JPS5824914B2 - 電気端子クリンプ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はクリンプ形成操作により成る長さの可撓性絶縁
導電体（以後、便宜上、電線と呼ぶ）の裸端部に電気端
子を固定する電気端子クリンプ装置に関する。

従来の電気端子クリンプ装置では、電気端子の細長片が
その装置を通って自動的に供給されその装置をオペレー
タが作動する毎に、その細長片の先行端子が同時にその
細長片から切断されて、その装置のクリンプ形成ダイ間
にオペレータが位置づけた電線の裸端部にクリンプ形成
される。

端子付電線の生産率を上げるためには、オペレータの高
度の手際の良さが要求される。

普通、オペレータは片方の手に一束の電線を保持し、各
電線毎にオペレータはその束から電線を引き抜き装置の
クリンプ形成ダイ間に電線の裸端部を位置づけ、クリン
プ装置を作動させて前記細長片から先行端子を同時に切
断させ、それを電線の裸端部にクランプさせ、それから
もう１つの電線を束からダイ間に位置づける前にクリン
プ形成ダイ間から電線の端子付端部な移動させる。

オペレータによる電線の取扱いが、電気端子を電線に固
定する完全なタイムサイクルの主な割合を占める。

例えば、従来の形の電気端子クリンプ装置は、電線がオ
ペレータにより順次その装置に供給される時、毎時１３
５００回のクリンプ操作が出来るけれども、その装置に
よ多端子が付けられる１時間当りの電線の数は２０００
をこえることはめったにない。

即ち、その装置はその最適比率のほんの１５％でしか作
動していない。

従って電線を取り扱う際のオペレーターの手際の良さは
端子取付操作の有効性の上で重要な要素である。

安全規定により、その装置のクリンプ形成ダイのまわり
にガードを備える必要がある場合、その手際に一段と負
担が加わる。

なぜなら、この場合、電線の裸端部をクリンプ形成ダイ
間に導入するために、オペレーターははじめにガードに
ある穴を通して電線を挿入せねばならず、端子付電線を
その゛クリンプ形成ダイ間から移動させるためにオペレ
ーターは端子付電線をガードにあるスロットに沿って穴
から案内せねばならないからである。

かくしてガードを使用する場合、完全な端子付取付サイ
クル中に於ける電線の取扱いは一層むづかしく、端子取
付操作の効率は必然的に更に低下する。

端子取付サイクル中、電線を取扱う際に要する時間の主
な部分は、端子付電線をクリンプ形成ダイ間から、もう
１つの電線をグイ間に位置づけさせるに光分な程度まで
移動させる際に必要となってしまうことが判った。

なぜなら、端子付電線をダイ間から春動させ、一度に同
時にもう１つの電線をグイ間に位置づけることはオペレ
ーターにとってむづかしいことである。

そこで、本発明の目的は、電線の裸端部に電気端子をク
リンプさせる際に使用するために、これまでに提供され
て来たクリンプ装置より一層有効に操作出来る改良型ク
リンプ装置を提供することである。

本発明によればその改良型装置１ｄ２つのクリンプ形成
ダイと、それらのダイは、その少くとも１方が他方のダ
イへ接近したり、又そこから離反したりするように装着
されており、可動ダイ、又は可動ダイの少くとも１つは
そのダイに操作的に接続する事と、端子付電線をグイ間
から横方向へ案内する装置と、電気端子が電線の裸端部
にクリンプ形成された後、前記可動ダイか他方のダイか
ら離反する時、前記案内装置は自動的に作動して端子付
電線をグイ間から横方向へ、もう１つの電線をグイ間に
位置づけ得る程度まで移動させるように仕組まれている
事とで成りたつ。

その電線案内装置は、いくつかの周囲方向に間隔をおい
て外方へ伸長する羽根を有し且、クリンプ形成ダイに対
して回転自在に装着されたホイールと、そのホイールを
少くとも部分的に回転させるホイール係止装置とで成り
たち、電気端子が電線の裸端部にクリンプ形成された後
、可動ダイ又は可動ダイの１つが他方のダイから離反す
る時、前記ホイール係止装置は羽根の１つが端子付電線
をクリンプダイ間から横方向へ押圧する程度までホイー
ルを回転させる。

そのホイールの回転はつめ及びラチェットメカニズムに
より好捷しく行われ、そのラチェットはホイールに支持
されつめはホイールを少くとも一部回転させるホイール
係止装置を構成する。

そのつめは、前記可動ダイか他方のダイから離反する時
、つめがラチェットに係止され、ホイールを回転させる
ような方法で可動ダイ、又は可動ダイの１つにより支持
されるか、又はダイが他方のダイへ向って移動する時、
可動ダイ、又は可動ダイの１つにより押圧され、ダイか
他方のダイから離反する時、ばねの作用のもとに釈放さ
れてつめをラチェットに係止させ、ホイールを少くとも
部分的に回転させるはね負荷式プランジャーに支持され
る。

ホイールはクリンプ装置それ自身上に、又はガードが備
っている所では、そのガードの内面又は外面上に回転自
在に装着される。

クリンプ装置が２つのクリンプ形成ダイで成る場合、そ
の１方は固定され、他方は事実上、その垂直上方に位置
づけられ、そして固定ダイへ向って、又、そこから離反
するように垂直に移動し、前記ホイールはダイにより境
界されるクリンプ形成位置の上方又は下方に装着するこ
とが出来、つめ及びラチェットメカニズムは、端子付電
線を左右どちらの方向へ移動させたいかによってホイー
ルを時計方向、又は反時計方向へ回転させるように配置
される。

羽根の周囲方向の間隔どりや、各羽根の幅や前記可動ダ
イか他方のダイから離反する時に生じるホイールの回転
動きの範囲は、ホイールの羽根がクリンプ形成ダイ間か
ら横方向へ端子付電線を移動させた後、クリンプ形成ダ
イ間の次の電線の位置づけが次の羽根によって妨害され
ない程度にすればよい。

特に、ガードを備え、各端子は電線がガードにあるスロ
ットに沿って移動せねばならない場合、各羽根は、端子
付電線に接触する羽根部分がいつでも端子付電線の移動
方向に対して事実上、垂直となる面に位置するように形
造られる。

その好ましい場合のように、可動ダイが事実上、垂直方
向へ往復し、各端子付電線がクリンプ形成ダイ間から事
実上、水平方向へ横方向に移動せねばならない場合、端
子付電線と接触する各羽根の表面は大体弧状となってい
て、ガードのスロットに沿ったいかなる位置にあっても
、そ電線に接触する羽根の表面部分が事実上、垂直であ
って、端子付電線がホイールの回転時、水平方向へ押圧
されるようにたっている。

便宜上、ホイールと、ラチェットと、それに関連する羽
根はプラスチック材料の単一成型本体であってもよい。

ラチェットはホイールの両面に備えることも出来、羽根
が弧形の場合、ホイールはクリンプ形成位置の上方、又
は下方に装着され、時計方向又は反時計方向へ回転自在
に駆動されるのに適する。

周囲方向に間隔をおいて位置する羽根を備えて回転自在
に装着されたホイールとそれに関連した操作機構は安価
でしかも製造が簡単で、従来の形の電線クリンプ装置に
安価で盛り込むことが出来る。

ここで、２つの装置の前面図を示す添付図面を参照しな
がら、電線のクリンプ用装置のクリンプ用ダイの間から
、端子づげされた電線を横方向へ自動的に移動させるだ
めの、２つの望ましい装置を、実例により説明すること
によって、本発明を更に説明する。

電気リードのクリンプ用装置は、この場合、各−装置が
、組み合されていて、１対のクリンプ用ダイ１，２を備
え、これらに対して電気端子のストリップが、図示省略
の供給源から送られる。

クリンプ用のダイ１は固定されると共に、ストリップの
先頭の端子用の、ならびに電気リードの裸端部の保持テ
ーブルを構成し、との株端に端子がクリンプされる。

クリンプ用のダイ２は、図示省略の空気制御されるピス
トンの作用のもとに、垂直方向に往復動する。

この場合、装置はオペレータによって作動される。

ダイ１，２は、透明なプラスチック物質からなる開口４
をもつガード３によって取り囲まれ、この開［］４を介
して電気リードの株端が、ダイ群と水平なスロット５と
の間に位置されるために導入され、このスロット４に沿
ってリード群が、端子付されたあと、移動される。

第１図に示される装置は、プラスチックの車１０を備え
、これは、クリンプ用台の下のクリンプ用装置に回転可
能に配設され、その軸はほぼ水平であると共に、これは
、弓形状からなる６つの周方向に離間された外方向に伸
びるベーン１１群・を有している。

車１０はラチェット１２を担持し、これは６つの歯１３
群を有し、１つの歯はそれぞれベーン１１と関連されて
いる。

ロッド１４け、移動可能なダイ２に調節可能に配設され
ていると共に、ガイド１５を介して下方に伸びる。

ロッド１４に枢軸されているのは、スプリング荷重され
た爪１６である。

オペレータがガード３の開口４を介して、電気リードの
株端を挿入すると共に、クリンプ用装置を作動すると、
ダイ２は下方向に移動して、ストリップの先頭の端子を
、リードの株端にクリンプする。

同時に、ロッド１４はガイド１５を介してブツシュされ
、爪１６は歯どめを外され、この結果、これは車１０の
回転を行なわない。

クリンピング動作の完了で、移動可能なダイ２は、ダイ
１から上方向に、ロッド１４を担持して移動する。

ロッド１４が上方向に動くと、爪１６はラチェット１２
の歯１３とかみ合って、車１０を時計方向に、その円周
のほぼ６分の１の回転を引き起す。

車１０が回転すると、ベーン１１は、端子付されたリー
ドとかみ合うと共に、ガード３のスロット５に沿って押
し、ダイ１を開放する。

この結果、オペレータは、もう１つの電気リードの株端
を、クリンプ用装置に配置することができる。

このシーケンスは、各電気リードごとに繰り返される。

第２図に示す装置は第１図に示すものと同じ形のプラス
チックホイール３０で成るがそのホイールの操作機構が
異る。

ホイール３０の側部に沿って、ばね負荷式プランジャー
２５が装着され、そのプランジャー２５にばね負荷式つ
め２６がピボット状に装着される。

杆体２４はプランジャー２５の真上で可動ダイ２２に調
整自在に装着される。

クリンプ装置が作動してダイ２１上に位置づけられた電
線の裸端部に電気端子をクリンプ形成する時、可動ダイ
２２は下降し、同時に杆体はプランジャー２５に接触し
てそれをそのばね２７の作用に逆って下方へ押圧し、つ
め２６はそれがホイール３０を回転させないことを保証
するためにかけはずされる。

クリンプ操作を行った后、可動ダイ２２は杆体２４と共
に上昇し、同時に、プランジャー２５はそのばね２７に
より上方へ押し上げられるので、つめ２６はラチェット
３２の歯３３の１つに係止されホイール３０をその周囲
の約１／６だけ時計方向へ回転させる。

ホイール３０が回転する時、羽根３１はダイ２１．２２
間から端子付電線を横へ押圧する。

各電線に対してとの順序をくり返す。

各装置はクリンプ装置のクリンプダイ間から端子付電線
を自動的に移動させ、それによってその端子付電線が移
動するや否や、オペレーターはダイ間にもう１つの電線
を位置づけることが出来るので、オペレーターが電線を
操作する完全なタイムサイクルの割合が実質的に減少す
る。

電線がオペレーターによってその装置に供給される時、
現在の電線クリンプ装置に第１，２図に示す装置の各々
を使用すると、毎時、その装置により端子形成される電
線の数は少くとも２培となる。

ここで本発明をまとめる。

（１） ダイの少くとも１方が他方のダイへ接近した
り離反移動したりするように装置された少くとも２つの
クリンプダイで成シたち、可動ダイ、又はそのような可
動ダイの少くとも１方はそのダイに操作的に接続してい
る事と、それらダイ間から端子付電線を横方向へ案内す
る装置１０゜３０と、電気端子が電線の裸端部に対して
クリンプされた后、前記可動ダイか他方のダイから離れ
る時、前記案内装置は自動的に作動して、もう１つの電
線の裸端部をダイ間に位置づけることが出来るほど光分
なだけ端子付電線をダイ間から横方向へ移動させること
を特徴とし、電線の裸端部に対して電気端子をクリンプ
形成する際に使用する電気クリンプ装置。

（２）前記案内装置は、いくつかの周囲方向に間隔をお
いて外方に伸長する羽根１１．３１を有するホイール１
０．３０と、そのホイールはクリンプ形成ダイに対して
回転自在に装置され、可動ダイ、又は可動ダイの少くと
も１つの操作的に接続する事と、そのホイールを少くと
も部分的に回転させるホイール係止装置１４．２５とで
成りたち、そして、電気端子が電線の棟端に対してクリ
ンプ形成された后、前記可動ダイか他方のダイから離反
する時、前記ホイール係止装置は、羽根の１つがクリン
プ形成ダイ間から端子付電線を横方向へ押圧する程度ま
でホイールを自動的に回転させるように仕組まれている
事を特徴とし、上記第１項に従った装置。

（３）ホイールはラチェツ）２２．３２を支持し、ホイ
ール係止装置はそのホイールを少くとも部分的に回転さ
せるつめ１６．２６であることを特徴とし、上記第２項
に従った電気クリング装置。

（４）つめ１６は、可動ダイか他方のダイから離反する
時、そのつめがラチェットに係止され、ホイールを回転
させるような方法で可動ダイ、又は可動ダイの１つによ
り支持されることを特徴とし、上記第３項に従った電気
クリンプ装置。

（５）つめ１６はばね負荷式プランジャー２５に支持さ
れ、そのプシンジャー２５は、ダイか他方のダイへ接近
する時、可動ダイ、又は可動ダイの１つにより押圧され
、又、ダイか他方のダイから離反する時、そのばね２７
の作用のもとに釈放され、つめを２チエツトに係止させ
、ホイールを少くとも部分的に回転させることを特徴と
し、上記第３項に従った電気クリンプ装置。

（６）２個のクリンプ形成ダイか備えられ、その１方は
固定され、他方は事実上その垂直方向上方に位置づけら
れ、そして固定ダイへ向って、又そこから離反するよう
に垂直移動する事と、ホイールはダイにより境界される
クリンプ形成位置の上又は下に装着され、つめ及びラチ
ェットメカニズムは、端子付電線を左右どちらの横方向
へ移動させたいかによってホイールを時計方向、又は反
時計方向へ回転させるように配置されている事を特徴と
し、上記第３項ないし第５項のいずれかに従った電気ク
リンプ装置。

（７）ホイールにある各羽根は端子付電線に接触する羽
根部分がその端子付電線の移動方向に対していつでも事
実上、直角をなす面に位置するように形造られることを
特徴とし、上記第２項ないし第６項のいずれかに従った
電気クリンプ装置。

（８）端子付電線に接触するホイールの各羽根１１゜３
１面はほぼ弧形をしているので電線に接触する羽根の表
面のその部分は事実上、垂直であり、端子付電線はホイ
ールの回転時、事実上、水平方向へ押圧されることを特
徴とし、上記第６項に従った電気クリンプ装置。

（９）ガードはクリンプ形成ダイにより境界されるクリ
ンプ形成位置のまわりに備えられ、そのガードは穴４を
有し、端子に形成する電線をクリップ形成位置に位置づ
けるためにその穴を通って導入させる事と、前記ガード
は又、その穴から横方向へ伸長するスロット５を有し、
各端子付電線はホイールの回転時、ホイールの羽根によ
り前記スロット５に沿って押圧されることな特徴とし、
上記第６項又は第８項に従った電気クリンプ装置。

００）ホイールがガードに回転自在に装着されることを
特徴とし、上記第９項に従った電気クリンプ装置。

０υ ホイール、ラチェットおよびそれに関連する羽根
はプラスチック材で成る単一成型本体であることを特徴
とし、上記第３項ないし第１０項のいずれかに従った電
気クリンプ装置。

【図面の簡単な説明】

第１，２図とも２つの装置の前面図を示す。 １．２・・・クリンプ形成グイ、３・・・ガード、４・
・・穴、５・・・水平スロット、１０．３０・・・プラ
スチックホイール、１１・・・羽根、１２・・・ラチェ
ット、１３．３３・・・歯、１４，２４・・・杆体、１
５・・・案内、１６．２６・・・ばね負荷式つめ、２５
・・・ばね負荷式プランジャー、１，２１・・・固定グ
イ、２，２２・・・可動グイ、２７・・・ばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電気端子を電気リードの株端にクリンプするのに使
   用する電気端子のクリンプ用装置であって、該クリンプ
   用装置が少なくとも２つのクリンプ用ダイを備えて、少
   なくとも１つの上記ダイか、上記の他のダイに接近した
   り離れたりするように配設され、多数の周方向に離間さ
   れて外方向に伸びるペースを有する車が、上記のクリン
   プ用ダイに対して回転可能に配設されると共に、該車の
   部分的な回転を行なう車係止手段が、上記の可動ダイに
   操作的に結合され、かくして、電気端子が電気リードの
   株端にクリンプされたあと、上記の可動ダイか上記の他
   のダイから離れて動くと、上記の車係止手段は自動的に
   、上記の車をある範囲に回転するようにして、１つの上
   記ベーンが、上記のクリンプ用ダイの間から、上記の端
   子付けされたリードを横方向に押すようにし、もう１つ
   のリードの株端が上記のダイの間に配置されるようにし
   たことを特徴とする電気端子クリンプ装置。