JPS5826969Y2 - エプロンの紐取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、生布にこれとは別体の紐を取付けて構成さ
れるタイプのエプロンに関するものである。

従来のこの種ニブＯ−ノば、エプロンめ本体である生布
の所要個所に設けたハトメの孔に吊り紐や結び紐を通し
、その紐の端部を玉に結んで抜は止めとしているが、こ
の結び玉は汚れが附きやすく、使用するうちに不衛生な
外観を呈するようになるので、飲食物を扱う場で着用す
るものとしては適当で゛ない。

この考案はかかる従来品の欠点を除去しようとするもの
で、その詳細を図示の一実施例に基いて説明すると、次
の通りである。

エプロンの本体である生布１は、布、ゴム引き布あるい
は布張りのプラスチックシート等で造られており、胸前
部の上端左右位置及び腰部の左右位置にそれぞれ紐挿通
用のハトメ２，２．３，３が取着されている。

４は首に掛ける吊り紐、５，５は腰部に巻き付ける結び
紐で、いずれの紐４，５にも通常、丸打ち紐が用いられ
る。

両級４，５は生布１の裏側から各ハトメ２．３の孔に挿
通し、その挿通した端部に割筒状の嵌込み筒６を嵌着す
る。

この嵌込み筒６はプラスチックもしくは金属で拡縮自在
に成形されている。

各組４，５の端部は、前記嵌込み筒６を嵌着した状態で
取付はキャップ７の中空部７ａ内に圧入する。

この場合、各組４，５先端の繊維を嵌込み筒６の外周面
にまといつかせて、該繊維が嵌込み筒６と外周面と取付
はキャップ７の内周壁との間に挟圧されるようにする。

前記取付はキャップ７は、プラスチックによりほぼハト
メ２，３の孔に嵌入しつる外径の有底円筒形に成形され
ており、その外周面は開口側に向けて先端のテーパ面７
ｂとなっている。

７Ｃはキャップ底部の鍔である。このように中空部７ａ
内に紐４，５の端部を圧入した取付はキャップ７は、ハ
トメ２，３の孔に表側から嵌め込み、キャップ７の端面
が表側に向くようにする。

しかして、取付はキャップ７をハトメ２，３の孔に嵌め
込んだ状態では、該キャップ７のテーパ面７ｂの作用で
キャップ７の開口部が小径に絞られることになり、これ
によって紐４，５及び嵌込み筒６の抜は出しが阻止され
る。

また紐４，５に抜は出し方向に引張力が作用した場合、
紐４，５の先端の繊維が嵌込み筒６とキャップ７の内周
壁との間に挾まれていてキャップ７の内周壁との間に摩
擦力が働くから、キャップ７全体がハトメ２，３の孔に
より深く嵌入するよう引っ張られ、これによってキャッ
プ７の開口部が更に小径に絞られることになり、紐４，
５の抜は出しが阻止される。

前記取付はキャップはプラスチックの他、金属で成形す
ることもできる。

また該キャップの開口側の拡縮幅を広げるために開口部
に切込みを入れたり、あるいは嵌込み筒６の抜は止め効
果を高めるために、開口部の内周に内向き爪を突設する
こともある。

このようにこの考案は、紐の端部に嵌込み筒を嵌着して
この嵌込み筒とともに紐の端部を取付はキャップの中空
部内に圧入し、この取付はキャップをハトメの孔に嵌入
するようにしたもので、キャップのテーパ面と嵌込み筒
の作用で紐の抜は出しが阻止されて、紐が生布に確実に
取り付けられるばかりでなく、ハトメの表側には取付キ
ャップのみが露出し、紐の端部は全く突出露呈すること
がないから、従来のもののように紐の端部が露出したま
ま汚損するといった不都合を生ぜず、紐取付部分の外観
を久しく衛生的で美麗に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施したエプロンの上部正面図、第
２図は紐取付部分の分解斜視図である。 １・・・・・・生布、２，３・・・・・・ハトメ、４，
５・・・・・・紐、６・・・・・・嵌込み筒、７・・・
・・・取付はキャップ、７ａ・・・・・・中空部、７ｂ
・・・・・・テーパ面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紐とは別体に有底円筒形で外周面が開口側に向けて先細
   のテーパ面となった取付はキャップを成形する一方、生
   布のハトメの孔に通した紐の端部に、嵌込み筒を嵌着し
   、該紐の端部を嵌込み筒とともに前記取付はキャップの
   中空部内に圧入し、この取付はキャップをハトメの孔に
   表側から嵌入するようにしたエプロンの紐取付は構造。