JPS5823439Y2 - 回転円板式汚水処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回転円板式の汚水処理装置に関するものであ
る。

多数の円板を一定間隔で回転軸に取付け、その一部を汚
水中に浸漬した状態で低速回転させ、円板の表面に成育
する微生物により汚水を処理する回転円板式汚水処理装
置は、従来から知られている。

このような装置を工場で完全に組立て、これを現地に搬
送して設置することは、輸送上甚だ不経済であるので、
従来から現地組立の方法が採られている。

しかし、現地組立によるときは、熟練した技術者と相当
の設備を必要とするが、現地においてこれらを満足に得
ることは困難なことが多い。

そこで、現地における工期を短縮するためにも、この種
の装置は、現地で簡単に組立てられることが望しく、更
に輸送上も経済的であることが要求される。

しかるに、従来の装置においては、各円板を複数の扇形
板に分割して現地に輸送し、これを現地において何枚も
の円板に組立てながら回転軸に取付けるようになってい
た。

そのため、輸送の点では有利であるが、現地での組立工
数が著しく多く且つ複雑であるという問題があった。

この考案は上記のような従来の装置の問題点を考慮し、
輸送上経済的であり、且つ現地組立の簡単な回転円板式
汚水処理装置を提供することを目的とする。

以下この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、この考案の処理板１は、円板を等
分割した扇形である。

多数の扇形処理板１間にスペーサ２を介在して長いボル
ト３を通し、端部処理板１の外側には、逆三角形の枠板
でなる保持部材４にボルト３の両端を固定し、処理板カ
セットＡを構威しである。

一方、第２図及び第３図に示すように、水平回転軸５の
中央部に設けた大径部５ａの両端面には、支柱６が放射
状に突設されている。

この支柱６は、第４図に示すように、両側面にガイド溝
７を上下方向に設けてあり、ボルト８で回転軸５に固定
されている。

各支柱６の固定部分の間には、取付板９が設けられてお
り、各取付板９はそれぞれの両側の支柱６に一体化され
ている。

前記の処理板力セツ）Ａを回転軸５に取付けるには、そ
の両端に設けた保持部材４を支柱６のガイド溝７に差込
み、その下端を上記の取付板９にボルト１０によって取
付ける。

このようにして複数の処理板力セツ）Ａを回転軸５の回
りに取付けることによって、各カセットＡの集合による
処理円板が形成される。

なお、図中１２は軸受け、１３は駆動源、１４は処理水
槽を示している。

以上のように、この考案の汚水処理装置によると、一定
間隔を保持して配列した多数の扇形処理板を、その端部
となる処理板の外側に配置した保持部材に固定して処理
板カセットを形成し、水平状回転軸の回りに放射状に突
設した支柱に、上記処理板カセットを着脱自在に取付け
、複数の処理板カセットの集合により回転円板を形成し
たので、処理板カセットを工場で組立てておけば、現地
においては、これを支柱に取付けるだけでよい。

したがって、現地における組立は著しく簡単になり、且
つ短時間に行うことができる。

また、各処理板カセットは円板を分割した扇形の処理板
によって構成されるので、その容積は円板を組立てて構
成したものに比べて小さくなる。

したがって、輸送上も経済的である。

さらに、上記放射状の支柱の両側に長さ方向のガイド溝
を形成し、この溝に保持部材の側部を嵌め込み、保持部
材を回転軸にボルト締めして処理板カセットを着脱自在
に取付けるようにしたので、非常に取付け・取外し作業
が容易でかつ取付けが確実である。

【図面の簡単な説明】

第１図は処理板カセットの斜視図、第２図は装置の使用
状態における側面図、第３図はその正面図、第４図は第
２図のＩ−Ｉ線における拡大断面図である。 Ａ・・・・・・処理板カセット、１・・・・・・扇形処
理板、２・・・・・・スペーサ、３・・・・・・ボルト
、４・・・・・・保持部材、５・・・・・・回転軸、６
・・・・・・支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一定間隔を保持して配列した多数の扇形処理板を、その
   端部となる処理板の外側に配置した保持部材に固定して
   処理板カセットを形成し、水平状回転軸両端の回りに支
   柱を放射状に突設し、この支柱の両側に長さ方向のガイ
   ド溝を形成し、この溝に保持部材の側部を嵌め込み、保
   持部材を回転軸にボルト締めして上記処理板カセットを
   着脱自在に取付け、複数の処理板カセットの集合により
   回転円板を形成したことを特徴とする回転円板式％式％