JPS5827637Y2 - 手動式育苗函洗滌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、手動にて育苗面を能率的且つ効果的に洗滌
させることを目的とする架枠１上に頂部に上向きの開口
を有し、側板中途に溢流口１３を設けている水槽２が、
洗滌用水３を、その溢流口１３に達するまで満した状態
にて水平状態に架設されていて、その水槽２の内部−上
側に、夫々、育苗面６を圧擦する洗滌ブラシ７．８を取
付けている１駆動回転軸４及び従動回転軸５が、適宜間
隙を隔てＳ回転自在に並列架設されていると共に、その
洗滌ブラシ７．８間において、前記水槽２の頂部開口を
掩廠して架設された蓋板９に設けた挿入口１０から下向
きに挿入される育苗面６か圧擦洗滌されるようにしてい
る手動式育苗函洗滌装置の改良であって、前記水槽２の
頂部開口は、水位変動防止用バッファブレート１４によ
って広域の洗滌室と狭域の溢流室とに区画され、その洗
滌室内には、その水槽２の頂部開口を掩廠した蓋板９に
設けた注水口１１から洗滌用水３が供給されていて、そ
の洗滌室内の洗滌用水の水位１２は、前記水位変動防止
用バッファブレート１４の下縁より適宜上位に設けられ
ている溢流口１３から前記洗滌用水３を溢流させること
によって一定に保持されていて、また、前記駆動洗滌ブ
ラシ７番よその下縁を前記洗滌室内の洗滌用水３中に没
入して回転されるように架設されていると共に、その駆
動洗滌ブラシ７の斜め上方に、従動洗滌ブラシ８が並設
されていて、その駆動洗滌ブラシ７と従動洗滌ブラシ８
との軸線を結ぶ面は、前記洗滌室内の洗滌用水の水面と
傾斜して位置されていて、その駆動洗滌ブラシ７の軸線
と従動洗滌ブラシ８の軸線との傾斜面に略直交して、前
記蓋板９に設けた挿入口１０を通して、育苗函６が、駆
動洗滌ブラシ７と従動洗滌ブラシ８との間に挿込まれて
、洗滌用水中において、摺擦洗滌されていると共に、前
記給水口１１からの給水は前記高位にある従動洗滌ブラ
シ８の上層面に注出されるようにしていることを特徴と
するものである。

図面において、１５は、前記育苗函挿入口１０を封塞さ
せたゴム等の弾性掩蔽板１６に設けた切目、１７は挿入
誘導筒、１８は電気モータ等の諒動機、１９，２１，２
２，２４はプーリ、２０゜２３はベルト、２５１，２５
２は育苗函の両側端面洗滌ブラシ、２６０，２６２は挿
入誘導筒１７の両内側に固設した洗滌ブラシ、２７は水
道等の給水源に連通する給水管、２８は溢流管、２９江
ドレーン塞栓、３０はベルト２６の緊締構造を示す。

従来、この種の育苗函洗滌装置としては、架枠上に育苗
函を積載し、これを取出して、自動洗滌装置に掛けて洗
滌するか、または洗槽内において縦ブラシ及び水平上下
回転ブラシによって洗滌することが知られている。

また、移動される育苗箱を洗滌するブラシ、育苗箱を浸
漬する洗滌水を貯溜するタンク、前記タンク内の洗浄水
の上層部分を、一定個所に向けて強制流動させる機構を
設りた育苗箱洗浄機であって、前記タンク内に前記一定
個所に相当する部分と、他の部分を仕切る仕切板を設け
ている育苗箱洗浄機も公知である。

これ等従来公知構造では、ブラシによる育苗函の圧擦洗
滌及び洗滌室における洗滌用水の所定水位の保持が不充
分であって、洗滌作用が非能率的になる惧れがある。

これに対して、この出願の考案は、これ等従来構造の欠
点を除いて一層能率的な洗滌を行わせるようにしたもの
で、この出願の考案によれば、育苗函は、駆動洗滌ブラ
シと従動洗滌ブラシとの間隙に、そのブラシ外面に直交
して挿入されることになるので、その洗滌ブラシによる
育苗函の圧擦洗滌が有効に行われることになると共に、
洗滌室は、水位変動防止用バッファブレートによって溢
流室とに区画されていて、その洗滌用水は、水槽の頂部
開口を掩蔽した蓋板に設けた給水口から、洗滌作動中常
時供給されて、過剰の洗滌用水が溢流口から溢流される
ことになるので、洗滌室内における洗滌用水の水位は常
に一定に保持されて洗滌ブラシによる洗滌作用を常時有
効に行わせることになる。

また、その給水口からの給水が、前記高位にある従動洗
滌ブラシの上層面に注出されているので、育苗函には常
に注水が行われることになり、その洗滌効果を更に有効
に行わせることになって、頗る有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の正面図、第２図は一部切除した側面
図、第３図は第１図Ｉ−４線断面図、第４図、第５図、
第６図は第３図■−■線、■−■線、ＩＶ−ＩＶ線断面
図を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架枠１上に頂部に上向きの開口を有し、側板中途に溢流
   口１３を設けている水槽２が、洗滌用水３を、その溢流
   口１３に達するまで満した状態にて水平状態に架設され
   ていて、その水槽２の内部上側に夫々、育苗面６を圧擦
   する洗滌ブラシ７゜８を取付けている駆動回転軸４及び
   従動回転軸５が、適宜間隙を隔てＳ回転自在に並列架設
   されていると共に、その洗滌ブラシ７．８間において、
   前記水槽２の頂部開口を掩廠して架設された蓋板９に設
   けた挿入口１０から下向きに挿入される育苗面６が圧擦
   洗滌されるようにしている手動式育苗函洗滌装置であっ
   て、前記水槽２の頂部開口は、水位変動防止用バッファ
   ブレート１４によって広域の洗滌室と狭域の溢流室とに
   区画され、その洗滌室内には、その水槽２の頂部開口を
   掩廠した蓋板９に設けた注水口１１から洗滌用水３が供
   給されていて、その洗滌室内の洗滌用水の水位１２は、
   前記水位変動防止用バッファブレート１４の下縁より適
   宜り位に設けられている溢流口１３から前記洗滌用水３
   を溢流させることによって一定に保持されていて、また
   、前記駆動洗滌ブラシ７は、その下縁を前記洗滌室内の
   洗滌用水３中に没入して回転されるように架設されてい
   ると共に、その駆動洗滌ブラシ７の斜め上方に、従動洗
   滌ブラシ８が並設されていて、その駆動洗滌ブラシ７と
   従動洗滌ブラシ８との軸線を結ぶ面は、前記洗滌室内の
   洗滌用水の水面と傾斜して位置されていて、その駆動洗
   滌ブラシ７の軸線と従動洗滌ブラシ８の軸線との傾斜面
   に略直交して、前記蓋板９に設けた挿入口１０を通して
   、育苗面６か、駆動洗滌ブラシ７と従動洗滌ブラシ８と
   の間に挿込まれて、洗滌用水中において、摺擦洗滌され
   ていると共に、前記給水口１１からの給水は、前記高位
   にある従動洗滌ブラシ８の上層面に注出されるようにし
   ていることを特徴とする手動式育苗函洗滌装置。