JPS5829614B2 - ホウデンテイコウキナイゾウコンデンサ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高抵抗分路の形態をなす改良放電抵抗器を有ス
るコンデンサに関し、特に、所定抵抗の薄い導電片がコ
ンデンサ電極と係合して両電極を連結することにより、
コンデンサの消勢後所定時間内にコンデンサの放電をも
たらすようなロールコンデンサに関する。

コンデンサ端子間捷たはコンデンサ電極間の望１しくな
い電圧を消滅させるために放電抵抗器を用いることは公
知である。

例えば、本発明の譲受人に譲渡されたグレイアム（Ｇ
ｒａｈａｍ ｅ ）の米国特許第３３０２０８１号は、
コンデンサのケーシング内でコンデンサ端子と係合する
所定抵抗片を利用する。

代表的な場合、除去すべき望１しからぬ電圧と考えられ
るのは、コンデンサから外部電源を切り離した時に残る
残留電圧、またはコンデンサを通る突発電力サージから
生じる過大電圧である。

いずれの場合も、その不適当な電圧は、コンデンサの電
極間に電気的に接続された適当な抵抗要素によって消滅
しうる。

この放電抵抗器はそれが無い場合に要する時間より短か
い時間で上記の不適当な電圧を消滅させる。

従来、コンデンサの端子間渣たは適当な端子とそれに対
応するアース間に適当な外部放電抵抗器を接続すること
が通例であった。

しかしこれは不経済であるばかりでなく余計な製造段階
を必要とする。

さらに、その外部抵抗器は露出しているので組立て中卦
よび使用中に損傷を受けやすい。

上述の特許に記述のごとく、放電抵抗器はまた端子間を
結ぶ導電片の形態で、比較的小形のコンデンサのケーシ
ング内に装着される。

しかし、はとんどの場合、この種の抵抗器は通常はくま
たは誘電体にかける大寸たは抵抗器に釦けるひだを必要
とする。

これらはすべて、高速コンデンサロール巻き生産工程中
に放電抵抗器を迅速に挿入することを極めて困難にする
。

本発明の概要を述べると、本発明はその一実施態様にｉ
−ｂて次のような放電抵抗器を包含する。

すなわち、その放電抵抗器は所定抵抗の導電片部材、た
とえば炭素付着紙片の形態をとる。

この導電片はコンデンサロール組立体の端部にＤいて該
ロール組立体内に挿入され、この挿入はそのロールをロ
ール巻き機から除去する直前に行われる。

ロール端にかいて、電極の一つは他の電極より短かくな
るように終っている。

上記の抵抗片はこの短かい方の電極と係合し、そしてロ
ール内を長さ方向に延びて誘電材料片の露出縁と重なり
合い、さらに他の電極と係合する。

所要抵抗器は第１電極の端部と誘電体の露出縁との間の
距離によって定１す、したがって誘電片の長さは適当な
抵抗をもたらすよう設計される。

本発明を添付の図面と関連する以下の説明から一層良く
理解されよう。

第１図は本発明を特に適当しうるコンデンサロール部の
一好適態様を示す。

第１図に釦いて、ロール部１０は紙片１１，１２．１３
と電極はく片１４．１５を交互に配置して作られたロー
ルからなる。

コンデンサロール部１０はまた１対のリード１６．１７
を備え、これらのリードはロール内の電極はくと接触し
そしてロールから突出する。

本発明の実施にあたり、各誘導片の代わりに同種または
異種の材料からなる１個以上の誘電片を使用してもよい
。

これらの誘電片用の誘電体は紙や合成樹脂のような様々
の周知のコンデンサ材料のうちのいずれでもよい。

同時に電極はく片１４゜１５は適当な誘電片に金属被覆
を施すことによって形威しつる。

、本発明の抵抗片１８はロール端に配置され、そして電
極は〈１４に隣接するとともに中間誘電体１２の露出縁
と重なり合い、さらに電極１５と接触する。

図示のごとく、抵抗片１８はロール内に卦いてはく片と
誘電片に対して長さ方向に延在する。

第１図のコンデンサロール部に対する本発明の放電抵抗
器の詳細は第２図に明示されている。

第２図に卦いて、第１電極片１４はロール内にかいて内
側誘電紙片１１のロール端から有意距離だけ離れた所に
終端を有する。

抵抗片１８は第１電極片１４と内側誘電片１１との間に
拘束されて第１電極片１．４と良好な電気接触をなすよ
う第１電極片１４の下に置かれることが好ましい。

しかし、ある場合には、抵抗片１８を第１電極片の上に
置いてもよい。

第１電極片１４と接触した抵抗片１８はさらにロール内
に釦いて第１電極片１４の端部を越えてそこから有意距
離だけ離れた所１で長さ方向に延在する。

第１電極片１４上には中間誘電片１２を重ねる。

中間誘電片１２の端部は第１電極片１４の終端を越えて
延在するが、放電抵抗片１８の終端には達しない。

その後コンデンサの第２電極片１５を、抵抗片１８の端
部が中間誘電片１２の端部から有意距離だけ先の所１で
突出するよう、中間誘電紙片１２の上に重ねる。

コンデンサ組立体を完成させるため、さらに外側誘電紙
片１３を第２電極片１５上に重ねる。

この外側誘電紙片１３の端部は第２電極片１５の端部を
越えて突出するが、これは重要ではない。

以上の説明かられかるように、ロール１０が平らにされ
るかまたは巻かれる時、中間誘電片１２の端部を越えて
突出する抵抗片１８の部分は第２電極片１５と接触する
。

かくて放電抵抗片１８を介して両電極片１４．１５の電
気接続が遠戚される。

本発明の主要な特徴は、所要の抵抗器が、第１電極片１
４の端部な越えて延在する中間誘電片１２の長さによっ
て決められることである。

この実施例に卦いては、抵抗片１８ははく片１４と中間
誘電片１２のいずれをも貫通することなしに両片を横切
って延在する。

抵抗片１８は、制御された放電をもたらすために適当な
抵抗率と所定の断面訃よび幅をもつ導電材料のものでよ
いが、しかし、第１電極片１４の端部からの中間誘電片
１２の長さの変化に従う。

金属分よび非金属導電材料の両方を放電抵抗片１８の材
料として用いつる。

また、放電抵抗部材１８は導電材料の付加によって所定
の導電性を与えられた紙または高分子材料のような不導
材料で形威しつる。

な釦その導電材料の付加を実施するには、基板に金属被
覆のような被覆を施しても、あるいは不導材料片に導電
材料を散在させてもよい。

たとえば、本発明に使用されてすぐれた結果をもたらし
た好適抵抗材料は市販の薄いたわみうる炭素付着紙であ
る。

本発明の別の実施例を第３図に示す。

第３図にかいて、中間誘電片１２内に適当な開口１９を
設けることは、ロール端からさらに離れたコンデンサロ
ール部内の一点に釦いて本発明の放電抵抗部材を挿入す
る手段をもたらす。

開口１９は誘電片１２内の適当な寸法の開口でよく、あ
るいは事実上、中間誘電片１２に勢ける完全な分離間隙
でもよい。

いずれの場合にも、ロール１０をコンパクトにした時、
第２電極１５は開口１９を介して抵抗片１８と接触する
。

したがって、開口縁２０が第１電極片１４の端部からそ
の先に長さ方向に隔たる距離によって両電極片１４．１
５間に介在させる電気抵抗の程度が定められる。

この実施例では、抵抗片１８は開口１９を効果的に横切
って延在し、そしてその開口内に突入する端部をもたな
い。

上述の発明は特に高速生産および早春機械に適用しうる
。

この第２図の実施例では、コンデンサロールなほとんど
完全に巻すてから抵抗部材１８を挿入しつる。

種々のロールのために様々の抵抗度をもたらす様々の形
の放電抵抗片を用いる必要はなく、その代わりに、第１
はくと中間誘電片１２を適切な時と位置に卦いて終わら
せるよう早春機械のプログラムを作りさえすれば、回路
内に所要の抵抗を与えることができる。

同時に、本発明によれば、抵抗片１８はロール内で完全
に隔離され、そして抵抗片１８のいかなる部分もロール
端またロール縁から露出されない。

その結果、放電抵抗片１８がケースに接触する訃それが
なく、そしてそれ以上の絶縁は必要でない。

この種の非露出抵抗器は時々埋込み抵抗器と呼ばれる。

本発明の埋込み抵抗器は様々のコンデンサの種々のロー
ル形状または寸法に適用しつる。

必要な抵抗度は単に誘電片の長さとして計画され、従っ
て放電抵抗器としてただ一つの寸法の抵抗片１８を一度
だけ供給すればよい。

上述のごとく、本発明はコンデンサロール内ニ埋込みう
る埋込み型放電抵抗器を提供するものであり、したがっ
てロール部から突出する部分は存在しない。

さらに重要なことは、電気接触用のひだ部が１つたく必
要でないことである。

ひだ部は電気的な問題をひき起こす可能性がある。

本発明の抵抗片１８はコンデンサ内の比較的平らな部分
であり、そして第２図の態様に釦いては、ばくまたは誘
電体に窓、開口等を形成する必要がない。

ロール端に釦いて、抵抗片１８はそれによって発生する
熱を隣接するケース壁へ放散することができるとｂう重
要な機能上の利点を有する。

さらに、抵抗片１８の有効抵抗長さは第１ば〈１４の端
と中間誘電片１２の端との間の抵抗片１８の平坦長であ
る。

中間誘電片１２の端から第ｚＶｉ＜ １５との接触点筐
での抵抗片１８の実長は重要ではな−。

第４図は本発明の利点を活用した例示的なコンデンサ２
１を示す。

第４図に釦けるコンデンサ２１は安定抵抗コンデンサ（
ｂａｌｌａｓｔ ｃａｐａｃｉｔｏｒ）と呼ばれ、約１
．５μＦ（７００ｖ）〜約４０．μＦ（約３３０Ｖ ）
の定格を有しうる。

代表例として、コンデンサ２１の全体的なケース寸法は
厚さ約１．０インチ、幅約２．０インチ、高さ約２．５
インチとじつる。

前述のコンデンサに利用された抵抗片１８は実長が約０
．７５インチ、幅が約０．２５インチであり、そして厚
さ０．７５〜５、ｏミル且つ平方当りの抵抗率が約１．
５ＭΩの炭素付着紙で形威しうる。

前述のコンデンサは、通常塩素化ディフェニルであるア
ロクロア（Ａ ｒｏｅ ｌｏｒ ） ’ｉたはバイラノ
ル（Ｐ ｙｒａｎｏ １ ）含浸剤で含浸される。

放電抵抗片１８は、この液体環境に訃いて埋込み状態で
使用された時でもすぐれた効果を発揮した。

次に本発明の実施態様を列記する。

（１）特許請求の範囲に記載の発明にかいて、該露出縁
は該中間誘電片に釦ける開口縁である。

（２、特許請求の範囲または上記第１項に記載の発明に
ふ・いて、該抵抗片は該開口を横切って延在する。

（３）特許請求の範囲に記載の発明に１−ｚで、該露出
縁は該中間誘電片の終端である。

（４）特許請求の範囲に記載の発明に釦いて、該露出縁
は該中間誘電片の分割裂目である。

（５）前項の発明に釦いて、該抵抗片が該裂目を横切っ
ている。

（６）特許請求の範囲または上記第１項〜第５項のいず
れかに記載の発明に釦いて、該抵抗片の所要抵抗率は該
露出縁と該第１電極片の終端との間の抵抗片の距離によ
ってあらかじめ決定される。

（７）上記第６項に記載の発明に釦いて、該抵抗片は炭
素付着紙片である。

（８）上記第６項に記載の発明に訃いて、制御された抵
抗率をもつポリマ片である。

（９）上記第６項に記載の発明にｉ−ｍで、金属薄膜を
付着したたわみ可能な不導基板である。

【図面の簡単な説明】

第１図は両電極間に誘電材料を有するコンデンサロール
部を例示し、両電極を連結する本発明の放電抵抗部材を
示す。 第２図はコンデンサロール端部に釦ける本発明の放電抵
抗部材の拡大部分図、第３図は第２図に示す本発明実施
例の改変例を示す拡大部分図、第４図は本発明を実施し
た一好適コンデンサを示す。 図にふ・いて、１０はロール部、１１，１２゜１３は誘
電紙片、そのうち１２は中間誘電片、１４．１５は電極
はく片、１８は放電抵抗片を表わす。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下記の（ａ）、 （ｂ）、 （ｃ）ｈよび（（至）
   の組合せからなる、コンデンサロール部内に埋込み抵抗
   器を有するコンデンサ： （ａ） ロール状に交互に巻かれた誘電片と電極片か
   らなるロール部、 （ｂ） 上記ロール部の電極片の第１片の長さ方向の
   長さが他の第２電極片のそれより少なく、かくて上記ロ
   ールの一端に食違い関係にあるはく片端が存すること、 （ｃ） 上記電極間に存し、且つ両電極片の端部間に
   該端部から長さ方向に隔たる露出縁を有する中間誘電片
   、 （ｄ） 上記電極のそれぞれと係合するよう上記中間
   誘電片の上記露出縁を横切って延在する放電抵抗片。