JPS5822796Y2

JPS5822796Y2 - 嚢体組み合わせ玩具

Info

Publication number: JPS5822796Y2
Application number: JP1981002638U
Authority: JP
Inventors: 鈴木春海
Original assignee: 株式会社ビニスワン
Priority date: 1981-01-12
Filing date: 1981-01-12
Publication date: 1983-05-16
Also published as: JPS57116298U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は組み合わせ玩具に係り、組み合わせるべき各
構成部片を、ビニール等の合成樹脂製シート材にて空気
嚢として形成することにより、特に幼児期の成長の変化
に適合する遊びが安全で、しかも変化に富んだ組み合わ
せを楽しむことができる玩具の提供を目的とする。

従来から、構成部片を相互に嵌合することにより、動物
、建造物等を模して種々の物体を組立てることができる
玩具、例えばブロック玩具等の提供はなされてきたとこ
ろである。

しかしながら、これらの従来品はいずれをみても、木材
、プラスチック等の硬質の部材を使用しており、幼児用
のものとしては危険性があったため、安全な組み合わせ
玩具の提供が望ましい。

この考案は、このような要望に応えるべく案出されたも
ので、その要旨とするところは、合成樹脂シート材にて
、相互に選択的に嵌合させるべくしてあらかじめ各別に
形成しである固定嚢体と接続嚢体とを嵌着自在に組み合
わせ、幼児期の成長の変化に適合する遊びが可能な種々
の形態の玩具体とすることができるようにしたことにあ
る。

以下この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

固定嚢体Ａと接続嚢体Ｂとは、共に弾性を有する塩化ビ
ニール等の合成樹脂シート材を素材とする。

固定嚢体Ａは、略柱形状を成した嚢体の軸心に沿った中
央に空洞部３を設けたもので、第１図のように内周壁２
にて空洞部３が形成される略円柱形状のものや、第５図
に示す如く底面部に凹設された嵌合用凹部４を有する樽
状のもの、第７図りのように内周壁２にて空洞部３を形
成しである平面が方形あるいは三角形状のものがあり、
この他図示していないが、これらの形状を元とした動物
体等を模すと、一層楽しい玩具になるものである。

接続嚢体Ｂは前記固定嚢体Ａの空洞部３に嵌合する外径
を有した棒体状の嚢体から成り、その長さは、適宜に設
定すればよいものである。

固定嚢体Ａのうち、ドーナツ状、方形状、三角形状のも
のは、いずれも内周壁２を介して空洞部３が形成されて
いる。

この空洞部３の口径は、後述する棒状の接続嚢体Ｂを圧
入することにより挿通することができるものとしである
が、これに限定されるものではない。

また、これら固定嚢体Ａと接続嚢体Ｂとの適位置には適
数個のバルブ５が付設される。

樽状の固定嚢体Ａには、頂壁面６の中央部と底壁面７の
中央部とを連結するようにして、自身の側壁８に適数の
通孔９を有し、前記空洞部３と略一致する口径の円筒体
１０を前記壁面６，７夫々の内側に固着する。

円筒体１０下端周縁部が固着されている底壁面７中央部
は切欠いであるので、円筒体１０は底面にて固定嚢体Ａ
外部に連通している。

このようにして形成されている円筒体１０は、通孔９を
有する上部隔室１１と通孔９を有しない嵌合用凹部４と
に、円筒体１０内周側に隔壁１２を固着して区画形成す
る。

この固定嚢体Ａの頂壁面６中央部には、バルブ５を付設
し、このバルブ５を介して外部と円筒体１０内とを連通
させる。

棒状の接続嚢体Ｂは、前記の空洞部３あるいは嵌合用凹
部４の夫々に圧入して嵌挿することができる太さにて、
適長に形成する。

この接続嚢体Ｂの上下端面のいずれかには、バルブ５を
付設する。

また、この接続嚢体Ｂの形状としては、第５図のように
長さ方向中央部を内方へ若干彎曲させることにより握持
部１３を形成しておくこともよい。

さらに、これらの固定嚢体Ａと接続嚢体Ｂとの表面には
動植物の絵画等、種々の模様を付しておいてもよく、中
央部１４には鈴等の小転動体１５をあらかじめ封入して
おいてもよい。

そして、この考案の使用の際には、各嚢体Ａ。

Ｂの中空部１４にバルブ５を介して空気を注入すること
があらかじめこれらの各嚢体Ａ、Ｂを張設しておき、接
続嚢体Ｂを適数個の固定嚢体Ａに嵌させることで組み合
わせ、幼児の成長に適応させた様々な玩具を現出するも
のである。

この考案は、上述の如く構成したので、嚢体の軸心に沿
った中央に空洞部３を有する固定嚢体Ａに、棒状体の接
続嚢体Ｂを嵌合させることによって組み合わせるように
したことから、組み合わせる行為そのものが極めて容易
なので、ある程度まで成長した幼児自らが固定嚢体Ａと
接続嚢体Ｂとを嵌脱させて遊ぶことが可能である。

また、このような幼児の成長に伴なって、組み合わせ行
為のみの遊びから、車輪やコマ、或いはタワーなど、幼
児が理解し易く、また遊び易い単純な構造の玩具を創出
することもできる。

固定嚢体Ａは略柱形状を成しているので、底面積を太き
くシ、軸心を鉛直に向けると安定した載置ができ、また
、空洞部３に嵌合した接続嚢体Ｂを中心に回転し易いも
ので、もあるから、静と動との遊び方が可能であり、例
えばタワーのように組み立てて幼児の注意を惹く飾り物
として利用したり、コマのような回転運動をする玩具と
しても用いることができる。

更に、固定嚢体Ａも接続嚢体Ｂも合成樹脂シート材を素
材しており、また、その構造上、幼児ににとって危険な
突出部分がないので、幼児が安全に遊ぶことができるも
のである。

具体的な組み合わせ例としては、例えば第７図にあるよ
うに、Ａマリンタワー、Ｂ軸栓げ、にま、Ｄ車輪、Ｅガ
ラガラおもちや、Ｆハンマー、Ｇ多層タワーなどが考え
られるが、これら以外にも、バーベル状のもの、自動車
状のもの等、遊戯者の創意によって多様に組み合わせる
ことができる。

いずれも空気を注入して張設されている固定嚢体Ａと接
続嚢体Ｂとから構成されているから、衝撃力も弱く安全
に使用することができる。

また、使用後は、固定嚢体Ａと接続嚢体Ｂど１内に封入
されている空気を、バルブ５を介して排出することによ
りシート状のものとすることができるから、保管のため
に場所をとるということもない。

以上述べたように、この考案によれば構造が簡単で色彩
感覚に富んだ安全な玩具を提供することができ、しかも
その組み合わせの多様性により幼児の創意工夫力を洒養
すると共に、収納整理にも匣利である。

等の実用上有益な効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は略円柱
形状の固定嚢体を示す斜視図、第２図はその断面図、第
３図は接続嚢体を示す斜視図、第４図はその断面図、第
５図は樽状固定嚢体と接続嚢体とを組み合わせた状態を
示す斜視図、第６図はその断面図、第７図のＡ乃至Ｇは
固定嚢体と接続嚢体との組み合わせ例を夫々示す斜視図
である。Ａ・・・固定嚢体、Ｂ・・・接続嚢体、１・・・嚢体、
２・・・内周壁、３・・・空洞部、４・・・嵌合用凹部
、５・・・バルブ、６・・・頂壁面、７・・・底壁面、
８・・・側壁、９・・・通孔、１０・・・円筒体、１１
・・・上部隔室、１２・・・隔壁、１３・・・握持部、
１４・・・中空部、１５・・・小転動体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

略柱形状を成した嚢体の軸心に沿った中央に空洞部を設
けた合成樹脂シート材製の固定嚢体と、空洞部に嵌合す
る外径を有する棒体状の合成樹脂シート材製の接続嚢体
とから成り、固定嚢体と接続嚢体とを嵌合させ、組み合
わせることで、種々の形態の幼児用玩具体とすることが
できるようにしたことを特徴とする嚢体組み合わせ玩具
。