JPS5831076Y2

JPS5831076Y2 - 炉頂測温ゾンデ

Info

Publication number: JPS5831076Y2
Application number: JP4089880U
Authority: JP
Inventors: 友一松本; 俊二浜田
Original assignee: 川崎製鉄株式会社
Priority date: 1980-03-29
Filing date: 1980-03-29
Publication date: 1983-07-09
Also published as: JPS56142435U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は炉頂測温ゾンデに関する、更に詳しくは高炉頂
部の半径方向の温度分布を測定する装置に関する。

通常の炉頂測温ゾンデは高炉の鉄皮から炉内に挿入され
る支持梁と、この支持梁から吊下された多数の保護管の
それぞれに取付げられた多数の熱電対とから構成せられ
、各熱電対が炉心からの距離を相違させ、炉心から鉄皮
内壁に到る半径上の諸点の温度を測定するように成され
ている。

従前のこの種のゾンデにおいては支持梁が高温のため及
び炉内投入物に基く衝撃のために変形、磨耗などの損傷
を受ける、支持梁が健全な状態にあっても比較的デリケ
ートな構成の熱電対の損耗のためにゾンデ全体を取外ず
すことを余儀なくされるなどの問題がある。

本考案は従前の炉頂測温ゾンデに起るこの種の問題の解
決に役立つものである。

本考案の目的は、高炉頂部の高温、もしくは役人材料に
より加えられる衝撃に基（支持梁の変形、損傷を防止す
るのみならず、熱電対を保持する保護管を支持梁とは別
個に炉内から取出すことを可能にし熱電対の保守に必要
な時間と労力との節減に役立つ炉頂測温ゾンデを得るこ
とにある。

本考案によれば、炉頂の鉄皮から炉心に向い水平に挿入
される支持梁と、該支持梁から吊下された多数の保護管
のそれぞれに取付けられた熱電対とから成る炉頂測温ゾ
ンデであって、支持梁がその下側に位置する水平面内に
おいてそれぞれ支持梁に平行に配列せられ相互の間に所
定幅の隙間を形成する１対の水冷された管材から成る支
持座を備え、前記多数の保護管が、前記隙間に挿入せら
れそれぞれ下端にこれらの保護管を結束保持するバンド
を有する複数個の吊下腕を介し、前記支持座に着座する
摺動自在の支持管により支持されていることを特徴とす
る炉頂測温ゾンデが得られる。

さて、本考案の装置の実施例を添付図面について説明す
ると次の如くである。

第１図を参照するに、高炉２１の炉頂部分の鉄皮２３か
ら炉心ＹＹに向い水平に挿入された炉頂測温ゾンデ１０
が示されている。

測温ゾンデ１０はストックライン２２と呼ばれる炉内装
入原料の上端レベルよりも僅かに上方に挿入されるもの
で、鉄皮２３上の座金１５に締付けられるフランチ１４
により水平に保持される強固な支持梁１と、それぞれが
内部に熱電対を備えこの支持梁１から吊下される多数の
保護管２ａ、２ｂ、２ｃ・・・・・・とから構成される
。

各保護管２ａ・ｅ２ｂｔ’ ２ｃに取付げられる熱
電対は炉頂の半径上において異る位置に置かれ炉心から
鉄皮に到る半径上の多数の異る点の温度を検出するよう
に成されている。

第２，３及び４図は本考案の測温ゾンデ１０を示すもの
である。

支持梁１は三角形断面を有する中空梁材であって、内部
を水冷ジャケット６とし、中央に竪方向す隔壁１′３を
有している；水冷ジャケット６には冷却水の供給管１６
と排出管１７とが取付けられている。

□本考案の支持梁１は上端に取付げられた橋形のストー
ンボックス５を備えている。

ストーンボックズ５は高炉の装入口から・落下する原料
の・一部を集積させ、集積した原料が後続落下する原料
に基く衝撃を吸収するように威されている。

支持梁１の三角形断面の二辺を形・成する側板１ ’ａ
及び１ｂは下向きにほぼＡ字形に拡開している。

２枚の側板’１ａｒ：１ｂはそれぞれの下端に直
角に取付けられ相手方の側板に向って延び出す所定長さ
のブラツケツ、Ｎ２ａ、１２ｂを備えている。

各ブラソケットト２ａ−１２ｂは相互に対向する端部に
水冷管７ａｗ７ｂを取付げている。

２本の水冷管７ａ、７ｂは支持梁１の下縁レベルに位置
する同一水平面上に、それぞれ支持梁１に平行に置かれ
、両者の間に所定寸法の隙間２０を形成する如く、プラ
ツケツＮ２ａ、１２ｂと水冷管７ａ、７ｂとの寸法が選
ばれる。

２本の水冷管１２ａ、１２ｂの隙間・２０に隣接する上
面部分は支持座１１を形成する。

図示されていないが、各水冷管１２ａ、１２ｂ＋！冷却
水の供給管と排出管とを取付けている。

水冷管１２ａ、１２ｂよりも大きな直径を有する・支持
管８が上記支持座１１に摺動自在に着座している。

所定の間隔に配列せられ前記隙間２０に挿入された多数
の吊下腕９ａｙ９ｂ、９ｃ・・・、・・・がそれぞれ止
端を支持管８に固着させ下端に水平バンド４ａｙ４
ｂ、４ｃを取付げている。

各バンド４ａ、４ｂ、４ｃ・・・・・・は水平に並置さ
れた多数の保護管：２ａ、２ｂ、２ｃｔ２ｄ・
・・・・・を一括して結束保持している。

第２図に示す如く、各保護管２ａ、２ｂ、２ｃ・・・・
・・は前記フランチ１４の開口１４Ａを貫通し炉外に延
び出し、フランチ１４上の座金１９に締付けられる別個
のフランチ１８を備えている。

第４図に示す如く、それぞれ炉内側端部に熱電対３を取
付げた多数の保護管２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄはその
長さを相違させ、すべての熱電対３を高炉の半径上の異
る位置に配置するように成されている。

以上に示す如く、本考案による測温ゾンデは支持梁１に
ストーン・ボックス５を備えているから炉内に投入され
る材料からの衝撃を緩和し支持梁１の損傷を防止するこ
とができる。

また支持梁１はそれ自体が水冷されるのみならず、多数
の保護管２ａ、２ｂ、２ｃ・・・・・・を支持管８及び
吊下腕９ａ、９ｂ、９ｃ・・・・・・を介し支持する支
持座１１が水冷管７ａ及び７ｂにより構成されているか
ら、支持座１１が高温のため・に変形することなく所望
時に支持管８を摺動させる案内路となる。

従って、熱電対を取付けたすべての保護管は炉外に位置
するフランチ１８を座金１９から取外すすことにより支
持梁と、は別個に炉内から取出すことができる。

従って熱電対の点検、取替などの保守に必要な時間と労
力とを大幅に節減することができる。

第５及び６図は従前の測温ゾンデを示すもので、支持梁
１全体が炉内に暴露されているから役人材料による衝撃
を受は破損し易い。

また吊下腕９ａｓ９ｂ、９ｃを介し多数の保護管２ａ、
２ｂ、２ｃ・・・・・・を支持する支持板２５が、支持
梁１の下縁に取付けられたｌ対の水平ブラックツ）２４
ａ。

２４ｂ′上に置かれているから、大きな摩擦のために支
持板２５を１対の水平ブラツケツ）２４ａ。

２４ｂに沿い摺動させることは困難であるのみならず、
水平ブランケットが高温のため、たやすく変形し、支持
板２５を摺動させるに適しないものとなる。

従って、従前の装置では支持梁が炉内役人材料に基く衝
撃と高温とのために損傷を受けるばかり・でなく、熱電
対の保守の度ごとに炉外に取出すことを余儀なくせられ
、労力ならびに時間の点から不経済である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置を取付けた高炉頂部を示す断面図
、第２図は第１図の装置の拡大詳細図で一部を断面で示
す図、第３図は第２図の線■−■に沿う断面図、第４図
は第２図の線■−ＩＶに沿う断面図、第５図は従前の装
置を示す側面図、第６図は第５図の線ＶＩ−ＶＩに沿う
断面図である。１・・・・・・支持梁、２ａ、２ｂ、’ ２ｃ・・・・
・・保護管、３−−−−−−熱電対、４ａ＋４ｂ
ｓ” ４ｃ ””・バンド、５・・・・・・ストーン
・・ボックス、６・・・・・・水冷ジャケット、？ａ、
７ｂ・・・・・・水冷管、８・・・・・・支持管、９
ａｔ９ｂｙ９ｃ・・・・・・吊下腕、１０・・・
・・・本考案の装置、１１・・・・・・支持座、１２ａ
、１２ｂ・・・・・・ブランケット、１３・・・・・・
隔壁、１４・・・・・・フランチ、１５・・・・・・座
金、１６・・・・・・冷却水供給管、１７・・・・・・
冷却水排出管、１８・・・・・・フランチ、１９・・・
・・・座金、２０・・・・・・隙間、２１・・・・・・
高炉、２２・・・・・・ストックライン、２３・・・・
・・鉄皮、２４ａ、２４ｂ・・・・・・水平ブランケッ
ト、２５・・・・・・水平支持板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

炉頂の鉄皮から炉心に向い水平に挿入される支持梁と、
該支持梁から吊下された多数の保護管のそれぞれに取付
けられた熱電対とから成る炉頂測温ゾンデであって、支
持梁がその下側に位置する水平面内においてそれぞれ支
持梁に平行に配列せられ相互の間に所定幅の隙間を形成
する１対の水冷された管材から成る支持座を備え、前記
多数の保護管が、前記隙間に挿入せられそれぞれ下端に
これらの保護管を結束保持するバンドを有する複数個の
吊下腕を介し、前記支持座に着座する摺動自在の支持管
により支持されていることを特徴とする炉頂測温ゾンデ
。