JPS5823579A - 薄鋼板重ね抵抗点溶接方法 - Google Patents
薄鋼板重ね抵抗点溶接方法Info
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- JPS5823579A JPS5823579A JP12136781A JP12136781A JPS5823579A JP S5823579 A JPS5823579 A JP S5823579A JP 12136781 A JP12136781 A JP 12136781A JP 12136781 A JP12136781 A JP 12136781A JP S5823579 A JPS5823579 A JP S5823579A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K11/00—Resistance welding; Severing by resistance heating
- B23K11/002—Resistance welding; Severing by resistance heating specially adapted for particular articles or work
- B23K11/0026—Welding of thin articles
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Resistance Welding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は薄鋼板の重ね抵抗点溶接方法に関し、特に高強
度あるいは表面被覆薄鋼板の抵抗点溶接法に係る。
度あるいは表面被覆薄鋼板の抵抗点溶接法に係る。
鋼板の厚み5.0酎以下の薄鋼板を2枚以上重ねて接合
する方法の一つに、該鋼板を棒状電極で加圧挾持し直接
電流を印加し鋼板間を電気的抵抗発熱で溶融圧着する抵
抗点溶接法がある。
する方法の一つに、該鋼板を棒状電極で加圧挾持し直接
電流を印加し鋼板間を電気的抵抗発熱で溶融圧着する抵
抗点溶接法がある。
一般に、この溶接法は、電極加圧力、通電時間および通
電電流を三大要素として制御し、これらの値を適宜選択
し、各種鋼板特性および接手部状況に応じて適正溶接条
件範囲を求め、最適溶接条件値で溶接施工するものであ
る。この溶接法において、継手部強度は、鋼板間の抵抗
発熱量により当然変化する。例えば、第1図に示すよう
に加圧力、通電時間を一定にし電流を変化すると、鋼板
間に形成されるナゲツト径(溶融金属部直径)が電流増
加に従って徐々に増加するが、ある値以上になると鋼板
間より溶融金属が飛散する散り発生現象を生ずる。さら
にこの電流値以上になると、散り発生は設定時間内で1
回もしくはそれ以上必ず発生し、溶融金属飛散のためナ
ゲツト径にバラツキを生じたり、ナゲツト内部に空洞を
残すなど継手部品質が不安定になる。
電電流を三大要素として制御し、これらの値を適宜選択
し、各種鋼板特性および接手部状況に応じて適正溶接条
件範囲を求め、最適溶接条件値で溶接施工するものであ
る。この溶接法において、継手部強度は、鋼板間の抵抗
発熱量により当然変化する。例えば、第1図に示すよう
に加圧力、通電時間を一定にし電流を変化すると、鋼板
間に形成されるナゲツト径(溶融金属部直径)が電流増
加に従って徐々に増加するが、ある値以上になると鋼板
間より溶融金属が飛散する散り発生現象を生ずる。さら
にこの電流値以上になると、散り発生は設定時間内で1
回もしくはそれ以上必ず発生し、溶融金属飛散のためナ
ゲツト径にバラツキを生じたり、ナゲツト内部に空洞を
残すなど継手部品質が不安定になる。
溶接継平部強度を評価する一つの手法としてこれらの継
手部の引張強さを求めると同図中に示すように、散り発
生限界値までは徐々に増加するが、それ以上になると強
度は著しくバラツキ継手品質が劣化したり不安定にもな
る。このような挙動から、一般に溶接施工する場合、安
定な継手部品質を得る条件として、鋼種に見合った継手
部強度の最低限界値を設定し、散り発生限界値までの領
域を適正条件領域と定め、この範囲内で溶接することが
好ましいとしている。しかし、鋼板特性によってこの適
正溶接条件範囲の広さは、大小さまざまでましてや、実
際の構造物ともなると該溶接個所の鋼板重ね状態は常に
一定ではなく、又前記した加圧力や電流も供給源の変動
等が生ずるため、散り発生のない適正条件領域で安定に
溶接することは困難な場合が多い。そこで、現場的には
、溶接時、散り発生があることは、溶接部品質を劣化す
ると認識しながらも、一方では該散りは、鋼板間が発熱
し確実に溶融金属を形成した結果生ずるものであること
を、一つの品質管理基準の目安と念しながらも、散り発
生領域を実際の溶接条件として設定施工している例が非
常に多い。このような従来の溶接条件においては、散り
が発生した場合、継手強度低下やバラツキを生ずるが、
前述したように、現場的には、散り発生を伴う溶接条件
での施工は避けられない場合が多く、従ってこのような
現象を伴ってなお且つ安定な継手強度を得る施工条件の
確立が強く望まれていた。
手部の引張強さを求めると同図中に示すように、散り発
生限界値までは徐々に増加するが、それ以上になると強
度は著しくバラツキ継手品質が劣化したり不安定にもな
る。このような挙動から、一般に溶接施工する場合、安
定な継手部品質を得る条件として、鋼種に見合った継手
部強度の最低限界値を設定し、散り発生限界値までの領
域を適正条件領域と定め、この範囲内で溶接することが
好ましいとしている。しかし、鋼板特性によってこの適
正溶接条件範囲の広さは、大小さまざまでましてや、実
際の構造物ともなると該溶接個所の鋼板重ね状態は常に
一定ではなく、又前記した加圧力や電流も供給源の変動
等が生ずるため、散り発生のない適正条件領域で安定に
溶接することは困難な場合が多い。そこで、現場的には
、溶接時、散り発生があることは、溶接部品質を劣化す
ると認識しながらも、一方では該散りは、鋼板間が発熱
し確実に溶融金属を形成した結果生ずるものであること
を、一つの品質管理基準の目安と念しながらも、散り発
生領域を実際の溶接条件として設定施工している例が非
常に多い。このような従来の溶接条件においては、散り
が発生した場合、継手強度低下やバラツキを生ずるが、
前述したように、現場的には、散り発生を伴う溶接条件
での施工は避けられない場合が多く、従ってこのような
現象を伴ってなお且つ安定な継手強度を得る施工条件の
確立が強く望まれていた。
本発明は、この問題を解決するため、溶接中の散り発生
挙動と継手部の強度低下バラツキの原因を追求して得ら
れた知見をもとに、むしろ、従来悪いとされている散り
を積極的に発生させるI@接条件を選定し、且つそれを
巧みに利用して安定な継手強度を有する溶接方法を開発
したものである。
挙動と継手部の強度低下バラツキの原因を追求して得ら
れた知見をもとに、むしろ、従来悪いとされている散り
を積極的に発生させるI@接条件を選定し、且つそれを
巧みに利用して安定な継手強度を有する溶接方法を開発
したものである。
即ち、本発明の要旨とするところは棒状電極に2枚以上
の薄鋼板を任意の圧力で挾持し前期通電時間内で1回以
上の触りを発生する電流を印加通電した後、任意の冷却
時間を与え、引続き後期通電として散りを発生しない電
流を用いるが、又はこれに引続き通電終了後電極保持時
間を10サイクル以内で該電極を開放することを特徴と
する薄鋼板重ね抵抗点溶接方法にある。
の薄鋼板を任意の圧力で挾持し前期通電時間内で1回以
上の触りを発生する電流を印加通電した後、任意の冷却
時間を与え、引続き後期通電として散りを発生しない電
流を用いるが、又はこれに引続き通電終了後電極保持時
間を10サイクル以内で該電極を開放することを特徴と
する薄鋼板重ね抵抗点溶接方法にある。
以下、本発明法について詳細に説明する。
散り発生のない設定条件で溶接された継手部には、電極
圧力による鋼板表面の極端な凹みや空洞等の発生は少な
く、従って正常なナゲツト径が確保されていれば継手強
度は比較的安定していることは衆知である。ところが散
りを発生した溶接部は、第2図の概念図に示すように一
般にはナゲツトNの中央部に空洞Vを残したり、あるい
は散り発生量が多いと、溶融メタルの飛散量が多くなり
、ナゲツト径り。が小さくなったり、素材厚みtの重ね
厚みに比べ溶接部厚みt′が著しく小さくなり、これら
の状態が複合的に作用して継手強度低下やバラツキをも
たらすことになる。
圧力による鋼板表面の極端な凹みや空洞等の発生は少な
く、従って正常なナゲツト径が確保されていれば継手強
度は比較的安定していることは衆知である。ところが散
りを発生した溶接部は、第2図の概念図に示すように一
般にはナゲツトNの中央部に空洞Vを残したり、あるい
は散り発生量が多いと、溶融メタルの飛散量が多くなり
、ナゲツト径り。が小さくなったり、素材厚みtの重ね
厚みに比べ溶接部厚みt′が著しく小さくなり、これら
の状態が複合的に作用して継手強度低下やバラツキをも
たらすことになる。
本発明法における溶接シーケンスを模式的に示すと第3
図の如くになる。被溶接材を電極間に挾持し任意の加圧
力Pになるよう圧力設定し、加圧された状態で前期電流
IlをT1の時間通電する。
図の如くになる。被溶接材を電極間に挾持し任意の加圧
力Pになるよう圧力設定し、加圧された状態で前期電流
IlをT1の時間通電する。
このとき、T1の時間内で必ず数回の散り即ちExl+
E工2〜Exnを発生するよう工、と・T1の配分を考
慮する。この配分は衆知のように散り発生させるために
は、IIが大きければT1を短が<、11が比較的小さ
ければTlを長くする。時間T1 だけ通電終了後電極
開放は行わず、加圧力をPの値で保持したまま任意の休
止時間CTを与え引続゛き後期の電流12をI2の時間
通電する。但し、I2の時間内では、散りを発生しない
電流値にする必要がある。
E工2〜Exnを発生するよう工、と・T1の配分を考
慮する。この配分は衆知のように散り発生させるために
は、IIが大きければT1を短が<、11が比較的小さ
ければTlを長くする。時間T1 だけ通電終了後電極
開放は行わず、加圧力をPの値で保持したまま任意の休
止時間CTを与え引続゛き後期の電流12をI2の時間
通電する。但し、I2の時間内では、散りを発生しない
電流値にする必要がある。
この場合の12は常に11より小さい(1,> I2)
という必要はない。即ち、散り発生は、通電回路面積に
対する電流密度と、それが印加される時間とに関係する
ものであり、本発明法では11<I2において’r、
> I2の関係或いはその逆の関係がいずれも成立つの
である。次いで全通電が終了した後電極を保持する時間
HTを任意に選択し設定する。
という必要はない。即ち、散り発生は、通電回路面積に
対する電流密度と、それが印加される時間とに関係する
ものであり、本発明法では11<I2において’r、
> I2の関係或いはその逆の関係がいずれも成立つの
である。次いで全通電が終了した後電極を保持する時間
HTを任意に選択し設定する。
なお、第3図に示した本発明法におけるシーケンスは、
従来から行われているテンパー通電処理法と同様に見受
けられるが、従来のテンパー処理シーケンスの場合は前
期では散りを発生しない電流、時間を設定し、後期には
前期電流より小電流とし比較的長時間通電することによ
り徐冷効果を与えるものであって、後期電流が前期電流
より大であると、むしろ再焼入れ現象を来し、全く軟化
処理効果をもたらさないことか知られている。このよう
に従来法におけるテンパー処理シーケンスは技研思想が
本発明法のそれと根本的に相違するものである。
従来から行われているテンパー通電処理法と同様に見受
けられるが、従来のテンパー処理シーケンスの場合は前
期では散りを発生しない電流、時間を設定し、後期には
前期電流より小電流とし比較的長時間通電することによ
り徐冷効果を与えるものであって、後期電流が前期電流
より大であると、むしろ再焼入れ現象を来し、全く軟化
処理効果をもたらさないことか知られている。このよう
に従来法におけるテンパー処理シーケンスは技研思想が
本発明法のそれと根本的に相違するものである。
ところで、本発明法において、特に前期通電時間内で散
り発生を積極的に行わせる理由について述べると、前期
通電終了後の溶接部は第4図に示す概念図で示すように
、例えは被溶接材2.3.4を3枚重ねた場合、電極1
.1′先端中央部周辺と鋼板2.4の外表面接触部に空
間a、a’を生じている。この空間は前期通電時間内に
生ずる散り発生量との関係で内部に空洞Vを生じた場合
には太き(、たとえ空洞がなくても溶融金属の凝固に伴
う収縮、によってこの非接触空間部を生ずる。しかし、
電極先端部の円錐台状肩付き部す、 b’の部分と、鋼
板表面の凹み形状は、はぼ同じである。
り発生を積極的に行わせる理由について述べると、前期
通電終了後の溶接部は第4図に示す概念図で示すように
、例えは被溶接材2.3.4を3枚重ねた場合、電極1
.1′先端中央部周辺と鋼板2.4の外表面接触部に空
間a、a’を生じている。この空間は前期通電時間内に
生ずる散り発生量との関係で内部に空洞Vを生じた場合
には太き(、たとえ空洞がなくても溶融金属の凝固に伴
う収縮、によってこの非接触空間部を生ずる。しかし、
電極先端部の円錐台状肩付き部す、 b’の部分と、鋼
板表面の凹み形状は、はぼ同じである。
この状態を積極的に形成せしめることが、後期通電時の
諸々の効果をもたらすポイントとなる。
諸々の効果をもたらすポイントとなる。
即ち、第5図の概念図で説明すると、後期通電直前では
点線で示す溶接部状況であるため、後期通電初期におけ
る電流は、第4図でも説明したように電極1.1rの肩
付部す、 b/の接触部を介して既に形成されているナ
ゲツトN端部周辺に選択的に集中する。通電時間が長く
なるにつれて、電極肩付部す、 b’周辺の鋼板は加熱
軟化され、常時加えられている圧力で、電極先端部は同
図実線で示すように厚み方向へめり込むようになる。す
ると前期通電終了後ナゲツ)N内に残存していた空洞V
は該空洞の外周部より中心方向へ圧着溶融するようにな
り後期通電終了後にはV′と小さくなる。
点線で示す溶接部状況であるため、後期通電初期におけ
る電流は、第4図でも説明したように電極1.1rの肩
付部す、 b/の接触部を介して既に形成されているナ
ゲツトN端部周辺に選択的に集中する。通電時間が長く
なるにつれて、電極肩付部す、 b’周辺の鋼板は加熱
軟化され、常時加えられている圧力で、電極先端部は同
図実線で示すように厚み方向へめり込むようになる。す
ると前期通電終了後ナゲツ)N内に残存していた空洞V
は該空洞の外周部より中心方向へ圧着溶融するようにな
り後期通電終了後にはV′と小さくなる。
また、前期通電終了時に形成されていた未溶融圧着部の
コロナポンドC1,C2部も同時に)rI熱溶融し、ナ
ゲツトNの直径はDnがらDn′ と増大する。
コロナポンドC1,C2部も同時に)rI熱溶融し、ナ
ゲツトNの直径はDnがらDn′ と増大する。
従って、後期通電時、散りを発生しない電流と通電時間
を付与することでDnかさほど変化しない場合でも空洞
面積を著しく縮小し、実質的ナゲツト面積を増大する効
果がある。また、散りを発生しない範囲内で入熱量を大
きくしていくと空洞面積の縮小とナゲツト径の増大を来
し、実質的ナゲツト面積が増大し、いずれの場合も継手
部品質の安定化および強度増加をもたらす。
を付与することでDnかさほど変化しない場合でも空洞
面積を著しく縮小し、実質的ナゲツト面積を増大する効
果がある。また、散りを発生しない範囲内で入熱量を大
きくしていくと空洞面積の縮小とナゲツト径の増大を来
し、実質的ナゲツト面積が増大し、いずれの場合も継手
部品質の安定化および強度増加をもたらす。
本発明法における他の効果として後期通電終了後第3図
で説明した電極保持時間ITを考慮することによって継
手部強度増加を計れる。即ち、これまで説明した溶接手
法を経過して後、電極保持時間を、後期通電終了後10
サイクル以内の短い時間内で開放すると、溶接部の冷却
速度は、電極保持時間の長い場合にくらべてゆるやかに
冷却し、継手部強度や溶接接破断形態が安定化するよう
になる。この効果は、適用される被溶接材の化学成通電
時間内で散りを発生し残存していた空洞を後期通電で縮
小したとしても、電極保持時間が長いと通電終了後の溶
接部冷却速度が大きいため溶接部は硬化し、引張りや衝
撃荷重をうけた場合、ナゲツト内から破断を来たしやす
い。そのため扱網通電後の該電極保持時間を著しく短か
くすることによってその硬化が緩和されナゲツト内から
の破断が少なくなるかもしくは、ナゲツト内から破断し
なくなり、継手強度が向上する等、本発明法tζおける
効果はいっそう著しいものとなる。
で説明した電極保持時間ITを考慮することによって継
手部強度増加を計れる。即ち、これまで説明した溶接手
法を経過して後、電極保持時間を、後期通電終了後10
サイクル以内の短い時間内で開放すると、溶接部の冷却
速度は、電極保持時間の長い場合にくらべてゆるやかに
冷却し、継手部強度や溶接接破断形態が安定化するよう
になる。この効果は、適用される被溶接材の化学成通電
時間内で散りを発生し残存していた空洞を後期通電で縮
小したとしても、電極保持時間が長いと通電終了後の溶
接部冷却速度が大きいため溶接部は硬化し、引張りや衝
撃荷重をうけた場合、ナゲツト内から破断を来たしやす
い。そのため扱網通電後の該電極保持時間を著しく短か
くすることによってその硬化が緩和されナゲツト内から
の破断が少なくなるかもしくは、ナゲツト内から破断し
なくなり、継手強度が向上する等、本発明法tζおける
効果はいっそう著しいものとなる。
以下実施例により本発明の効果をさらに具体的に示す。
実施例1
板厚1@2 yns、素材引張り強さ45kl?/Im
’ 、両面に合金化亜鉛を45g/♂の量めっきした鋼
板を用いた。溶接は、該鋼板を3枚重ねとし、電極形状
は第5図に示した形のもので先端径dtを6.0φ龍、
角度θは15°のものを用いた。溶接条件は、本廠明の
他に比較法をまじえ第1“)表に示す通りである。
’ 、両面に合金化亜鉛を45g/♂の量めっきした鋼
板を用いた。溶接は、該鋼板を3枚重ねとし、電極形状
は第5図に示した形のもので先端径dtを6.0φ龍、
角度θは15°のものを用いた。溶接条件は、本廠明の
他に比較法をまじえ第1“)表に示す通りである。
比較法として用いたものは、後期通電はなく、前期に相
当する通電時に散り発生を伴った記号l−A、l−8及
び前期通電時に散りを発生し且つ後期通電時にも散り発
生した溶接条件で溶接した記号1−Jである。本発明法
は、何れも前期通電時には散りを発生させたもので、後
期通電前の休止時間CTや、後期通電時の電流、時間を
変化したもので記号1−C〜l−Iおよびl−にである
。
当する通電時に散り発生を伴った記号l−A、l−8及
び前期通電時に散りを発生し且つ後期通電時にも散り発
生した溶接条件で溶接した記号1−Jである。本発明法
は、何れも前期通電時には散りを発生させたもので、後
期通電前の休止時間CTや、後期通電時の電流、時間を
変化したもので記号1−C〜l−Iおよびl−にである
。
この場合、電極保持時間HTは一定とし、各条件と試験
項目に対し5体づつ溶接した。
項目に対し5体づつ溶接した。
これらの溶接部の品質については、まず第2表に示すよ
うに前期通電後の溶接部ナゲツト内の空洞直径Dvとナ
ゲツトDnを調査した。DVは5体平均値sDnは5体
の値の範囲として示した。
うに前期通電後の溶接部ナゲツト内の空洞直径Dvとナ
ゲツトDnを調査した。DVは5体平均値sDnは5体
の値の範囲として示した。
さらに後期通電後の品質として空洞径Dvlとナゲツト
径Dn′を求め、前期通電後の品質が後期通電によって
どのように変化したかを調べた0但し、本発明法におけ
る前・後期通電は一工程で行われるため、前期通電後で
得られたDvとDnがそのま\Dv′とDn′に変化し
たものではない。即ち、前期通電後の溶接部品質は前期
設定条件だけで溶接採取したものを調査したものであり
、後期通電に際しては、前期設定条件を全くそのまま適
用しているので、先に得られた空洞やナゲツト径ははソ
同じ程度であったと仮定した。又、溶接部継手強度とし
て引張せん断強さTSSと十字引張強さCTSも調査し
た。
径Dn′を求め、前期通電後の品質が後期通電によって
どのように変化したかを調べた0但し、本発明法におけ
る前・後期通電は一工程で行われるため、前期通電後で
得られたDvとDnがそのま\Dv′とDn′に変化し
たものではない。即ち、前期通電後の溶接部品質は前期
設定条件だけで溶接採取したものを調査したものであり
、後期通電に際しては、前期設定条件を全くそのまま適
用しているので、先に得られた空洞やナゲツト径ははソ
同じ程度であったと仮定した。又、溶接部継手強度とし
て引張せん断強さTSSと十字引張強さCTSも調査し
た。
これらの結果から、後期通電によって、前期通電終了後
形成されていた空洞は著しく縮小し、ナゲツト径は条件
によってほぼ同じレベルかモシクは増大したレベルにな
る傾向を示す。そのため、継手強度は比較法の場合に比
べ全般に高強度となり、本発明法の効果が顕著にみられ
る。
形成されていた空洞は著しく縮小し、ナゲツト径は条件
によってほぼ同じレベルかモシクは増大したレベルにな
る傾向を示す。そのため、継手強度は比較法の場合に比
べ全般に高強度となり、本発明法の効果が顕著にみられ
る。
//
実施例2
第3表に示す板厚1.2 vg 、 60キロ級高強度
冷延鋼板で−2枚重ねで点溶接した。
冷延鋼板で−2枚重ねで点溶接した。
第 3 表
溶接電極形状は実施例1の場合と同じである。第4表に
適用した溶接条件を示すが、溶接試験片は各々の溶接条
件で5体づつ採取し、継手強度として十字引張強さの変
化ならびにその時の溶接ナゲツト部破断状況を主に調査
した。結果は同表中に示す。
適用した溶接条件を示すが、溶接試験片は各々の溶接条
件で5体づつ採取し、継手強度として十字引張強さの変
化ならびにその時の溶接ナゲツト部破断状況を主に調査
した。結果は同表中に示す。
何れの試験条件も散り発生を伴う条件であるが、比較法
として、2−A、2−Bは本発明法の前期通電に相当す
る条件、2−C,2−Dは本発明法の前自扱網通電法に
相当するが、後期通電終了後、電極保持時間’HTが比
較的長い場合、もしくは2−Jのように電極保持時間は
短いが、後期通電時に散り発生が生じた場合を示す。
として、2−A、2−Bは本発明法の前期通電に相当す
る条件、2−C,2−Dは本発明法の前自扱網通電法に
相当するが、後期通電終了後、電極保持時間’HTが比
較的長い場合、もしくは2−Jのように電極保持時間は
短いが、後期通電時に散り発生が生じた場合を示す。
本発明法の2−E〜2−1は、前期に散り発生する通電
を行い、休止時間を変化し、後期通電では、散りの発生
しない入熱を与え主として、電極保持時間HTを変化し
、その効果を確認したものである。本実施例で用いたよ
うな化学成分の鋼板では通電を前・後期バランスよく考
慮するのみでなく、2−E〜2−Iのように、通電終了
後の電極保持時間を10サイクル以下と短かくすること
で該保持時間の長い2−C,2−Dよりも高い継手強度
が得られる。
を行い、休止時間を変化し、後期通電では、散りの発生
しない入熱を与え主として、電極保持時間HTを変化し
、その効果を確認したものである。本実施例で用いたよ
うな化学成分の鋼板では通電を前・後期バランスよく考
慮するのみでなく、2−E〜2−Iのように、通電終了
後の電極保持時間を10サイクル以下と短かくすること
で該保持時間の長い2−C,2−Dよりも高い継手強度
が得られる。
以上の如く、本発明法は散り発生を伴う溶接条件におい
て溶接継手部の品質向上、即ち溶接部に残存する空洞の
縮小やナゲツト径の増大を狙って継手部強度向上を計る
もので、従来一般に悪いとされている散り発生を積極的
に行わせ且つそれを巧みに利用し、これによって高強度
薄鋼板や表面被覆鋼板の抵抗点溶接に際し被溶接接合面
の形状不賃や重ね面の隙間等の悪影響を排除し安定な溶
接部品質が得られるものである。
て溶接継手部の品質向上、即ち溶接部に残存する空洞の
縮小やナゲツト径の増大を狙って継手部強度向上を計る
もので、従来一般に悪いとされている散り発生を積極的
に行わせ且つそれを巧みに利用し、これによって高強度
薄鋼板や表面被覆鋼板の抵抗点溶接に際し被溶接接合面
の形状不賃や重ね面の隙間等の悪影響を排除し安定な溶
接部品質が得られるものである。
第1図は一般に行われる薄鋼板溶接部評価結果の例を示
す図、第2図は一般に行われる散り発生条件域で得られ
た溶接部断面形状を示す概念図、第3図は本発明溶接法
におけるシーケンスを示す模式図、第4図は本発明溶接
法における前期通電終了後の溶接部断面形状を示す概念
図、第5図は本発明溶接法、前・後期通電終了後の溶接
部断面形状を示す概念図である。 1.1r・・棒状電極、2,3.4・・被溶接材、P・
・加圧力、11・・前期溶接電流、T1・・前期通電時
間、G・・冷却時間、T2・・後期電流、T2・・後期
通電時間、HT・・電極保持時間、EXI・・1回目散
り発生時電流変化、Ex□・・2回目散り発生時電流変
化、a 、 a’・・電極−被溶接材表面の空間、b、
b’・・電極肩付部、ClO2・・コロナボンド部、■
・・前期通電終了後の空洞 vf・・後期通電終了後の
゛空洞、 dt・・電極先端径、θ・・電極先端角度、
Dn ・・前期通電終了後のナゲツト径s Dn’・
・後期通電終了後のナゲツト径、′N・・ナゲツト、t
・・素材板厚、tf・・溶接部厚み。 特許出願人 代理人 弁理士 矢葺知之 (ほか1名) Jll!1 468101214 +6旧 ;′E、埠を炎(AA) 112図 I41
す図、第2図は一般に行われる散り発生条件域で得られ
た溶接部断面形状を示す概念図、第3図は本発明溶接法
におけるシーケンスを示す模式図、第4図は本発明溶接
法における前期通電終了後の溶接部断面形状を示す概念
図、第5図は本発明溶接法、前・後期通電終了後の溶接
部断面形状を示す概念図である。 1.1r・・棒状電極、2,3.4・・被溶接材、P・
・加圧力、11・・前期溶接電流、T1・・前期通電時
間、G・・冷却時間、T2・・後期電流、T2・・後期
通電時間、HT・・電極保持時間、EXI・・1回目散
り発生時電流変化、Ex□・・2回目散り発生時電流変
化、a 、 a’・・電極−被溶接材表面の空間、b、
b’・・電極肩付部、ClO2・・コロナボンド部、■
・・前期通電終了後の空洞 vf・・後期通電終了後の
゛空洞、 dt・・電極先端径、θ・・電極先端角度、
Dn ・・前期通電終了後のナゲツト径s Dn’・
・後期通電終了後のナゲツト径、′N・・ナゲツト、t
・・素材板厚、tf・・溶接部厚み。 特許出願人 代理人 弁理士 矢葺知之 (ほか1名) Jll!1 468101214 +6旧 ;′E、埠を炎(AA) 112図 I41
Claims (2)
- (1) 棒状電極間に2枚以上の薄鋼板を任意の圧力
で挾持し前期通電時間内で1回以上の散りを発生する電
流を印加通電した後、任意の冷却時間を与え、引続き後
期通電として散りを発生しない電流を用いることを特徴
とする薄鋼板重ね抵抗点溶接方法。 - (2) 棒状電極間に2枚以上の薄鋼板を任意の圧力
で挾持し前期通電時間内で1回以上の散りを発生する電
流を印加通電した後、任意の冷却時間を与え、引続き後
期通電として散りを発生しない電流を用いた後電極保持
時間を10サイクル以内で該電極を開放することを特徴
とする薄鋼板重ね抵抗点溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12136781A JPS5823579A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | 薄鋼板重ね抵抗点溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12136781A JPS5823579A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | 薄鋼板重ね抵抗点溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5823579A true JPS5823579A (ja) | 1983-02-12 |
Family
ID=14809486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12136781A Pending JPS5823579A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | 薄鋼板重ね抵抗点溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823579A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62107876A (ja) * | 1985-11-07 | 1987-05-19 | Miyachi Denshi Kk | 部材の接合方法および装置 |
JP2006055898A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Jfe Steel Kk | 抵抗スポット溶接方法 |
JP2006095572A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Daihen Corp | 抵抗溶接制御方法 |
JP2012152786A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Nippon Steel Corp | 鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法および異種金属接合継手 |
JP2012187639A (ja) | 2008-10-16 | 2012-10-04 | Jfe Steel Corp | 高強度鋼板の抵抗スポット溶接方法 |
-
1981
- 1981-08-04 JP JP12136781A patent/JPS5823579A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62107876A (ja) * | 1985-11-07 | 1987-05-19 | Miyachi Denshi Kk | 部材の接合方法および装置 |
JPH0254194B2 (ja) * | 1985-11-07 | 1990-11-20 | Miyachi Electronic Co | |
JP2006055898A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Jfe Steel Kk | 抵抗スポット溶接方法 |
JP4543823B2 (ja) * | 2004-08-23 | 2010-09-15 | Jfeスチール株式会社 | 抵抗スポット溶接方法 |
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JP2012187639A (ja) | 2008-10-16 | 2012-10-04 | Jfe Steel Corp | 高強度鋼板の抵抗スポット溶接方法 |
JP2012152786A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Nippon Steel Corp | 鋼板とアルミニウム合金板との異種金属接合方法および異種金属接合継手 |
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