JPS5829333Y2 - メカニカルシ−ル - Google Patents

メカニカルシ−ル

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Publication number
JPS5829333Y2
JPS5829333Y2 JP1974060212U JP6021274U JPS5829333Y2 JP S5829333 Y2 JPS5829333 Y2 JP S5829333Y2 JP 1974060212 U JP1974060212 U JP 1974060212U JP 6021274 U JP6021274 U JP 6021274U JP S5829333 Y2 JPS5829333 Y2 JP S5829333Y2
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JP
Japan
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seal
stuffing box
mechanical
drive shaft
mechanical seal
Prior art date
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Expired
Application number
JP1974060212U
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English (en)
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JPS50148452U (ja
Inventor
良雄 上野山
Original Assignee
トウアネンリヨウコウギヨウ カブシキガイシヤ
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般にはメカニカルシールに関するものであり
、特に片持ポンプや両吸込ポンプ等に用いシール部分か
らの流体の漏洩を有効に防止することのできるバランス
形のメカニカルシールに関するものである。
通常メカニカルシールは、第1A図及び第1B図に概略
図示されるように、ポンプ等のインペラに連結され該イ
ンペラを回転駆動せしめるドライブシャフトDに嵌装固
着されたシャフトスリーブSに、又は直接ドライブシャ
フトDに装着された回転シールリングR1を、該メカニ
カルシールのケーシングCに取付けられた固定シール部
材R2に押圧し摺動接触させて該メカニカルシール内部
即チスタッフインクボックス内からメカニカルシール外
部への流体の漏洩を防止する働きをなす。
このとき回転シールリングと固定シール部材の接触圧力
はシールリングを固定シール部材の方へと押圧するため
にシャフトスリーブ上に設けられた回転シール押圧ばね
SPの働きと、メカニカルシルの作動をa好にするため
にメカ−カルシール部の異物の除去及び冷却を目的とし
てスタッフインクボックス内に流入される流体(即ちフ
ラッシングオイル)の作用によって生ぜしめられる。
又、メカニカルシールは、■第1A図に示されるよウナ
バランス形メカニカルシールと、■第1B図に示される
ようなアンバランス形メカニカルシールとに大きく分け
ることができる。
バランス形メカニカルシールは、回転シールリングR1
を軸方向に移動せしめるべくスタッフインクボックス内
の高圧流体が該回転シールリングR1に作用する面積B
と、密封端面における面シール間の接触面積Aとの関係
がB/A≦1となるように構成サレ、一方アンバランス
形メカニカルシールばB/A>1なる関係を有している
アンバランス形のメカニカルシールはスタッフインクボ
ックス内の圧力変動分がシール部材の接触面に直接作用
し接触圧を大きく変動させるが、バランス形のメカニカ
ルシールはスタッフインクボックス内の圧力が変動して
もシール部材の接触圧の変動はアンバランス形のメカニ
カルシールに比較し相当小さいという特徴を有する。
従って、バランス形のメカニカルシールはスタッフイン
ク内の圧力の変動によって面シール間から漏出する液体
の量をアンバランス形のメカニカルシールに比較し相当
小さく抑えることができるという利点を有する。
本考案は斯るバランス形のメカニカルシールの改良に関
するものである。
メカニカルシールは前述のように回転シールリングを押
圧ばねの力及びスタッフインクボックス内の流体圧によ
って固定シール部材の方へと押圧することによって液体
をシールするものであるが、メカニカルシールが面シー
ル間にて液体をシールするその作動メカニズムは過去に
おいて完全に解明されたものではなかった。
最近、メカニカルシールの作動メカニズムの研究が進み
、現在ではメカニカルシールば、メカニカルシールの面
シール間に存する液体膜部に部分的にキャビテーション
が発生し、これによって面シール間から漏出せんとする
液体のシールを行なう、所謂「キャビテーションシール
」であると考えられている。
実際に、メカニカルシールにおいては面シール間からの
液体の漏出は見掛は上防止されてはいるが、面シール間
カら雌部分キャビテーションによって発生したガスが放
出されていることがガス検出器によって検知され、メカ
ニカルシールがキャビテーションシールであることが確
認される。
従って、メカニカルシ・−ルを満足に作動させるために
は面シール間に部分キャビテーションの発生に適した状
態を生ぜしめることが必要である。
斯る部分キャビテーションを面シール間に生ぜしめ且つ
維持するためには押圧ばねを所定設計規準に合致するよ
うに設計する他にスタッフィングボックス内の圧力が所
定の圧力に保持されることが必要である。
又面シール間の接触圧を決定する主たる要因はスタッフ
ィングボックス内の流体圧であり、通常押圧ばねが面シ
ール間の接触圧に及ぼす影響はスタッフインクボックス
内の流体圧が及ぼす影響の10分の1程度となるように
設計されている。
従って、部分キャビテーションを面シール間に好適に生
ぜしめるにはスタッフィングボックス内の圧力は最低で
も液体の蒸気圧より幾分大きく、好1しくば0.1〜0
.3Kg/C11i又はそれ以上に大きくすることが必
要であることが分っている。
しかしながら、メカニカルシールを石油プラントに於る
可燃物移送ポンプ装置等に使用した場合等には、圧力制
御弁や流量制御弁等の急激な作動により、スタッフイン
クボックス内の圧力は減少し、従って面シール間の接触
面圧も減少し液体の蒸気圧以下となることがある。
このような状態になると、メカニカルシールの面シール
間の液体膜部ハ全て気化し、この時点でメカニカルシー
ルはヘーハシールとなり、シール面はドライコンタクト
を起し急激に過熱される。
該過熱状態が続くとシール面は著しく歪曲し、面シール
間の液体のシールは完全に破壊され、急激に液体の漏出
が生じる。
このように、メカニカルシールから一度に多量の液体が
漏出するといった現象は火災又は爆発といった極めて危
険な事態をもたらすこともあり、絶対的に回避すべきこ
とである。
特に、NPSH(Net Po5itive 5uct
ion Head :実質吸引能力)の低い機器におい
ては斯る原因に基づくフラッシングオイルの漏出が甚し
い。
上記のようなメカニカルシールが有する問題点は前述の
ようにアンバランス形のメカニカルシールにおいて顕著
に現われる。
従って現在一般的には化学プラント等にて使用される可
燃物移送用ポンプ等のメカニカルシールとしてはアンバ
ランス形は殆んど使用されずバランス形のメカニカルシ
ールを使用し前述の如き圧力変動に対して出来るだけ面
シール間の接触圧の変動を少なりシ、安全運転が出来る
ように配慮されている。
しかしながう、例えバランス形のメカニカルシールヲ使
用していでも、上記の如き制御弁の急激な作動等により
スタッフィングボックス内の圧力が急激に減少し蒸気圧
以下となった場合には、その減少程度はアンバランス形
のメカニカルシールに比較すると小さいがメカニカルシ
ールの面シール間の接触圧も減少し、場合によっては面
シール間の接触圧が蒸気圧以下となり、従って面シール
間の接触は前述の如くドライコンタクト状態となり急激
な液体の漏出現象が発生することとなる。
このような問題を解決する手段として、 1 スタッフィングボックス内に供給されるフラッシン
グオイルの圧力及び流量を増大する。
1 2 インペラバランスホールの孔面積ヲΣ〜百ニ減少す
る。
3 ネックブツシュとシャフトスリーブ間のクリアラン
スを小さくする。
4 回転シールリングと固定シール部材との接触面積を
小さクシ、両者間のシール面圧を増大する。
等々の種々の方法が提案された。
しかしながら、上記諸方法はスタッフィングボックス内
の圧力の増大には限度があり、フラッシングオイルの漏
洩防止或は減少に対し著しい効果を提供し得るものでは
なかった。
又、斯る方法はメカニカルシールの構造を複雑なものと
する傾向があり、従って各構成部品の熱膨張による悪影
響が相刺され作動上の信頼性に欠ける点があった。
更に又、フラッシングオイルの循環量を増大せしめるこ
とを必要とし運転コストの上昇をもたらし、且つシール
面圧を増大させることによりシール面にヘアークラック
等が発生する原因ともなった。
本考案者は、上記従来のメカニカルシールが有する問題
点を解決するべぐ、スタッフインクボックス内の圧力の
変動の影響を比較曲管は難いバランス形のメカニカルシ
ールに着目し、新たにネジスクリューをドライブシャフ
トつ1リシヤフトスリーブに一体的に取付けそしてドラ
イブシャフトと共に回転するように構成したバランス形
のメカニカルシールを開発した。
斯るバランス形メカニカルシールはスタッフインクボッ
クス内の7ラツシングオイルの流動に抵抗を与えそれに
よりスタッフィングボックス内の圧力を増大せしめ、従
ってスタッフィングボックス内の圧力が例えば制御弁の
急激な作動等によって急激に減少されるような事態が生
じても、スタッフィングボックス内の圧力は常に面シー
ル間に部分キャビテーションが持続されるだけの圧力に
保持され、このためにスタッフインクボックスから一度
に多量の液体が漏出するといった現象が未然に防止され
ることが確認された。
一方、メカニカルシールにおいて面シール間の接触圧は
前述のようにスタッフインクボックス内の流体圧及び回
転シール押圧ばねの力等によって規定されるものである
ので、万一スタッフィングボックス内の流体圧が著しく
増大した場合にもスタッフィングボックス内の液体が面
シール間から漏出することがある。
流体圧の増大に伴なう液体の漏出原因は次のように考え
られる。
つ1す、スタッフィングボックス内の圧力が著しく増大
した場合には面シール間の接触圧が過大となり、面シー
ルはドライコンタクト状態になり面シール間に許容値を
越えた過剰の摺動熱が発生することとなる。
斯る摺動熱により面シールの接触面は歪み、満足なシー
ルを行なうことが出来なくなり面シール間から液体の漏
出が発生する。
前述のようにメカニカルシールのスタッフインクボック
ス内の圧力バフラッシングオイルの蒸気圧+(0,1〜
0.3)Ky/cvi又はそれ以上の圧力に保持するこ
とが好適ではあるが、通常一般のバランス形のメカニカ
ルシールにおいては面シール物質の著しい改良にも起因
してスタッフインクボックス内の圧力が蒸気圧+(0,
3〜30)Kg/cf11の範囲内にて変動しても、上
記の如くに面シールが摺動熱により歪曲しそれにより液
体の漏出が発生するといった事態は生じず、メカニカル
シールは正常に作動し得ることが知られている。
本考案に係るメカニカルシールにおいてネジスクリュー
がスタッフインクボックス内の圧力の増i大に寄与する
値は概略0.2〜0−5Kg/c4であり、前記の如き
特性を有するバランス形のメカニカルシールにあっては
側らの悪影響を及ぼすことはなく、スクリューを取付け
ることによりスタッフィングボックス内の圧力の減少を
防止するといった作用効果が多大の利益をメカニカルシ
ールにもたらすことが分った。
更に、本考案に係るバランス形メカニカルシールは通常
のメカニカルシール自体が固有的に有する機械的製作誤
差等に基づく欠点をも解決し得るものである。
つ1リシ一ル面間の接触圧が回転シールリング、回転シ
ール押圧ばね及びその他の可動の機械構成部分が起す作
動不良に基づき変動するということである。
メカニカルシールにおいてはシール面間の接触圧はスタ
ッフインクボックス内の流体圧の他に回転シールリング
を固定シール部材の方へと付勢する回転シール押圧ばね
及びその関連部品の作用によって所定設計値に保たれる
ように構成されているが、ドライブシャフト(シャフト
スリーブ)、即ち、インペラの回転数の増大に伴なって
回転シール押圧ばね及びその関連の機械構成部分はドラ
イブシャフトの軸線方向に振動を起し、シール面間に及
ぼす押圧力を変動させることがある。
このような振動が許容値以上になると、面シール間の接
触圧が所定値より大きく減少し、面シール間から液体の
漏出が発生する。
本考案者は、ネジスクリューをドライブシャフトつ昔り
シャフトスリーブに一体的に取付けそしてドライブシャ
フトと共に回転するように構成し、従ってドライブシャ
フト即ちインペラの回転数が増大するにつれてネジスク
リューの回転をも増大し、それによってスタッフィング
ボックス内の7ラツシングオイルの流動に抵抗を与えそ
してスタッフィングボックス内の圧力を増大せしめ、そ
れにより例えインペラの回転数が増大しても面シール間
の押圧力が所定値以下となるのを防止し、メカニカルシ
ールからの流体の漏洩を著しく低減せしめ得ることを見
出した。
本考案は斯る新規な知見に基づくものである。
本考案の目的はポンプの空引きや圧力変動に対しても漏
洩することのないバランス形メカニカルシールを提供す
ることである。
本考案の他の目的はスタッフィングボックス内を流動す
るフラッシングオイルが少なくなってもスタッフィング
ボックス内の圧力を高めることができメカニカルシール
からの流体の漏出を防止することができる高性能のバラ
ンス形メカニカルシールを提供することである。
本考案の他の目的は単にネジスクリューをシャフトスリ
ーブに設けるだけで流体の漏洩を防止することのできる
、構造が極めて簡単な、従って熱膨張等による影響を受
けることが少ない信頼性の高いバランス形メカニカルシ
ールを提供することである。
本考案の更に他の目的は前述のように構造等が極めて簡
単であるために故障が少なく、実質的に保守作業が不要
なバランス形メカニカルシールを提供することである。
次に、本考案に係るバランス形メカニカルシールを図面
に則して詳しく説明する。
図面、特に第2図を参照すると、本考案に係るバランス
形メカニカルシール100を、例工ば石油プラントにお
ける石油等の流体を一つの位置から他の位置へと輸送す
るためのポンプ200のドライブシャフト202上に配
設した本考案の一実施態様が例示される。
ポンプ200は通常の遠心式のものであって、ドライブ
シャフト202に連結されたインペラ204がポンプ室
206内に回転自在に収容されている。
ポンプ室206は、一部はポンプハウジング208によ
って、又一部は該ポンプハウジングに隣接しそして該ポ
ンプハウジング208にボルト等(図示せず)によって
脱着自在に取付けられたスタッフィングボックス102
によって形成される。
前記インペラドライブシャフト202はスタッフィング
ボックス102の貫通孔104を貫通して延在する。
前記ポンプハウジング208はドライブシャフト202
とは軸方向反対方向に開口し、ポンプ室206に連通す
る入口210と、ポンプ室206に連通し輸送流体を放
出せしめる出口212とを具備する。
従って、インペラ204がドライブシャフト202によ
って駆動されると、輸送流体はポンプにより吸引され矢
印Xの方向へと入口210から流入し、出口212から
吐出される。
インペラ204の後壁204aにはインペラバランスホ
ール214が形成される。
次にポンプ200からドライブシャフト202を伝って
漏洩した輸送流体が外部へと漏出するのを防止するため
のバランス形メカニカルシール100について説明する
スタッフィングボックス102の、前記ポンプハウジン
グ208が配置された側とは反対の端面にはメカ7ラン
ジ106がボルト等(図示せず)によって取付けられる
メカフランジの内周壁108には固定シール部材110
との嵌合面にはO−リングシール112が配置され、両
者の嵌合領域を介して流体が漏出するのを防止する。
固定シール部材110は好1しくはカーボンで形成され
、その内端面114は後で詳しく説明するシールリング
116の一側面に当接する。
スタッフィングボックス102及ヒ前記メカフランジ1
06の固定シール部材110を貫通して延在するドライ
ブシャフト202にはシャフトスリーブ203が嵌装し
て固定される。
スタッフインクボックス102の貫通孔104のインヘ
ラ204に隣接した側には環状のネックブツシュ118
が設けられる。
上記シャフトスリーブ203上には環状のスプリングリ
テイナ−120を嵌装し、止め螺子122(第3図)に
よって固定され、ドライブシャフト202と共に回転す
るように保持される。
該スプリングリテイナ−120の一環状側面にはコイル
スプリング124の一端部を挿入保持するためにドライ
ブシャフト202と同一軸線方向に穿設された凹入部1
26を複数個有する。
これらスプリング124の他端はシャフトスリーブ20
3上に摺動自在に嵌装されたドライブピンリテイナー1
28の環状側面に当接する。
前記ドライブピンリテイナ−128はスプリング126
が当接するフランジ部128aと、該フランジ部128
aに一体に連結されたシリンダ部128bとを有する。
ドライブピンリテイナー128のフランジ部128aに
は、前記スプリングリテイナ−126に植設されドライ
ブシャフト202と同一軸線方向に突出した案内ロッド
130に摺動自在に嵌合する孔131が形成される。
従って、ドライブピンリテイナ−128はドライブシャ
フト202と共に回転するスプリングリテイナ−120
によって回転され、且つ軸方向の運動も可能とされる。
ドライブピンリテイナ−128のシリンダ部128bは
、固定シール部材110に一端面が当接しているシール
リング116の他端面から内方向へと形成した内周凹部
116a内へと突出嵌合している。
ドライブピンリテイナ−128のシリンダ部128b、
シールリング116の内周凹部116a及びシャフトス
リーブ203とによって画定された環状空間には現状の
Vパツキン132が配設され、該環状空間を介しての流
体の漏出を防止する。
又、ドライブピンリテイナ−128の7ランジ部128
aとシールリングとの間にはドライビングピン134が
設けられる。
ドライビングピン134はシールリング116の端面に
植設し、ドライブピンリテイナ−128の7ランジ部1
28aの方へとドライブシャフト202と同一軸線方向
に突出せしめ、フランジ部128aに形成した透孔12
8cに摺動自在に嵌合される。
上記構成により、シールリング116はスプリング12
4によってドライブピンリテイナ−12,8及びVパツ
キン132を介して固定シール部材110の方へと常時
押圧されている。
メカフランジ106には、スタッフィングボックス10
2の貫通孔104内に形成されたメカニカルシール10
0の作動空間、即ちスタッフインクボックス内300に
フラッシングオイルを供給するためのフラッシング穴3
02が形成される。
フラッシングオイルは通常はポンプ出口212から吐出
された輸送流体の一部とされる。
フラッシング穴302から供給されたフラッシングオイ
ルは矢印で示されるようにスタッフィングボックス内3
00を貫流し、ネックブツシュ118とシャフトスリー
ブ203との間の環状細隙を通り、次でインペラ204
の後壁204aに形成されたインペラバランスホール2
14を介してポンプ内へと流動する。
本考案に係るメカニカルシールにおいては、スプリング
リテイナ−120と、ネックブツシュ118との間にネ
ジスクリュー150がシャフトスリーブ203)−一体
に、又は図示されるように止め螺子152によって固定
して配置される。
該ネジスクリュー150は上記フラッシングオイルの流
通路内に配置され、フラッシングオイルのy方向の流れ
に抵抗を与えるべく作用する。
即ち、ネジスクリュー150は該ネジスクリュー150
が回転したとき該ネジスクリュー150のネジ山により
フラッシングオイルには矢印Z方向にて示されるように
、y方向とは反対方向の流動方向成分が付与されるよう
に構成される。
ここで、第2図において、ポンプ人口210側からみて
ポンプインペラ204が反時計方向に回転するとすれば
、当然にネジスクリュー150も反時計方向に回転する
従ってフラッシングオイルに第2図で左方向即ちZ方向
への運動成分會付与するには第3図に図示されるように
ネジスクリュー150は右ねじに、換言すればスプリン
グリテイナ−120からみてドライブシャフト202の
回転方向と同方向にねじれたネジ山を有するように形成
されるであろう。
又ネジスクリュー150は多条ねじとすることができ、
ねじ山の形状は第2図に例示されるようにねじ山頂部が
尖った鋸歯形状とすることができる。
ねじ山の頂部をナイフェツジ状に形成すると、ネジスク
リューをスタッフィングボックス内周壁に極めて接触さ
せて配置させ、万一ネジスクリュー外径部がスタッフイ
ンクボックス内周壁に接触しても先端エツジ部が損耗す
るだけで焼付等が起らないという利点がある。
更に、メカフランジ106の他側外面には固定シール部
材110の外方への離脱を防止するための押えカバー4
00がボルト等(図示せず)によって該メカ7ランジ1
06取外し自在に取付けられる。
押えカバー400の内周面には環状のラビリンス形成部
材402が固着される。
該ラビリンス形成部材402の内径部404はドライブ
シャフト202の外周と協働してラビリンスを形成スる
べく凹凸形状に形成され、メカニカルシールから漏洩し
てくるわずかの流体が更に外部へと漏出するのを防止す
る働きをなす。
次に、本考案に係るバランス形メカニカルシールの作動
ニついて説明する。
上記説明にて理解されるように、ドライブシャフト20
2の回転によりインペラ204が回転しポンプ200が
作動状態にもたらされると、輸送流体は入口210から
ポンプ室206を介して出口212の方へとX方向に流
動される。
出口212から吐出した輸送流体の一部はフラッシング
オイルとしてメカ7ランジ106のフラッシング穴30
2へと供給される。
7ラツシングオイルはスタッフィングボックス内300
をy方向へと流動し、メカニカルシール100を冷却し
且つメカニカルシール100内に付着し残留する異物を
除去しながらポンプ200内へと還流する。
この時、メカニカルシール100のシールリング116
は、ドライブシャフト202と共に回転しているシャフ
トスリーブ203に固定されたスプリングリテイナ−1
20によって、案内ロッド130、ドライブピンリテイ
ナ−128及びドライブピン134を介して回転力が伝
達され、従ってドライブシャツ)2U2と共に回転する
同時に該シールリング116にはスジ11ング124の
ばね力がトーライプピンリテイナ−128及びVパツキ
ン132を介して伝達され、従って該シールリング11
6は固定シール部材110の方へと押圧される。
従って、シールリング116と固定シール部材110と
の間は回転接触状態にもたらされ、両者の接触部を介し
てのスタッフィングボックス内300の流体の漏出は防
止される。
一方、シールリング116とシャフトスリーブ203と
の間からのスタッフインクボックス内300の流体の漏
出ばVパツキン132によって防止される。
このようにして、スタッフィングボックス内300から
の、つ1リポンプ200からのドライブシャフト2υ2
を伝っての流体の漏洩は防止される。
更に本考案においては、シールリング116、ドライブ
ピンリテイナ−128、スプリング124及びスプリン
グリプイナー120等からなる回転シール手段と、ポン
プ200に隣接して配置されたネックブツシュ118と
の間に、ドライブシャフト2υ2と共に回転するべくシ
ャフトスリーブ203と一体的に形成したネジスクリュ
ー150が設けられるためにスタッフインクボックス内
300のフラッシングオイルのy方向流れに抵抗が加え
られ、スタッフィングボックス内300の圧力が増大す
る。
又、本考案に係るメカニカルシールハハランス形である
ためにスタッフインクボックス内300の圧力が増大し
てもシールリング116と固定シール部材110との間
の接触圧力は大略一定に保持され、これらシールの間よ
り流体の洩れが生じることはない。
第4図は、メカニカルシールにネジスクリューを設けた
場合にスタッフインクボックス内の圧力が増大すること
を示すグラフである。
曲線Aはポンプの水頭を示すグラフであり、般に吐出流
量の増大に伴ない低下する。
曲線Cはネジスクリューを取付けない場合のスタッフイ
ンクホックス内の圧力の変動を示す。
これに対し、曲線Bはネジスクリューを取付けた場合の
スタッフインクボックス内の圧力の変動を示す。
上記実験に使用されたネジスクリューの諸寸法は、鋸歯
状歯形を有する7条ねじであって、隣接するネジ山の軸
方向距離(ピッチ)が8胴、ネジ山の高さ47Fa%全
ネジスクリューの長さ56mm。
及びネジスクリューの外径88rIrrnであった。
又この時のフラッシングオイルの流量は5〜71.7m
i nにて一定とされた。
第4図から本考案に係るバランス形メカニカルシールに
よれば従来のメカニカルシールに比較し大略2倍程度ス
タッフインクボックス内の圧力を増大せしめ得ることが
理解されるであろう。
以上説明した如き構成の本考案に係るバランス形メカニ
カルシールば、スタッフィングボックス内の圧力を増大
することができ、それによってスタッフィングボックス
内の流体圧を減少させるような、例えば該メカニカルシ
ールを装着したポンプの制御弁の急激な作業等がなされ
たことにより発生するメカニカルシールからの流体の一
時的に多量の漏洩を防止することができるという効果を
有する。
更に、本考案に係るメカニカルシールは構造が極めて簡
単で保守が簡単か、又は殆ど不要であり、極めて信頼性
の高い作動を行なうといった実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1A図はバランス形のメカニカルシールを示す概略断
面図である。 第1B図はアンバランス形のメカニカルシールを示す概
略断面図である。 第2図は本考案に係るメカニカルシールの縦断面図であ
る。 第3図は回転シール手段及びネジスクリューを示す平面
概略図である。 第4図は本考案に係るメカニカルシールと従来のメカニ
カルシールとの性能を比較するためのグラフである。 100:メカニカルシール、102:スタッフインクボ
ックス、106:メカフランジ、110:固定シール部
材、116:シールリング、118:ネックプッシュ、
120:スプリングリプイナー1124ニスプリング、
128: ドライブピンリテイナー、130:案内ロッ
ド、132:vパツキンリング、134ニドライブピン
、150:ネジスクリュー、200:ポンプ、204:
インペラ、214:インベラハランスホール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スタッフィングボックス内を貫通して延在するドライブ
    シャフト202上に固設したシャフトスリーブ203に
    固定されたスプリングリテイナ−120と、該スプリン
    グリテイナーに一端が取付けられたスプリング124と
    、該スプリング124の他端が当接しそれによって軸方
    向の力が付与され且つドライブシャフト202と共に回
    転するべく前記シャフトスリーブ203に嵌装されたド
    ライブピンリテイナ−128と、該ドライブピンリテイ
    ナ−128により押圧されドライブシャフト202と共
    に回転するべく該ドライブシャフトに嵌装されたシール
    リング116と、スタッフインクボックスに隣接して配
    置されたメカフランジ106に固定され、前記シールリ
    ング116と成る面圧にて摺動接触する端面114を有
    した固定シール部材110とを有し、更に前記固定シー
    ル部材110の側から前記スプリングリテイナー120
    の側へとスタッフィングボックス内300を貫流してフ
    ラッシングオイルを流動せしめるように構成したバラン
    ス形メカニカルシールにおいて、前記スプリングリテイ
    ナ−120より7ラツシングオイルの下流側のスタッフ
    ィングボックス内にてシャフトスリーブ203と一体的
    にネジスクリュー150を設けそしてドライブシャフト
    202と共に回転するように構成し、該ネジスクリュー
    はスタッフィングボックス内を流動するフラッシングオ
    イルに対し該フラッシングオイルの流動方向とは逆方向
    の流動成分を与えるように前記スプリングリテイナ−1
    20から見て前記ドライブシャフト202の回転方向と
    同方向にねじれたネジ山を有するように構成したことを
    特徴とすルハランス形メカニカルシール。
JP1974060212U 1974-05-25 1974-05-25 メカニカルシ−ル Expired JPS5829333Y2 (ja)

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JP1974060212U JPS5829333Y2 (ja) 1974-05-25 1974-05-25 メカニカルシ−ル

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JPS50148452U JPS50148452U (ja) 1975-12-09
JPS5829333Y2 true JPS5829333Y2 (ja) 1983-06-27

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ID=28219632

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JPS50148452U (ja) 1975-12-09

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