JPS5823819B2

JPS5823819B2 - 鋳型造型装置

Info

Publication number: JPS5823819B2
Application number: JP52102036A
Authority: JP
Inventors: 河合公; 鈴木不匱
Original assignee: Sintokogio Ltd
Current assignee: Sintokogio Ltd
Priority date: 1977-08-25
Filing date: 1977-08-25
Publication date: 1983-05-17
Also published as: JPS5435122A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は模型板に型合せされた鋳枠内の鋳物砂をセグメ
ントスキーズフートにより圧縮して造型する鋳型造型装
置に関するものである。

一般に複雑な模型の鋳型を造型するにはセグメントスキ
ーズ方式がよく使用されているが、鋳枠内の鋳物砂の硬
度を充分あげるためには、セグメントシリンダの径を大
きくしなければならず、装置が大型となって設備費の増
大を招く欠点がある。

本発明はこのような欠点を除いて充分鋳枠内の鋳物砂の
硬度をあげて、良好な鋳型を造型できる鋳型造型装置を
目的として完成されたもので、以下、図示の実施例につ
いて詳細に説明する。

１は図示されないスキーズシリンダの作動によって昇降
自在とされるスキーズテーブルであって、該スキーズテ
ーブル１の上面には模型板２が取付けられており、３は
該模型板２の昇降する通路をはさんで両側に適当な間隔
をおいて設けられる一対のコンベヤで、複数個の鍔付ロ
ーラ４を略等間隔で回転自在に軸支した中抜きローラ形
式の構成でその中間部を前記スキーズテーブル１および
模型板２が通過可能とされ、前記鍔付ローラ４上には鋳
枠５が載置されてスキーズテーブル１上へ進退可能とさ
れている。

６は図示されない造型機の機枠の上部に複数個設けられ
る下向きのセグメントシリンダ７内を昇降可能に嵌挿さ
れたピストン８のピストンロッド９の先端に固着された
セグメントスキーズフートで、前記模型板２の上方で対
向して設けられていて、前記鋳枠５の開口面積内に略等
間隔で整然と複数個配置されており、各セグメントシリ
ンダ７の上側の給排孔１０には主配管１１を介して４方
口２位置切換弁１２のＡポートが接続され、該Ａポート
はＰポートを経て油圧源１３に連結され、また、主配管
１１から分岐された分岐管１４には衝撃発生機１５の一
端が連結され、該衝撃発生機１５の他端は分岐管１４ａ
を介して油圧源１６に連結されている。

前記衝撃発生機１６は第２図、第３図に示すように外周
が筒状のケーシング１７とされ、該ケーシング１７の円
周上には、流体を供給する供給孔１８、流体を排出する
排出孔１９および前記の分岐管１４に接続する給排孔２
０が等分に設けてあり、さらに内部にはロータリー２１
が嵌入されていて、その両側に突出した回転軸２２を該
ケーシング１７の両側面にそれぞれ装着された軸受２３
に回転自在に軸支されて、図示されない可変速電動機に
より回転軸２２が駆動されてロータリー２１はケーシン
グ１７内を回転可能とされており、前記ロータリー２１
のケーシング１７の供給孔１８、排出孔１９、給排孔２
０を含む面と同一面内に連通孔２４が形成されていて、
該ロータリー２１の回転に伴い前記供給孔１８、給排孔
２０と排出孔１９の給排孔２０を順次連通させる構成と
され、また供給孔１８と油圧源１６とは分岐管１４ａに
より連結され、排出孔１９は流体回収用のタンク２５に
連結する配管に接続されていて、油圧源１６より分岐管
１４ａを介して衝撃発生機１５の供給孔１８へ達した流
体は、一定速度で回転しているロータリー２１の連通孔
２４の両端がそれぞれ供給孔１８と給排孔２０に一致し
たとき、該連通孔２４を通って給排孔２０へ流入して分
岐管１４へ送られ、いったん遮断されたのち、続いて連
通孔２４の両端がそれぞれ給排孔２０と排出孔１９に一
致することにより給排孔２０側の流体は連通孔２４を通
って排出孔１９を経てタンク２５へ排出され、このよう
な作動を連続的に繰返えすことにより給排孔２０側の流
体は脈動振動を与えられて、第４図に示すような波形の
パルスを発生する。

また、前記セグメントシリンダ７の下側の給排孔２６に
は、給排管２７を介して４方口２位置切換弁１２のＢポ
ートおよびＴポートを経て排出された流体を回収するタ
ンク２８に連結されており、従って各給排孔１０．２６
はそれぞれ主配管１１および給排管２７を介しで４方口
２位置切換弁１２の作動により交互に油圧源１３に連結
されるようになっており、２９は型合せされた鋳枠５中
に充填された鋳物砂、３０は油圧源１３．１６を作動さ
せる駆動電動機である。

なお、衝撃発生器１５の油圧源１６はピストン８を作動
する油圧源１３と同一にしてもよく、また、セグメント
スキーズフート６とコンベヤ３上に載置された鋳枠５上
面との間の空間部には前後に走行可能な図示されない砂
入れホッパが設けられている。

このように構成されたものによる鋳型造型方法を図示例
により説明すれば、スキーズテーブル１上面に取付けら
れた模型板２の上端が鍔付ローラ４より下方にある状態
において、空の鋳枠５がスキーズテーブル１の直上まで
コンベヤ３上を搬送されてくると、図示されないスキー
ズシリンダの作動により、スキーズテーブル１を上昇し
て鋳枠５に模型板２を型合せすると共にコンベヤ３より
若干上方位置でいったん停止したのち、図示されない砂
入ホッパを鋳枠５上面まで走行移動して、型合せされた
鋳枠５内に鋳物砂２９を充填し、その後スキーズテーブ
ル１を上昇すると共に４方口２位置切換弁１２を切換え
てセグメントシリンダ７の上側の給排孔１０より油圧を
供給し、最上端まで上昇された状態のセグメントスキー
ズフート６を下降させて鋳枠５内の鋳物砂２９に圧接さ
せると同時に衝撃発生器１５を作動させると、分岐管１
４、主配管１１を経て各セグメントシリンダ７の上側に
加えられる油圧の脈動によって、セグメントスキーズフ
ート６は脈動振動を発生しながら下方に突出していくの
で、鋳枠５内の鋳物砂２９は上方から押圧されながら脈
動振動を与えられて模型の隅々まで確実に充填されてつ
き固められるものである。

このようにして圧縮振動造型したあと、スキーズテーブ
ル１を下降して造型済の鋳枠５を鍔付ローラ４に受は取
らせてコンベヤ３上に残置すると共に模型板２を取付け
たスキーズテーブル１をさらに下降させて模型板２と鋳
枠５中に成型された鋳型を離型し、このようにしてコン
ベヤ３上に載置された造型済の鋳枠５は該コンベヤ３上
を空枠搬送側と反対側に搬送されて造型工程を終了し、
以後このような工程が繰返えされて順次造型が行われる
ものである。

さらに第５図に示す実施例は、衝撃発生機および配管関
係を異にする場合で、すなわち、セグメントシリンダ７
の上側の給排孔１０には、主配管３１が連結され、さら
に該主配管３１は分岐管を介して衝撃発生機３２のＡポ
ートに連結され、反対側のＰポートは給排管３１ａの途
中に２方口２位置切換弁３３を介装して油圧源３４に連
結され、また、下側の給排孔２６には給排管３５が連結
され、さらに該給排管３５は分岐管を介して前記衝撃発
生機３２のＢポートに連結され、反対側のＴポートは給
排管３５ａの途中に２方口２位置切換弁３６を介装して
タンク３７に連結され、また、主配管３１．３８および
給排管３５．３９の一端は４方口４位置切換弁４０に連
結され、さらに該４方口４位置切換弁４０を経てそれぞ
れ給排管３１ａ、３５ａに連結されていて、各給排
孔１０．２６は交互に油圧源３４に連結されるようにな
っている。

なお、前記衝撃発生機３２は図示されないケーシング内
に回転自在に嵌挿されたロータリーが作動時（脈動発生
時）は高速回転していて、油圧源３４よりＰポート、Ａ
ポートを経て給排孔１０に、またＰポート、Ｂポートか
ら給排孔２６に交互に供給される油量は、Ｐポート、Ａ
ポートから給排孔１０に供給される油量がＰポート、Ｂ
ポートから給排孔２６に供給される油量よりも多量の油
量が流れるようになっていて、（この時は４方口４位置
切換弁４０はカットされ、２方口２位置切換弁３３．３
６は連通されている。

）従って、セグメントスキーズフート６は上下動の振動
をしながら下降していく構成とされている。

また、セグメントスキーズフート６を脈動振動しないで
下降のみさせる時には、第５図のように２方口２位置切
換弁３３．３６をカットすると共に、４方口４位置切換
弁４０を左側の平行記号側に切換えて油圧源３４より給
排孔１０に油圧を供給すればよく、また逆にセグメント
スキーズフート６を上昇のみするときは、４方口４位置
切換弁４０を×記号の状態に切換えればよい。

従って、本実施例の場合も前記実施例と同様の工程を経
て鋳枠５内の鋳物砂２９は圧縮振動造型されるものであ
る。

なお、前記各実施例においてケーシング内のロータリー
の回転数を変えるか、または油圧源の吐出量を変えれば
脈動振動の振動数、振幅等は容易に調整できることは勿
論である。

本発明は前記実施例による説明によって明らかなように
、特にセグメントシリングの径を犬とすることなしに十
分な硬度を有する鋳型の造型が可能とされて、機械装置
が小型化されて設備費が軽減されるとともに振動発生機
は簡単な構造で騒音が小さい等の種々の利点を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は一部切欠
正面図、第２図は衝撃発生機の一部切欠正面図、第３図
は第２図のＸ−Ｘ断面図、第４図は衝撃発生機の発する
パルスの波形図、第５図は第２の実施例を示す一部切欠
正面図である。２・・・・・・模型板、５・・・・・・鋳枠、６・・・
・・・セグメントスキーズフート、７・・・・・・セグ
メントシリンダ、１０・・・・・・給排孔、１１・・・
・・・主配管、１３・・・・・・油圧源、１４・・・・
・・分岐管、１５・・・・・・衝撃発生機、１６・・・
・・・油圧源、２５・・・・・・タンク、２６・・・・
・給排孔、２７・・・・・・給排管、２８・・・・・・
タンク、２９・・・・・・鋳物砂、３１・・・・・・主
配管、３２・・・・・・衝撃発生機、３４・・・・・・
油圧源、３５・・・・・・給排管、３７・・・・・・タ
ンク、３８・・・・・・主配管、３９・・・・・・給排
管。

Claims

【特許請求の範囲】１下端にセグメントスキーズフート６を昇降可能に有
するセグメントシリンダ７を模型板２の上方に対向して
設けて該セグメントシリンダ７の各給排孔１０，２６を
それぞれ主配管１１および給排管２７を介して交互に油
圧源１３に連結させ、さらに前記主配管１１からの分岐
管１４に衝撃発生機１５の一端を連結させるとともに該
衝撃発生機１５の他端を油圧源およびタンクに連結させ
たことを特徴とする鋳型造型装置。２下端にセグメントスキーズフート６を昇降可能に有
するセグメントシリンダ７を模型板２の上方に対向して
設けて該セグメントシリンダ７の各給排孔１０，２６を
それぞれ主配管３１．３８および給排管３５，３９を介
して交互に油圧源３４に連結させ、さらに前記主配管３
１．３８および給排管３５．３９から分岐した分岐管に
衝撃発生機３２の一端を連結させるとともに該衝撃発生
機３２の他端を油圧源３４およびタンク３７に連結させ
たことを特徴とする鋳型造型装置。