JPS5827664Y2 - えさ取り防止器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はおもりの表面中央部に、一体的に連接した円形え
さ皿内に、輪形スプリングを嵌入圧接すると共に、その
えさ皿の周側面にして、円の中心線上の対向個所に設け
た２個のスプリング孔に、圧接スプリングの円内対向の
両側部に設けた半円形小突起を嵌入して、その先端部を
外部に露出し、又別に軽量なる浮遊資材で、内周面がえ
さ皿の外局面に緩嵌するよう形成したカップ形被蓋を、
えさ皿の外周面に被覆し、えさ皿内に嵌入圧接せる輪形
スプリングの半円形小突起の先端部により被蓋内周面を
押圧して離脱を防ぐようにしたものであって、釣糸に取
付けておもりが、海中深く沈下して行く際、主さ皿に緊
密に嵌着しておもりの到達する個所まで随行し、海上に
おいて釣糸をしゃくれば被蓋はえさ皿より離脱してえさ
皿内に収容せる釣針とえさとを放出するもので、その間
えさを小魚に喰いとられないようにしたえさ取り防止器
に関するものである。

従来より釣人の悩みとしているのは、釣針にえさをつけ
ておもりと共に釣糸を海中に投入し、えさが目的の個所
に達するまでに小魚が集中して来襲しえさを喰い取って
しまうことである。

この小魚のえさ取りを防止するために、種々な工夫を考
え使用してみても一向に効果が上らないのが現状である
。

本案は一般釣人の悩めを除き、釣の楽しみを満喫して貰
うための考案であって、おもりの表面に連着したえさ皿
内に、釣針とえさとを収容して被蓋を嵌着し、そのおも
りを取付けた釣糸を海中に投入し、おもりが海中深く沈
下して行き目的の個所に達して止まれば、海上より釣糸
をしゃくれば被蓋はえさ皿より離脱し、釣糸を伝って海
面に浮上し、えさ皿内の釣針とえさは共に放出されるも
のであるから小魚の来襲による被害を完全に防止できる
ものである。

実施例によりこれを説明すれば、鉛材による紡錘形おも
り１の表面中央部に、円形えさ皿２を一体的に連着し、
そのえさ皿２の周側面にして、円の中心線上の対向個所
に２個のスプリング孔３゜４を穿設し、そのスプリング
孔３，４内に、輪形スプリング５の円内の対向両側部に
設けた半円形小突起６，７を嵌入して先端部を外部に露
出すると共に、輪形スプリング５をえさ皿２内に嵌入し
て内周面に圧接し、又別に軽量なる浮遊資材によリ、内
周面がえさ皿２の外周面に緩嵌するよう形成しかつ外部
上面中央部に釣糸を挿通ずる糸輪を設けたカップ形被蓋
８をえさ皿２に被覆し、そのえさ皿２のスプリング孔３
，４より露出せる半円形小突起６，７により被蓋８の内
周面を押圧せしめてなるものであって、図中、９，１０
は糸孔、１１は排気孔、１２は糸輪、１３，１４は浮止
、１５は浮、１６は釣針、１７はえさ、１８は釣糸、１
９は釣竿、２０．２０’は糸輪、２１は海面である。

本案は叙上のごとき構成によりなるものであって、おも
り１は鉛材にて紡錘形にて形成し、えさ皿２は耐水性資
材で形成した円形にして浅目のものであって、上方に向
って僅かに傾斜させて嵌脱し易くしている。

そのえさ皿２内に細き鋼線にして弾力に富む輪形スプリ
ング５を嵌入し圧接しているから離脱の憂なく、又半円
形小突起６，７は輪形スプリング５と一体的であって、
スプリング孔３，４内より外部に向って弾力的に露出し
ている。

又被蓋３はえさ皿２から離脱した場合、海面２１上に浮
上してえさ１７が釣針１６と共にえさ皿２外に放出され
たことを知るため軽量にして浮遊資材で形成している。

モしてえさ皿２に被覆し易く、かつ離脱し易くするため
口部より底面に向って稍細く傾斜をつけて緩嵌するよう
コツプ形にすると共に底面に排気孔１１を設けているが
、海中における水圧のための離脱防止は半円形小突起６
．７が輪形スプリング５の弾力により押圧しているから
おもり１が目的の個所に沈下するまで被覆し随伴して
離脱することがない。

本案はおもり１が海中深く沈下していく間、小魚の来襲
によりえさを喰い取られるのを防止するものであるから
、先端部に釣針１６を取付けた釣糸１８の随所におもり
１を取付け、そのおもり１と一体的なえさ皿２に被覆す
る被蓋８は底面の糸輪１２に釣糸を挿通した後、えさ皿
２に被覆するものである。

本案を使用して釣をするに際し、えさ１７を釣針１６に
つけた後そのえさ１７と釣針１６とをえさ皿２内に入え
先端部の釣糸１８を糸孔９に挿通した後、被蓋８の糸孔
１０をえさ皿２の糸孔９に合致するよう被蓋すれば第５
図および第６図に示す状態となる。

かくて準備が終り、釣糸１８を海中に投入すれ１ばおも
り１が海中深く沈下して行くが、えさ１７はえさ皿２内
に収容されているから途中における被害はない。

又被蓋８はえさ皿２に緩嵌し被覆して離脱し易いが、半
円形小突起６，７の押圧により水圧に耐えて離脱するこ
となくおもり１に随伴するものである。

かくしておもり１が海底に達するか、又は釣糸１８の制
限によって定められた深さまで沈下すると、海上より釣
糸１８をしゃくれば、その牽引力により被蓋８はえさ皿
２より離脱し、軽量にして浮遊資材であるため糸輪１２
が釣糸１８上を摺動して海面２１に浮上し第７図に示す
ごとき状態となる。

モしてえさ皿２より放出された釣針１６とえさ１７とは
海中深く沈下して大魚の来るのを待って釣上げるもので
ある。

このようにして本案は幾回でも使用することができて、
小魚のえさ取りを防止するから愉快に釣を楽しむことが
でき、えさ代の節約にもなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の被蓋を離脱して正面から見た斜面図、第
２図は第１図Ａ−Ａ線における切断面図、第３図は同Ｂ
−Ｂ線における切断面図、第４図は第３図Ｃ−Ｃ線にお
ける切断面図、第５図は被蓋をえさ皿に被覆して見た縦
断面図、第６図は海中に投入し使用状態を示す斜視図、
第７図は被蓋をえさ皿より離脱させ、釣針につけたえさ
を外部に放出して使用状態を示す斜面図である。 図中、１・・・・・・おもり、２・・・・・・えさ皿、
３，４・・・・・・スプリング孔、５・・・・・・輪形
スプリング、６，７・・・・・・半円形小突起、８・・
・・・・カップ形被蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉛材による紡錘形おもり１の表面中央部に、円形えさ皿
   ２を一体的に連着し、そのえさ皿２の周側面にして、円
   の中心線上の対向個所に２個のスプリング孔３，４を穿
   設し、そのスプリング孔３゜４内に、輪形スプリング５
   の円内の対向両側部に設けた半円形小突起６，７を嵌入
   して先端部を外部に露出すると共に、輪形スプリング５
   をえさ皿２内に嵌入して内周面に圧接し、又別に軽量な
   る浮遊資材により、内周面がえさ皿２の外周面に緩嵌す
   るよう形成し、かつ外部上面中央部に糸輪１２を設けた
   カップ形被蓋８をえさ皿２に被覆し、そのえさ皿２のス
   プリング孔３，４より露出せる半円形小突起６，７によ
   り被蓋８の内周面を押圧せしめてなるえさ取り防止器。