JPS582414Y2 - バツグフイルタ−におけるバツグの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバッグを上部より挿入する形式のバッグフィル
タ一式集塵機におけるバッグの取付装置に関するもので
ある。

従来のこの種集塵機におけるバッグの取付けは、第４図
に示す如く、天板２４に設けられたバッグ挿入口部を５
０〜６０ ｃｍ程度突出させてバッグ本体の上端部を突
出部の外側へ折り返しバンド２５などの締付金具でもっ
て締め付けてバッグを固定していた。

従ってバッグ本体の取付は取外しに手数と時間がか・る
と共に足場条件が悪いためバッグの取替の他、点検補修
などの際においても足場不安定で作業条件が悪く多大の
作業時間と手数を要するという欠点があった。

そこで、本考案はリテーナ本体の上端に、外方へ突出せ
るフランジ部を上方に設けた口金を取付けると共に該フ
ランジ部に放射状に多数の切り溝を入れて多数のバック
係止片を形威し、かつこの係止片の数個所を起してリテ
ーナ一本体−へ嵌入せしめる上端部をテーパーとしたベ
ンチュリーの固定爪とすることによってバッグ本体の取
替え並びに作業を簡易迅速に行い得るようになし、しか
もバッグ固定に従来のようなバンド等の締付金具を用い
る必要がなく、又バッグ本体の天板からの突出高さを従
来構造のものに比べて極めて低くすることができ、以っ
て良好な足場条件を確保し、バッグ本体の交換作業及び
点検、その他の補修作業の安全性と作業能率の向上を図
ることができるバッグフィルタにおけるバッグの取付装
置を提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、 第１図は本考案に係る取付金具を備えた集塵機の一部剥
離正面図であって、同図中１は吸気口２と連通させたホ
ッパで、このホッパ１の下部にはロータリバルブ３を設
けると共に、該ホッパ１上にはルーバ４を介して中間ケ
ーシング５を載置固定している。

而してこのケーシング５内にはガイドリング６および天
板７等によって多数のバッグフィルタ８を垂直に立設固
定している。

また、中間ケーシング５上には排気口９と連通させた上
部ケーシング１０を設けていて、このケーシング１０内
にはエアーを噴射するためのブローチューブ１１が設け
られている。

さらに、該ケーシング１０上を点検蓋１２によって開閉
可能に閉塞し、先に述べた吸気口２から導入した気体が
中間ケーシング５内を通って排気口９から導出されるま
での間に、前記ジェットチューブ１１からのエアー噴射
によって気体中の粉塵が取除かれるように構成されてい
る。

バッグフィルター８は複数本のまっすぐな針金１３ａと
環状の針金１３ｂとの組合せからなるリテーナ一本体１
３と、バッグ本体１４いわゆる濾布と、このリテーナ一
本体１３の上端に取付けられているリーテーナーロ金部
１５とからなり、該口金部１５の上端はフランジ部１６
に形成すると共に、所定間隔で放射状の切り溝１７・・
・・・・を入れて多数のバッグ係止片１８・・・・・・
を形成し、さらにこれら各バッグ係止片１８のうちの複
数を等間隔において起立せしめて、リテーナ一本体を嵌
挿した後バッグ本体へ嵌め込まれるベンチュリー１９の
固定爪２０としている。

このベンチュリー１９の上端はテーパー２１に形成され
ている。

尚前記バッグ本体１３の上端部外周にはシール用当布２
２が巻きつけられておりさらに該当布２２の上端は外側
に折り返されている。

２３はバッグフィルターの上端を支承するチューブカラ
ーである。

次にバッグの取付操作について述べると、まず、リテー
ナ一本体１３・・・・・・をバッグ本体１４内に入れ、
これをチューブカラー２３内に挿入した後に、口金部１
５の内周面にベンチュリ１９を嵌め、そのテーパ一部２
１を押し込むことによって口金部１５の切り溝形成部分
を外周方向へ押し広げてチューブカラー２３にシール用
当布２２を密着させるものである。

斯る密着操作の終了後において、フランジ部に形成した
固定爪２０を内側へ折り曲げてベンチュリー１９を固定
すると共に、係止片１８・・・・・・で以って当布２２
の折り返し部分に係止せしめて取付操作を完了するもの
である。

上記構成および取付操作の説明からも明らかな如く本考
案は上端にテーパ一部２１を形成したベンチュリー１９
を内嵌するリテーナ一本体上端に口金部１５を設け、こ
の口金部１５の上端にフランジ部１６を設け、該フラン
ジ部に多数の切溝を放射状に入れて、多数の係止片１８
・・・・・・形成し、かつこの係止片１８の数個所を切
り起してベンチュリーの固定爪２０を形成したものであ
るから、リテーナ一本体１３をバッグ本体１４内に嵌入
して、チューブカラー２３に挿入した際、係止片１８・
・・・・・がシール用当布２２を上端より押圧すると共
にチューブカラ一部に係止してバッグ本体並びにリテー
ナ一本体を支承させることができ、そして前述せるよう
にしてリテーナ一本体内へ押し込まれたベンチュリーを
前記固定爪を内側へ折りまげ、ベンチュリーのテーパ一
部内へ係止せしめることによってバッグ本体とりテーパ
一部内とベンチュリーとの三者が一体的に簡単且つ確実
に固定される。

この結果バッグ本体の取付は取外し操作を従来のそれと
比較して極めて容易に行い得る。

しかもバッグ本体の固定には従来のような締付金具を用
いる必要がないので、バッグフィルターの天板７からの
突出高さを従来構造のものに比べて極めて低くすること
ができ、この結果、天板７上にてバッグ本体の取付は取
外し作業や点検補修を行なう際の足場条件を良好ならし
めることができ、以てバッグ本体の取換等の各種作業を
安全且つ能率よく行い得るという特徴効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る取付装置を備えたバッグ集塵機の
一部剥離正面図、第２図は要部拡大断面図、第３図は口
金部を有するリテーナ一本体の拡大斜視図、第４図は従
来のバッグ取付状態の要部を示した正面図である。 １３・・・・・・リテーナ一本体、１４・・・・・・バ
ッグ本体、１５・・・・・・リテーナ−の口金部、１６
・・・・・・フランジ部、１７・・・・・・切り溝、１
８・・・・・・バッグ係止片、１９・・・・・・ベンチ
ュリー、２０・・・・・・固定爪、２１・・・・・・ベ
ンチュリーのテーパ一部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バッグ本体内へ嵌挿されるリテーナ一本体の上端部に、
   外方へ突出せるフランジ部を上部に有する口金を取付け
   ると共に、該フランジ部に放射状に切り溝を入れて多数
   のバッグ係止片を形威し、かつこの係止片の数個所を起
   し、リテーナ一本体へ嵌入する上端部をテーパとしたベ
   ンチュリーの固定爪としてなるを特徴とするバッグフィ
   ルターにおけるバッグの取付装置。