JPS582722Y2 - 茶葉袋詰装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は定量の茶菓をその形状、品質など損すること
なしに自動的に適当密度に袋詰する装置に関するもので
ある。

従来の袋詰は、手作業では袋の底部を叩きつつその反動
で茶菓が密度を増して相互の空間を埋め合い適度の詰込
が行われ、又機械的手段による場合でもバイブレータ一
方式を採用して居るがこれは微震動であるために詰り具
合が悪く、袋内での茶菓は手動、自動のいづれにあって
も体勢が不規則となり、即ちブリッヂ状となって葉が組
み合いこれに力が加えられるので形状を損するようにな
り粉茶となって品質の低下を招く結果ともなっている。

本案はこれら従来の例に見られる共通の欠点を解消する
目的においてクランク方式による茶袋の上下移動と押込
み棒の上下運動とを共働させて自動袋詰の満足すべき成
果をあげようとするものである。

次に本案実施例を図面について説明する。

１は袋詰機本体の外周盤、２は同じく内周盤である。

本体の全容は図示しないがロータリー型で一連の袋詰全
工程として茶袋の装着、開口処理から茶菓の定量供給、
袋詰、袋口成形、シール、送出しなどそれぞれの関連動
作が順次自動的に処理移行されるようになっているもの
で゛ある。

３は内周盤２の所定位置に固定した茶袋の受筒で、茶袋
４は当該受筒に中間部を遊合支持されて上下自在となっ
ている。

５は内周盤２の下部に設けた茶袋４を支承する上下移動
板で、当該移動板は電動機６に接続するクランク７を介
し下面に固定した連結杆８を通じて上下する！９は連結
杆８上のカラー１０を固定する腕杆で、１１は上下移動
板５の下面に設けた当該板の回り止め用案内である。

１２は茶袋４の開口部（上端部）に装設されるホッパー
で、図示しないが本体上の上下運動機構により茶袋４と
の嵌合、離脱可能とされている。

１３は受筒３のほぼ中心線上にホッパー１２を通じて茶
袋４に達するように装設される押込み棒で、棒−Ｌに遊
嵌するカラー１４と連結する腕１５は本体外周盤１上に
設定したシリンダ装置１６のピストンロッド１７と接続
させである。

１８はカラー１４の上方部適当位置に設けた変位可能な
押込み棒上のストッパーである。

１９は上記ストッパー１８の上部に嵌脱自在に遊嵌させ
た押込み棒１３上の重錘を示す。

本案は上記の構成において、ホッパー１２に一定量の茶
菓が投入されると、茶菓はそのまま茶袋１４内に落下す
る。

而して電動機６がクランク７を介して連結杆８に上下運
動を与え上下移動板５はガイド１１の規制を受けて回転
することなしに一定の上下運動のみを反復するので、こ
れに伴い茶袋４は受筒３に支持されつつ転倒することも
なく上下動する。

このクランク方式による場合は従来のバイブレータ一方
式の場合と異り上下運動のみであることから実験上から
も確認されたことであるが茶菓の体勢が横方向へ指向性
を示し従って縦横雑然とした不規則な組み合い体勢は著
るしく減少されるので、袋内詰込みにも密着効果はよい
し損傷などの発生も未然防止できるものである。

而してこの上下動に伴う押込み棒との基本的な関連作用
は第３図Ａ−Ｅに示すように先づ上下移動板５が降下し
ている状態で茶菓がホッパー１２から茶袋４に落下し押
込み棒１３は茶菓の上面に接触している態勢Ａからクラ
ンク機構を介して上下移動板５が上限に至り、この行程
では押込み棒１３はカラー１４に固定されていないので
、そのまま押し上げられＢ、次いで移動板５の降下時に
は押込み棒の自重によって茶菓は積極的な押圧が加えら
れるので、単なる上下動のみによって得られる詰込以上
の効果を与えることができＣ１この上下動作の反復（Ａ
−Ｄ、）を繰返し所定量における所期の詰込条件に達せ
る位置にて押込み棒１３がストッパー１８によって降下
を規制される如く予めストッパー位置決めをしておけば
Ｅ定量定条件の茶菓袋詰が各袋物等に実施しうるもので
ある。

この基本的な作用は更にシリンダ装置１６の作動によっ
てカラー１４を上下させることによりストッパー１８と
カラー１４との接触を保ち適当位置まで腕１５を持上げ
ることができるので、この時点においてシリンダの作動
を解放すればカラーは定位置まで腕１５と共に復帰し押
込み棒１３は一層加重力を増して茶菓の下圧をすること
ができる。

又、特に茶葉がホッパーから茶袋へ移動し、詰込み度合
の少い段階において押込み棒の下部が茶菓に入り込みそ
の抵抗を受けているような場合などはシリンダ装置１６
の作動が重要な意義を持つことにもなる。

上記の押込み棒１３による所謂杆搗き運動について対象
の茶菓の条件例えば形状、性質、数量などによって下圧
力の補強を要するときはその先端部即ちストッパー１８
の上部へ更に重錘１９を嵌着して調整を図るものとする
。

本案は上記によっても明らかなように、クランク方式で
作動する上下移動板上に支承された茶袋にシリンダ装置
にて積極的に杆搗き運動をする押込み棒の自重による反
復下圧を加え、茶菓の所定量袋詰に適当なる密度をもっ
て、しかもブリッヂ状となることもなく、品種形状に応
じた袋詰を均等に行うことができるので非常に便利で、
作業能率の向上にも顕著な効果をもたらすものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の袋詰機本体表面における斜視図、第
２図は一部切断した本案の上下動機構関連部分の正面図
、第３図は作用説明図である。 ３・・・・・・受筒、４・・・・・・茶袋、５・・・・
・・上下移動板、７・・・・・・クランク、１３・・・
・・・押込み棒、１４・・・・・・カラー、１６・・・
・・・シリンダ装置、１８・・・・・・ストッパー、１
９・・・・・・重錘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体上の受筒に中間部を遊合支持される茶袋をクランク
   機構に連結した上下移動板上に支承せしめ茶袋の上部に
   装設した押込み棒上に遊嵌するカラーを腕を介して機体
   上のシリンダ装置と接続させ、上記カバーの上方部にて
   押込み棒上に変位可能なストッパーを設は更に当該押込
   み棒の上端部に重錘を嵌脱自在ならしめたことを特徴と
   する茶菓袋詰装置。