JPS5825367B2 - ビウレット構造ポリイソシアネ−トの製法 - Google Patents

ビウレット構造ポリイソシアネ−トの製法

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JPS5825367B2
JPS5825367B2 JP54060609A JP6060979A JPS5825367B2 JP S5825367 B2 JPS5825367 B2 JP S5825367B2 JP 54060609 A JP54060609 A JP 54060609A JP 6060979 A JP6060979 A JP 6060979A JP S5825367 B2 JPS5825367 B2 JP S5825367B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビウレット構造を有するポリイソシアネートの
製法に関する。
このポリイソシアネートはペンキおよびワニス工業にお
いて広く使用されるイソシアネート成分であって、たと
えば耐候性被覆を形成するためのポリウレタン組成とし
て広(使用される。
ビウレット構造ポリイソシアネートに要求される主要な
課題は製品の粘度を規定するイソシアネート基含量が最
適なことである。
最終製品のイソシアネート基含量が多いほど、すなわち
保護被覆を形成するのに必要な反応中心が多いほど、粘
度が低い、すなわちペンキまたはワニス組成物を製造す
るときに溶剤の使用量が少な(てすみ、最終製品の品質
を向上する。
所定の製品に含まれるイソシアネート基含量の理論的最
大値は26.36%である。
この値は製法によって異るが、実際にはこれより少な(
て21〜24%である。
公知のビウレット構造ポリイソシアネートの製法として
は、■・6−へキサメチレンジイソシアネートのごとき
脂肪族ジイソシアネートを水と反応させる(西独特許第
1101394号)。
この反応は二工程で行なう。
第一工程は、出発物ジイソシアネートに水を徐々に加え
、混合物の温度を約100℃に保ち、3〜6h経過する
と、置換尿素を生成する。
水の全量を加えた後に、反応物の温度を130〜140
℃、または250℃までも上昇させ、さらに1h攪拌し
続けて、ビウレット構造ポリイソシアネートを得る。
次に生成物を1〜5%の不溶性尿素から沢別し、涙液を
真空蒸発して過剰の1 ・6−へキサメチレンジイソシ
アネートを除去する。
この従来技術の製法は欠点の一つとして、1〜5%の不
溶性尿素を副生ずることであって、これは所望の製品の
収率を低下させる。
さらにポリイソシアネート生成の反応時間が長すぎる。
この製法よりも効率的な一工程からなるビウレット構造
ポリイソシアネート製法が知られている(ソ連発明者証
第368282号参照)。
この方法は温度130〜145℃、好ましくは135〜
138°Cにおいて1・6−へキサメチレンジイソシア
ネートのごとき出発物ジイソシアネートに水を徐々に加
える。
この反応によると、副生物の生成量を最少に、すなわち
ポリ尿素0.01%までとするために、水をアセトン−
水(1:1)溶液として、イソシアネー)1’771”
につき毎時水0.5〜5kgを加える。
反応が進行してイソシアネート基含量32.5〜34.
5%となる。
反応生成物をカートリッジ型沢過器で沢過して所望の製
品から副生ポリウレアを分離し、さらに真空蒸留して過
剰の1・6−へキサメチレンジイソシアネートを除去す
る。
生成したビウレット構造ポリイソシアネートは凝固点降
下法による分子量が700〜850であって、イソシア
ネート基含量が21〜23%である。
またこの方法は反応生成物を沢過してポリウレアを除去
する必要もある。
ポリウレアの含量自身は0.01%と少ないが、沢過に
よってイソシアネート、すなわち1・6−ヘキサメチレ
ンジイソシアネートおよびビウレット構造ポリイソシア
ネートの損失量が中間生成物に対して2%と実際に多い
これはイソシアネートによってポリウレアが強く膨潤さ
れるためである。
さらに使用ずみ沢材を交換することもポリイソシアネー
トを損失させる。
またこの製法は長時間反応させる必要がある。
すなわちビウレット構造ポリイソシアネートの合成は4
〜24h継続する。
またこの製法は連続反応させることができない。
さらに有害なアセトンはそれ自身反応に与らないのに水
を希釈するために使用する。
水−アセトン溶液を加えている間に温度135℃の反応
生成物および1・6−へキサメチレンジイソシアネート
を通過し、このときアセトンが蒸発して大気中に逃れる
ので、出発物質の全損失は2〜2.5%増加する。
本発明の目的は1・6−ヘキサメチレンジイソシアネー
トの損失が少なく、かつ単純な操作で所定の製品を得る
ことができるビウレット構造ポリイソシアネートの製法
を提供することである。
本発明の上記およびその他の目的は、温度110〜13
0℃において水蒸気0.1〜20kg/kgを含む水蒸
気と空気または不活性ガスとの混合物を反応領域に導入
して、温度150〜170℃において1・6−へキサメ
チレンジイソシアネートと水とを反応させる、ビウレッ
ト構造ポリイソシアネートの製法によって達成すること
ができる。
水蒸気−ガス混合物として水を導入することは反応物に
水を分散させる条件を良好にする。
この技術的工程によって副生物、等に不活性ポリウレア
の生成率を実質的に低下させ、かつ単位時間に多量の水
を導入して反応時間を短縮させることができる。
本発明の製法において、不活性ガスとして窒素。
二酸化炭素のごとき不活性ガスを使用することができる
また本発明の製法においては上記特定のパラメータが最
適である。
水蒸気−ガス混合物の水蒸気含量を上記下限より減少さ
せると、副生物の生成確率を減少させるが、同時に反応
速度を減少させる。
他方、水蒸気含量が2.0kg/に9より増加すると、
反応速度を増加させるが、副生物の生成確率も増加させ
る。
水蒸気−ガス混合物の温度については、少な(とも11
0℃とする必要がある、そうでないと水が凝縮し易くな
り、水滴となって反応領域を通過する。
その結果反応領域において水の濃度を局部的に増加させ
るので、副生物の生成を避けられない。
他方水蒸気−ガス混合物の温度を上昇させると、排ガス
中の1・6−ヘキサメチレンジイソシアネート蒸気の飽
和度を増加させる3従って水蒸気−ガス混合物の最適温
度は110〜130℃の範囲とする。
上記のごとく、水と1・6−へキサメチレンジイソシア
ネートとの反応温度は150〜170°Cである。
温度を170℃より上昇させると、反応時間を短縮させ
るが、分子量が大きいビウレット構造ポリイソシアネー
トを生成するので、最終製品の性質を損なう。
温度を下限より降下させると、副生物の生成確率を増加
させる。
本発明の製法によって製造したビウレット構造ポリイソ
シアネートは、分子量が約800であって、インシアネ
ート基含量が約23.59%であり、ポリウレアを含ま
ない。
また粘度は従来技術の製法によって製造したビウレット
構造ポリイソシアネートより低い。
反応中にポリウレアを生成しないので、■・6−ヘキサ
メチレンジイソシアネートの損失を減少させ、かつ反応
操作として面倒な沢過工程を必要としないので、連続的
に反応させることができる。
本発明のビウレット構造ポリイソシアネートの製法を実
施するには、反応容器は添付図面に示すこと(エアリフ
トの原理を利用する反応装置で行なうことが好ましい。
図示のごと(、反応装置は容器1の内側中央に注気管2
を設け、その端の注気孔3から水蒸気と空気または不活
性ガスとの混合物を注入する。
注気管2は内筒4の内側に共軸的に設け、これらの間に
環状間隙を形成し、内筒4に溢流孔5を設ける。
反応装置には廃ガス排出用の排気管6を設ける。
さらに容器1の内側に温度計7を挿入して反応物質の温
度を測定し、温度計8を挿入して廃ガスの温度を測定す
る。
また注気管2と連通するコイル9を容器1の外側に設け
る。
本発明の製法は上記反応装置を使用して次のどと(に実
施する。
容器1は図示しない空気浴に取りつげ、容器内に1・6
−へキサメチレンジイソシアネートを入れ、内容物を温
度150〜170℃に加熱する。
コイル9と、端に注気孔3を有する注気管2とを経て、
水蒸気と空気または不活性ガスとの混合物を温度110
〜130℃において導入する。
注気管2と内筒4とによって形成した環状間隙内の1・
6−へキサメチレンジイソシアネート層にバブリングさ
せて、1・6−へキサメチレンジイソシアネートを溢流
孔5から装置の外部領域に浴出させ装置の底部から新鮮
な1 ・6−へキサメチレンジイソシアネートを環状間
隙に吸入する。
こうして反応物を攪拌しかつ循環させる。
反応によって生成した二酸化炭素とともに使用ずみガス
混合物を排気管6を経て装置から排出する。
得た反応生成物質は過剰の1・6−へキサメチレンジイ
ソシアネートを含むビウレット構造ポリイソシアネート
溶液からなる。
この混合物を回転蒸発器に導入し、絶対圧力2−5 m
’1lLHg以下、温度140〜160℃において過剰
の1・6−へキサメチレンジイソシアネートを留出させ
る。
本発明の理解を深めるために次に例示の目的で実施例を
記載する。
実施例 1 反応装置の容器1に1・6−ヘキサメチレンシイソシア
ネー)25OS’を入れ、温度150〜155℃に加熱
した。
コイル9および中央の注気管2を経て、水蒸気および窒
素を473/hの速さで供給した。
この混合物は水蒸気含量が2kg/kg。温度が110
℃であった。
この混合物で1・6−へキサメチレンジイソシアネート
層をバブリングした。
使用ずみガス混合物は生成した二酸化炭素を伴って排気
管6を経て装置から排出した。
反応時間は126分であった。
得た反応生成物は過剰の1・6−へキサメチレンジイソ
シアネート中のビウレット構造ポリイソシアネートの溶
液であった。
この溶液を回転蒸発器に入れ、絶対圧力2〜5雫Hg、
温度140〜160℃において過剰の1・6−へキサメ
チレンジイソシアネートを蒸留した。
得たビウレット構造ポリイソシアネートの%性値は次の
ごとくであった。
分子量 800 イソシアネート基含量 22.2%この製品
はポリウレアを含まなかった。
実施例 2 反応装置の容器1に1・6ヘキサメチレンジイソシアネ
ー)250fを入れ、温度160〜166℃に加熱した
コイル9および中央の注気管2を経て、水蒸気および空
気を12J/hの速さで供給した。
この混合物は水蒸気含量が0.75kg/kg、温度が
120℃であった。
この混合物で1・6−へキサメチレンジイソシアネート
層をバブリングした。
使用ずみガス混合物は生成した二酸化炭素を伴って排出
管6を経て装置から排出した。
反応時間は60分であった。得た反応生成物は過剰の1
・6−へキサメチレンジイソシアネート中のビウレット
構造ポリイソシアネートの溶液であった。
この溶液を回転蒸発器に入れ絶対圧力2〜5mgHg、
温度140〜160℃において過剰の1・6−へキサメ
チレンジイソシアネートヲ蒸留した。
得たビウレット構造ポリイソシアネートの特性値は次の
どと(であった。
分子量 800 イソシアネート基含量 22.33%この製品
はポリウレアを含まなかった。
実施例 3 反応装置の容器1に1・6−へキサメチレンジイソシア
ネート250?を入れ、温度158〜162℃に加熱し
た。
コイル9および中央の注気管2を経て、水蒸気および窒
素を121/hの速さで供給した。
この混合物は水蒸気含量が0.5kg/kg、温度が1
25℃であった。
この混合物で1・6−へキサメチレンジイソシアネート
層をバブリングした。
使用ずみガス混合物は生成した二酸化炭素を伴って排出
管6を経て装置から排出した。
反応時間は66分であった。得た反応生成物は過剰の1
・6−へキサメチレンジイソシアネート中のビウレット
構造ポリイソシアネートの溶液であった。
この溶液を回転蒸発器に入れ絶対圧力2〜5ヤHg、温
度140〜160℃において過剰の1・6−へキサメチ
レンジイソシアネートを蒸留した。
得たビウレット構造ポリイソシアネートの特性値は次の
ごとくであった。
分子量 750 イソシアネート基含量 23.59%この製品
はポリウレアを含まなかった。
これらの実施例1ないし3で得た製品はすべて無色ない
し僅かに黄色をおびた透明液体であった。
また粘度をビウレット構造ポリイソシアネートDesm
odur Nの標準試料と比較した結果は次のどと(
であった。
キシレン−エチルグリコールアセテート(重量比1:1
)の混合物中に製品70%を含む溶液を調製した。
これらの溶液は製品の市販形状であった。
温度25℃における粘度を直径Q、6mmの毛細管粘度
計で測定した。
実施例1の試料は219sec、実施例2の試料は22
3 sec 、実施例3の試料は185 secであり
、これに対して1)esmodur Nの試料は65
7 secであった。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の製法を実施する装置の説明図である。 1・・・・・・容器、2・・・・・・注気管、3・・・
・・・注気孔、4・・・・・・内筒、5・・・・・・溢
流孔、6・・・・・・排気管、7,8・・・・・・温度
計、9・・・・・・コイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 温度110〜130℃において水蒸気0.1〜2.
    0kg/kgを含む水蒸気と空気または不活性ガスとの
    混合物を反応領域に導入して、温度150〜170℃に
    おいて1・6−ヘキサメチレンジイソシアネートと水と
    を反応させる、ビウレット構造ポリイソシアネートの製
    法。
JP54060609A 1979-05-18 1979-05-18 ビウレット構造ポリイソシアネ−トの製法 Expired JPS5825367B2 (ja)

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