JPS5823316Y2 - コ−ヒ−ミル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコーヒー豆を粉砕するコーヒーミルに関するも
のである。

近時、一般家庭において、コーヒー豆を粉砕する比較的
小形のコーヒーミルが用いられておる。

これは上方を開口して筒状をなした本体内に電動機を収
納し、この電動機の上部にコーヒー豆の収納容器を設け
、この収納容器内に電動機の回転軸・を貫通させてカッ
タを装着し、コーヒー豆を所要量だけ収納容器に入れて
本体の上部にカバーをかぶせて電動機を起動させること
により回転するカッタによってコーヒー豆を粉砕するよ
うになっている。

このようなコーヒーミルは使用者が容易に操作し得るよ
うな重量、大きさ及び形状が選択され、一般に小形コン
パクト化したものとなっている。

このため、本体内に収納される電動機、スイッチ等の各
部品は必然的に挾まいスペースに取付けなければならず
各部品をネジ等で−々取付けることは組立の手間を増加
し、機器のコストを高いものにするという問題を有して
いる。

本考案は上述した点にかんがみてなされたもので、その
目的とするところは、構成を簡略化して容易に組付ける
ことができるようにしたものを提供することにある。

以下、本考案の実施例を図によって説明する。

１は上部を開口し下部を閉塞した樹脂材よりなる筒状の
本体である。

これは円筒状のケース２と、このケース２の下部を閉塞
して取付けられる皿状のボトムカバー３とからなり、こ
のボトムカバー３とケース２との合せ部は互いに凹凸状
なして嵌め合うように形成されておる。

そして、上記ケース２は、上部に中央部の直径より小径
の嵌合部２ａを設け、この嵌合部２ａに一対の突起２ｂ
が対向する位置にリブ状に縦設され、上部開口端縁には
ツメ２Ｃが内方へ突出して周設されており、該ケース２
の中央部側壁には操作孔２ｄが穿設されておる。

又、ボトムカバー３には底部にコ字状の振止片３ａを底
部中央に設けた凹部３ｄをはさんで対向させて設け、底
部周辺の一部には矩形板状の支持片３Ｃとこれをはさん
で一対の矩形板状で上部に切込溝３ｅを設けた挟持片３
ｄとが立設されておる。

この支持片３Ｃと挟持片３ｄとは該ボトムカバー３をケ
ース２の下部に取付けたとき、ケース２の操作孔２ｄの
下方に位置するように配置されておる。

又、ボトムカバー３には外方が開口して上下方向にネジ
挿通孔を設けた装着部３ｆを備え、この装着部３ｆのネ
ジ挿通孔と対向してネジ孔を有した取付部２ｅをケース
２の下部内側に設けてネジ４により、ケース２とボトム
カバー３とを装着するようになっている。

５は上記本体１内に収納された電動機で、回転子を支承
するブラケット５、ａ、５ｂを上下に配置し回転軸５Ｃ
を上部ブラケット５ａから上方へ突出させ、下部ブラケ
ット５ｂは上記振止片３ａに嵌め込んだゴム等からなる
防振部材６に受止めさせるようになっている。

そして、上記防振部材６は長方体状をなして振止片３ａ
に着脱可能に嵌め込むように形成され、かつ、その上面
部には下部ブラケツ）５ｂのリブ等の凸凹部を嵌め込ん
で位置決めして受止めるように設けられておる。

７は弾性を有する薄板材により上方を開口して椀状にプ
レス成形されたコーヒー豆収納容器で、上方開口部の直
径はケース２の嵌合部２ａの内周に接する程度に形成さ
れ、底部中央に電動機５の回転軸５Ｃが貫通する挿通孔
７ａが回転軸５Ｃの軸径より大径で穿設されておる。

８は樹脂材により断面皿状に形成したカラーで、底部中
央に回転軸５Ｃを貫通させる挿通孔８ａが穿設され、こ
の挿通孔８ａと同心円状の凸部８ｂが外方へ突出形成さ
れて上記コーヒー豆収納容器７の挿通孔７ａに着脱可能
に嵌め込むようになっている。

９は回転軸５Ｃを挿通させたフェルト等により環状に形
成された緩衝部材で、上面は上記カラー８の皿状凹部に
当接し、下面を樹脂板材のスラストワッシャ１０を介し
て上部ブラケツ）５ａの軸受部に当接するようになって
いる。

１１は上記コーヒー豆収納容器７内で回転軸５Ｃの軸端
部に装着されるカッタである。

これは帯板状のブレード１１ ａを樹脂材により一体に
成形した基部１１ ｂにネジ孔１１ Ｃを設け、このネ
ジ孔１１ Ｃを回転軸５Ｃの軸端部に設けたネジ５ｄに
螺合させて取付けるようになっている。

１２は上記電動機５の電源回路に挿入した起動用のスイ
ッチである。

これは弾性を有する樹脂材により、縦長の帯板状に形成
したスイッチベース板１２ ａに、その中央部から上部
にかけて逆Ｕ字状に切込んでこの逆Ｕ字状の上端が自由
端となった可動片１２ｂを設け、この可動片１２ｂの一
面に弾性を有した導電材からなる可動接触子１２ Ｃを
取付け、この可動接触子１２ Ｃと間隔をへだてて弾性
を有した固定接触子１２ｄを対向させてスイッチベース
板１２ ａに取付けて形成されておる。

そして、上記スイッチ１２は、スイッチベース板１２ａ
の可動片１２ｂの自由端部をケース２の操作孔２ｄにの
ぞませ、スイッチベース板１２ａの下端縁をボトムカバ
ー３の挟持片３ｄの切込溝３ｅに嵌め込むと共に、下端
縁中央に切込み１２ ｅを支持片３Ｃに嵌め込んで該ス
イッチ１２の下部を取付け、スイッチ１２の上部はスイ
ッチベース板１２ ａの上端部をケース２の内壁とコー
ヒー豆収納容器７の外周壁との間に介挿させて該スイッ
チベース板１２ａに設けた三角形状の係止片１２ ｆに
より係止させて取付けて、上記可動片１２ｂの自由端を
固定接触子１２ｄに向って押圧することにより可動接触
子１２ Ｃを固定接触子１２ｄに当接させて電動機５の
電源回路を閉路し、可動片１２ｂの押圧の解除により自
体の弾性力によって復帰して可動接触子１２Ｃは固定接
触子１２ｄから離間して電動機５の電源回路を開路する
ようになっている。

１３は上記本体１の上方開口部を覆って着脱可能に装着
されるカバーである。

これは樹脂材により下方を開口した帽子状に形成され、
下方開口部の内側壁にはケース２の嵌合部２ａに着脱可
能に嵌合する嵌合部１３ａを設け、この嵌合部１３ ａ
にケース２の嵌合部２ａの突起２ｂと若干の締つばめを
有して嵌合するリブ状の凹溝１３ｂが縦設されておる。

又、このカバー１３の外側壁には係止溝１３Ｃを凹設す
ると共に、この係止溝１３ Ｃの下方にアリ溝１３ｄが
上下方向に設けられておる。

そして上記係止溝１３Ｃとアリ溝１３ｄはカバー１３が
ケース２の嵌合部２ａに突起２ｂにより位置決めされて
取付けたとき、ケース２の操作孔２ｄと同一軸線上に配
置されるようになっている。

１４は上記カバー１３の外側壁に上部が装着されて下部
を自由端としてケース２の操作孔２ｄと対向させた縦長
の帯板状のスイッチレバーである。

これは弾性を有した樹脂材により形成され、上部はカギ
形をなして、上記カバー１３の係止溝１３ Ｃに嵌め込
む係合突起１４ ａと、アリ溝１３ｄと嵌合するアリ１
４ｂとを設けてカバー１３の係止溝１３Ｃとアリ溝１３
ｄに上方から引下すようにして係合突起１４ａとアリ１
４ｂをそれぞれ嵌め込んで該スイッチレバー１４の上部
をカバー１３に装着するようになっている。

又、このスイッチレバー１４には、中央部にカバー１３
の外側壁端縁と当接する支片１４ Ｃを突設して該スイ
ッチレバー１４の上方への抜脱を阻止し、下部には上記
操作孔２ｄに挿入可能な突子１４ｄを突出させて操作孔
２ｄと対向させ、該スイッチレバー１４の下部を挿作孔
２ｄに向って押圧することにより、突子１４ｄを操作孔
２ｄに挿入させて可動片１２ｂを押圧し、これによりス
イッチ１２を閉路せしめ、スイッチレバー１４の押圧を
解除すれば自体の弾性力により復帰するようになってい
る。

次に、電動機５、コーヒー豆収納容器７及びスイッチ１
２を本体１内に取付ける場合について説明する。

ボトムカバー３の振止片３ａに防振部材６を嵌め込み、
この防振部材６に電動機５をその回転軸５Ｃを上方へ突
出させて下部ブラケツ）５ｂの両肩部を受止させる。

この際防振部材６の上面は、下部ブラケット１５ｂの肩
部の形状に対応させて形成されているので、下部ブラケ
ツ）５ｂの肩部を嵌め込んで受止めることになる。

そして上方に突出させた電動機５の回転軸５Ｃにスラス
トワッシャ１０、緩衝部材９、カラー８の順に嵌挿し、
次にコーヒー豆収納容器７を開口部を上方にして挿通孔
７ａを回転軸５Ｃに嵌挿しカラー８の皿状底部の凸部に
挿通孔７ａをはめる。

次に、ボトムカバー３に設けた挟持片３ｄの切込溝３ｅ
にスイッチ１２のスイッチベース板１２ Ｈの下端縁を
嵌め込むと共に、下端縁の切込み１２ ｅを支持片３Ｃ
にはめ込んでスイッチ１２の下部を取付ける。

この状態でケース２を上方よりはめてケース２の上方開
口端縁に設けたツメ２Ｃにコーヒー豆収納容器７の上方
開口端縁をあてがってケース２の下端をボトムカバー３
に嵌込んで係合させ、ネジ４によりケース２とボトムカ
バー３とを締着する。

この際、コーヒー豆収納容器７はケース２のツメ２Ｃに
より下方へ押圧され、これにより電動機５をカラー８を
介して弾性力によって押圧付勢して支持する。

このツメ２Ｃによる押圧によってコーヒー豆収納容器７
は開口部の側壁が径方向に拡がろうとするが（いわゆる
、横へ逃げるようとするが）ケース２の内壁で受止めら
れるため、上記ツメ２Ｃを介してうける押圧力によりカ
ラー８を介して電動機５を効果的に押圧付勢して支持す
ることになる。

又、スイッチ１２はコーヒー豆収納容器７の底部近傍の
外壁とケース２の内壁との間にスイッチベース板１２
Ｈの上端部が介挿されて係止され、スイッチベース板１
２ ａの可動片１２ ｂの自由端をケース２の操作孔２
ｄにのぞませて取付けられることになる。

そして、コーヒー豆を粉砕する場合には回転軸５Ｃのネ
ジ５ｄにカッタ１１の基部１１ ｂのネジ孔を螺合させ
て取付は図示しないコードを電源に接続し、コーヒー豆
収納容器７内に所要量のコーヒー豆を入れてカバー１３
をその凹溝１３ｂに本体１の突起２ｂを嵌合させてかぶ
せる。

これによりカバー１３は本体１の開口部に若干の締め代
を有して着脱可能に嵌合被着され、スイッチレバー１４
の突子１４ｄが位置決めされて操作孔２ｄと対向配置さ
れ、スイッチレバー１４の下部を操作孔２ｄに向って押
圧することによって上記突子１４ ｂが操作（Ｌ２ｄに
挿入し可動片１２ ｂの自由端を突子１４ｄによって押
圧する。

これによって可動接触子１２ Ｃが固定接触子１２ｄに
当接し電源回路を閉路して電動機５を起動させる。

この際上記スイッチ１２は縦長のスイッチベース１２
ａの上、下部が取付けられて支持されているので、スイ
ッチレバー１４の押圧によって可動片１２ｂのみをたわ
まして可動接触子１２ Ｃは確実に固定接触子１２ｄに
当接される。

そして、上記電動機５の起動にまりカッタ１１が回転軸
５Ｃを介して高速回転し、カッタ１１のブレード１１
ａによりコーヒー豆を短時間で粉砕する。

この際、コーヒー豆収納容器７は電動機５を弾性支持す
ると共に、回転軸５Ｃを挿通させたカラー８を回転軸５
Ｃと同心位置に挿通孔７ａを介して弾性保持しているの
で、回転軸５Ｃが６振状を生じてもカッタ１１のブレー
ド１１ ａがコーヒー豆収納容器７の内壁に衝接するよ
うなことはない。

上記コーヒー豆の粉砕が終了したら、スイッチレバー１
４の押圧を解除することにより可動接触子１２ Ｃは復
帰して電源回路を開路し、電動機５は停止する。

本考案によれば、各部品をはめ込んでケースをボトムカ
バーに取付けるとき各部品が一括して取付けられるよう
になっているから、各部品を本体内にネジ等によって個
別に取付ける必要は全くなく、組立の手間を大巾に軽減
してコストの低減を図ることができる。

しかも、各部品のはめ込み構成は単純化されておるので
熟練を要することなく容易に組立けることができる。

又、スイッチは、電動機と独立して組付けるようにしで
あるので、電動機と一体化して取付けられるフレームや
取付板等にネジ止して取付ける必要もなくなり、本体と
電動機の空間を有効に利用した組込みが可能となって収
納配置の自由度を拡大することができ、しかもスイッチ
は縦長帯板状に形成されているので、本体内壁に沿って
スペースをとることなく配設することができ、本体の直
径方向の寸法の縮少を図ることができる。

このことはこの種コーヒーミルを使用者が片手で容易に
操作しつる重量・大きさく特に直径寸法）に設定するこ
とができることとなって、いわゆるハンドタイプのコー
ヒーミルとして使用者に至便なものとすることができる
大きな利点となる。

更に、カバーを本体から取外せばスイッチレバーも一体
に外され、操作孔からの突出部分もなくなるので、スイ
ッチの誤閉路を防止して安全性を一段と向上せしめるこ
とができ、従来のように、安全性を高めるために起動用
と保護用のスイッチを電動機に直列に接続することも不
要となって、スイッチの構成の簡略化を図って安全装置
を具備したものとすることができ、しかも、スイッチレ
バーはカバーを本体の開口部に嵌合被着する操作だけで
、カバーの凹溝と本体の突起により位置決めされて下部
に設けた突子を本体の操作孔に挿入可能に対向せしめる
ことができるから、スイッチの閉路操作を確実に行うこ
とができ、スイッチレバーの突子を操作孔に一々位置合
せしてカバーを本体に嵌合被着せしめる必要は全くなく
、操作の容易性を一段と向上せしめることができる。

又、電動機はコーヒー豆収納容器の弾性力により防振部
材、緩衝部材を介して弾性支持せしめるようにしである
から振動を緩和して騒音の発生を防止することができ、
各部品に対する格別な装着手段も不要となって、機器の
小形コンパクト化を図ることができ、多量生産に好適な
構成とすることができる等実用主著しい効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用したコーヒーミルの外形図、第２
図は本考案の実施例を縦断して示す側面図、第３図は第
２図のＸ−Ｘ線断面図、第４図は第２図のＹ−Ｙ線断面
図、第５図は第２図の要部を分解して示す斜視図である
。 １：本体、２：ケース、２Ｃ：ツメ、３：ボトムカバー
、５：電動機、５Ｃ：回転軸、６：防振部材、９：緩衝
部材、１２：スイッチ、１２ａ：スイッチベース板、１
３：カバー、１４：スイッチレバ−

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部を開口しこの開口端にツメを内方へ突設し開口端外
   側壁に突起を縦設し側壁中央部に操作孔を穿設した筒状
   の本体に、上記ツメに上部間口端縁を係止させた弾性材
   からなる椀状のコーヒー豆収納容器と、この容器の底部
   中央に回転軸を挿通させた電動機と、この電動機の回転
   軸と連結してコーヒー豆収納容器内で回転するカッタと
   、弾性樹脂材からなる縦長帯板状のスイッチベース板に
   逆Ｕ字状に切込んだ上端を自由端とした可動片を一体に
   形成しこの可動片の一面に可動、固定画接触子を間隔を
   へだてて対向配設した電動機駆動用のスイッチとを備え
   、上記電動機の上部とコーヒー豆収納容器との間に緩衝
   部材を、電動機の下部と本体の底部との間に防振部材を
   それぞれ介挿して電動機をコーヒー豆収納容器の弾性力
   によって支持せしめると共に、上記スイッチを、本体内
   側壁とコーヒー豆収納容器の外周壁との間隙と、本体底
   部に立設した挟持片の切込溝とに可動片を本体の操作孔
   にのぞませてスイッチベース板の上端と下端をそれぞれ
   挿着せしめて取付け、上記本体の開口部には、下方を開
   口しこの開口端内周壁に本体の突起と締め代を有して着
   脱可能に嵌合する凹溝を縦設し外側壁に係止溝とこれの
   下方にアリ溝とを上記凹溝が突起に嵌合したとき本体の
   操作孔と同一軸線上となるように設けた帽子状のカバー
   を、着脱可能に嵌合被着せしめ、このカバーの係止溝と
   アリ溝には、下部に操作孔に挿入可能な突子を設け、中
   央部にカバー外側壁端縁と当接する支片を突設した弾性
   樹脂材からなる縦長帯板状のスイッチレバーの上部に設
   けた係合突起とアリとをそれぞれ嵌め込んで、スイッチ
   レバーをカバー外側に一体に装着せしめて威るコーヒー
   ミル。