JPS5829352B2 - ネンケツタン ノ セイゾウホウホウ - Google Patents

ネンケツタン ノ セイゾウホウホウ

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JPS5829352B2
JPS5829352B2 JP47030811A JP3081172A JPS5829352B2 JP S5829352 B2 JPS5829352 B2 JP S5829352B2 JP 47030811 A JP47030811 A JP 47030811A JP 3081172 A JP3081172 A JP 3081172A JP S5829352 B2 JPS5829352 B2 JP S5829352B2
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JP
Japan
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coking
oil
coal
pressure
coke
Prior art date
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Expired
Application number
JP47030811A
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English (en)
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JPS4899202A (ja
Inventor
博巳 尾崎
守 山根
直樹 矢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS4899202A publication Critical patent/JPS4899202A/ja
Publication of JPS5829352B2 publication Critical patent/JPS5829352B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重質炭化水素類たとえば、石油の直留残渣油ま
たは真空残渣油等を原料として、これを常圧以下の圧力
下でコーキングすることによって製鉄高炉用の強固なコ
ークスをつくるための原料炭となる人造粘結炭を製造す
る方法を提供せんとするものである。
わが国は高炉コークス用の原料炭資源に恵まれず、その
ほとんどを輸入に依存しているが、最近の世界的な原料
炭逼迫の傾向からその供給不安が深刻となった。
その結果、多くの製鉄所では石油系の残渣油等をコーキ
ングしてえた生コークスを原料炭の一部として用いるこ
とが行なわれるようになった。
しかし、従来、石油系残渣油等をコーキングする方法と
して知られているディレード・コーキング、フルイド・
コーキング等の方法は、これらの残渣油を1気圧または
若干加圧の条件下コーキングするものであって、得られ
る生コークスはほとんど粘結性がなく、また流動性もな
いために、他の原料炭との配合には限度があり、単に灰
分の少ない炭素源として用いられるに過ぎなかった。
このように石油系残渣油等から粘結性、流動性ともに秀
れた生コークス、すなわち製鉄高炉用の(強固なコーク
スの原料となる)強粘結炭の代替物を製造する方法は、
従来知られていない。
他方、石油系真空残渣油を減圧下で熱分解する方法が米
国特許第1,990,664号(1929年)で公表さ
れている。
しかし、この方法は留出油たる潤滑油基油の製造を目的
とするものであって、熱分解残渣油たるコークス原料炭
の製造については何ら開示されていない。
本発明者らは、石油系蒸留残渣油等の重質の炭化水素類
を原料として、製鉄高炉用の強固なコークスの原料とな
る強粘結炭の代替物を製造する方法の研究を行なってき
たが、これらの重質の炭化水素類を減圧下で揮発分が一
定量になるまでコーキングすることによって粘結性の高
い人造粘結炭が得られることを発見して本発明に到達し
た。
すなわち、重質炭化水素類を常圧より低い圧力下で揮発
分が21〜28咎になるまでコーキングすることを特徴
とするコークス・ボタン指数4以上の人造粘結炭の製造
方法を完成したものである。
本発明における重要な特徴は、コーキングを常圧より低
い圧力下で、すなわち減圧下でしかも揮発分が21〜2
8饅になるまで行なうことにある。
従来、公知のコーキング法がいずれも常圧以上の圧力下
で揮発分がほとんどなくなるまでコーキングするもので
あるが、本発明の方法では減圧下で揮発分が一定量にな
るまでコーキングすることが重要な点である。
本発明においてコーキング圧力は常圧よりも低い圧力、
特に700mmHg (絶対圧)以下の圧力が好ましい
また、さらに圧力を低下させると(つまり減圧度を上げ
ると)、それにつれて生成する人造粘結炭の粘結性が上
昇する傾向があることが認められた。
しかし、好適な減圧度は原料油の組成によって異なる。
縮合芳香族環を多く含有する原料を用いる場合には減圧
度をあまり高めなくても、すなわち高い絶対圧力下で粘
結性の高い人造粘結炭が得られるが、逆に縮合芳香族環
の含有量の少ない原料を用いる場合には高い減圧度、す
なわち低い絶対圧力下でコーキングしなければ良い結果
が得られない。
例えば、ナフサ分解工程で副生ずる熱分解油を原料とす
る場合には、縮合芳香族環の含有量が高いために300
imHg(絶対圧)以上の圧力でも強粘結性の人造粘結
炭が得られる。
他方、クェート原油の減圧蒸留残渣油のように縮合芳香
族環の含有量の少い原料を用いる場合には300mmH
g (絶対圧)よりも低い圧力でコーキングする方が良
い結果が得られる。
また本発明における揮発分とは、「石炭類及びコークス
類の工業分析法j(JISf(4,8812)の中の揮
発分定量方法に規定された方法により測定されるもので
ある。
重質炭化水素類のコーキングによって得られる生コーク
スは、この揮発分が少ないとコークス炉で乾留した場合
塊状に固まらず、また一方揮発分が多いと石炭との相溶
性が悪くなり、いずれも粘結炭の役割をしなくなる。
特に、製鉄高炉用の強固なコークスを得るためには、こ
の揮発分は実施例に示したように21〜28係の範囲で
あることを要す。
本発明の実施のための反応温度は、従来公知のディレー
ド・コーキング法で採用されている温度範囲、すなわち
410〜490℃付近がそのまま適用できるが、さらに
減圧下でコーキングするために原料油が分解し始める温
度、(たとえば、クェート原油の減圧蒸留残渣油の場合
は380℃以下である)にまで温度下限を拡げることが
できる。
なお、温度の上限は臨界的なものではなく500℃以上
でも可能ではあるが、高温になるにつれて加熱炉チュー
ブ内でのコーキングの問題等実操業上の不利益がありう
る。
本発明の方法は石油系の直留残渣油、真空残渣油、熱分
解残渣油、接触分解残渣油等の石油系の重質炭化水素類
に適用しうる他に、天然アスファルト、コールクール、
頁岩油、クールサンド油等の重質炭化水素類にも同様に
適用しうる。
原料組成と生成する人造粘結炭の性状との関係は詳らか
ではないが、縮合芳香族環の含有量の高い原料を使用す
ると粘結性の高い人造粘結炭が得られる傾向が認められ
る。
さらに残炭量の高い原料を用いると人造粘結炭の収率が
高くなることも一般的傾向として認められる。
本発明の方法によれば、従来法に比較してコークス・ボ
タン指数(JISM8801 規定する「石炭類の試
験方法」、5るつぼ膨張試験方法により測定)の高い、
すなわち、コークス・ボタン指数4以上の粘結性の高い
人造粘結炭が得られる。
たとえば実施例2および3では、コークス・ボタン指数
が8と非常に高い値が得られている。
また、本発明の方法によって得られる人造粘結炭のコー
クス強度(JISK2151に規定する「コークス類の
試験方法」6、回転強度試験方法6.2ドラム強度によ
り測定)は非常に高く、米国産強粘結炭の値(ドラム強
客92〜93)に匹敵するものである。
さらに、本発明の方法で得られる人造粘結炭の流動性は
、天然の粘結炭よりも秀れており、たとえば、軟化温度
349℃、最高流動温度456℃、最高流動度2500
0 ddpmの値かえられている。
本発明の方法は上述のような有利な効果が得られる他に
、以下述べるような操業上の利益も得られる。
すなわち、本発明の方法では、反応を減圧下で行なうた
めに、ガス状および液状生成物の留出速度が犬であり、
コーキング時間は従来法に比較して著しく短縮されるの
で、小容積の装置で多量の人造粘結炭を製造することが
できる。
また、前述したようにコーキング温度の範囲を著しく低
温側に拡げることができるため、従来のコーキングプロ
セスにおいて操業上の大きな間須であった加熱チューブ
内のコーキングを防ぐことができる。
以上のほか、本発明の方法は潤滑油留分の製造にも適用
しうろことを留意すべきである。
実施例 l クェート原油の減圧蒸留残渣油(軟化点39°C2針入
度(25℃)218.残炭17.5wt係)を内容積2
00m6のオートクレーブに100g秤取し、冷却管を
付した分解液ガス留出部の最末端から真空ポンプにより
減圧し系内を300 mmHg (絶対圧)に保持しつ
つ、420℃で5時間コーキングを行なった。
この条件で生成した人造粘結炭(生コークス)の収率は
28%であり、その性状はコークス・ボタン指数5イ、
揮発分25.5%であった。
この人造粘結炭のギーゼラ一式プラストメーターによる
流動度試験(ASTM−D2639−67T)では軟化
点334℃、最高流動温度436℃、最高流動塵28,
000 ddpm以上の値かえられた。
また、この人造粘結炭を小型レトルト法(JISM88
01に規定する「石炭類の試験方法」8.コークス化性
試験方法、8.2小形レトルト法)でコークス化してそ
の単味コークス強度(ドラム強度(157n7IL))
を測定したところ88.6かえられた。
(これらの結果を第2表に一括して示す。
)なお、分解油の収率は66%であったが、この分解油
から約37%(原料油基準)の収率で潤滑油留分が採取
できた。
この留分の分留結果は第1表のようである。
実施例 2 クェート原油の減圧蒸留残渣油(実施例1で用いたもの
と同じもの)を、実施例1と同様にして420°C、2
00mmHg (絶対圧)の条件で3時間コーキングし
て、第2表記載の結果をえた。
実施例 3 ナフサ分解工程より副生ずる熱分解油(沸点350℃以
上)を、実施例1と同様にして430’C、300mr
/LHg (絶対圧)の条件で1時間コーキングして第
2表記載の結果をえた。
実施例 4 実施例3て用いたと同じ原料油を実施例1と同様にして
440℃、 600mmI(g (絶対圧)の条件で1
時間コーキングして第2表記載の結果をえた。
実施例 5 軟化点65℃のコールタールピッチを原料として実施例
1と同様の方法により4700G、5007nrILH
g(絶対圧力)の条件で1時間コーキングして第2表記
載の結果をえた。
実施例 6 実施例1で用いたものと同じクェート原油の減圧蒸留残
渣油を実施例1と同様にして380℃。
1oommng (絶対圧)の条件で30時間コーキン
グして第2表記載の結果をえた。
比較例 1 クェート原油の減圧蒸留残渣油(実施例1で用いたもの
と同じもの)を実施例1と同様にして450°C1常圧
の条件で1時間コーキングした場合の結果を第2表に記
載した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重質炭化水素類をその分解開始温度以上の温度およ
    び常圧より低い圧力のもとて揮発分が21〜28φにな
    るまでコーキングすることを特徴とするコークス・ボタ
    ン指数4以上の人造粘結炭の製造方法。
JP47030811A 1972-03-29 1972-03-29 ネンケツタン ノ セイゾウホウホウ Expired JPS5829352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP47030811A JPS5829352B2 (ja) 1972-03-29 1972-03-29 ネンケツタン ノ セイゾウホウホウ

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JP47030811A JPS5829352B2 (ja) 1972-03-29 1972-03-29 ネンケツタン ノ セイゾウホウホウ

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Publication Number Publication Date
JPS4899202A JPS4899202A (ja) 1973-12-15
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JP47030811A Expired JPS5829352B2 (ja) 1972-03-29 1972-03-29 ネンケツタン ノ セイゾウホウホウ

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JP (1) JPS5829352B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192753U (ja) * 1985-02-08 1986-12-01
JPH0311855U (ja) * 1989-06-22 1991-02-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192753U (ja) * 1985-02-08 1986-12-01
JPH0311855U (ja) * 1989-06-22 1991-02-06

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JPS4899202A (ja) 1973-12-15

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