、ロータ
リスイッチを用いているために装置全体が大形になり、
コンパクトなケース内に調節計を実装する場合に問題と
なる。

また、第２図に示す調節計では、前記ロークリスイッチ
Ｒ８の代わりに２回路接点のスイッチＳ１および押釦ス
イッチＳ２が設けられており、スイッチＳ１で内部設定
器２と外部設定器３とによる目標値Ｓｖの設定切換えを
行ない、押釦スイッチＳ２を押したときに両設定値の差
を偏差メータ６に指示するように構成されている。

しかしこのような調節計の設定値切換装置では、切換用
のスイッチＳ１および指示用の押釦スイッチＳ２の２つ
のスイッチを必要としてその操作が煩雑になり、誤操作
で押釦スイッチＳ２を押さずにスイッチＳ１を切換えた
ときには制御用機器１に外乱を与えてしまう欠点がある
。

本発明は以上の点を考慮してなされたもので、操作が簡
単で誤操作することがなく、しかも小形化することがで
きる調節計の設定値切換装置を提供するものである。

以下、添付図面を参照して本発明の一実施例について詳
述する。

第３図に示すように本発明による調節計の設定値切換装
置は、内部設定器２と外部設定器３とによる目標値Ｓ■
の設定切換えを行なうリレーＲＹ１と、偏差メータ６に
読込む内部設定器２および外部設定器３によってそれぞ
れ設定された目標値Ｓｖを切換えるスイッチＳ３と、こ
のスイッチＳ３と連動するスイッチＳ４が設けられ、こ
れが内部設定側の接点りに切換えられると電源＋ｖｏｏ
が投入され、抵抗ｒおよびコンデンサＣの時定数に応じ
た一定時限後に増巾器ＡＭＰを介して前記リレーＲＹ１
を駆動するリレー駆動回路７とによって構成されている
。

このように構成された本発明による調節計の設定値切換
装置の動作について、以下説明をする。

例えば外部設定Ｒから内部設定りに切換える場合、連動
スイッチ８３．Ｓ４をその接点ＲからＬ側に切換えると
、偏差メータ６は測定値ＰＶと内部設定器２により設定
された目標値Ｓｖとの差を指示する。

しかしこの時点ではまだリレーＲＹが付勢されておらず
、そのリレー接点はＲ側に閉じたままになっており、外
部設定器３から内部設定器２への切換えは行なわれない
。

スイッチＳ４が接点り側に閉じてリレー駆動回路７に電
源＋■ｃｃが供給されてから一定時限後にリレーＲＹＩ
が付勢され、これによりそのリレー接点がＬ側に切換わ
って内部設定器２により設定された目標値Ｓｖが電子式
調節計に送られるようになる。

したがって、連動スイッチＳ３，８４を接点り側に切換
えてからリレーＲＹＩの接点が動作するまでの間、すな
わちリレー駆動回路７の抵抗ｒ１、コンデンサＣの時定
数回路によって設定された時間内に内部設定器２による
目標値がそれまで調節計に与えられていた外部設定器３
による目標値に一致するように内部設定器２の調整を行
なえば、制御用機器１に伺ら外乱を与えることなく目標
設定値の切換えを行なうことができることになる。

また、内部設定りから外部設定Ｒに切換える場合には、
連動スイッチ８３．８４を接点Ｒ側に切換えると、リレ
ー駆動回路７の電源供給が断たれるが、コンデンサＣの
放電時定数（放電抵抗ｒ２）によって決まる一定時間後
にリレーＲＹ１が消勢され、これによりそのリレー接点
がＲ側に閉じて切換えを完了する。

第４図は本発明の他の実施例を示すもので、この場合は
連動スイッチＳ３．Ｓ４が切換えられてから内部設定器
２と外部設定器３との間の切換えが完了するまでの動作
表示を行なうように構成されたもので、リレー駆動回路
７の入力および出力を論理入力とするナントゲートＮＡ
ＮＤを介してリレーＲＹ２の制御を行ない、これにより
ランプ８の点灯などを行なわせるようにしている。

このように、連動スイッチＳ３，８４を操作してからリ
レーＲＹＩの接点が動作して目標値Ｓｖの設定切換が完
了するまでの表示を行なえば、操作者にとって非常に便
利になる。

以上、本発明による調節計の設定値切換装置にあっては
、１回のスイッチ操作で測定値と目標設定値との比較お
よび内部設定器と外部設定器との切換えを行なうことが
でき、しかも２位置切換スイッチでもその操作後に操作
員が目標設定値の調整を行なうのに充分な時間経過後に
設定値の切換動作が行なわれるため、誤操作することが
なく、しかも被制御機器に外乱を与えることなく確実に
設定値の内部−外部切換えを行なうことができる。

また、従来のようにロータリスイッチなどを用いていな
いので装置全体の構成をコンパクトに納めることができ
るなどの優れた利点を有している。

なお、以上は調節計の設定値切換について述べたが、本
発明はこれを例えば調節計の自動−手動切換装置などの
２つの信号を選択する場合全てに利用するこ、とができ
ることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の調節計の設定値切換装置を
それぞれ示す電気的結線図、第３図および第４図は本発
明の一実施例をそれぞれ示す電気的結線図である。 １・・・制御用機器、２・・・内部設定器、３・・・外
部設定器、４・・・調節器の演算部、５・・・電圧電流
変換器、６・・・偏差メータ、７・・・リレー駆動回路
、８・・・ランプ、Ｐ■・・・測定値、Ｓｖ・・・目標
値、Ｍ・・・操作出力、ＹＩ 、ＲＹ２・・・リレー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 目標値の内部−外部の設定切換を行なうことができ
   る調節計において、測定値と目標値との差を指示する偏
   差メータの目標値の内部−外部の設定切換をするスイッ
   チと、前記調節計に送られる目標値の内部−外部の設定
   切換を行なうリレーと、前記スイッチの動作ｌこ連動し
   て電源の供給、しゃ断が行なわれ、一定時限後に前記リ
   レーを駆動する回路とによって構成された調節計の設定
   値切換装置。