JPS5830577B2 - 導電性処理剤 - Google Patents

導電性処理剤

Info

Publication number
JPS5830577B2
JPS5830577B2 JP53146769A JP14676978A JPS5830577B2 JP S5830577 B2 JPS5830577 B2 JP S5830577B2 JP 53146769 A JP53146769 A JP 53146769A JP 14676978 A JP14676978 A JP 14676978A JP S5830577 B2 JPS5830577 B2 JP S5830577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment agent
conductive treatment
paper
cellulose
cellulose derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53146769A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5573773A (en
Inventor
武雄 三原
信夫 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Chemical Co Ltd filed Critical Fuji Chemical Co Ltd
Priority to JP53146769A priority Critical patent/JPS5830577B2/ja
Publication of JPS5573773A publication Critical patent/JPS5573773A/ja
Publication of JPS5830577B2 publication Critical patent/JPS5830577B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は導電性処理剤に関し、その目的とする所は静電
記録紙を製造するに際し特に好適な導電性処理剤を提供
することにある。
従来静電記録紙を製造する際に使用される導電性処理剤
としてはビニルベンジルl−IJメチルアンモニウムク
ロライドの重合体等のビニルヘンシル第4級アンモニウ
ム化合物の重合体が知られている〔米国特許明細書第3
011918号参照〕。
しかしながら斯かる従来公知の導電性処理剤には下記の
欠点がある。
(1)ビニルベンジル第4級アンモニウム化合物の重合
体(以下「ビニル重合体」という)は淡黄色であり、そ
れ故ビニル重合体を水に溶解した液で処理して得られる
紙は多少黄味を帯びており、無色紙は到底得難い。
(2)ビニル重合体で処理された紙はブロッキング性(
粘着性)を有する。
(3)ビニル重合体で処理された紙は熱安定性に乏しく
、90〜105°Cという高温下に長時間放置すると黄
変する。
(4)ビニル重合体で処理された紙の導電性は湿度変化
に応じて大きく変化すると共に、特に低湿度下に於ける
導電性は尚不充分である。
(5) ビニル重合体で処理された紙はアミン化合物
独特の悪臭を有する。
(6)ビニル重合体の毒性は大きく環境衛生の点で問題
がある。
従来の導電性処理剤には上記の諸欠点があり、これらの
欠点を解消した新らしい導電性処理剤の開発が望まれて
いるのが現状である。
本発明者らは斯かる現状に鑑み上記諸欠点を有すること
のない導電性処理剤を得るべく鋭意研究を重ねてきた。
そしてその研究過程において特公昭45−20318号
公報に記載の第4級窒素含有セルロース誘導体を導電性
処理剤として用いることに着想した。
該公報に記載の第4級窒素含有セルロース誘導体は、セ
ルロース物質を3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロライド、2,3−エポキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライド等の第4級化
剤とエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のエーテ
ル化剤と同時或いは任意の順序で反応させて得られるも
のであるが、該セルロース誘導体の第4級化剤置換度は
精々約0.5程度のものである。
しかるに本発明者らの研究によると、斯かる第4級窒素
含有セルロース誘導体を導電性処理剤として用いた場合
においても、本発明の所期の目的を達成し得ないことが
判明した。
本発明者らは上記諸欠点を有することのない導電性処理
剤を得るべく研究を続けた結果、下記特定の第4級窒素
含有セルロース誘導体が導電性処理剤として極めて好適
であることを見い出した。
本発明は斯かる知見に基づき完成されたものである。
即ち本発明は、2,3−エポキシプロピルトリアルキル
アンモニウムクロライドのグルコーヌ単位当りの置換度
が0.7以上である水溶性第4級窒素含有セルロース誘
導体を有効成分として含有する導電性処理剤に係る。
本発明の導電性処理剤は上記(1)〜(6)の諸欠点を
全く有さないものである。
即ち本発明で使用される第4級窒素含有セルロース誘導
体は綿状の白色粉末であり、それ放談セルロース誘導体
を水に溶解した液は無色透明であり、斯かる水溶液で処
理して容易に無色紙を得ることができる。
また該セルロース誘導体で処理された紙はブ晒ツキング
性を全く有しておらず、また熱安定性も良好で90〜1
05℃の高温下に長時間放置しても黄変する恐れはない
しかも該セルロース誘導体で処理された紙の導電性は、
従来の導電性処理剤で処理された紙のそれに比し一段と
優れており、湿度変化による変動も比較的少ない。
さらに該セルロース誘導体で処理された紙は無臭であり
、また該セルロース誘導体の毒性は殆んどなく環境衛生
の点でも問題は全くない。
本発明で使用される第4級窒素含有セルロース誘導体は
水溶性であって2,3−エポキシプロピルトリアルキル
アンモニウムクロライドのグリコース単位当りの置換度
が0.5以上のものである。
斯かる第4級窒素含有セルロース誘導体は、例えばアル
カリセルロース■、酸化アルキレン及び一般〔式中R,
、R2及びR3は同−又は異なって低級アルキル基を示
す。
〕で表わされる2、3−エポキシプロピルトリアルキル
アンモニウムクロライドを反応させて容易に得ることが
できる。
アルカリセルロース■は公知の物質であり、例えばパル
プ、コツトンリンク−等のセルロースを18〜20重量
係(以下特に限定しない限り単に「係」で記す)の苛性
アルカリ水溶液で処理することにより製造される。
このアルカリセルロース■は綿状のものであり、その紐
取はセルロース約20〜50%、水酸化すl−IJウム
約5〜30%、水分約40〜60係である。
酸化アルキレンとしては公知のものを広く使用でき、具
体的には酸化エチレン、酸化プロピレン等を例示できる
斯かる酸化アルキレンの使用量は一般にアルカリセルロ
ースI中のグルコース単位1モル当り1.5〜2モル程
度でよい。
また一般式(I)の2,3−エポキシプロピルトリアル
キルアンモニウムクロライド(第4級化剤)としては公
知のものを広く使用でき、具体的には2,3−エポキシ
プロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2,3−
エポキシプロピルトリエチルアンモニウムクロライド等
を例示できる。
第4級化剤の使用量は一般にアルカリセルロースI中の
グルコース単位1モル当り第4級化剤を1〜3モル程度
使用するのがよい。
本発明ではアルカリセルロース■、酸化アルキレン及び
第4級化剤の反応は溶媒としてメタノールとアセトン、
tert−7’チルアルコール、インプロパツール及び
アセトニトリルから選ばれた少くとも1種とを重量比で
20〜70 : 80〜30の割合で混合してなる溶媒
を用い且つ該混合溶媒をアルカリセルロース■を構成す
るセルロース1重量部(以下単に「部」と記す)に対し
て0.3〜8部使用して行なうのがよい。
アルカリセルロース11酸化アルキレン及び第4級化剤
との反応は通常20℃乃至溶剤の還流下にて行なうのが
よく、通常2〜5時間で該反応は終了する。
斯くして生成する第4級化剤置換度が0.7以上の水溶
性第4級窒素含有セルロース誘導体は常法に従い単離精
製される。
例えば上記反応に使用した混合溶媒と水との混合液を用
いて反応混合物を繰り返し洗浄すればよい。
該混合液中の水の量は3〜20%程度が好ましく、5〜
10%程度が特に好ましい。
上記洗浄後必要に応じて有機酸例えばクエン酸と該混合
溶媒との混合液により中和し、さらに洗浄すればよい。
斯くして2,3−エポキシプロピルトリアルキルアンモ
ニウムクロライドのグルコース単位当りの置換度が0.
7以上の水溶性第4級窒素含有セルロース誘導体が製造
される。
2.3−エポキシプロピルトリアルキルアンモニウムク
ロライドのグルコース単位当りの置換度が0.8以上の
水溶性第4級窒素含有セルロース誘導体はアルカリセル
ロース■と第4級化剤とを反応させることによっても製
造される。
即ちアルカリセルロースI中のグルコース単位1モル当
り第4級化剤を1〜4モル程度の割合で用い、反応溶媒
としてメタノールとアセトン、tert−ブチルアルコ
ール、インプロパツール及びアセトニトリルから選ばれ
た少くとも1種とを重量比で20〜70:80〜30の
割合で混合してなる溶媒を用い且つ該混合溶媒をアルカ
リセルロース■を構成するセルロース1部に対して0.
5〜15部使用する以外は上記と同様アルカリセルロー
スIと第4級化剤とを反応させて、2,3−エポキシプ
ロピルトリアルキルアンモニウムクロライドのグルコー
ス単位当りの置換度が0.8以上の水溶性第4級窒素含
有セルロース誘導体が製造される。
本発明では上記第4級窒素含有セルロース誘導体をその
まま導電性処理剤として使用してもよく或いはこれに第
三成分を混合して得られる混合物を導電性処理剤として
使用してもよい。
後者の場合には導電性処理剤中に第4級窒素含有セルロ
ース誘導体を通常10%以上含有させるのがよい。
第三成分としてはこの分野で通常公知のものを広く使用
でき、例えば酸化澱粉等の澱粉、スチレン−ブタジェン
ゴム等のラテックス、クレー等を挙げることができる。
斯かる第三成分は必要に応じて適宜選択して添加配合す
ればよい。
本発明の導電性処理剤を使用するに際しては特に限定が
なく、この分野で従来公知の方法を広く採用できる。
例えば本発明の導電性処理剤を水に溶解して濃度5〜1
5係程度の水溶液の形態となし、これを処理すべき紙上
に塗付した後乾燥させるのがよい。
導電性処理剤含有水溶液の処理すべき紙上への塗付方法
としては従来公知の塗付手段を広く採用でき、例えばロ
ールコータ−による方法を挙げることができる。
塗付量としては広い範囲内で適宜選択すればよいが、一
般に被処理紙1oo=当り本発明の導電性処理剤が10
0〜800gの割合とするのがよい。
また乾燥力法としては特に限定されず、従来公知の方法
を広く採用できる。
例えば105°Cにて2分間風乾させてもよく或は自然
乾燥させてもよい。
本発明で使用される第4級窒素含有セルロース誘導体の
製造例を参考例として掲げ、更に本発明の効果を明らか
にするためtこ試験例及び比較試験例を掲げる。
参考例 (1) 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド〔商標: CATIONICREAGNT NT−21、東邦千葉
化学工業■製、クロルヒドリン活性分60%〕313g
を10℃に冷却し、フレーク状の苛性ソーダ40gを攪
拌下に少量ずつ添加し、次いで1時間攪拌する。
2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロ
ライドを生成せしめ、副生じた塩化ナトリウムを濾過に
より除去し、2.3−エポキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド(第4級化剤)251を調整する。
これは有効成分60%であり、残りは主として水である
(2)パルプ160gを18係苛性ソーダ溶液に浸漬し
、圧縮、粉砕してアルカリセルロースI(セルロース3
.5 %、水酸化ナトリウム15係、水分50係)44
0gを得る。
これを30°Cの大気中で24時間老戒した。
(3) (2)で得られたアルカリセルロース144
1を還流冷却器付ニーダ−型反応機に取りアセトン30
0 mlとメタノール400m1との混合溶液に酸化エ
チレン61を添加しさらに(1)で得られた第4級化剤
500gを加えて混合したものを上記反応機内lこ加え
て攪拌し、20〜40℃で5時間反応させた。
反応終了後側に予め用意した精製用溶剤(メタノール7
00TL11アセトン2507711及び水50m1の
混合液)を加えて攪拌し、次にこれを遠心分離機で濾過
する。
この精製操作を4回繰り返した。
次いでメタノールにクエン酸を溶解した飽和溶液をニー
ダ−で攪拌しながら加えて残存するアルカリを中和し、
フェノールツクレインで呈色反応を示さなくなったとこ
ろで停止してこれを取り出し通風乾燥機中にて100℃
で通風乾燥を行ない生成物を350gを得た。
水分4係、灰分(Na2SO4として)4%、第4級化
剤の置換度1.3、 酸化エチレンの平均付加モル数1.4. 10%水溶液の粘度200 cps 試験例 上記参考例で得られる第4級窒素含有セルロース誘導体
の10係水溶液を調整する。
片面サイズの晒亜硫酸紙の一連(23kg)を用意し、
その紙のサイズ面に該セルロース誘導体が401(晒亜
硫酸紙100m”当り)となるように上記水溶液を塗付
したのち105℃にて2分間風乾した。
斯くして得られる塗工紙は、無色透明できれいな塗工面
に覆われ、べたつきは全くなく、また臭いも全くなかっ
た。
次に該塗工紙を105°Cの恒温室に3時間保持した場
合にも変色は全く起こらず、ブロッキング性も全くなか
った。
上記塗工紙を温度を75℃に保持し各種湿度に調節した
空気中に24時間保ち、ASTMD257−46の処決
に従い表面抵抗(導電性)を測定した。
結果を下記第1表に示す。
比較試験例 ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドの重
合体〔商標: DOW ECR34、ダウケミカル社製
〕の10係水溶液を調整し、以下試験例と同様にして晒
亜硫酸紙に塗布したのち風乾した。
斯くして得られる塗工紙は多少黄味を有し、そして表面
は多少べたつき、またアミン化合物独特の悪臭を有して
いた。
次に該塗工紙を105°Cの恒温室に20分間保持した
ところ黄変した。
次に試験例と同様にして表面抵抗を測定した。
結果を下記第1表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 12,3−エポキシプロピルトリアルキルアンモニウム
    クロライドのグルコース単位当りの置換度が0.7以上
    である水溶性第4級窒素含有セルロース誘導体を有効成
    分として含有する導電性処理剤。
JP53146769A 1978-11-27 1978-11-27 導電性処理剤 Expired JPS5830577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53146769A JPS5830577B2 (ja) 1978-11-27 1978-11-27 導電性処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53146769A JPS5830577B2 (ja) 1978-11-27 1978-11-27 導電性処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5573773A JPS5573773A (en) 1980-06-03
JPS5830577B2 true JPS5830577B2 (ja) 1983-06-30

Family

ID=15415130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53146769A Expired JPS5830577B2 (ja) 1978-11-27 1978-11-27 導電性処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5830577B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4373011A (en) * 1980-07-17 1983-02-08 Merck & Co., Inc. Blends of algin, tamarind, and a polycationic electroconductive polymer
IT1188184B (it) * 1985-08-14 1988-01-07 Texcontor Ets Sali ammonici quaternari di polisaccaridi ad attivita' ipocolesterolemizzante

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5573773A (en) 1980-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69509464T2 (de) Antimikrobielles Mittel
US2627477A (en) Higher alkyl ketene dimer emulsion
DE60222453T2 (de) Auf silicium basierende zusammensetzungen mit quaternären ammoniumfunktionen und verfahren zu ihrer herstellung
US4127563A (en) Low pH preparation of cationic starches and flours
US3654263A (en) Starch derivatives processes for making them compositions based upon the starch derivatives and methods of making the compositions
US4066828A (en) Process for the production of water-adsorbing cellulose ethers
US4068067A (en) Process for the production of water-adsorbing cellulose ethers
EP0146841A2 (de) Wasserlösliche Mischether des beta-Cyclodextrins und ein Verfahren zu ihrer Herstellung
DE2634539A1 (de) Verfahren zur herstellung von saugfaehigen, modifizierten staerkeaethern und deren verwendung
EP0310787A2 (de) Verfahren zur Herstellung von tertiären oder quaternären Stickstoff enthaltenden Celluloseethern
EP0573852B1 (de) Sulfoalkylgruppenhaltige Alkylhydroxyalkylcelluloseether
US4075279A (en) Process for the manufacture of swellable cellulose ethers
BRPI0813822B1 (pt) composição aquosa compreendendo um carbonato de zircônio e de um sal de metal alcalino, e um haleto de amônio, bem como processo para preparação e uso da mesma
JPS5830577B2 (ja) 導電性処理剤
STRNADOVÁ et al. The cellulose ethers in paper conservation
JPS6116901A (ja) カルボキシメチルセルロ−スの第四アンモニウム塩及びその製造法
MXPA05002252A (es) Metodo para producir eteres de celulosa entrelazados temporalmente.
US3215550A (en) Methylene malononitriles containing aryl and heterocyclic substituents as uv light absorbers in organic materials
US3669955A (en) Quaternary pyridinium salt-starch ether derivatives
DE2752682C2 (de) 4-Dedimethylamino-4-arylsulfonamido- 5a,6-anhydrotetracycline, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
US3522238A (en) Acidified ethylenimine modified cereal flours
JPH0618926B2 (ja) 紫外線吸収剤
US4120898A (en) Sulfur containing vinyl amide cross-linking agents
US4088648A (en) Bis 1,4-(b-vinylso2 -propionyl)-piperazine
CA1129851A (en) Antimicrobial poly-alcohols and derivatives thereof