JPS5826363Y2 - 熱電対の室温補償回路 - Google Patents

熱電対の室温補償回路

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JPS5826363Y2
JPS5826363Y2 JP18301478U JP18301478U JPS5826363Y2 JP S5826363 Y2 JPS5826363 Y2 JP S5826363Y2 JP 18301478 U JP18301478 U JP 18301478U JP 18301478 U JP18301478 U JP 18301478U JP S5826363 Y2 JPS5826363 Y2 JP S5826363Y2
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JP
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thermocouple
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amplifier
voltage
compensation
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JP18301478U
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吉春 丸山
真木夫 千葉
正博 朝倉
健三 北村
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株式会社芝浦電子製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱電対温度検出装置における、サーミスタを用
いた熱電対の室温補償回路に関するものである。
熱電対を用いた温度検出装置においては、周囲温度の補
償をしないと正確な温度検出を行うことができないため
、室温補償を行う必要がある。
このような室温補償は例えばサーミスタを使用して行う
ことができる。
第1図は従来のサーミスタを用いた熱電対の室温補償回
路の構成を示す回路図である。
第1図において、熱電対10発生した熱起電力は増幅器
2で一定の増幅を行った後、加算器3の一方の入力に加
えられる。
サーミスタ4は定電流電源端子5から定電流で駆動され
ていて、その両端の電圧は増幅器6で一定の増幅を行っ
た後加算器3の他方の入力に加えられる。
加算器3は両人力を加算して端子7に出力する。
このようにして、熱電対の出力に、サーミスタが検知し
た室温出力を加算することによって、真の温度出力が求
められる。
しかしながら、サーミスタの温度−抵抗特性は、温度に
対して抵抗値が指数関数的に変化するが、必ずしも直線
的でなく、周知のようにややS字状を呈して変化する。
従って第1図の回路でサーミスタの出力電圧をそのまま
加算した場合、誤差が不均等に分散し、部分的に大きな
誤差を生じる。
このように、従来のサーミスタを用いた熱電対の室温補
償回路は正確さを欠く欠点があった。
本考案はこのような従来技術の欠点を除去しようとする
ものであって、その目的は使用温度範囲内における誤差
をほぼ均等に分散させることができ、またその誤差を最
小にすることができる室温補償回路を提供することにあ
る。
この目的を達成するため本考案の熱電対の室温補償回路
においては、熱電対の熱起電力を増幅する第1の増幅器
と、定電圧源からサーミスタを経て直列に駆動されその
両端に補償電圧を発生する定抵抗 (ただしrl )r2 およびr3は前記サーミスタのそれぞれ低温端、中点温
度および高温端の抵抗)と、該補償電圧を増幅する第2
の増幅器と、前記第1の増幅器の出力電圧と前記第2の
増幅器の出力電圧とを加算する加算回路とを具えたこと
を特徴としており、さらに前記第2の増幅器が、前記補
償電圧における所要の補償直線との二乗誤差が最小にな
るようにその利得とオフセット電圧とを定められている
ことを特徴としている。
以下実施例について説明する。
第2図は本考案の熱電対の室温補償回路の一実施例の構
成な示す回路図である。
同図において符号1.2,3,4,6,7のあられすと
ころは第1図の場合と異ならない。
8は定電圧電源端子、9は定抵抗、10は補償電圧端子
である。
第2図において熱電対1の熱起電力は第1図の場合と同
様に増幅器2を経て加算器3の一方の入力に加えられる
また一定電圧を与えられる定電圧電源端子8と接地間に
接続されたサーミスタ4と定抵抗9の直列回路において
、定抵抗9の両端に発生した電圧は増幅器6を経て加算
器3の他方の入力に加えられる。
両増幅器2,6の利得はそれぞれブ定であり、加算器3
は熱電対1の出力電圧と、定抵抗90両端に発生した補
償電圧Eoとを加算して端子1に出力する。
第3図は、第2図の回路において、定抵抗90両端に発
生する補償電圧Eoを示した図である。
同図において、tl、t3はそれぞれ補償すべき室温の
範囲の低温側と高温側の温度を、t2はそれらの中点の
温度をあられしている。
第3図にみられるごとく補償電圧E。
は、前述のごときサーミスタのS字形特性に対応して、
室温の変化に対してS字状に変化する特性を示す。
今、第3図のE。
曲線において、等間隔に選ばれた3温度点t1.t2.
t3に対応する補償電圧値Eo1.Eo2.Eo3が一
直線(Eo(L)直線)上にあるとすれば1次の各式が
成立する。
ここでRoは抵抗9の値、Vccは端子8から与えられ
る定電圧である。
またr□)r2)r3はサーミスタ4のそれぞれ温度t
1.t2.t3におげろ抵抗値であり、rl>r2>r
3とする。
補償電圧Eo1.Eo2.Eo3は、−直線上にあると
いう条件から次のように書ける。
ただし△t−t3−t2−t2−t1である。
従って(1) 、 (2> 、 (3)式を(4)式に
代入して、次の関係が得られる。
そこで(5式をR6について解くことによって。
次のようにRoを求めることができる。
このようにして、サーミスタによって定抵抗の両端に発
生する補償電圧の簡易直線近似を行うことができる。
(6)式のように抵抗値R6を定めた場合、第3図に示
されたごときE。
曲線のE。(L、II線からの誤差をほぼ上下対称に分
散させ得ることは明らかであり、これによって誤差が部
分的に大きくなることを防止することができる。
この場合、上述の3温度点t1.t2.t3における誤
差が零となるので、調整が容易であり、コスト的にも利
益が得られる。
また、このようにして選ばれた抵抗R8K対し、最小二
乗法を用いた調整を施すことによってさらに誤差の分散
を小さくすることもできる。
第3図において直線E。
(L2)は、前述のように抵抗R8を選んだときのE。
曲線に対し、補償電圧E。どの二乗誤差が最小になるよ
うに選ばれた直線でちる。
第3図において、補償すべき温度範囲な1(i=1〜n
)等分したときの各点の温度tiと、対応する補償電圧
E。
(L)iは第3図のE。曲線から求められる。
従ってこれらに最小二乗法を適用して直線E。
(L2)を次の関係から定めろことができる。Eo(L
2)i=a + bTi ・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・(7)なお、ここでaは切
片、bは傾きである。
調整は、このようにして求められた直線E。
(L2)が直線E。
(L)に一致するように、増幅器6の利得とゼロ点のオ
フセットを変更することによって行うことができる。
このように調整することによって、誤差の分散を前述の
簡易直線近似を行う方法によるよりも、さらに小さくす
ることができる。
しかしながらこのような調整を行った場合は、補償電圧
値の所望の直線E。
(L)に対する誤差が、3温度点t1.t2゜t3にお
いてゼロにならないため、調整に時間がかかつて必ずし
も経済的ではない。
このように両方法には一長一短があるので、用途によっ
て選択すれば極めて有効である。
なお以下、具体例について数値を挙げて説明する。
これらの例において室温補償範囲は0〜60℃、使用し
たサーミスタの特性はrl(0℃): 150 KQ。
r2(30℃)=37.284KQ、r3(60℃)
=11.484にΩ、B定数=3970K(0〜100
℃)定電圧電源の出力電圧Vce二1.089V(一定
)である。
また第4図は各調整法による直線と補償電圧との誤差を
示す図である。
(1) 簡易直線近似法による抵抗ROの決定と誤差
評価 前述の(1)式にサーミスタの特性抵抗値rl。
r2yr3を代入して得られた抵抗R8の値はRo:2
9.633 KΩである。
このときの近似直線E。
(Ll)を求めると次のようになる。
Eo(Ll)=10.0866t+179.646(m
V)・(8) 第4図aは補償電圧E。
と(8)式による近似直線E。
(Ll)との差を示したものである。(2)最小二乗法
による調整直線の決定と誤差評価(1)の場合と同様に
R8=29.633Ωとし、最小二乗法によって求めら
れた調整直線なE。
(L2)とすると、次のように表わされる。
Eo (L2 ) =10.363 t +171−0
58 (mV )イ9) 第4図すは補償電圧E。
と(9式による調整直線E。
(L2)との差を示したものである。なおこの場合の調
整は、サーミスタの代りに基準抵抗を用いて、次のよう
な値が得られるように増幅器の利得とオフセットを調整
スる。
0℃相当、r0=150にΩにおいてEO(L2)=1
71.058(mV) 30℃相当、r2==37.284KQにおいてE。
(L2) −=481.948 (mV)60℃相当、
r3==11.484にΩにおいてE。
(L2)=792.838(mV) (3)抵抗Roの値を任意に選んだ場合の誤差評価抵抗
R8を任意の値、例えばR8==10にΩとしたとき、
最小二乗法によって求められた調整曲線なE。
(L3)とすると、次のようになる。EO(L3)=ニ
ア、400t+34.547(mV)・”・−佃第4図
Cは補償電圧Eoと00式による調整的HEo (L3
)との差を示したものである。
このように、抵抗ROとして任意の値を用いた場合は誤
差分散は=般に大きくなるが、簡易直線近似の方法によ
り抵抗R6を決定すれば誤差分散は小さくなり、さらに
最小二乗法を用いて調整点を変えれば誤差分散はより小
さくなる。
このようにして得られた補償電圧Eoを第2図の熱電対
の室温補償回路において用いた場合の真の温度との誤差
は次のようであった。
熱電対:クロメル・アルメル 熱電対測定温度範囲:0〜500℃ サーミスタの定数:rに150にΩ、B定数=3970
K(0〜100℃) につ0て 簡易直線近似法による最大誤差:フルスケールの0.9
6% 最小二乗法によって調整したとき最大誤差:フルスケー
ルの0.58% 以上説明したように本考案の熱電対の室温補償回路によ
れば、使用室温範囲内における誤差をほぼ均等に分散さ
せることができ、またその誤差を最小にすることができ
るので優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のサーミスタを用いた熱電対の室温補償回
路の構成を示す回路図、第2図は本考案の熱電対の室温
補償回路の一実施例の構成を示す回路図、第3図は補償
電圧を示す図、第4図は各調整法による直線と補償電圧
との誤差を示す図である。 1・・・・・・熱電対、2・・・・・増幅器、3・・・
・・・加算器、4・・・・・・サーミスタ 5・・・・
・・定電流電源端子、6・・・・・・増幅器。 1・・・・・・出力端子、 8・・・・・・定電圧電源端 子、9・・・・・・抵抗、10・・・・・・補償電圧端
子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 l 熱電対の熱起電力を増幅する第1の増幅器と、定電
    圧源からサーミスタを経て直列に駆動されその両端に補
    制電圧を発生する定抵抗R0(ただしrl 、r2お よびr3は前記サーミスタのそれぞれ低温端、中点温度
    および高温端の抵抗)と、該補償電圧を増幅する第2の
    増幅器と、前記第1の増幅器の出力電圧と前記第2の増
    幅器の出力電圧とを加算する加算回路とを具えたことを
    特徴とする熱電対の室温補償回路。 2 前記第2の増幅器が、前記補償電圧における所要の
    補償直線との二乗誤差が最小になるようにその利得とオ
    フセット電圧とを定められていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の熱電対の室温補償回路
JP18301478U 1978-12-29 1978-12-29 熱電対の室温補償回路 Expired JPS5826363Y2 (ja)

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JPS55100134U JPS55100134U (ja) 1980-07-12
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