JPS5829070B2 - 植物及び食品の保護,保存法 - Google Patents
植物及び食品の保護,保存法Info
- Publication number
- JPS5829070B2 JPS5829070B2 JP52093079A JP9307977A JPS5829070B2 JP S5829070 B2 JPS5829070 B2 JP S5829070B2 JP 52093079 A JP52093079 A JP 52093079A JP 9307977 A JP9307977 A JP 9307977A JP S5829070 B2 JPS5829070 B2 JP S5829070B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant
- aqueous solution
- mannan
- purified mannan
- food protection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は精製マンナンの水溶液を果実、野菜、魚貝類、
その他の食品、植物等に浸漬剤、添加剤或いは被膜剤と
して用いて、それらの発育を保護し、鮮度を維持するこ
とにより、収穫の増加または長期の保存を計ることを目
的とする方法に関するものである。
その他の食品、植物等に浸漬剤、添加剤或いは被膜剤と
して用いて、それらの発育を保護し、鮮度を維持するこ
とにより、収穫の増加または長期の保存を計ることを目
的とする方法に関するものである。
詳しくは、精製マンナンは水溶液として用いるのが効果
的であり、予め0.5〜1重量%(以下重量%を単に%
と略記する)の水溶液(以下ストックソリューションゲ
ルという)を使用目的により、任意に希釈して噴霧塗布
または浸漬、或いは添加するものである。
的であり、予め0.5〜1重量%(以下重量%を単に%
と略記する)の水溶液(以下ストックソリューションゲ
ルという)を使用目的により、任意に希釈して噴霧塗布
または浸漬、或いは添加するものである。
いずれの方法においても密着性に劣る場合は少量の油性
物、たとえば、ワックス、流動パラフィン、モノグリセ
ライド、レシチン等(なかでもレシチンが有効であるが
)に、これらを懸濁、乳化により、よく分散させて展延
、密着性を増加させ、それらの相乗効果を発揮させるも
のである。
物、たとえば、ワックス、流動パラフィン、モノグリセ
ライド、レシチン等(なかでもレシチンが有効であるが
)に、これらを懸濁、乳化により、よく分散させて展延
、密着性を増加させ、それらの相乗効果を発揮させるも
のである。
一般には、植物類の新芽の発育過程、野菜の生育過程、
果実の結実過程などにおける害虫、微生物による腐敗、
カビの発生により、風味が損われ、商品価値や生産量が
著しく低下することが多く、従来は合成保存料や殺菌剤
を用いて保存、保護が行われてきたが、これらは安全性
に問題があり、従って使用制限、使用禁止等による基準
がもうけられている。
果実の結実過程などにおける害虫、微生物による腐敗、
カビの発生により、風味が損われ、商品価値や生産量が
著しく低下することが多く、従来は合成保存料や殺菌剤
を用いて保存、保護が行われてきたが、これらは安全性
に問題があり、従って使用制限、使用禁止等による基準
がもうけられている。
本発明はこのような欠点を解決しようとするもので、薬
剤を使用するものでなく、天然物であり、また食料とし
て非常に長い年月に亘り食されているコンニャク芋類を
使用するので、その安全性において優れ、かつ多量に安
心して用いることができる点においても経済性に富んで
いるといえ、加えて防虫、防腐、防カビ性と被膜保護作
用、保存効果と全てにおいて非常に優れていることを発
見したことに基づいている。
剤を使用するものでなく、天然物であり、また食料とし
て非常に長い年月に亘り食されているコンニャク芋類を
使用するので、その安全性において優れ、かつ多量に安
心して用いることができる点においても経済性に富んで
いるといえ、加えて防虫、防腐、防カビ性と被膜保護作
用、保存効果と全てにおいて非常に優れていることを発
見したことに基づいている。
本発明においての精製マンナンはコンニャク芋ノ乾燥荒
粉をメタノール、エタノール、プロパツール、アセトン
等の親水性溶剤と接触させながら粉砕し、マンナン質を
分離、採取することにより得られる。
粉をメタノール、エタノール、プロパツール、アセトン
等の親水性溶剤と接触させながら粉砕し、マンナン質を
分離、採取することにより得られる。
また原料としてこの他にゾウゲヤシや海藻類などから得
ることもある。
ることもある。
本発明に用いる場合、目的により多少異なるが精製度が
高い方が幾分有利である。
高い方が幾分有利である。
使用濃度は精製マンナンを0.01〜0.05%にて茶
、紅花、・・イビスカス等の植物の若芽や苺、桃、みか
ん、グレープフルーツ、りんごなどの果物や豆腐、パン
、餅、赤貝、イワシ、牛肉、卵等に噴霧或いは浸漬或い
は表面に塗布或いは精製マンナン粉末を2%混入加工す
ることにより防腐、防カビに優れた効果をもつことを発
見した。
、紅花、・・イビスカス等の植物の若芽や苺、桃、みか
ん、グレープフルーツ、りんごなどの果物や豆腐、パン
、餅、赤貝、イワシ、牛肉、卵等に噴霧或いは浸漬或い
は表面に塗布或いは精製マンナン粉末を2%混入加工す
ることにより防腐、防カビに優れた効果をもつことを発
見した。
如何なる作用機構によって保護、保存に有効であるかは
定かでないが、虫類、ねずみ等が実験において食品とし
ての反応を示さない点や腐敗の防止、カビ類の繁殖を防
止する点は重要視すべき点であると考えられる。
定かでないが、虫類、ねずみ等が実験において食品とし
ての反応を示さない点や腐敗の防止、カビ類の繁殖を防
止する点は重要視すべき点であると考えられる。
本発明品は噴霧、浸漬により、塗布されたあらゆるもの
から水洗いで容易に除去でき、またそのままであっても
食品の外観に何ら影響せず、かえって風味を増す結果が
得られている。
から水洗いで容易に除去でき、またそのままであっても
食品の外観に何ら影響せず、かえって風味を増す結果が
得られている。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 1
精製マンナン0.5%ストックソリューションゲルに煮
沸水を加えて0.05%水溶液とし、新鮮な苺200?
を1001ずつ2組に分け、このうちの1組を前記精製
マンナン0.05%水溶液に10秒間浸漬し、次に自然
乾燥した。
沸水を加えて0.05%水溶液とし、新鮮な苺200?
を1001ずつ2組に分け、このうちの1組を前記精製
マンナン0.05%水溶液に10秒間浸漬し、次に自然
乾燥した。
この処理品を無処理の他の組のものと比較した結果は第
1表に示す通りであった。
1表に示す通りであった。
第1表に示す如く、処理した苺は1週間経過後にやや光
沢を失うが、食べることのできる状態を保つことができ
た。
沢を失うが、食べることのできる状態を保つことができ
た。
無処理苺は2日目より光沢を失い3日目よりカビの発生
を見るに至り2週間目には完全に苺の原型をとどめない
状態に至った。
を見るに至り2週間目には完全に苺の原型をとどめない
状態に至った。
実施例 2
精製マンナン1%ストックソリューションゲルにレシチ
ンを精製マンナンの溶液に対し0.2%を加え、30分
攪拌し懸濁分散させた乳液状物を煮沸水で0.01%に
希釈し、これにみかん3個を浸漬した。
ンを精製マンナンの溶液に対し0.2%を加え、30分
攪拌し懸濁分散させた乳液状物を煮沸水で0.01%に
希釈し、これにみかん3個を浸漬した。
みかんは無処理品3個、処理品3個に分け、各々1個ず
つの2岡を1組として3組に分は場所を変えて放置し、
観察した。
つの2岡を1組として3組に分は場所を変えて放置し、
観察した。
その結果を第2表に示す(但し、3組の平均値として示
す)。
す)。
無処理品は12日で完全に光沢及びカビの発生により、
商品価値を失い、処理品は122日目光沢をやや失った
がカビの発生はなく、漸次光沢を失いつつ、しなびて型
が縮むが、充分に味わうことができ、甘味は増し、その
後苦みが少し出てきた。
商品価値を失い、処理品は122日目光沢をやや失った
がカビの発生はなく、漸次光沢を失いつつ、しなびて型
が縮むが、充分に味わうことができ、甘味は増し、その
後苦みが少し出てきた。
18日経過時においても食べることはでき得る状態では
あったが、商品価値はおちた。
あったが、商品価値はおちた。
実施例 3
豆腐を型に入れ固める際に精製マンナン0.5%ストッ
クソリューションゲルを豆腐100グに対し1f混入し
た。
クソリューションゲルを豆腐100グに対し1f混入し
た。
この添加品を無添加品と味及び色の変化の点で比較した
。
。
その結果は第3表に示す通りであった(但し、比較期と
して梅雨期を利用した)。
して梅雨期を利用した)。
実施例 4
精製マンナン0.5%ストックソリューションゲルを水
で希釈して005%にし、イワシ10匹を5匹ずつ2組
に分け、そのうち1組を0.05%マンナン液に浸漬し
、他の1組は水に浸漬し、自然放置し、その臭い及び鮮
度の経時的変化を観察した。
で希釈して005%にし、イワシ10匹を5匹ずつ2組
に分け、そのうち1組を0.05%マンナン液に浸漬し
、他の1組は水に浸漬し、自然放置し、その臭い及び鮮
度の経時的変化を観察した。
その結果を第4表に示す(但し、観察は梅雨期を利用し
た)。
た)。
実施例 5
精製マンナン1%ストックソリューションゲルにレシチ
ンを精製マンナンの溶液に対し、0.2%を加え、30
分攪拌し、懸濁分散させた乳液状物を水で更に希釈して
o、oi%となし、これを紅花とハイビスカスの新芽に
噴霧した。
ンを精製マンナンの溶液に対し、0.2%を加え、30
分攪拌し、懸濁分散させた乳液状物を水で更に希釈して
o、oi%となし、これを紅花とハイビスカスの新芽に
噴霧した。
この噴霧処理した木と無処理の木を各2本ずつ計4本に
つき、油虫、害虫について3週間観察したところ、無処
理の木の場合は1週間目に既に無数の油虫が付着してお
り、2週間目には新芽がかくれてしまう程になったのに
対し、噴霧処理した木においては3週間経過しても油虫
、害虫は見られながった。
つき、油虫、害虫について3週間観察したところ、無処
理の木の場合は1週間目に既に無数の油虫が付着してお
り、2週間目には新芽がかくれてしまう程になったのに
対し、噴霧処理した木においては3週間経過しても油虫
、害虫は見られながった。
これは紅花、ハイビスカスともに同じ結果が得られた。
実施例 6
精製マンナンの0.3%ストックソリューションゲルを
作り、この中に洗滌した鶏卵を良く水切して浸漬し、次
いで引上後自然乾燥した。
作り、この中に洗滌した鶏卵を良く水切して浸漬し、次
いで引上後自然乾燥した。
上記精製マンナンで被覆された鶏卵を温度27°G、湿
度70%に保った保温家中に入れ、その保存性を無処理
のものと比較した。
度70%に保った保温家中に入れ、その保存性を無処理
のものと比較した。
その結果は下記の通りであった。
比較は10@を1組として10組を無処理と処理品との
5組ずつに分け、10点法で判定した。
5組ずつに分け、10点法で判定した。
第5表の判定で10点は鮮度良好、8点は商品として販
売可能、6点は生では食べるにはむすかしいが加工食品
としては使用可能、5点は商品としては販売不可能を示
すものである。
売可能、6点は生では食べるにはむすかしいが加工食品
としては使用可能、5点は商品としては販売不可能を示
すものである。
こ0結果、あきらかに処理品は数倍の商品価値の向上を
示した。
示した。
種々の実験の結果、本発明方法による添加及び処理等の
みで、かなり優秀な成績を修めることができた。
みで、かなり優秀な成績を修めることができた。
食品にお(・でも例えば実施例6の鶏卵の如く、生鮮食
品の防腐などに役立ち、実施例以外の腐販性の高いもの
の保存にも有効と思われ、植物の生育時や果実の発育時
、野菜の発育時の害虫の発生防止に役立ち、更に収穫後
の鮮度保持にも役立つことで、広範囲にその用途を広げ
ることができる特徴を有するもので、穀類においては農
薬的な使用もできる点からも天然農薬ともいえる従来に
見られない保護、保存方法である。
品の防腐などに役立ち、実施例以外の腐販性の高いもの
の保存にも有効と思われ、植物の生育時や果実の発育時
、野菜の発育時の害虫の発生防止に役立ち、更に収穫後
の鮮度保持にも役立つことで、広範囲にその用途を広げ
ることができる特徴を有するもので、穀類においては農
薬的な使用もできる点からも天然農薬ともいえる従来に
見られない保護、保存方法である。
Claims (1)
- 1 果物、野菜、魚貝類、その他の食品または植物を精
製マンナンの水溶液に浸漬し、または、この水溶液を前
記物質に噴霧して被膜させ、或いは、この水溶液を添加
混合することを特徴とする植物及び食品の保護、保存法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52093079A JPS5829070B2 (ja) | 1977-08-02 | 1977-08-02 | 植物及び食品の保護,保存法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52093079A JPS5829070B2 (ja) | 1977-08-02 | 1977-08-02 | 植物及び食品の保護,保存法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5428840A JPS5428840A (en) | 1979-03-03 |
JPS5829070B2 true JPS5829070B2 (ja) | 1983-06-20 |
Family
ID=14072502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52093079A Expired JPS5829070B2 (ja) | 1977-08-02 | 1977-08-02 | 植物及び食品の保護,保存法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5829070B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6125748Y2 (ja) * | 1984-05-31 | 1986-08-02 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU555177B2 (en) * | 1981-07-07 | 1986-09-18 | G.B. Mars Limited | Thickening food products with glucomannan |
EP1541031A1 (en) * | 2003-12-10 | 2005-06-15 | Nestec S.A. | Method for processing porous vegetal food products |
-
1977
- 1977-08-02 JP JP52093079A patent/JPS5829070B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6125748Y2 (ja) * | 1984-05-31 | 1986-08-02 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5428840A (en) | 1979-03-03 |
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