JPS5831135Y2 - デンシシヤツタカメラ ノ スイツチソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシャッタ速度を自動的あるいは手動的に選択
して設定できるようにしたものにあって、手動的に設定
する際、高速領域およびバルブを機械的なシャッタ速度
設定機構系で、低速領域をシャッタ速度設定回路−シャ
ッタ駆動回路系で設定するようにした電子シャッタカメ
ラのスイッチ装置に関する。

一般に電子シャッタカメラは、被写体の明るさを測光＋
る測光回路から得られる測光信号によってシャッタ駆動
回路を作動して、すなわち測光回路−シャッタ駆動回路
系で電子シャッタのシャッタ速度を自動的に設定させる
ことにより、自動露出による、いわゆるオートで撮影が
行えることが特徴であるが、同時に手動操作によってシ
ャッタ速度設定回路から得られるシャッタ速度設定信号
によってシャッタ駆動回路を作動して、すなわちシャッ
タ速度設定回路−シャッタ駆動回路系でシャッタ速度を
手動的に任意に設定できるようにして、いわゆるマニア
ル撮影が行えるようにするのが普通である。

ところが、このようなものでは、マニアルで、しかもシ
ャッタ速度をバルブにして長時間露光を行なうと、電池
の消耗が激しく、電池が短期間で使用不能になってしま
う欠点があった。

したがって、電子シャッタのシャッタ速度の設定を前記
測光回路−シャッタ駆動回路系と通常の機械的なシャッ
タ速度設定機構系とで行えるようにし、マニアルの場合
は後者の系を使用するようにすることが考えられる。

しかしながら、そのようなものは機械的なシャッタ速度
設定機構と電気的な電子シャッタ制御回路の両方をカメ
ラに組込まなければならず、カメラが大形化するばがり
が、機構が複雑になる問題があり、実用化が困難であっ
た。

一方、機械的なシャッタ速度設定機構はシャツ■ 夕速度の低速領域（面〜１秒）を除き、高速領域のシャ
ッタ速度設定およびバルブだけを行えるようにするだけ
であれば、全シャッタ速度領域を設定できるようにした
ものに比してガバナ機構が不用であるなど、その機構を
きわめて簡単なものにできるものである。

したがってオート撮影におけるシャッタ速度の設定を測
光回路−シャッタ駆動回路系で行ない、マニアル撮影に
おけるシャッタ速度の設定を高速領域およびバルブでは
機械的なシャッタ速度設定機構で、低速領域ではシャッ
タ速度設定回路−シャッタ駆動回路系で行なうようにす
ることが考えられる。

ところが、この場合には単にオートとマニアル撮影に応
動して電源スィッチをオン状態、およびオフ状態に保持
するというのではなく、機械的なシャッタ速度設定機構
を作動させるか否かによって電源スィッチを制御するよ
うにしなければならない。

したがって、上記シャッタ速度設定機構の作動状態に応
じて開動作するサブスイッチをメインスイッチ、つまり
電源スィッチに直列させることが考えられるが、そのよ
うにするとスイッチの数が多くなるため電気的な故障率
が増大するという欠点がある。

この考案はこのような事情にかんがみてなされたもので
、単一の電源スィッチを電子シャッタの制御系に応じて
開閉動作させることができるようにした電子シャッタカ
メラのスイッチ装置を提供するものである。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１はカメラ本体内部に進退自在に装着されたシャツ
タレリーズ部材で、非操作方向に偏倚され、図示しない
シャツタ釦を押圧操作することによってレバー２，３を
介して操作方向すなわちシャツタレリーズ動作方向に移
動するようになっている。

このシャツタレリーズ部材１の中央部には保合ピン４が
植立され、このピン４を、略直角に屈曲しその角部を回
動自在に軸支されたスイッチ作動部材５の一端に係合さ
せ、シャツタレリーズ部材１がシャツタレリーズ動作方
向に移動するとき上記スイッチ作動部材５が上記シャツ
タレリーズ部材１に弾性的に追従し、シャツタレリーズ
部材１が非操作方向に戻るとき、スイッチ作動部材５が
上記係合ピン４に強制的に押し戻されるようにしている
。

上記スイッチ作動部材５は、その一端部にロックピン６
、その他端にスイッチ作動ピン７をそれぞれ植立してい
る。

上記スイッチ作動ピン７はスイッチ作動部材５がシャツ
タレリーズ部材１のシャツタレリーズ動作に追従して回
動するとき、電子シャッタ制御回路に電源を接続する常
開形の電源スィッチ８を作動するようにしている。

一方、図中１０．１１はそれぞれシャッタ速度設定カム
および゛スイッチカムで゛、これらは各中央部を共通の
軸に一体に取着し、その軸の上端には図示しないシャッ
タ速度設定ダイヤルを取着している。

上記設定カム１０は円板状で、その外周の一部に階段状
のカム部１０ ａを突設するとともに、他の部位に可動
接片１０ ｂを取着している。

また、上記スイッチカム１１は円板状で、その外周の２
個所にオート撮影用および低速撮影用凹部１２，１３を
切欠している。

上記シャッタ速度設定カム１０と上記セイツチカム１１
との間に、カメラ本体内の固定部に固定されたプリント
基板１５を位置させている。

このプリント基板１５には、前記可動接片１０ ｂとと
もにシャッタ速度設定回路の選択部を構成する切換スイ
ッチを形成する切換接点１８・・・・・・および共用接
点１７がプリントされている。

前記シャッタ速度設定カム１０の外方にはそのカム１０
とともにシャッタ速度設定機構を構成する調速レバー１
４を配設している。

この調速レバー１４は略直角に屈曲し、その角部を回動
自在に軸支され、一端を前記シャッタ速度設定カム１０
のカム部１０ａに弾性的に圧接するとともに、他端にケ
ラレバー１６を回動自在かつ弾性的に一体となる状態に
軸支している通常構成のものである。

前記シャッタ速度設定ダイヤルとシャッタ速度設定機構
あるいは各電子シャッタ制御用の回路との関係は次のよ
うになっている。

まず、シャッタ速度設定ダイヤルをオートの位置にセッ
トしたとき、第１図に示すように前記シャッタ速度設定
カム１０のカム部１０ ａの非作動位置に調速レバー１
４が圧接し、また可動接片１０ ｂが切換接点１８・・
・・・・から外れた位置にあり、前記スイッチカム１１
のオート撮影用凹部１２は、第２図に示すように前記ス
イッチ作動部材５のロックピン６に対応する位置にある
。

したがって、シャツタ釦を押圧操作しシャツタレリーズ
部材１を矢印方向へ移動すれば、スイッチ作動部材５が
そのロックピン６を上記四部１２内に入り込ませて回動
し、そのスイッチ作動ピン７で電源スィッチ８を閉成操
作するようになる。

したがって測光回路およびシャッタ駆動回路が作動し、
シャッタ速度が測光回路−シャッタ駆動回路系で自動的
に設定され、オート撮影がなされるようになる。

次に、シャッタ速度設定ダイヤルをマニアル位、
■ 置で、かつシャッタ速度の高速領域（たとえば１．００
０秒から蜀秒まで）の位置にセットしたとき、前記シャ
ッタ速度設定カム１０のカム部１０ ａのシャッタ速度
設定位置に調速レバー１４の一端が圧接する位置にあり
、スイッチカム１１は、第３図に示すように両凹部１２
，１３間の切欠していない部位１１ａをスイッチ作動部
材５のロックピン６に対応させた位置にある。

したがって、シャツタレリーズ動作に応動するスイッチ
作動部材５のスイッチ作動動作はロックされ、シャッタ
速度設定機構が作動し、シャッタ速度がシャッタ速度設
定機構系で機械的に設定され、高速領域のシャッタ速度
によるマニアル撮影を行なうことができる。

次に、シャッタ速度設定ダイヤルをシャッタ速度の低速
領域（Ｌ〜１秒）の位置にセットしたと０ き、前記シャッタ速度設定カム１０のカム部１０ ａの
作動位置から調速レバー１４が外れた位置にあり、可動
接片１０ｂはセットしたシャッタ速度に対応する切換接
点１８を共用接点１７に接続するようになる。

そしてスイッチカム１１は、第４図に示すように、その
低速撮影用凹部１３をスイッチ作動部材５のロックピン
６に対応させる位置にある。

したがって、シャツタレリーズ動作にともなってスイッ
チ作動部材５がそのロックピン６を上記凹部１３に入り
込ませて回動し、その作動ピン７で電源スィッチ８を閉
成操作するようになる。

したがって、シャッタ速度設定回路およびシャッタ駆動
回路が作動し、シャッタ速度をシャッタ速度設定回路−
シャッタ駆動回路系で電気的に設定したマニアル撮影を
行うことができる。

次に、シャッタ速度設定ダイヤルをバルブ位置にセット
したとき、前記シャッタ速度設定カム１０のカム部１０
ａの作動位置および可動接片１０ ｂは、それぞれ前
記調速レバー１４および切換接点１８・・・・・・から
外れた位置にあり、シャッタ速度設定機構のバルブ露出
機構のみが動作可能状態となり、前記スイッチカム１１
は、第５図に示すように両凹部１２，１３間の切欠して
いない部位１１ ｂをスイッチ作動部材５のロックピン
６に対応させた位置にある。

したがって、スイッチ作動部材５のスイッチ作動動作は
ロックされ、被写体位置に応じた絞り量を機械的に設定
してバルブ撮影を行なうことができる。

この考案は、電子シャッタのシャッタ速度を自動的に設
定する測光回路−シャッタ駆動回路系と、シャッタ速度
の高速領域およびバルブを手動的に設定する機械的なシ
ャッタ速度設定機構系と、シャッタ速度の低速領域を手
動的に設定するシャッタ速度設定回路−シャッタ駆動回
路系と、上記各シャッタ速度設定系を選択的に設定する
シャッタ速度設定ダイヤルと、電子シャッタ制御用の上
記各回路に電源を接続する単一の電源スィッチと、シャ
ツタレリーズ部材に弾接し、このシャツタレリーズ部材
の移動時にこれに追従して移動することにより上記電源
スィッチを閉成させるスイッチ作動部材と上記シャッタ
速度設定ダイヤルに連動しこのダイヤルを機械的なシャ
ッタ速度設定機構系を選択する位置にしたとき上記スイ
ッチ作動部材と当接してこの移動を阻止するスイッチカ
ムとを設けたものであるからして、単一の電源スィッチ
を電子シャッタの制御系に応じて開閉動作させることが
できる電子シャッタカメラのスイッチ装置を提供するこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視図
、第２図ないし第５図はスイッチカムと電源スィッチと
の関係を示す平面図である。 １・・・・・・シャツタレリーズ部材、５・、・・・・
・スイッチ作動部材、８・・・・・・電源スィッチ、１
１・・・・・・スイッチカム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子シャッタのシャッタ速度を自動的に設定する測光回
   路−シャッタ駆動回路系と、シャッタ速度の高速領域お
   よびバルブを手動的に設定する機械的なシャッタ速度設
   定機構系と、シャッタ速度の低速領域を手動的に設定す
   るシャッタ速度設定回路−シャッタ駆動回路系と、上記
   各シャッタ速度設定系を選択的に設定するシャッタ速度
   設定ダイヤルと、電子シャッタ制御用の上記各回路に電
   源を接続する単一の電源スィッチと、シャツタレノーズ
   部材に弾接し、このシャツタレリーズ部材の移動時にこ
   れに追従して移動することにより上記電源スィッチを閉
   成させるスイッチ作動部材と、上記シャッター速度設定
   ダイヤルに連動しこのダイヤルを機械的なシャッタ速度
   設定機構系を選択する位置にしたとき上記スイッチ作動
   部材と当接してこの移動を阻止するスイッチカムとを設
   けたことを特徴とする電子シャッタカメラのスイッチ装
   置。