JPS5828504B2 - 排気利用ボイラ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は燃焼ガスを極度に有効に利用して飲料周温熱
湯と暖房周温熱湯とを各別に連続的に供給させると共に
、排気ガス中の有害ガスを除去して公害の発生防止に寄
与し得る給湯ボイラーを提供しようとするものである。

本発明実施の一例を図面について説明すれば、１は上部
に多数の小孔２を穿設した仕切底板３によってタンク４
を形成した外胴で、その中心下部には外胴と適当の間隙
５を介して一側にバーナー等の燃焼具６を臨ませた燃焼
室７が設けである。

燃焼室７には、燃焼ガスを外胴１内上部において排出さ
せる排気手段か形成されている。

排気手段はたとえば次の通りである。

８は燃焼室７の土壁に設けた複数本の排気筒で、その上
端には燃焼ガスの上昇力によって開放される浮動弁９を
介して下方からの燃焼ガスと上方からの水滴とを夫々側
方に拡散する凸レンズ状の覆蓋１０が支片１１によって
取付けである。

１２はタンク４の下部において外胴１の一側に設けた排
気口で、燃焼室Ｉ内において発生した燃焼ガスによって
燃焼室Ｔの側壁から土壁に向って貫通する数本の彎曲通
管１３内を流通する冷水を加熱した後、排気筒８から排
出される燃焼ガスを排出させる。

１４は外胴１の下部とタンク４の上部とを連通ずる送水
管で、送水手段であるポンプ１５を運転して外胴下部の
冷水をタンク４内に送入加熱した後、仕切底板３の小孔
２から外胴１内に滴下することによって排気筒８から外
胴上部に拡散排出される燃焼ガスと熱交換すると共に、
燃焼ガス中に混在する有害ガスを滴下温水を以て吸収除
去させる。

外胴下部の前記燃焼室周囲は、一定水位を保持する貯水
部に形成されている。

１６は燃焼室１の外周を囲繞する螺状水管で、その上下
端は飲料水送出管１７と飲料水供給管１８とに連結され
ている。

１９と２０は外胴１の中央部−側と下部−側とに夫々開
口する暖房用送湯管と暖房用給水管で、所要の暖房用温
熱水が循環するように構成される。

２１と２２は外胴１の中央部に上下適当の間隔を保たせ
て開口する給水管と溢水管で夫々貯水タンク２３と逆止
弁２３と逆止弁２４，２５ｔ−介して連通し、この貯水
タンク２３にはフロート弁２６によって開閉される給水
管２１と溢水口２８とが設けである。

２９は任意に開閉されるドレーン管である。

本発明において給水管２７から供給される冷水は外胴１
内において常に水準線ｉ保持するように供給されるもの
であるか、この冷水か水準線１以上に滞留し水準線りに
達するときは溢水管２２から貯水タンク２３内に溢流し
フロート弁２６を以て給水管２１を閉じて外胴内の水が
水準線Ｉに低下するまで給水を停止する。

従って外胴１内は常に水準線ｌの上部を空胴となってい
るから排気筒８から排出される燃焼室Ｔ内の燃焼ガスは
その圧力によって浮動弁９を浮動し覆蓋１０の周囲に拡
散される。

これと同時にポンプ１５によって外胴内から送水管１４
を経てタンク４内に送入された冷水又は温水は、タンク
４内において若干加熱された後、小孔２を経て外胴内に
滴下するから、上記のように外胴上部に拡散充満してい
る燃焼ガスと接触して熱交換によって加熱されて外胴内
に貯留されと同時に、燃焼ガス中の有害ガスは吸収除去
され排気口１２から排出される。

また飲料水供給管１８から供給される飲料用水は螺状水
管１６を流通する間に、燃焼室からの直接の放射熱と、
タンクから外胴内に供給されて加熱された暖房用温水と
の両方より加熱され、送出管１７から所要の個所に飲料
用水として供給される。

外胴１内の加熱温水は暖房用送湯管１９から所要の暖房
用機器に供給され循環して給水管２０から外胴内に反復
供給される。

以上の通り本発明は外胴１内下部に燃焼室７が設けられ
ると共に、外胴１内上部に、水を滴下する小孔２を有す
る仕切底板３を介してタンク４が設けられ、前記燃焼室
７に、燃焼ガスを外胴１内上部において排出される排気
手段が形成され、外胴１に、外胴内の燃焼ガスを外胴外
に排出する排気口１２が形成され、外胴下部の前記燃焼
室周囲は、一定水位を保持する貯水部に形成され、該貯
水部の前記燃焼室周囲に外胴外とのみ連通する螺状水管
１６が配設され、貯水部は給水管２０及び送湯管２１に
より外胴外と連通され、貯水部と前記タンク内とは、貯
水部からタンク内への送水手段１５を介して連通されて
なるので、暖房用温水と飲料用温水の両方を同時に、し
かも効率よく供給することができるものである。

すなわち外胴１内下部に燃焼室１が設けられると共に、
外胴１内上部に、水を滴下する小孔２を有する仕切底板
３を介してタンク４が設けられ、前記燃焼室７に、燃焼
ガスを外胴１内上部において排出される排気手段が形成
されているのでタンク４内に貯水された水は燃焼室から
排気される燃焼ガスにより暖められる。

しかも貯水部と前記タンク内とは、貯水部からタンク内
への送水手段１５を介して連通されてなるので貯水部の
水は燃焼室からの熱により直接暖められると共にタンク
において繰り返し暖められるので暖房用として充分な温
度に効率よく、しかも高温部が偏ることなく全体にわた
って暖められるものである。

さらに貯水部は給水管２０及び送湯管２１により外胴外
と連通され、しかも貯水部の前記燃焼室周囲に外胴外と
のみ連通ずる螺状水管１６が配設されているので暖房用
の温水と飲料用の温水とを同時にしかも別個独自に取り
出すことができるものである。

さらにまた外胴とタンクとの仕切板には小孔を穿設して
水が滴下するようにすると共に燃焼室７に、燃焼ガスを
外胴１内上部において排出される排気手段が形成され、
外胴１に、外胴内の燃焼ガス金外胴外に排出する排気口
１２が形成されしているので、燃焼ガス中に混在する有
害成分を吸収除去することかできるなど本発明はすぐれ
た効果を合わせ有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施の一例を示すもので第１図は縦断面図
、第２図は第１図Ａ−Ａ線上の横断平面図、第３図は排
気筒の一部を縦断した拡大正面図である。 主な符号の説明、１は外胴、２は小孔、３は仕切底板、
４はタンク、５は間隙、６は燃焼具、１は燃焼室、８は
排気筒、９は浮動弁、１０は覆蓋、１２は排気口、１４
は送水管、１５はポンプ、１６は螺状水管、１７は飲料
水送出管、１８は飲料水供給管、１９は送湯管、２０は
暖房用給水管、２１給水管、２２は溢水管、２３は貯水
タンク、２４と２５は逆止弁、２６はフロート弁、２７
は給水管、２８は溢水口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外胴１内下部に燃焼室Ｔが設けられると共に、外胴
   １内上部に、水を滴下する小孔２を有する仕切底板３を
   介してタンク４が設けられ、前記燃焼室１に、燃焼ガス
   を外胴１内上部において排出される排気手段が形成され
   、外胴１に、外胴内の燃焼ガスを外胴外に排出する排気
   口１２が形成され、外胴下部の前記燃焼室周囲は、一定
   水位を保持する貯水部に形成され、該貯水部の前記燃焼
   室周囲に外胴外とのみ連通ずる螺状水管１６が配設され
   、貯水部は給水管２０及び送湯管２１により外胴外と連
   通され、貯水部と前記タンク内とは、貯水部タンク内へ
   の送水手段１５を介して連通されてなるボイラー。