JPS5828106B2

JPS5828106B2 - 射出成形機の型締装置

Info

Publication number: JPS5828106B2
Application number: JP53068857A
Authority: JP
Inventors: 俊次岸野; 黎至田村
Original assignee: Japan Steel Works Ltd
Current assignee: Japan Steel Works Ltd
Priority date: 1978-06-09
Filing date: 1978-06-09
Publication date: 1983-06-14
Also published as: JPS54160462A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、射出成形機の型締装置に関するものである。

従来、射出成形機の型締装置においては、型締力の反力
を受ける部材として、固定盤とハウジングとの間に鍛鋼
製の連結棒が使用されているが、この連結棒は、応力的
に荷酷な条件で設計されているので、高級特殊鋼が用い
られており、また、応力集中を避けるために、ねじ底や
段部のすみ部には特別の加工を施し、更に、材料の内部
欠陥に対し厳しい検査基準を適用して品質を確保してい
る。

従って、この連結棒は高価なものとなる傾向にあった。

更に、型締力が大きくなると、この連結棒の外径及び長
さも増大するが、その製造設備及び能力には限界がある
ので、所定の鍛造効果を与えることが困難となり、その
ために、安全率を高目に採る必要があり、その結果、増
々径が太くなっていた。

また、近年、成形機業界においては、原料高を成形品の
販売価格を上げることによって償うことが困難となって
きたために、業界から低価格の成形機が強く所望されて
おり、省資源化と相持って新機構の型締装置の開発が必
要となっている。

本発明は、従来のものにおける以上のような欠点を除去
し、業界の要求に答えることのできる品質の安定した型
締装置を得ることを、その目的とするものである。

以下、本発明をそのｌ実施例を示す添付図の第１図に基
づいて説明する。

本発明による型締装置は、第１図に示すように、鋼板を
層状に重ねて作られた四角形のわく状の上部のフレーム
１と、その上下あるいは左右に配置された同様の構造の
下部のフレーム１′と、それら内側に長手方向に順次配
列された固定盤２、可動盤３及びハウジング４とから構
成されており、これらの内、可動盤３とハウジング４と
は、それらの下方に置かれたベッド５の上を、フレーム
１゜１１の内側によって案内されて滑動可能となってい
る。

なお、固定盤２及び可動盤３には、それぞれ金型６及び
Ｉが取付けられるようになっている。

また、フレーム１，１１の内側には、可動盤３とハウジ
ング４との滑動を案内するためのガイド８が取付けられ
ている。

更に、ハウジング４の四すみには、それぞれ、複動ピス
トン９を内蔵した４個のシリンダが配置されていて、ピ
ストン９の前後にシリンダ室ａ及びｂを形成するように
しである。

また、ハウジング４の中心部には、１端部を可動盤３に
固着された円筒状のステム１０が通過できる穴１１を軸
方向に設けである。

更に、ハウジング４のステム１０に面する端部には、従
来公知の回転式あるいはゲート式等のロッキングプレー
ト１２が取付けられていて、これを介して、ステム１０
の他端部をハウジング４に固定可能としである。

また、ステム１０の円筒状空間の内部には早送りピスト
ン１３がステム１０の開口端部の閉塞板１４を貫通して
しゆう動自在に収容されていて。

ステム１０の内部をピストン１３部の頭部によって２個
のシリンダ室Ｃ及びｄに分割している。

なお、早送りピストン１３の外端部にはフランジ１５が
固定されており、このフランジ１５はハウジング４の外
側部に固定されている。

このようにして、ステム１０が早送りピストン３に対し
て移動する時に、可動盤３が前進、後退するようにしで
ある。

なお、ハウジング４の複動ピストン９の後端部は、それ
ぞれ上部及び下部のフレーム１゜１′に固着されている
。

本発明装置は以上のような構成を有しているが、次ぎに
、その作動を説明する。

第１図に示すように、それぞれ固定盤２と可動盤３とに
取付けられた金型６と７とを固定盤２と可動盤３との間
において密着させる場合には、ステム１０をハウジング
４に対してロッキングプレート１２を介してロックされ
た状態にしておき、ハウジング４の四すみに配置された
複動ピストン９を内蔵している各シリンダのシリンダ室
ａに圧油を送ると、ハウジング４がベッド５の上をフレ
ーム１，１／のガイド８によって案内されて固定盤２の
方に移動するので、可動盤３もステム１０を介してフレ
ーム１，１／の中をガイド８に案内されてべ“ノド５の
上を移動する。

従って、金型６と１とを締付けることができる。

逆に、金型６と１とを開放させる時には、ステム１０の
ロッキングプレート１２によるハウジング４へのロック
を解除させた後、早送りピストン１３とステム１０の内
部に形成されたシリンダ室ｄに圧油を送ると、ステム１
０は早送りピストン１３に対して後退され、従って、可
動盤３も移動するので、金型６と７とは開放されること
になる。

これに対し、従来の型締装置においては、第２図にその
略図を示すように、本発明におけるフレーム１，１′の
代わりに連結棒２０が４本使用され、その１端部が第１
図に示す複動ピストン９の位置付近において調節自在に
ハウジング４に取付けられると共に他端部が固定盤２に
結合されているので、金型６と７との厚さの変化に際し
ての調整は、連結棒２０の１端部に形成されたねじ部に
ハウジング４の外部においてねじ込まれているナツト２
１を回転させてハウジング４を移動させることによって
行なっていたが、本発明によると、金型厚さの変化に対
しても、ハウジング４を複動ピストン９の作動によって
フレーム１，１′に対して任意に滑べらせることができ
るので、従来のものの場合のように、調整の必要も、ま
た、このための特別の機構を設ける必要もなくなる。

また、フレーム１を直接的に移動ピストン９によって押
付けるので、固定盤２及び可動盤３の金型取付面を有効
に使用することができ、従って、従来の寸法よりも固定
盤２及び可動盤３の寸法を小型にすることができる。

更に、フレーム１は方形断面であるので、ガイド８を設
けることによって、従来の連結棒を抱き込んだ固定ガイ
ドに比べて調整することが容易となり、可動盤３の平行
直進性の精度確保が容易にできるようになる。

その上、わく状のフレーム１゜１′によって固定盤２に
加わる型締力が直接的に受は持たれるので、従来の固定
盤２の曲げによるたわみ量に比べてたわみ量がはるかに
小さくなると共に固定盤２の厚みを減することもできる
。

更に、フレーム１，１′は鋼板製で、層状に重ねるだけ
であり、しかも、鋼板は１枚ごとに充分な非破壊検査が
容易に施行されるので、加工能力、材料品質からも特別
の設備を設けることなく、品質の高いフレームを構成す
ることができ、また、大形化されても、製造限界に脳ま
されることなく、鋼板の枚数を増やすことたけによって
、所望の強度に容易に適応させることができるようにな
る。

以上のように、本発明は、従来の型締装置の連結棒にお
いて、その高品質の確保のために高度の製造技術を必要
としたのに比べ、鋼板製フレームを採用することによっ
て、品質の安定化を容易に図ると共に大形構造にも充分
、現有技術及び設備によって対処することができる。

従って、製造価格の低減に役立つことができ、また、フ
レームによって固定盤の荷重支持面が中央に寄るので、
固定盤のたわみを減少させ、あるいは、その分だけその
厚さを減らし、軽量化を計ることができ、同時に、金型
のたわみも少なくなるので、成形品の精度の向上を計る
ことができる。

更に、ハウジングに内蔵した複動ピストンによってフレ
ームに直接的に荷重を伝えることができるので、従来の
型締装置に比べて構造が簡略化され、軽量化され、省資
源化にも役立てることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による型締装置の１実施例を示す縦断斜
視図、第２図は従来の型締装置の要部を示す斜視図であ
る。１．１′・・・・・・フレーム、２・・・・・・固定盤
、３・・・・・・可動盤、４・・・・・・ハウジング、
５・・・・・・ベッド、６，７・・・・・・金型、８・
・・・・・ガイド、９・・・・・・複動ピストン、１０
・・・・・・ステム、１２・・・・・・ロッキングプレ
ート、１３・・・・・・早送りピストン、１５・・・・
・・フランジ。

Claims

【特許請求の範囲】１複数枚の鋼板を層状に重ね合わせた四角わく形フレ
ームの長手方向の内側の１端部に固定盤を取付けると共
に他端部にハウジングを長手方向に移動可能に取付け、
それらの間の可動盤を移動可能に配置し、可動盤に１端
部を固着した中空のステムを介して可動盤とハウジング
を固着可能としたことを特徴とする射出成形機の型締装
置。２ハウジングの内部に複数個の複動ピストンを内蔵さ
せ、これらのピストンを介してハウジングを四角わく形
フレームの内側に移動可能に連結した特許請求の範囲第
１項記載の型締装置。３ハウジングの中心部に軸方向に中空のステムを緩挿
させる穴を設け、この穴に同心に早送りピストンを配置
し、その１端部をハウジングの外側部に固着させ、その
頭部をステムの中空部内にしゆう動自在に収容し、早送
りピストンの頭部とステムの中空部との間にシリンダ室
を形成して成る特許請求の範囲第１又は２項記載の型締
装置。