JPS5826539Y2 - 半導体レ−ザ - Google Patents

半導体レ−ザ

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JPS5826539Y2
JPS5826539Y2 JP1981106374U JP10637481U JPS5826539Y2 JP S5826539 Y2 JPS5826539 Y2 JP S5826539Y2 JP 1981106374 U JP1981106374 U JP 1981106374U JP 10637481 U JP10637481 U JP 10637481U JP S5826539 Y2 JPS5826539 Y2 JP S5826539Y2
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JP
Japan
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active region
oscillation
layer
impurity concentration
semiconductor laser
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JP1981106374U
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JPS5735069U (ja
Inventor
国雄 伊藤
森雄 井上
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダブルへテロ構造を有する半導体レーザに関す
るものである。
半導体レーザはダブルへテロ構造を採用することにより
しきい値を非常に下げることができる。
これは活性領域に注入された電子及び正孔が、反対側に
あるエネルギー障壁により反射されて能率よく閉じ込め
られるのが一原因である。
ところでレーザ発振をおこさせるには活性領域中に非常
に高濃度のキャリアが存することが必要条件となり、そ
のためダブルへテロ構造のレーザですらその活性領域は
1018cm−3程度に不純物をドープされるのが現状
である。
確かに活性領域の不純物濃度が高ければ高いほどしきい
値は下がる。
しかし本考案者らの実験によると、活性領域の不純物ド
ープ量と発振波長には相関があることが見られた。
即ちドープ量を増すに従って発振波長が少しずつではあ
るが長波長側へ移るということである。
これを逆に利用すれば、つまり活性領域のドープ量を非
常に少なくすれば、発振波長はほとんどバンドギャップ
に近いものを得られる。
したがって同一半導体を用いても、従来のものより短波
長のレーザ発振が得られることになる。
ところで活性領域の厚さを、非常に薄くすれば、その両
側のGa1−XAIXAs層へ光のもれ出しが生ずる。
そこで本考案は、二つのへテロ接合の間に位置する活性
領域を多層構造と とともに、活性領域の不純物濃度
を1016原子/cm3雲下としかつ中央部の層で最小
とし、光のもれ出Cをなくし、しきい値をあまり増加さ
せることなく短波長のレーザ発振を得るものである。
本考案は、Ga1−XAlxAsやGaAs1−XPx
などの直接−間接遷移のある半導体を活性領域に用いて
、直接遷移型の最大のバンドギヤラップに非常に近い発
振波長を比較的低しきい値で容易に得ることができる半
導体レーザを提供するものであって、その一実施例を図
面とともに説明する。
まず活性領域にGa1−yAlyAS層を用い°たダブ
ルへテロ構造の半導体レーザを構成するに当って、結晶
成長はスライド方式を用いた。
基板はH+−GaAs(Teドープ)でその上にGa1
−XAIXAs(Snドープ)層を4 p 、Ga1−
yAlyAs層を0.2 p 、P Ga1−XAI
XAs層を1 p 、P ”−GaAsを2μ、順次成
長させた、活性領域であるGa1−yAlyAS層は、
1017cm−3以上の不純物濃度のものを作るにはZ
nドープを用いそれ以下のもののときはドーパントは用
いなかった。
第1図はダブルへテロ構造の半導体レーザにおいて活性
領域にGaAsを用いた場合の活性領域のキャリア濃度
を変えることにより室温での発振波長がどのように変わ
るかを示したものである。
これをみると1017cm−3以上のキャリア濃度の活
性領域を用いる時は、発振エネルギーはほとんど変化し
ないが、1016cm−3以下では、濃度の減少と共に
発振エネルギーが急激に大きくなってくる。
この原因としては次のことが考えられる。
第2図はGaAsの状態密度とエネルギーの関係を描い
た図である。
1は伝導帯、2は伝導帯の底、3は価電子帯、4はアク
セプタの不純物バンド、hνは発振エネルギー、Egは
バンドギャップを示す。
この図からもわかるように伝導帯の底2にはバンドの尾
があり、価電子帯3の上にはアクセプタの不純物バンド
4が存在する。
ところで発振は伝導体の底2近くとアクセプタの不純物
バンド4のエネルギー差でおこる。
従ってこの発振エネルギーはバンドギャップEgに比べ
て小さくなる。
そしてこの発振エネルギーがバンドギャップEgに比べ
て小さくなる度合は、GaAs中の不純物濃度が高いほ
ど大きい。
というのは不純物濃度が高くなるに従って伝導帯の底2
のバンドの尾がすそを長くひき、又はアクセプタの不純
物バンド4が広くなるためである。
従って第1図のように不純物濃度1017cm−3以上
では、発振エネルギーはバンドギャップより約0.05
eV差し引いたものに等しい。
しがしこの伝導帯の底2又はアクセプタバンド3はGa
As中の不純物濃度を減らすに従って小さくなり、従っ
て1016crn−3ではバンドギャップEgより約0
.03eV引いたもの、1015cm−3で゛は0.0
15eV引いたもの、5×1014cm−3ではほとん
どバンドギャップEgに等しいものが発振する。
この場合不純物濃度を減らしても発振のしきい値にはほ
とんど変化がなかった。
第3図はGaO,63Alo、37Asを活性領域に用
いて、その中の不純物濃度を変えていった時の発振波長
の変化を示したものである。
(この発振は77に下で観測した)。
これも第1図の場合と同しように1016cm ”以下
のキャリア濃度の時、発振波長は相当短波長に伸びるこ
とがわがる。
しがしこれらのしきい値はあまり変化がながった。
(1018cm−3の時は2000 A 7cm2、l
017cm−3〜1016cm−3では3000 A/
cm2.5×1015cm−3では3500A/cm2
であった)。
ところで活性領域中のキャリア濃度を1016cm−3
以下にするには特別の注意を要する。
すなわちGaは水素雰囲気中で数日間ベーキングを要し
、またGaAs多結晶もその濃度が非常に低いものでな
ければいけない。
しかしこれらのことに注意を払い、またボートの構造を
少し改良することにより、1016cm−3以下の濃度
を有する活性領域を作成することができた。
第1図、第3図を見ると、不純物濃度が1017cm
”ぐらいから、発振エネルギーは増加しはじめている。
しかし前記の効果が著しいのは1016cm−3以下で
あった。
また、しきい値が1018〜1015cm ”の範囲で
あまり変わりがないのは次の原因によると考えられる。
即ち活性領域の結晶性は1016cm−3以下になると
非常によくなる。
そのため1016cm−3以下では、Gao、63A1
o、37ASなどではT点とX方向の伝導帯の底が、不
純物濃度を小さくするに従がって、はとんど同エネルギ
ーになるにもかかわらず、転位密度が非常に小さくなる
ために、しきい値があまり上昇しないものと思われる。
従ってこの点がら考えても1016cm−3以下の濃度
の活性領域は秀れている。
第4図は本考案の一実施例の半導体レーザの概略構成を
示すものであって、10はn+形GaAs基板、11は
Snをドープしたn+形Ga017Alo、3AS層、
12はGaAsよりなる活性領域で、この活性領域12
は、それぞれ厚さ0.1μで不純物濃度1016cm−
3の第1層13、同1015cm−3の第2層14、同
1016cm−3の第3層15からなるもので゛ある。
16はZnをドープしたP+形GaO,7A10.3A
s層、17はP+形GaAs層である。
以上の説明からもわかるように活性領域中の不純物濃度
を1016cm−3以下にすると同一の材料を用いても
その発振波長をがなり短波長にすることができる。
Ga1−XAIXAsはX=0.37テ直接遷移力ラ間
接遷移にうつる。
従って、X≦0.37でしかレーザは作成できない。
x =0.37での77にでのバンドギャップは2.0
4eVである。
従って発振エネルギーは2.04eV以下である。
不純物濃度が1018cm−3では1゜97 eV L
か発振波長は得られないが5×1015cm−3では2
.02eVの発振エネルギーが得られる。
このことはGa1−XAIXAsノみならずGaAs1
−XPX、In1−xGaxPなどの混晶を活性領域に
用いた場合にも言えることであり、これにより従来まで
これらにより得られていた発振波長よりも、活性領域の
濃度を低くすることにより約0.05eV大きいレーザ
発振を得ることができる。
また、活性領域12を第5図aのように不純物キャリア
濃度1015cm−3の層で形成すると、この巾が0.
2μ以下になると発振光は両側のGao、7Alo3A
s層へ漏れやすい。
したがって第5図すに示すように第4図と同様に活性領
域12をキャリア濃度の異なる数層たとえばキャリア濃
度1016cm−3の層18.19と1015cm−3
の層20とで形成すれば屈折率分布および光分布からも
わかるようにbの構造の方がaよりも光の閉じ込めは良
好である。
これはbは中心で屈折率が高く両側で低いいわばセルフ
ォック(光収束型光学ファイバ)のような構造をしてい
るからである。
この構造にするとaに比して同じ活性領域の厚さでもし
きい値はかなり下げることができる。
以上のように、ダブルへテロ構造半導体レーザにおいて
、活性領域が、不純物濃度1016原子/cm3以下で
かつ各層が同一組成の多層構造の半導体層よりなるとと
もに、前記半導体層のうち中央の半導体層で不純物濃度
が最小となる構成とすることにより、従来まで得られな
かった低しきい値、短波長発振レーザが得られ、本考案
は高性能半導体レーザの作成に大きく寄与するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はダブルへテロ構造のGaAs半導体レーザで活
性領域の不純物濃度を変えたときの発振波長の変化を示
す曲線図、第2図はGaAsの状態密度とエネルギーの
関係を示す図、第3図はダブルへテロ構造Gao、63
A1o、3□Asレーザで、活性領域の不純物濃度を変
えたときの発振エネルギーの変化を示す曲線図、第4図
は本考案の一実施例の半導体レーザの構造図、第5図a
、l)はそれぞれ活性領域を一層にした場合と3層にし
た場合の屈折率と光分布の相違を比較する説明図である
。 10・・・・・・n+形GaAs基板、11・・・・・
・n+形Gao、7Alo3As層、12・・・・・・
不純物濃度1016cm3以下の活性領域、16・・・
・・・P+形Gao7A1o3AS層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダブルへテロ構造半導体レーザにおいて、活性領域が、
    不純物濃度1016原子/cm3以下でかつ各層が互い
    に同−組成の多層構造の半導体層よりなるとともに、前
    記半導体層のうち中央の半導体層で不純物濃度が最小と
    なることを特徴とする半導体レーザ。
JP1981106374U 1981-07-16 1981-07-16 半導体レ−ザ Expired JPS5826539Y2 (ja)

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JPS5735069U JPS5735069U (ja) 1982-02-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0712101B2 (ja) * 1985-03-29 1995-02-08 富士通株式会社 半導体発光装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3456209A (en) * 1963-03-22 1969-07-15 Philips Corp Pn junction injection laser using a refractive index gradient to confine the laser beam

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US3456209A (en) * 1963-03-22 1969-07-15 Philips Corp Pn junction injection laser using a refractive index gradient to confine the laser beam

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