JPS5831463Y2 - つる刈り機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はつる刈り機に係り、たとえば甘藷等の地下茎作
物の掘取り収穫に先立ち、地上に生えているつる部分を
刈取るためのものに関する。

本考案の一実施例を第１図および第２図について説明す
る。

１は円筒状の機枠で、この機枠１の中央部にトランスミ
ッション２を設けるとともに、機枠１の前方部に連結枠
３を突設し、また、上記機枠１の一側端部にチェノケー
ス４の上方部を取付けるとともに、機枠１の他側端部に
ブラケット５の上方部を取付け、このブラケット５の下
方部と上記チェノケース４の下方部との間に駆動軸６を
回動自在に軸架する。

この駆動軸６の中途部における円周方向および軸方向に
数個の取付は弁７を突設し、この取付は杆７に中途部が
円弧状に凹彎した状態の数本の横刃体８を横方向に延在
させて着脱自在に、かつ取付は高さ調節可能に取付ける
とともに、この横刃体８の両側方に位置して上記駆動軸
６の両側部における円周方向および軸方向に数個のホル
ダ９を一定間隔ごとに突設し、この各ホルダ９に縦刃体
１０を着脱自在に取付ける。

この場合、上記横刃体８に近い内側方の縦刃体１０より
も外側方の縦刃体１０を長いものに形成し、これにより
、上記横刃体８の刃縁と縦刃体１０の刃縁とは全体とし
て、つづみ状に凹彎した円弧面上に配置された状態のも
のになる。

なお、上記実施例において、横刃体８は刀身状のものに
形成したが、これは、たとえば第３図に示すように、板
状の横刃体８ａに形成してもよい。

このような構成において、連結枠３を介して図示しない
トラクタに連結するとともに、トラクタからトランスミ
ッション２に動力を伝達し、このトランスミッション２
から、機枠１の円筒状部に内蔵された図示しない伝動軸
およびチェノケース４内の図示しないチェノ等の伝動媒
体を介して駆動軸６に動力を伝達し、駆動軸６を回動す
る。

この状態において、圃場の畦１１に沿い進行し、横刃体
８，８ａを畦１１の頂部１１ａ上方に間隙をおいて位置
させるとともに□、両側の縦刃体１０を畦１１の側部１
１ｂ上方および畦１１の谷部１１Ｃ上方に間隙をおいて
位置させ、横刃体８と縦刃体１０とによってつる１２を
刈取るものである。

なお、図において、横刃体８および縦刃体１０は、駆動
軸６の円周方向１周に２個分だけ取付けられているが、
これは放射状に配して数個分が取付けられることもある
ことはもちろんである。

本考案によれば、駆動軸の中途部に設けた横刃体の円弧
状に回前した刃縁によって畦の頂部に繁茂している甘藷
等などのつるはその根本部分を少し残す位置から確実に
切断することができるとともに、横刃体の両側に設けた
縦刃体の刃縁によって畦の側部および谷部に繁茂してい
る甘藷などのつるはその根本部分を少し残す位置から確
実に切断することができ、したがって、畦の頂部および
頂部の両側部と谷部に繁茂するつるを一挙に刈取ること
ができるので畦の両側部や谷部につるの刈り残しがある
ものに比べその後に行われる地下茎作物の掘取り収穫を
円滑に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例によるつる刈り機の斜視図、
第２図はその要部の作用状態を示す背面部、第３図は他
の実施例による要部の背面図である。 １・・・・・・機枠、６・・・・・・駆動軸、８・・・
・・・横刃体、１０・・・・・・縦刃体、１１・・・・
・・畦、１１ａ・・・・・・頂部、ｌｌｂ・・・・・・
側部、１１ｃ・・・・・・谷部、１２・・・・・・つる
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠に回動自在に横架された駆動軸と、この駆動軸の中
   途部における円周側一定間隔ごとに設けられ刃縁を円弧
   状に凹彎した軸方向に沿う複数個の横刃体と、この横刃
   体の両側方に配して」二記駆動軸の両側部における円周
   側一定間隔ごとにかつ軸方向一定間隔ごとに植設された
   複数個の縦刃体とを備え、上記横刃体の刃縁を畦の頂部
   、上方に対し間隙をおいて配置するとともに、上記両側
   の縦刃体の刃縁を畦の側部上方および畦の谷部上方に対
   し間隙をおいて配置し、上記横刃体と縦刃体とにより畦
   の頂部および頂部の両側部と谷部に沿って繁茂するつる
   を刈り進むようにしたことを特徴とするつる刈り機。