JPS5828012Y2 - 海上作業台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は海上作業台に関するものであり、その目的は、
操業に要する補給機材、資材等のストック能力を向上さ
せ、かつ操業時の振動、騒音等を大幅に減少させ得る海
上作業台を提供することにある。

以下本考案の実施例を第１図〜第３図に基づき説明する
。

１はテ゛ツキであり、これは支持脚２に支持され、その
腹部に下面開放の格納室３を有する。

４は、主発電機５を備えた台船であり、この台船４は、
デツキ１に設けられた吊上げ吊降し装置５によって、前
記格納室３と海面６上との間で昇降せしめられる。

吊上げ吊降し装置５は、デツキ１上のワイヤードラム７
と、このワイヤードラム７から垂下されたワイヤーロー
プ８と、図外のワイヤードラム制御装置〔テ゛ツキ１側
に設置される。

〕等とからなる。

９はロック装置であり、これは、第３図から明らかなよ
うに、デツキ１側に支持されたシノンダ装置１０のピス
トンロッド先端に係止具１１を有し、この係止具１１を
前記格納室３の下面開放部に出退（矢印Ａ、、Ａ、、）
させることにより、該格納室３内の台船４の脱落を阻止
し、あるいは該格納室３に対する台船４の出入室を許す
状態とすることができる。

ロック装置としては、図示するものの他に、チェノ又は
ワイヤを利用した張力式のものでもよい。

１２は伸縮サポートであり、これは、海面６上に浮かべ
られた台船４が、荒天時においても移動したり支持脚２
あるいはテ゛ツキ１に干渉するのを防止する。

伸縮サポート１２としては油圧式あるいはロープ式のも
の等、種々のものを使用することができる。

１３は格納室３の出入口部に設けられたガイドであり、
これは、第２図のように、台船４のコーナ部に設けられ
ているローラ１４を案内する。

１４は、台船４とデ゛ツキ１との間に設けられた縄梯子
、１５はワイヤーロープ８のガイドローラである。

なおデツキ１には補助電源（図示せず。）が設けられて
いる。

以上において、操業は、ロック装置９を解除し、吊上げ
吊降し装置５によって台船４を海面６上に浮かべ、伸縮
サポート１２を取付ける。

この状態で、台船４に備えられている主発電機で発電し
、デツキ１上へ送電し、掘削用等として消費する。

この場合、台船４がデツキ１から縁切りされている分だ
け、操業時における補給資材等のストック能力（ＶＡＲ
ＩＡＢＬＥ ＬＯＡＤ）が大きくなる。

このことは、たとえば掘削作業を完遂するまでに資材、
機材をいかに能率良く補給するかが海上作業台の性能を
左右することとの関係から、極めて好ましいものである
といえる。

みた、伸縮サポート１２によって、台船４が支持脚２あ
るいはデツキ１と干渉するのを防止されているので、荒
天時においても発電が可能であるため、稼動率が低下す
ることはない。

さらに主発電機用の冷却水を直接海中から取水すること
ができる。

さらにまた、主発電機の振動、騒音がデツキ１に伝わら
ないので、これらを大幅に軽減させることができる。

なおデツキ１と台船４との間の昇降は縄梯子１４を利用
して行なう。

移動時あるいは操業不可能なときには、吊上げ吊降し装
置５によって台船４を引上げ、これを格納室３に格納す
る。

この場合、ロック装置９によって台船４の脱落を防止し
ておく。

このようにすることにより、安全性が向上する。

なお移動時には、台船４を曳航してもよい。

実施例で説明した本考案によれば、操業時における補給
資材、機材等のストック能力が向上し、また振動、騒音
も大幅に軽減する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案実施例を示しており、第１図は
概略側面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ断面拡大矢視図、
第３図は第１図の要部拡大図である。 １・・・・・・デツキ、２・・・・・・デツキ支持脚、
３・・・・・・格納室、４・・・・・・台船、５・・・
・・・吊上げ吊降し装置、６・・・・・・海面、９・・
・・・・ロック装置、１２・・・・・・伸縮サポート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発電機を備えた台船と、デツキ腹部に形成された前記台
   船の格納室と、前記台船を前記格納室と海面上との間で
   昇降させる吊上げ吊降し装置と、海面上に浮かべられた
   前記台船をデツキ支持脚に係留する伸縮サポートと、前
   記格納室内に前記台船を保持するロック装置とを備えた
   海上作業台。