JPS5824360B2 - ホ−ス支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば船に積まれた流体を陸上の倉庫に陸上げ
する場合に使うフレキシブルホースを支持するのに用い
て好適なホース支持装置に係る。

従来船のように水位の変化、又は重量の変化による吃水
の変化など常に上下に変動するものから固定した陸上の
倉庫などへの流体の荷役にはローディングアーム、又は
フレキシブルホースを利用する２方式がある。

ローディングアームは多くの直角面り部分があって管内
圧力損失が非常に大きく、管系が長くなると途中にブー
スターポンプを必要とし、さらに製作費が高く、保守管
理が難しいという欠点がある。

フレキシブルホースは第１図に示すように曲げ半径が大
きく船が接岸しての荷役には桟橋などの陸上の空間を広
く必要とするため、通常船が岸壁より遠く離れた状態で
荷役している。

第１図においてイは船又は浮タンク、口はフレキシブル
ホース、ハは桟橋二に設置されフレキシブルホース口を
吊り上げている操作架台である。

フレキシブルホースは製作費が安く、またローディング
アームより管内圧力損失が小さい利点をもち、小口径の
場合は接岸した状態での荷役が可能であるが、大口径の
場合は曲げ半径が大きいためこのように桟橋から離れて
荷役しなければならない。

本発明はこのような欠点を解消する目的で提案されたも
ので、所定間隔をおいて平行に立設された１対の支柱と
、該ｌ対の支柱の相対向する内面に上下方向に設けられ
た１対のレールと、該レールに乗るローラをその外側面
に具え、該支柱の間に上下方向に摺動可能に挾持された
外枠と、該外枠内に配置され、支柱の間隔方向に水平に
伸びる軸で該外枠に回動可能に枢支された内枠と、該内
枠内に配置され上下にホースが貫通する間隔をおいて上
記軸と平行に該内枠に軸支された１対のガイドローラと
、上記外枠とワイヤで連結され、上記支柱の上端に設け
た滑車を介し上記外枠を吊下げるカランクラエートとで
構成されたことを特徴とするホース支持装置を提供する
。

本発明装置においては、外枠が直立した２本の支柱の間
に摺動可能に挾持されていることにより、ホースの上下
方向の動きに追従して移動でき、かつホースの傾斜に対
しては内枠が支軸を中心に回動して追従し、またホース
の出入はローラが転勤することによって円滑に行うこと
ができる。

従って流体をホースで輸送中に輸送始点あるいは輸送終
点の上下方向の変動などに追従してホースの撓みを最小
限にするためにホースを移動させながら支持しな゛けれ
ばならないようなときに用いて極めて好適である。

次に本発明装置の一実施例を図面に基づいて説明する。

第２図において、１は固定点Ａと移動点Ｂとを連結して
流体をＢよりＡに輸送するフレキシブルホースであって
、Ａは陸上に建てられた倉庫の流体取入口であって、Ｂ
は潮の満ち引き、又は吃水の変化などで上下に変動する
船又は浮タンクの流体取出口で、Ｂは満潮あるいはタン
クが空のときの取入口の位置、Ｂ“は干潮あるいはタン
クが満タンのときの取入口の位置及びＢ′はそれらの中
間の位置である。

２は支持金具で、その■部拡犬図を第３〜５図に示す。

３は岸壁で、４は岸壁３付近の陸上に設置された支柱で
あってこの間に支持金具２を上下に摺動自在に挾持して
いる。

本図は一方の支柱４を取払って示す。

第３〜５図において２１は支柱４に設けられたレール４
１に案内されて上下方向に摺動する外枠で、ローラ２２
が取りつけられ、ローラ２２により上下方向に摺動する
。

２３は、外枠２１に水平な支軸２４により軸着されて、
支軸２４を中心に回動自在な内枠、２５は内枠２３に軸
着され、フレキシブルホース１を上下から挾持するよう
に設けられた２個のガイドローラである。

５は、ホース１ならびに支持金具２をある一定の位置に
保持するためのカウンターウェイトで、支持金具２の頂
部に設けられた接続具２６に連結されたワイヤロープ６
に結合されている。

カウンターウェイト５は、滑車７を介して支持金具２に
常に上向きの力を作用させる。

第６図はフレキシブルホースの一例で、フランジ１１と
円筒部１２とを溶接部１３で溶接した鉄製パイプの外表
面に金属ワイヤ１４を螺旋状に埋め込んだゴム質母材１
５を接着してできている。

１６ａ 、 １５ｂは鉄製パイプの外表面に溶接された
母材１５のひっかかり用段部、１７ａ、１７ｂは段部１
６ａ、１６ｂ付近の母材１５に埋め込まれた小径のひっ
かかり用支持ワイヤで、１８はワイヤ１２の周囲に埋め
込まれた繊維である。

このような部材がフランジ１１でパツキンを介して多数
ボルト結合されてフレキシブルホース１を形作る。

１９は鉄製パイプのないフレキシブルホースの可撓部分
で、この部分で屈曲するだけであるため、曲率を大きく
することが不可能で、従って船又は浮タンクなどから流
体を荷役する場合フレキシブルホースが小径の場合はさ
しつかえないが、大径の場合は船又は浮タンクが接岸し
た状態では陸上で広い場所を必要とする。

このような装置において、例えば、陸上に固定された固
定点Ａと船又は浮タンク上の移動点Ｂを連絡する場合、
移動点Ｂが潮の干満、内容積の変化、或いは風による影
響等により、第１図のように上下方向にＢ 、 Ｂ’
、 Ｂ“のように移動するときでも、その間を連結する
フレキシブルホース１の動き１．１’、１“に従って、
支持金具２が２ 、２’ 。

２“のように円滑に運動する。

即ち、上下方向に対してはカウンターウェイト５によっ
て支持金具２全体が、レール４１に案内されて移動し、
フレキシブルホース１の傾斜に対しては、内枠２３が水
平な支軸２４を中心に回動して追従し、またホース１の
出入に対しては、ガイドローラ２５が転動することによ
ってホース１のそれぞれの動作を円滑に行なわせること
ができる。

従って、移動点Ｂに相当大きな上下変動があっても、フ
レキシブルホース１がこれに容易に追従し、さらに、こ
のホース１の運動を同等制約することのないように支持
金具２が作動できるので、ホース自体に無理な力が作用
せずにフレキシブルホース１が使用できる。

このため船が接岸状態で荷役することが可能となり、荷
役に広い空間を必要としないという利点がある。

しかも、ホース１の圧力損失が少なくローディングアー
ムのようにブースターポンプを必要とせず効率のよい荷
役ができるとともにローディングアームより製作費が安
く、かつ保守管理が容易である。

たとえば本装置を用いる前にはフレキシブルホースの管
内圧力損失が約２０％程度あったのに対して、本装置を
用いた場合には大きな曲り部は２か所に減じ、圧力損失
も約５％に減じて直管部分と大差ない程になった。

【図面の簡単な説明】

第１図はプレキシプルホースを使った荷役状態を示す説
明図、第２図は本発明装置の一実施例を示す要領図、第
３，４．５図は本発明装置の上記実施例を拡大して示す
正面図、縦断側面図、平面図、第６図はフレキシブルホ
ースを上半分を断裁して示す正面図である。 １．１’ 、１久・・・・・フレキシブルホース、２，
２′。 ２“・・・・・・支持金具、４・・・・・・支柱、５・
・・・・・カウンターウェイト、６・・・・・・リイヤ
ロープ、７・・・・・・滑車、２１・・・・・・外枠、
２２・・・・・・ローラ、２３・・・・・・内枠、２４
・・・・・・支軸、２５・・・・・・ガイドローラ、２
６・・・・・・接続具、４１・・・・・・レール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定間隔をおいて平行に立設された１対の支柱と、
   該１対の支柱の相対向する内面に上下方向に設けられた
   １対のレールと、該レールに乗るローラをその外側面に
   具え、該支柱の間に上下方向に摺動可能に挾持された外
   枠と、該外枠内に配置され、支柱の間隔方向に水平に伸
   びる軸で該外枠に回動可能に枢支された内枠と、該内枠
   内に配置され上下にホースが貫通する間隔をおいて上記
   軸と平行に該内枠に軸支された１対のガイドローラと、
   上記外枠とワイヤで連結され、上記支柱の上端に設けた
   滑車を介し上記外枠を吊下げるカランクラエートとで構
   成されたことを特徴とするホース支持装置。