JPS5823353Y2 - 脱水洗濯機の糸屑除去装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯兼脱水槽の上部にリントフィルターを取付
け、このリントフィルターに、回転翼の裏側のポンプ室
へ吸込゛んだ前記脱水槽内の水を通して水中の糸屑を確
実に除去できるようにすると共に、リントフィルターの
取付は取外しが簡単に行なえ、しかも通常の運転中にリ
ントフィルターに洗濯物が当ってもリントフィルターが
外れることのないようにするものである。

以下図面に基き説明する。

１は外槽で、内部に多数の脱水孔２を有する洗濯兼脱水
槽３を内装している。

この脱水槽３の底部中央に設けられた開口４内に、回転
翼軸５に取付けられた回転翼６が配設され、この回転翼
６の裏面には複数の裏羽根７が形成されている。

脱水槽３の外底面には補強用の同心状リブ８と放射状リ
ブ９が一体に垂下せしめられ、同心状リブのうち内側か
ら二番目のリブには、ボス１０が一体に形成され、又最
も内側のり１８′は完全に環状にはなっておらず、第２
図の如くその一部分１１が開放している。

１２は脱水槽駆動軸１３に固定された脱水槽基板で、こ
の基板１２上に前記最も内側のリブ８′とボス１０とが
当接し、ボス１０にネジ１４を締付けて基板１２と脱水
槽３とを結合している。

そして基板１２とリブ８′とでポンプ室１５を形成して
いる。

基板１２には複数の透孔１６が設けられ、回転翼６の回
転時、裏羽根７のポンプ作用で外槽１と脱水槽３間の水
（結局脱水槽３内の水となる）が、この透孔１６を通っ
てポンプ室１５へ吸込まれる。

１７は軸受ケース、１８はモーターで、これらは機枠（
図示せず）に吊下された外槽１の底部に取付けられてい
る。

脱水槽側壁には下端が開口した縦溝１９が形成され、こ
の下端開口は、脱水槽外底面に形成された前記ポンプ室
１５の吐出水路となる通水路２０と連通している。

この通水路２０は前言リブ８′の開放部１１より連設さ
れ、脱水槽３に一体成形された水平部２１と、脱水槽外
底面の外周部に装着された水路カバー２２により形成さ
れたコーナ一部２３とよりなる。

水路カバー２２はその上端フランジ部２４が脱水槽３ヘ
ネジ２５止めされている。

脱水槽３の上端には、バランサーとして働く液体２６を
封入したバランスリング２７が取付けられている。

而してバランスリング２７の内側壁には下側が完全に開
放した凹所２８が形成されている。

この凹所２８の奥側の上部には、凹所の相対する側壁間
を橋絡する如き連絡部２９が設けられ、この連絡部によ
り保持環３０が形成されている。

３１は前記脱水槽側壁の縦溝１９に嵌合された吐出管で
、例えばブロー底形により造られ、その下端は縦溝１９
の下端開口つまり前記通水路２０の上端に嵌め込まれ、
一方上端は前記保持環３０内に挿入されている。

そしてバランスリング上面にネジ３２により取付けらた
カバー３３の垂下片３４にて吐出管３１の上端を押え付
け、吐出管下端が通水路２０より外れないようにしてい
る。

前記カバー３３は、吐出管３１の上端より上方へ向けて
吐出される水を下方へその向きを変向する通水路３５の
構成要素となっている。

そこでポンプ室１５へ吸込まれた水は、第１図矢印の如
く前記通水路２０、吐出管３１さらに通水路３５を通っ
て脱水槽３へ放出される。

つまり通水路２０吐出管３１及び通水路３５でポンプ室
１５の吐出水路３６が形成され、その先端３７が吐出口
となる。

而してバランスリング２７の内側壁より一体に、フィル
ター保護枠３８が脱水槽の中心へ向って膨出する如く設
けられており、この保護枠３８の下端にはフィルター受
部３９が形成しである。

そして保護枠３８と前記凹所２８の吐出口３７の下方と
でフィルター収納ボックス４０を形成している。

４１はリントフィルターで、袋状のネット４２と、この
ネットを取付けたネット枠４３とよりなり、かかるネッ
ト枠４３を第３図点線で示す如く手前上方から収納ボッ
クス４０内に挿入し、フィルター受部３９上に載置する
ことにより収納ボックス内に設置する。

ここでネット枠４３はその奥側は何も受は止められてい
ないが、手前側のフィルター受部３９によって受は止め
られているので落ちることはない。

上記せる構造としたものにおいて、洗濯やすすぎ時回転
翼６が回転すると、裏羽根７のポンプ作用により、第１
図矢印の如く外槽１と脱水槽３間の水（結局脱水槽３内
の水となる）がポンプ室１５へ吸込まれる。

この吸込まれた水は大部分前記吐出水路３６を通って吐
出口３７より、リントフィルター４１のネット４２を通
り脱水槽内へ放出される。

この際、水中に浮遊している糸屑はこのネット４２内に
捕獲されてゆく。

そして一旦捕獲された糸屑は、洗濯水流によって逃げる
ことなく確実にネット内に貯えられてゆく。

そして洗濯やすすぎ時、回転している洗濯物がネットに
当たってからみネットを下方へ引っ張っても、ネット枠
４３はフィルター保護枠３８にて受は止められているの
で、収納ボックス４０から外れることはない。

又ネット枠はフィルター保護枠にて覆われているので、
洗濯物の出し入れに際し誤って洗濯物がネット枠に引掛
かってネット枠を外すようなことはないっ又ネット枠４
３はバランスリングの内側壁に一体成形したフィルター
保護枠３８上に載置しであるのみだから、取外しや取付
けに際して外槽１の口縁に取付けた環状カバー４５に邪
魔されることなく簡単に行なうことができる。

又、吐出水路３６の先端は、バランスリングの外側には
位置せずバランスリングの内側壁に形成した凹所２８内
に配設されているので、バランスリング２７と外槽１間
の間隙即ち脱水槽３と外槽１間の間隙を小さくでき外槽
をコンパクトにできる。

更にリントフィルターの実際に糸屑を捕獲する袋状ネッ
ト４２は、フィルター保護枠３８より下方に垂れ下がっ
ていて、吐出口３７より吐出される液がスムーズにこの
ネット４２の全面を通過できるようになっているので゛
、ネ・ントは目詰まりしくこくく、又ネット４２の様子
を容易に外部より観察できるものである。

以上の如く本考案によれば、水中の糸屑を確実に除去で
き、又目詰まりしに＜＜、万一目詰まりした場合は容易
に分って簡単に取外して清掃することができ、且つ通常
の使用時に洗濯物が当ったりしても外れることがなく、
更に外槽をコンノ５々クトにできる等種々の優れた効果
を奏する糸屑除去装置を得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を示し、第１図は脱水洗濯機の縦断面図、
第２図は第１図ＩＩ −ＩＩ線に基く断面図、第３図は
要部拡大縦断面図、第４図は第３図ＩＶ−ＩＶ線に基く
断面図でリントフィルターを取外した状態を示すもので
ある。 ３・・・・・・洗濯兼脱水槽、１・・・・・・外槽、６
・・・・・・回転翼、２７・・・・・・バランスリング
、２８・・・・・・凹所、１５・・・・・・ポンプ室、
３６・・・・・・吐出水路、３８・・・・・・フィルタ
ー保護枠、４１・・・・・・リントフィルター、４２・
・・・・・ネット、４３・・・・・・ネット枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 洗濯兼脱水槽の低部に回転翼を、上端口縁にバラン
   スリングを設けたものにおいて、前記バランスリングの
   内側壁に凹所を形成し、この凹所内に、前記回転翼の裏
   側に設けた前記脱水槽内の水を吸込むポンプ室の吐出水
   路先端を配設し、前記バランスリングの内側壁に一体成
   形したフィルター保護枠上に、前記吐出水路先端からの
   水を受ける袋状のネットの上端口縁を取付けたネット枠
   を載置してなる脱水洗濯機の糸屑除去装置。 ■ 前記フィルター保護枠を前記バランスリングの内側
   壁より脱水槽中心へ向けて膨出せしめてなる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の脱水洗濯機の糸屑除去装置。