JPS5831253Y2 - 硬貨選別装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は硬貨選別装置に関し、硬貨の通路は置に電磁石と
これに吸引される磁性板とを配設してこれに硬貨の材質
判別機能と、返却機能とを兼備させて装置の簡略化と硬
貨の選別精度の維持とをはかったものである。

従来両替機或いは自動販売機などに用いられる硬貨選別
装置は、一般に投入硬貨を誘導する通路位置に、硬貨の
材質を磁気作用によって判別するための永久磁石と、釣
銭払出動作時、返金動作時或いは停電時などにトいて投
入された硬貨を返却するための電磁石より作動される返
却用レバー機構とを備えて成るが、この構成によれば、
永久磁石の磁界がそりを頻度に通過する硬貨により経時
的に減衰して硬貨の材質判別機能が損われる惧れがある
ばかりでなく、永久磁石のほかに返却用レバー機構を備
える構成であるので、装置が複雑となると共にコスト高
となるなどの欠陥を有していた。

そこで本願はこれらの欠陥を改善したもので、その実施
例を以下図面について詳述すると、選別装置本体Ａは主
板１と副板２とから感、す２１、上部には投入口３が設
けられている。

主板１と副板２とノ間１ｆＣハｖ−ル４が設けられて釦
り、このレール４は投入口よりの投入ｆｌｉＪｊｆａを
選別装置本体Ａのほぼ中火装置まで導びくための第１傾
斜部４ａと、その終端位置から折り返えされ第１＃、斜
部４ａと反対方向に傾斜する第２傾斜部４ｂと、その終
端位置から垂下して返却口に硬貨を導ひく垂直部４ｃと
から購或され、前記第１傾斜部４ａはその一部が切欠５
されている。

前記副板２には、上縁が軸杆６により回動自在に枢着さ
れた磁性板７が前記副板２の内面と同一面を形成するツ
・うに配置され、その下縁には前記切欠部５に位置し且
つ第ｉ１ｉ’ｌ斜部４ａの面と一致する案内片８が設μ
られ、前記軸杆６には前記磁性板γを常に主板１から離
反する方向に弾圧するスプリング９が取付けられて、い
る。

前記主板１の前記磁性板７と対向する位置には硬貨の材
質選別用の電磁石１０が慣用の手段により装着されてい
る。

前記レール４の第１と第２傾斜部４ａと４ｂの折返えし
部と対向する位置の稍々下方よりには、第１傾斜部４ａ
を離れた硬貨を受は止める前筒の傾斜した受止具１１が
、またこの受止具１１の＠面と対向する位置の稍々下方
よりにはセパレータ１２が夫々配設されている。

しかして使用状態においては常時電磁石１０に通電がな
され、それにより磁性板γが吸引されて、その案内片８
が主板１の内向と当接する。

しかしてこの状態で投入口３から投入された硬貨ａは、
レール４の第１ｐ斜部４ａ上を転動しながら案内片８に
至り、電磁石１０による磁界を通過し、このとき硬貨ａ
は磁気的制動力を受けてその通過速度が制御される。

上記の磁気的制動力は硬貨ａの材質によって異なり、例
えば銅から成るｉｏ円硬貨は比較的大きな制動力を受け
また白銅から成る５０円及び１００円硬貨は比較的・」
・さい制動力を受ける。

そのため比較的大きな制動力を受けて通過速度の抑制さ
れた１０円硬貨は、レール４の第１頌斜部４ａを離れて
受止具１１の傾斜倚ｐに衝合した後、矢印イカ向に落下
し、また比較的・」・さい制動力を受けて通過速度の抑
制が小さい５０円及び１００円硬貨は、レール４の第１
頌斜部４ａを離れて受止具１１の（頃斜面に衝合した後
、勢い良くはね返ってセパレータ１２を乗り越え、矢印
口方向に落下し、図示しないがその後において５０円硬
貨と１００円硬貨とが選別される。

このようにして投入された硬貨は磁気作用により材質の
判別が行われる。

次に釣銭払出動作時、返金動作時或いは停電時など投入
硬貨を返却すべき状態にトいて発生する検知出力信号に
より電磁石１０への通電が断たれると、その励磁は解か
れ、磁性板１はスプリング９により第２図実線の状態か
ら同図想像線の状態に傾動して案内片８は主板１の内向
より離反する。

従って投入硬貨ａはレール４の第１傾斜部４ａの切欠部
５から落下して第２傾斜部４ｂに導かれ、更に垂直部４
ｃに沿って落下して返却口に導かれる。

なト図中１３は案内片８の当接する主板１の装置に取付
けた調整ネジで、これにより磁性板７の開き角度が調整
される。

本願は斜上のように、硬貨の通路装置に電磁石とこれに
よって吸引される傾動自在の磁性板とを備え、これによ
って硬貨の材質判別機能と返却機能とを遠戚せしめる構
成であるので、硬貨選別装置の簡略化が出来ると共に、
安圃に製作出来、而も磁界を常に一定に保持し得るので
、硬貨の選別精度を長期において維持することが出来る
などの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施ψ１１を示すもので、第１図は要部の
みを示す主板の内面図、第２図は要部の側断面図である
。 図中１は主板、２は副板、４はレール、γは磁性板、８
は案内片、９はスプリング、１０はｔａ石である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬貨の通路位置の一方の面に硬貨の材質選別用の電磁石
   を配設すると共に、これと対向する他方の面に、常時電
   磁石から離れる方向に弾圧力が付勢されかつ常態で前記
   電磁石により吸引されて該電磁石との間Ｋｉｄ貨の通路
   を許容する間隙を形成・する磁性板を傾動可能に取付け
   、前記磁性板の下縁に、硬貨の通路の一部を形成する案
   内片を設けて成る硬貨選別装置。