JPS5829811A - プロピレン−エチレンブロツク共重合体の連続製造法 - Google Patents

プロピレン−エチレンブロツク共重合体の連続製造法

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JPS5829811A
JPS5829811A JP12600981A JP12600981A JPS5829811A JP S5829811 A JPS5829811 A JP S5829811A JP 12600981 A JP12600981 A JP 12600981A JP 12600981 A JP12600981 A JP 12600981A JP S5829811 A JPS5829811 A JP S5829811A
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propylene
tank
stage
polymer
titanium
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JP12600981A
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Inventor
Yoshitada Takashima
高島 良佶
Nobuaki Goko
郷古 宣昭
Riichiro Kawashima
川島 理一郎
Yukimasa Matsuda
松田 行正
Yumito Uehara
上原 弓人
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はプロピレン−エチレンブロック共重合体の連
続製造法に係わるものである。
結晶性ポリプロピレンは低温における耐衝撃性が不充分
であるという難点を有し、これを改善するためにはプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体とするのが現在のと
ころ最もよいとされている。このブロック共重合体を、
高い生産性をもって製造する方法としては複数の直列に
連結された重合槽からなる装置を使用し、先ずA−1段
階としてプロピレンを連続的に重合し、1・7段階で生
成したプロピレン重合体を牙コ段階の重合槽に連続的に
供給し、ここで比較的エチレン量の多いエチレン・プロ
ピレン共重合ヲ行なう連続法が知られている。
か\る多槽直列方式による連続重合の場合、種型反応器
は、いわゆる完全混合タイプであるため、重合反応生成
物には自から一定の滞留時間分布が生じ、前段の重合槽
から抜き出されたスラリー中には、この槽をショートパ
スして取り出された、反応に寄与しない触媒粒子自体や
、またポリマーの成長が不充分な小粒径粒子から長時間
にわたって滞留して生成した高分子量および/又は粗大
粒子径の粒子にいたるまでのものが含まれてくる。この
状態のスラリーをプロピレン−エチレン共重合槽に供給
した場合、生成した共重合体は回分式によって製造され
たものに比べて、一般的に低温耐衝撃性が低い傾向にあ
り、またプロピレン重合部をショートパスした粒子に帰
因するゲルの生成によシ成形品の外観が不良になる。
このような連続重合における問題点を解消するために従
来幾つかの方法が提案されている。
例えば、特公昭S353−2ss号および特開昭+9−
33990号の公報には、多数の反応槽を使用する方法
が提案されている。この方法では回分法で得られるもの
に近い物性を有するブロック共重合体が得られるが、槽
数の増加に伴い建設費が増加し、経済的に不利であるば
かりでなく、多槽化に伴い製品の品質管理が繁雑になる
また、特開昭33−//!i’l/’/号公報には矛コ
段階のプロピレン−エチレン共重合時に電子供与性化合
物を添加する方法が提案されているが、この方法は、本
発明者等の検討によると充分効果的であるとはいえない
ものであった。
特開昭1I9−A/2’1g号公報には、牙コ段階のプ
ロピレン−エチレン共重合体の分子量を下げる方法が提
案されているが、本発明者等の検討によると、この方法
は成形品の耐衝撃性の低下をもたらすものであった。
また、特開昭夕3− / 01. !; 33号公報に
は前段反応槽中のスラリーを攪拌しつつ反応槽の壁面部
より抜き出し、この抜き出したスラリーをスラリー媒体
と同種の新鮮な媒体で向流洗浄することによシ実質的に
小粒子分の少ないスラリーを得て後段の反応槽へ供給す
る方法が開示されているが、この方法に使用して好適と
される反応器はポルテックスが形成し易く、槽内に粒子
濃度の分布が生じ易いので実際的でない。
即ちポルテックス形成は反応器の有効容積を低下させる
ばかりでなく、液位の制御が困難であって、槽内の粒子
濃度に分布があると、粒子の実質的な滞留時間が減少す
る。また重合が不均一に進行するため安定運転がそこな
われるおそれがあり、この方法は実際の工業生産には必
ずしも好適といえない。
また、特開昭!!;−//A?/A号公報には、前段階
でプロピレンを重合させて得たスラリーを遠心分離機、
液体サイクロン等で連続的に分級し、全体の70−97
%の粗粒子スラリーを後段のエチレン−プロピレン共重
合槽に供給する方法が記載されている。この方法では単
なる多槽直列方式に比べて若干の改良が認められるが、
回分式によるものとくらべると、なお不充分である。こ
れは分級が必ずしも充分でないことによると考えられる
か\る背景下、本発明者等は、連続重合の長所を生かし
、工業的に有利な方法につき鋭意研究を重ね本発明を完
成した。本発明は、装置的にも有利で、安定運転が可能
であり、且つ回分式重合による場合と同等品質のグロピ
レンーエチレンブロック共重合体を連続製造する方法を
提供子ることを目的とするものであり、その要旨とする
ところはチタン含有固体触媒成分と有機アルミニウム化
合物とを主体とする触媒系を用い、プロピレン重合槽で
牙/段階のプロピレン重合を行ない、次いでこの重合槽
からのプロピレン重合体流出物をプロピレン−エチレン
共重合槽に送って牙コ段階のグロピレンーエチレン共重
合を行なわせるプロピレン−エチレンブロック共重合体
の連続製造法において、上記チタン含有固体触媒成分を
上記才/段階の牙/槽に間欠的に供給し、この槽からの
重合体の抜出しは断続的に行ない、この重合体の断続的
抜出しの抜出し停止期間は、上記チタン含有固体触媒成
分の供給開始と実質的に同じ時点から始まり、チタン含
有固体触媒成分の供給完了後、牙/段階における供給物
滞留時間の3−.50 %に相当する時間が経過するま
での期間とすることを特徴とする方法に存する。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明において使用される触媒系はチタン含有固体触媒
成分と有機アルミニウム化合物とを主体としてなる。
チタン含有固体触媒成分としては、固体のマグネシウム
化合物、四ハロゲン化チタン及び電子供与性化合物を接
触させて得られる公知の担体担持型触媒成分も使用可能
であるが、好ましくは三塩化チタンを主成分とするもの
である。
三塩化チタンを主成分とする固体触媒成分としては、四
塩化チタンを金属アルミニウム、水素まだは有機アルミ
ニウム化合物で還元したもの、あるいはこれらを摩砕し
たもの、さらにこれらを電子供与性化合物と接触処理ま
たは粉砕処理したものも使用可能であるが、特に好まし
いのは、アルミニウム含有量がチタンに対するアルミニ
ウムの原子比でo、is以下、好ましくは0゜/以下、
さらに好ましくはO0θコ以下であり、かつ錯化剤を含
有するものである。錯化剤の含有量は、固体三塩化チタ
ン系触媒錯体中の三塩化チタンに対する錯化剤のモル比
で0.00/以ウムの原子比でo、is以下の式AIJ
R2pX、、 (式中、Roは炭素数/〜−〇の炭化水
素基、Xはハロケン原子、pは0≦p≦2の数を示す)
で表わされるハロゲン化アルミニウムおよび三塩化チタ
ンに対しモル比で0.001以上の錯化剤を含むもの、
例えば式Ti0As” (AlR”pXa−p)s”(
0)t(式中、R2は炭素数7〜20の炭化水素基であ
り、Xはハロゲン原子であり、pはθ≦p≦コの数であ
り、Cは錯化剤であり、8は0./!i以下の数であり
、t (dO−007以上の数である)で表わされるも
のが挙げられるが、もちろん、T i O1,成分、k
lR2pX、−、成分及び錯化剤C成分のほかに、少量
のヨウ素、三塩化チタンの塩素の一部または全部がヨウ
素もしくは臭素で置換されたもの、あるいはMgOム、
MgO等の担体用無機固体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のオレフィン重合体粉末等を含むものであっても
よい。錯化剤Cとしては、エーテル、チオエーテル、ケ
トン、カルボン酸エステル、アミン、カルボン酸アミド
、ポリシロキサン等が挙げられるが、このうちエーテル
又はチオエーテルがとくに好ましい。エーテル又はチオ
エーテルとしては、一般式R”−0−R’又はR”−8
−R’(式中、R1、Roは炭素数/S以下の炭化水素
基を示す。)で表わされるものが挙げられる。A # 
R’pX、 −pとしては、AlCl3、AIR”CI
、等が挙げられる。
しかしてこのような固体三塩化チタン系触媒錯体は、 (イ)エーテル又はチオエーテルの存在下に液状化した
三塩化チタンを含有する液状物から/ 50 ℃以下の
温度で析出させる(口) 四塩化チタンを有機アルミニ
ウム化合物又は金属アルミニウムで還元して得られた固
体三塩化チタンを、錯化剤処理及びハロゲン化合物処理
する などの方法により容易に製造することができる。
上記0)及び(ロ)の方法は、すでに特公昭55−g’
lk1号、同3!;−g’l!;2号、同33−2’l
/9’1号、同j5−g003号、同sダー弘10qO
号、同5II−コg376号、特開昭33−12794
号、同に2−9/?ヲグ号、同55−///、lsL/
、号、同!;3−33!;&号、同sx−1Io31I
g号の各公報に記載されている。さらに(イ)、(ロ)
の方法の外に、特公昭り+ −、:tqgqi号公報に
記載されているように、四塩化チタンを有機アルミニウ
ム化合物で還元して得られる固体三塩化チタンに、該三
塩化チタンに対しモル比Q、S〜Sのエーテプレ化合物
を加2えて、50〜720℃に加熱し、次いで固体を分
離することによシ製造されたものも使用しうる。
一方、本発明方法において共触媒即ち牙ユ触媒成分とし
て使用される有機アルミニウム化合物としては、一般式
AIRtmO/s −m (式中、R1は炭素数/〜2
0の炭化水素基を表わし、mは3≧m>/、jの数を示
す)で表わされるものが有利に使用される。チタン含有
固体触媒成分が固体のマグネシウム化合物を含有する担
体担持型触媒成分である場合は、A/R’、またはAl
RI3とAIR;Ollの混合物を使用するのが好まし
い。
一方T i (34を主成分とする触媒成分である場合
はAJj!RItOlを使用するのが好ましい。この場
合、R1がエチル基で示され、mが2の場合であるジエ
チルアルミニウムモノクロライド、RIがノルマルプロ
ピル基又はノルマルヘキシル基であるものがとくに好ま
しい。
更に必要により、立体規則性向上のだめの添加剤を触媒
の牙3成分として用いてもよい。この目的のためには従
来知られているN、 O,P又はSl等を含む種々の化
合物や不飽和炭化水素が好適に用いられる。その他、こ
の種の重合において用いられる、主触媒に添加する助触
媒を適宜添加することもできる。
触媒として用いられるチタン含有固体触媒成分はそのま
\重合に用いてもよいが、有機アルミニウム化合物の存
在下、少量のオレフィンで前処理してから使用するのが
好ましい。この前処理は嵩密度など、重合体のスラリー
の性状の改良に効果がある。
本発明の方法では―複数の直列に接続された重合槽を用
い、牙1段階でプロピレンの重合、牙λ段階でエチレン
−プロピレンの共重合が行なわれる。牙/段階、牙コ段
階はそれぞれ/槽でもよく、また複数槽からなるもので
もよく、そしてこれら反応槽は従来から知られている如
何なる構造の反応槽でもよい。
本発明方法における牙/段階のプロピレン重合ハ、プロ
ピレンの単独重合の袷か、プロピレンと少量のプロピレ
ン以外のα−オレフィントの共重合を含むものであって
、後者の場合は夕のプロピレン−エチレン共重合であっ
て、牙1段階のプロピレン重合に引続いて行なわれる。
各段階の重合形式は、媒体としてn−へキサン、n−へ
ブタン、シクロヘキサンのような不活性炭化水素化合物
又は液化プロピレン自体を用いる、いわゆるスラリー重
合が一般的であるが、ガ′ス状のプロピレン、エチレン
を接触させるいわゆる気相重合も適用される。各段階へ
の原料モノマー、分子量調節剤の水素、反応媒体である
不活性炭化水素等は通常連続的に供給され、反応器内の
モノマー組成及び水素濃度が一定になるよう制御される
牙/段階の重合温度は通常qo〜100℃、好ましくは
&j−gO℃の間で選ばれる。重合圧力は液化プロピレ
ンの分圧、分子量調節剤として用いる水素の圧力及び触
媒成分の稀釈剤として用いる不活性炭化水素の分圧の合
計となるが、通常は5〜<toky/cnlの範囲であ
る。重合槽間の重合体流出物の移送は圧力差で行なうと
便利である。”従って才/槽から順次低下していくよう
ヶエカ設定某好1.い。滞6時間は9,7段階のプロピ
レン重合槽の合計で(即ち3− /段階がコ槽からなる
ときはその合計)約/ −70時間、好ましくは約2〜
6時間である。
本発明方法においては、チタン含有固体触媒成分は牙/
段階の牙/槽へ間欠的に供給され、この重合槽から重合
体は重合媒体と共に断続的に抜き出される。このとき固
体触媒成分供給時間が重合体スラリーの抜出し停止時間
の開始と実質的に同じ尾なるように(触媒成分供給開始
時間と重合体スラリーの抜出し停止の開始時間とが正確
に一致するというのでなく、相互に若干のずれがある場
合を含む)周期を合わせる。
その態様を添付図面の説明と併せて詳説する。
牙1図は本発明方法の実施の一態様を示す説明図であっ
て、スラリー重合法によって”ll1段階のプロピレン
重合を2槽、牙コ段階の共重合を7槽で行なう場合につ
いてのものであり、それぞれの槽への仕込み物即ち原料
モノマー、分子量調節剤の水素、触媒の仕込み状態、重
合体スラリーの抜出し状態及び各種における液面の位置
を概念的に示すものである。プロピレン、エチレン、山
、触媒牙λ、3成分の供給を1連続した水平の矢印を付
した線で示しであるのは、断続することなく、一定量で
供給されることを表わし、牙1段階の矛コ槽及び牙2段
階の共重合槽においてスラリー抜出しが連続した矢印を
付した水平線で示されているのは断続して一定、jli 量あて抜出されることを表わすものである。1・1段階
牙l槽における固体触媒の供給及びスラリー抜出しを断
続する線で示しているのは、この線で示されている時期
に触媒が供給され、又はスラリーが抜出されること、線
の間で空白になっている時期は触媒の供給が中断され、
又はスラリー抜出しが中断されていることを表わすもの
である。牙7段階の牙l槽及び、t−2槽で液位が山形
の線で示されているのは牙/槽におけるスラリー抜出し
が断続的に行なわれることに対応してそれぞれの槽にお
いて、液位が上下する関係を示すものである。牙コ段階
の共重合槽における液が水平状の線で示されているのは
、この槽における液位が実質的に変化しないことを表わ
す。
この図に基いて固体触媒成分の供給及び重合体スラリー
の抜出しを説明すると、牙/段階)・/槽において、重
合体スラリーの抜出しが停止される。この時点と実質的
に同時点で固体触媒供給ラインより、媒体に分散した固
体触媒成分の供給が開始される。その供給量は次の供給
時まで、即ちlサイクル(図中、Cで示す時間)に必要
な重合量に見合った量を供給する。供給方法は通常定量
性ポンプを用いるが、供給タンクから直接圧入すること
もできる。
固体触媒成分の供給に要する時間(図中、T1で示す時
間)は短かい方が好ましいが、供給ポンプの能力に応じ
て選ばれ、通常はコ〜is分間でよい。
牙/段階牙/槽からの重合体の抜出しは、固体触媒を供
給している間(図中、TI)及びこれに引続く一定の時
間(図中、T2で示す時間)停止の状態に保持される。
この間に、固体触媒成分は牙l槽から排出されることな
く、適度の重合量に達するまで成長する。かくして固体
触媒成分がショートパスして共重合槽に入ることが阻止
される。
上記T、の時間は、牙1段階のプロピレン重合の全滞留
時間(1−/段階を2槽以上の重合槽で不曹 行なう場合はそれぞれの層の滞留時間の合計時間)のj
−50q6、好ましくは7〜30%に相当する時間とす
る。T、が上記5%未満であると固体触媒成分に適切な
量の重合体が成長せず、固体触媒成分がそのま\ショー
トパスしてしまう恐れがでてくる。またTtは長くなる
ほど、本発明の効果を発揮するが、長すぎると、即ち上
記SOチを越えると重合槽容積当りの生産量が減少する
ので好ましくない。T、は具体的には通常、工業的に実
施され、一般的に採られる条件下では1g分以上、好ま
しくは一〇分以−Lである。ただし、本発明方法は連続
的に実施するものであり、従って、牙1段階を複数槽で
実施する場合、牙/段階牙l槽における上記T2の時間
は四槽における供給物の滞留時間を越えないようにする
上記T、の時間が経過した後、重合体スラリーの抜出し
が開始される。抜出しに要する時間、即ち牙1図中、T
、で示す時間は特に制限はないが、上記重合体抜出しを
停止している時間、即ち牙1図中、T1とT、との合計
時間と同じ長さにすると運転を自動制御化する場合に便
利である。
抜出し速度は抜出し流出物中に含有される重合体の抜出
し速度が、この重合槽での重合体生成速度よシ大きく、
通常/、5〜3.0倍になるよう設定するのが好ましい
重合体の抜出しは一定時間続けられ、その後、再び停止
され、直ちに固体触媒の供給が開始され、この操作が繰
返される。
本発明方法においては、上述のようにチタン含有固体触
媒成分、即ち触媒子l成分は槽内のショートパスの不都
合を回避するため間欠的に供給されるが、この不都合は
固体成分について起るのであり、触媒牙ユ成分の有機ア
ルミニウム化合物又は更に助触媒として用いるf3成分
などは反応系に均一に分散しているので、これら触媒成
分はオ/図に示すように連続供給してもよい。しかし、
これら牙コ、牙3成分を牙/成分と予め反応器外で混合
しておき、矛l成分添加に併せて間欠的に供給しても勿
論差支えない。
原料プロピレン及び媒体は通常一定速度で連続的に供給
されるので、重合体の断続的抜出し停止により十/段階
牙l槽の液位(気相重合では粉面に当る。以下同様)は
上昇し、牙ユ槽の液位は低下する(オフ図参照)。まだ
重合体抜出し中は、矛/槽の液位が低下し牙コ槽の液位
は上昇する。即ち牙l槽から”I−2槽への重合体の断
続抜出しによる変動は両槽の液位のL下で吸収すること
ができるため、牙コ槽からの抜出しは連続的に実施され
、運転の安定性は保持される。
牙/段階のプロピレン重合を7つの槽で行なう場合には
、その次の槽は牙=段階の共重合槽になる。この場合、
牙/段階の槽からの重合体の断続抜出しにより、プロピ
レンホモ重合と共重合との反応量比に脈動が生じるため
、運転はしにくくなる。このため士7段階のプロピレン
重合はコ槽(又はそれ以上の槽)で行なうのが好ましい
。この場合牙コ槽からは、はぼ一定の粒子径に成長した
プロピレン重合体が連続的に得られ、後続の牙一段階共
重合槽へ供給される。
次に矛ユ段階のプロピレン−エチレン共重合槽には才/
段階の重合処理を終えて、その重合槽から供給される重
合体、媒体、及び溶存モノマーに加えて、更に新たにエ
チレン、プロピレン、必要に応じて水素及び触媒として
のアルミニウム化合物が供給される。
エチレン及びプロlシンは気相中のプロピレン/プロピ
レン+エチレン比が良好な衝撃強度の重合体を得るに適
する25−90モル係、好ましくは、tO−g5モル係
を保持するように供給される。水素は共重合体のメルト
フローインデックスが10−7〜o、iになるように制
御される。
そのために、牙7段階からの流出物とともに同伴される
水素量が多いときは気相部からパージし、少いときは改
めて追加供給する。
共重合温度は通常2S〜ioo℃の範囲であって、重合
反応の媒体により好ましい範囲が選ばれる。不活性炭化
水素や液化プロピレンを媒体とするスラリー重合の場合
は30〜bs℃、気相重合の場合はり0〜90℃の範囲
が好ましい。重合圧力は上記スラリー重合では媒体に用
いた不活性炭化水素の分圧、プロピレンの分圧、エチレ
ンの分圧、分子量調節剤であるH2の分圧等の合計とな
り、通常夕〜ダOkg/c+ylである。
気相重合の場合には、プロピレン−エチレン混合ガスが
凝縮する圧力に満たない圧力であって、重合速度が大き
くなるよう選ばれ、通常/〜gOkg/crl、好まし
くは10〜35kg/iである。
次に本発明方法の工業的な意義を列挙する。
(1)  本発明方法によって製造されたプロピレン−
エチレンブロック共重合体は常温における高い剛性と高
い耐衝撃強度を有するだけでなく、低温における耐衝撃
強度も大幅に改善され、回分重合で得られるものに近い
ものとな“ る。
(2)本発明方法を工業的に実施する場合、設備負担が
少なくてすむ。即ち触媒の間欠供給、重合体の断続抜出
しのだめのタイマーの設置など僅かな改造が要求される
だけで、はとんど既存設備で実施可能である。
(3)本発明方法は複雑な設備を必要としないのでトラ
ブルはなく極めて安定した運転が維持できる。
次に本発明方法の実施例及び比較例を説明する。これら
の例において各測定は次の方法によった。
メルトフローインデックス(MF工):これはASTM
−DI23gに従い、コ3θ℃、荷重x、76kgの押
出量をg/lO#の単位で示す。
脆化温度(Tbに れはASTM−D71IAにより、厚さ2闘の平板から
打抜いた試験片について、溶融樹脂の流れ方向(MD)
および流れと直角方向(TD)について測定した。
ダートドロップ衝撃強度: これはASTM−D/709に準拠し、厚さ2闘の平板
を直径6S朋のサンプルホルダーに挾み、直径フインチ
のダートをgOcrrLの高さから落し、試験板の50
%が破壊したときの荷重を衝撃エネルギーで表わしだ。
ゲルの評価: これは厚さユ朋の射出板を折り曲げて、目視で判定した
実施例1 (A)  チタン含有固体触媒成分の製造:充分に窒素
置換した容量1073のオートクレーブにn−へキサ7
!;、01及び四塩化チタン3.0モルを仕込み、更に
ジ−n−オクチルエーテル2.7モルを添加する。これ
を攪拌下、2S℃に保持しつつ、ジエチルアルミニウム
モノクロリド10モルをn−ヘキサン0.Slに溶解し
たものを15〜20分かけて徐々に滴下したところ、緑
色を帯びた黒褐色の三塩化チタンのn−ヘキサン均一溶
液が得られた。
この三塩化チタン溶液を約qs分かけて約q5℃に昇温
しだところ、昇温途中から紫色の三塩化チタンの沈澱生
成が認められた。
約93℃で1時間攪拌後、沈殿を沢別し、n−へキサ/
で繰返し洗浄して微粒状紫色の固体三塩化チタン系触媒
錯体を得だ。
次に、充分に窒素置換した容量コθlのオートクレーブ
にn−ヘキサン/2.sllを仕込み、攪拌下にジーn
−プロビルアルミニウムモノクロνドへ6モル及び上記
固体三塩化チタン系触媒錯体を、Ti01.がコSθI
となるように仕込む。次いで内温を約30℃に調節し、
攪拌下、プロピレンガスの吹込みを開始し、重合したプ
ロピレンが約/2!;09になるまで同温度でプロピレ
ンガス、の吹込みを続ける。
最後に、固体を分離し、n−ヘキサンで繰返し洗浄し、
ポリプロピレン含有三塩化チタン(チタン含有固体触媒
成分)を得た。
(B)  フoピレンーエチレンブロック共重合体の製
造: 容量/’101.’101及びbolの攪拌機付き反応
槽を、この順序((連結し、牙/及び牙ユの反応槽でプ
ロピレンの単独重合を、そして牙3の反応槽でプロピレ
ンとエチレンとの共重合を行った。まず牙/の反応槽に
液化プロピレン/2.7に9 / hrと水素λ、/1
1/’hrとを、気相の水素濃度がS、Sモルチになる
量、ジエチルアルミニウムモノクロライド(DE、Aと
略称する)を主触媒のチタン含有固体触媒成分中のTi
(1’jl?x O,331/ hrに対するモル比で
3になる量及び酢酸フェニルを同じくTi07.に対す
るモル比でθ、13になる量、連続的に供給した。重合
温度は約10℃とした。
前記(4)に記載の固体触媒成分の供給、この触媒供給
後の重合体スラリーの抜出し休止時間及び重合体スラリ
ーの抜出し時間からなる/サイクルは60分にセットし
た。即ちn−へキサンに分散した固体触媒成分は重合体
スラリー抜出し停止直後にポンプで牙/槽に供給し、こ
の触媒供給に要した時間は操作時間を含めS分間とし、
この供給に引き続き25分間、重合体の抜出しは休止の
ま\とする。この間、槽内の液位は約25係上昇した。
この25分間の重合体スラリー抜出し休止後、重合体ス
ラリーを30分間一定速度!;O1/hrで抜出した。
槽内の液位は元に戻り、ここで再び重合体スラリーの抜
出しを停止し、前記と同様に上記固体触媒成分の供給を
始め、以下同様の操作を繰返しだ。
牙/槽から断続的に抜出される重合体スラリーは3−2
槽に供給し、追加液化プロピレン/、、2kg/hr及
び水素0.−1 、!il/ h rを気相の水素濃度
が6モル係になる量、連続的に供給した。
重合温度は67℃であり、平均滞留時間は牙/槽ダ時間
と牙コ槽/、5時間との合計で約S、S時間とした。
牙コ槽からの重合体スラリーを連続的に牙3槽に供給し
、液体プロピレン0.!;kg/hr及びエチレンへ!
;に9/hrを気相のプロピレン濃度がSOモモルにな
るよう連続的に供給し、気相の水素濃度はqモル係にな
るよう調節した。牙3槽の温度はqo℃、平均滞留時間
は二時間であり、重合体スラリーは液位が一定になるよ
う速度23.g l/hrで、連続的に抜出された。
牙3槽から抜出された重合体から未反応プロピレンをフ
ラッシュ除去し、次いでプロピレンオキシドの蒸気で処
理し、乾燥を経て粉末状重合体を得た。
この重合体はホモ重合と共重合の比が平均gll//A
であった。これに安定剤としてユ、6−ジーt−ブチル
ーp−クレゾール(BHT)をo、、2%添加し、内径
1IOIIl++の単軸機を用いて200℃でペレット
化した。次いで小型射出成形機で厚さ2mmの平板に成
形し、各種の測定を行った。その結果MF工はコ、Sで
あり、目視判定による異物様のゲlしは僅少であった。
また脆化温度はMD力方向一22℃、TD力方向一13
°C,−1Io℃におけるダートドロップ衝撃強度は2
20に9−ariであった。
比較例 実施例/において、固体触媒成分の供給及び重合体スラ
リーの抜出しを連続的に行なう点を除き、その他は全べ
て実施例1と同様の条件でプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体を製造し、ペレット化し且つ射出成形品を製
造した。
重合体のMF工は2.7であり、射出成形品の測定結果
では脆化温度はMD力方向一9℃、TD力方向71℃で
あり、−1IO’Cにおけるダートドロップ衝撃強度は
qOkg−crnであった。
また射出成形平板は異物様のゲルが多数あった。
以上説明し、実施例に挙げ、図面に示したところは本発
明の理解を助けるだめの代表的例示に係わるものであり
、本発明はこれらの例示に制限されるものでなく、発明
の要旨内でその他の変災、変形例をとることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
1・7図は本発明方法の一実施態様を示す説明図である
。 1 図中、hは固体触媒成分の供給期間、T、は固体触媒成
分供給後、重合体抜出しを開始する寸での期間、T3は
重合体抜出し期間を示すものである。 」1 凪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  チタン含有固体触媒成分と有機アルミニウム
    化合物とを主体とする触媒系を用い、プロ。 ピレン重合槽でlli段階のプロピレン重合を行ない、
    次いでこの重合槽からのプロピレン重合体流出物をプロ
    ピレン−エチレン共重合槽に送って牙コ段階のプロピレ
    ン−エチレン共重合を行なわせるプロピレン−エチレン
    ブロック共重合体の連続製造法において、上記チタン含
    有固体触媒成分を上記牙1段階の牙/槽に間欠的に供給
    し、この槽からの重合体の抜出しは断続的に行ない、こ
    の重合体の断続的抜出しの抜出し停止期間は、上記チタ
    ン含有固体触媒成分の供給開始と実質的に同じ時点から
    始まり、チタン含有固体触媒成分の供給完了後、牙1段
    階における供給物滞留時間の5−so%に相当する時間
    が経過する捷での期間とすることを特徴とする方法。
  2. (2)  牙/段階のプロピレン重合槽は1つの槽から
    なる特許請求の範囲子1項記載の方法。
  3. (3)  牙1段階のプロピレン重合槽は直列に連結さ
    れた二つ以上の槽からなる特許請求の範囲子1項記載の
    方法。
  4. (4)有機アルミニウム化合物は矛/段階の牙/槽に連
    続的に供給される特許請求の範囲刃・1項記載の方法。
  5. (5)有機アルミニウム化合物は一般式AIRIIn0
    11s −m (式中、RIは炭素数)〜二〇の炭化水
    素基、mは3≧m@ /、 !;の数を表わす)で表わ
    される化合物である特許請求の範囲3− /項記載の方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0678373A2 (en) 1989-04-07 1995-10-25 Chisso Corporation Dulled stretched molding and process for producing the same
US5854355A (en) * 1995-04-24 1998-12-29 Chisso Corporation Continuous process for preparation of highly rigid propylene-ethylene block copolymers

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57195718A (en) * 1981-05-29 1982-12-01 Mitsui Toatsu Chem Inc Production of propylene block copolymer

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