JPS5830632Y2 - 揺動式篩分機におけるふるい網目詰り防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水平に張られたふるい網を揺振することにより
ふるい網上に供給された粉粒体材料を粒径により分別す
る揺動式篩分機において、網目開口寸法より大きな粒が
網目の目詰りを生じふるい網のふるい能力を減少するこ
とを避けるために網目を運転中に自動的に掃除する刷子
をふるい網枠内に流動自在に収蔵した揺動式篩分機にお
けるふるい網目詰り防止装置に係るものである。

以下図面について本考案を説明する。

１は長方形の基礎台でその４隅部上面に可撓性の支持棒
２の下端を取付は支持棒２の上端を長方形の台枠３の４
隅部下面に取付けて台枠３を基礎台１の上方に揺動自在
に支持し、台枠３の上面には内部にふるい網枠ａを収蔵
した長方形の筐体４を載置固定しである。

５は基礎台１の中央部に設けた軸受でその軸受５に駆動
軸６を縦方向に支承し、駆動軸６の上方突出端には一端
に重錘を設けた振子体７を固定するとともに振子体７の
上面には回転軸８を駆動軸６と偏心位置に設け、回転軸
８の上端を台枠３の中央部に設けた軸受９に支承せしめ
、駆動軸６の軸受５の下方より突出部には振子体７の重
錘と平衡を保たせた重錘を有するプーリー１０を取付け
、基礎台１の一側上に設けたモーター１１よりプーリー
、ベルトにより駆動軸６に伝動して台枠３、筐体４を水
平面内で旋回揺動するよう構成されている。

長方形の筐体４内にはふるい枠ａを上下２段に架設し筐
体４の土壁−側部に設けた材料人口１２に供給される粉
粒体は上段のふるい網枠ａの上面に張られたふるい網１
３上を矢印方向に流れ、このふるい網１３の網目を通過
しない大粒は網上を流過して大粒排出樋１４より筐体４
外に排出され、その網目を通過した中、小粒は上段のふ
るい網枠ａの下方に設けた受板１５により誘導されて下
段のふるい網枠ａの上面に張られたふるい網１３の上面
を流過し、ここで篩分されて中粒は中粒排出樋１６によ
り筐体４外へ排出され、小粒は下段のふるい網枠ａの下
方に設けた受板１７により誘導されて小粒排出樋１８よ
り筐体４外へ排出されるよう構成されている。

ふるい網枠ａは第２図にその一部の断面構造を示すよう
に、長方形の枠体を等間隔に配置した画壁１９により数
個に仕切りその枠体の上面にはふるい網１３を張設し枠
体の下面には粗い裏柄２０をふるい網１３と等間隔に張
設し、画壁１９により仕切られた数個の区画内には上面
のふるい網１３と下面の裏柄１９との間に刷子すを流動
自在に収蔵し、この刷子すで上面のふるい網１３の網目
を裏面から擦ることによりふるい網１３の網目の目詰り
を掃除するようにしである。

第３図乃至第４図はその刷子すを示すものでプラスチッ
ク類で作られた多角形盤２１（図面では３角形盤を示す
）の下面中央に突起２２を設は盤面には数個の通口２３
を穿ち、多角形盤２１の上面外周には合成繊維または植
物繊維もしくは動物の毛を集束した数多の束２４を一列
に上向きに連続して盤体に穿った孔に挿入しその束２４
の根元をプラスチック用接着剤を用いて固めである。

次にその作用を説明する。

モーター１１を運転しその動力をモーター１１の原動軸
からプーリー、ベルトによりプーリー１０に伝導して駆
動軸６を回転するとその回転により振子体７および回転
軸８により可撓性の支持棒２で支承された台枠３および
その台枠３上に載置された筐体４は一定半径で旋回しこ
れにより筐体４内のふるい網枠ａは水平面内を旋回運動
する。

そこで篩別分級しようとする粉粒体を材料人口１２から
揺振するふるい網枠ａ上に供給すると小粒は網目を通過
して落下し、大粒は網面上を流過するが網の開口寸法よ
りやや大きい寸法の粒は網目に嵌太し目詰りを生じ勝と
なる。

この場合表面のふるい網１３と裏面の哀調２０との間に
収蔵された刷子すはふるい網枠の揺振により自由に運動
し、その際ふるい網１３の裏面を刷子すに設けた合成繊
維または植物繊維もしくは動物の毛の束２４をもって叩
きまた擦ることによりふるい網１３の目詰りを除去して
ふるい網１３の目詰りによるふるい能力の低下を防止す
る。

従来のふるい網目詰り防止装置はふるい網と哀調との間
に下面中央に突起を有するゴムまたはプラスチックス板
もしくはプラスチックスポールを用いるものが多くあっ
たか゛、これらはいずれも板体またはボールが上下網間
を転動することによりふるい網を下から叩き網を振動さ
せて目詰り粒子を跳ね出し掃除するものであり目詰り防
止効果小でまた網に与える衝撃が強く網の寿命を縮める
欠点があった。

またこの刷子は植物繊維または動物の毛を針金で束ねて
その束を平板に針金でとじつけたものもあったが、針金
で固定した束の根元で植物繊維または動物の毛が切れる
ことが多く、また束の一部が抜けるか針金がゆるんで束
が一度に脱落するおそれがあった。

本考案の刷子すは下面中央に突起を設け、かつ複数個の
通口２３を有する多角形盤２１の上面外周には合成繊維
または植物繊維もしくは動物の毛を集束した数多の束２
４を一列に連続して植付けてなるから、上面のふるい網
１３を擦る効果がよく、またふるい網１３に与える衝撃
少く網の寿命を長く保つことができる。

また繊維もしくは毛の束２４は第５図に示すように多角
形盤２１の取付孔に挿入しその束２４の根元に液状のプ
ラスチック用接着剤を注入してその接着剤で束の根元を
固めたので繊維又は毛の各一本毎に接着剤が侵透して確
実に固められ繊維もしくは毛の脱落が生じないので長期
間有効に使用可能で繊維もしくは毛が脱落して製品に混
入のおそれがなく、このような刷子を使用することによ
り揺動式篩分機のふるい網目の目詰りを完全に防止して
粉粒体の篩分を確実になし得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のふるい網目詰り防止装置を施した揺動
式篩分機の一部切欠した正面図、第２図はふるい網枠内
に目詰り防止用の刷子を収載した状態の部分図、第３図
は目詰防止用の刷子の平面図、第４図は同上正面図、第
５図は一部の断面図。 ａ・・・・・・ふるい網枠、ｂ・・・・・・刷子、１・
・・・・・基礎台、２・・・・・・支持棒、３・・・・
・・台枠、４・・・・・・筐体、５・・・・・・軸受、
６・・・・・・駆動軸、７・・・・・・振子体、８・・
・・・・回転軸、９・・・・・・軸受、１２・・・・・
・材料入口、１３・・・・・・ふるい網、１４・・・・
・・大粒排出樋、１５・・・・・・受板、１６・・・・
・・中粒排出樋、１８・・・・・・小粒排出樋、１９・
・・・・・画壁、２０・・・・・・哀調、２１・・・・
・・多角形盤、２２・・・・・・突起、２３・・・・・
・通口、２４・・・・・・合成繊維または植物繊維もし
くは動物の毛の束。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面にふるい網１３を水平に張設しその下側に粗い裏柄
   ２０を等間隔に張設したふるい網枠ａの内部には、下面
   中央に突起２２を設は盤面に複数個の通口２３を穿設し
   たプラスチック製の多角形盤２１の上面外周に合成繊維
   または植物繊維もしくは動物の毛の束２４を一列に上向
   きに連続して植付けその根元をプラスチック用接着剤を
   用いて固めてなる刷子すを流動自在に収蔵したことを特
   徴とする揺動式篩分機におけるふるい網目詰り防止装置
   。