JPS5829544Y2 - スイツチ表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスイッチ本体の上方に新しい機能を付加するこ
とによって開閉表示を行うようにしたものである。

即ち本考案は把手を左右に傾動するスイッチの本体上面
に固着される覆蓋の上部左右の鍔に表示片を内蔵する上
蓋を着脱自在に取付け、上記把手の傾動により該表示片
が左右にスライドし、この表示片に予め設定したＯＮ、
ＯＦＦなどの文字、記号又は赤、青などの色彩等のうち
表示窓から見える表示が変り、それにより開閉状態を明
確にし、誤認を防止しようとするものである。

本考案の１実施例を第１図乃至第５図について説明する
に、第１図において１はスイッチ本体であり、その上に
蓋板２が被着され、更にその上に左右弾性板３の中央底
板部を介在させて覆蓋４が載置され固定される。

覆蓋４の上面中央にスリーブ５の下端部が嵌着され、そ
の中に左右傾動自在の棒状把手６が挿通され、その下端
部はスイッチ本体１内へ達して接点の開閉を支配する。

スイッチ本体１の下面から３個の端子１１，１０，１２
が突出している。

覆蓋４の左右起立部の上端に左右へ延びる鍔４ａが形成
され、この鍔は各左右の弾性板３と協動して、このスイ
ッチをパネルの孔に挿入したときワンタッチでスイッチ
のパネルへの確実な取付を可能ならしめるものである。

左右の鍔４ａに本考案による上蓋７が係止して取付けら
れる。

この上蓋はその底面部が大きい凹所になっており、その
左右端辺に凹溝７ｂ（第３図）が形成され、この凹溝に
鍔４ａの各先端部が第１図に示すように挿入される。

この挿入には覆蓋４の左右起立部４ｂの弾性を利用し、
これを左右から押し縮めて挿入を行うことができる。

上蓋７の中央には把手６を挿通するための左右に長い孔
７ａが開けられ、この孔の形状は把手６の左右傾動を許
容する。

なお上蓋７はまたスイッチプレートと称してもよい。

上蓋７の裏面凹所に薄板状の表示片８が左右摺動自在に
挿置され、その中央に把手６を挿通するための円孔８ａ
が開けられる。

この円孔は把手６を略一杯に通すだけの大きさであり、
従って表示片８は把手６の左右傾動に伴って左右移動せ
しめられる。

上蓋１の裏面凹所にはその前後端辺に各各左右２個の凸
起７ｃ（第３図）が形成され、その前後端面間の間隔は
表示片８の前後間長さに略等しい。

表示片８を上蓋７の裏面凹所に保持するため表示片８の
下に裏蓋９が配置される。

裏蓋９は第３図（反転図）に示すように前後端辺に上へ
の短い突出片９ｂを有し、また裏蓋９の左右間の長さは
上蓋裏面の左右凸起７０間の内側の長さに略等しく、裏
蓋の前後突出片９ｂはこの左右凸起７ｃの間に挿入され
る。

また各突出片９ｂの厚みは凸起７ｃの凸出長さに略等し
く、従って第５図に見るように凸起７ｃの各凸出面及び
前後突出片９ｂの各内面は表示片８の左右スライドの案
内の役をする。

なお、裏蓋９を上蓋７に固定するには、突出片９ｂの突
出先端部を根部より幾分前後へ拡張気味に作り、その弾
性を利用して上蓋７の対向面へ突っ張り圧着するように
するとか、又は突出片９ｂの外側面とそれに対応する上
蓋裏面凹所の面に小凸起と対応凹所を設けてその係合に
より結合を行うようにすればよい。

裏蓋９の中央に前記の孔７ａと同様な把手６を挿通して
その左右傾動を許容する左右に長い孔９ａ１６（開けら
れる。

表示片８の上面左右にＯＮ、ＯＦＦなどの文字等を記入
した表示部が設けられる。

これに対応して上蓋７の左右に表示窓７ｄが設けられる
。

上記左右表示部には各々左右２個の区分があり、その各
区分の表示は左から順に、左表示部でＯＮ。

ＯＦＦなら右表示部ではＯＦＦ 、ＯＮである。

従って左右表示部は夫々左右接点の互に反対の開閉状態
を表示する。

この表示ＯＮ、ＯＦＦの代りに閉、開若しくは適当な記
号又は赤、青などの着色等を使用してもよい。

変型として、左右の表示窓７ｄのうちの何れか一方を省
略してもよい。

更に他の変型として、左右の表示窓７ｄの代りに、第４
図に示すように中央孔７ａの前又は後の位置に表示窓７
ｄ′を設けてもよい。

またこれらの表示窓は孔を開けたままでもよいし、又は
その孔を透明板で塞いでもよい。

第１図に示す状態では把手６が右傾し、表示片８は右側
位置にあるので、左右の表示窓７ｄで見える表示は夫々
左右表示部の何れも左区分の表示ＯＮ、ＯＦＦである。

今把手６を左へ倒すと、表示片８も円孔８ａにおける係
合により左へ移行するので、左右で各々右区分の表示Ｏ
ＦＦ、ＯＮが夫々左右の表示窓７ｄで見えるようになる
。

なお、第１図で明かなように、この表示装置付きスイッ
チは第２図に示す普通のスイッチに第３図に示す表示装
置を単に付加し組合わすだけで出来上るものであるから
、開閉表示機能を持たすためにスイッチの内部に伺等の
変更を加えることなしに簡単にその目的を達成すること
ができる。

第６図に示す本考案の他の適用例は表示部照明のために
発光体１７を付設したものである。

同図において、覆蓋４′は第１図における覆蓋４と蓋板
２を兼用し両者が一体として作られている。

覆蓋４′の中に中蓋１６が設けられ、その上に左右２個
の発光体１７が取付けられ、これらは夫々左右の窓７ｄ
の下方に置かれる。

この場合、表示片８は透光性材質で作られ、その表示部
は発光体１７により照明されるので、上から見て開閉表
示を一層明確に認識できる。

発光体１７の端子１３゜１４がスイッチ本体１の下面か
ら主端子１１゜１０．１２とは別に突出している。

なお、把手６の下端に転換子が一体的に回動するように
取付けられ、その前後面から短軸１５が凸出し、これが
覆蓋４′の前後面上端中央部に設けられた軸受片４ｅの
円孔に挿入されることにより把手６は覆蓋４′に対して
左右傾動自在に取付けられる。

本考案によれば、従来の表示機構を有しない把手左右傾
動型スイッチにその１−１簡単に取付けることにより開
閉表示付きスイッチが直ちに得られ、またその表示装置
の取替えも簡単にできる利点がある。

また従来のスイッチ本体上面の覆蓋に把手挿通孔を開け
てこの孔の面で表示板を把手に伴って左右摺動させる構
造のスイッチと比べて、上蓋の把手挿通孔はスイッチ本
体の気密性とは関係がないので、表示板を設けたために
スイッチ本体内に塵埃等の侵入を増大させる恐れが全く
ない。

更に上蓋の把手挿通孔と表示窓とが別々に設けられてい
るので、開閉表示が見易く、且つデザインを良好にする
ことができる点で有利である。

なおまた表示機構が極めて簡単であり、上蓋内に表示素
子を内蔵するに拘らず、普通のスイッチプレートと殆ん
ど同じ程度に薄く製作でき、従って表示付きスイッチの
小型化に貢献する々どの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による表示装置付きスイッチの正面図、
第２図及び第３図はその分解反転斜視図、第４図は上面
図、第５図は表示装置だけの下面図、第６図は他の実施
例正面図である。 １・・・スイッチ本体、４・・・覆蓋、６・・・把手、
７・・・上蓋、８・・・表示片、９・・・裏蓋、７ａ、
９ａ・・・長孔、８ａ・・・円孔、７ｄ・・・表示窓、
１７・・・発光体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把手を左右に傾動して開閉を行うスイッチの本体上面を
   覆い上部左右に鍔を有する覆蓋の該左右の鍔に取付けら
   れる該覆蓋とは別個の上蓋を主体とし、この上蓋の裏面
   に、把手を挿通する孔を有し該把手の左右傾動に伴って
   左右移動せしめられる表示片を設け、上記上蓋にはその
   中央部に、把手を挿通してその左右傾動を許容する左右
   に長い孔を開けると共に他の部分に上記表示片の表示部
   に対応する表示窓を上記把手挿通用孔とは別個に設け、
   且つ該上蓋の裏面左右両側に上記覆蓋の鍔を着脱自在に
   係止する部分を設けて成るスイッチ表示装置。