JPS582257B2 - 歯科用磁性合金 - Google Patents

歯科用磁性合金

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JPS582257B2
JPS582257B2 JP54136768A JP13676879A JPS582257B2 JP S582257 B2 JPS582257 B2 JP S582257B2 JP 54136768 A JP54136768 A JP 54136768A JP 13676879 A JP13676879 A JP 13676879A JP S582257 B2 JPS582257 B2 JP S582257B2
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JP
Japan
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alloy
casting
dental
magnetic alloy
magnetic
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JP54136768A
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奥野攻
宮崎健
原田晴海
三浦維四
山田宏秀
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Hitachi Metals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、低融点で鋳造性に優れた歯科用合金に関し、
特に希土類コバルト磁石と組合わせて使用するのに適し
た歯科用磁性合金に関するものである。
歯科領域において永久磁石を使用する発想は古くからあ
り、磁石の吸引反発力を利用して義歯の維持安定化が試
みられたが実用されるまでには至らなかった。
しかし、近年極めて小型で、強力な磁石である希土類コ
バルト磁石が出現したため、初めて実現のものとなって
きた。
最近の義歯の技術動向として、残存歯を極力利用しよう
という動きがある。
永久磁石を利用した補助的義歯維持方法は、Cの動きに
沿っているために、各大学で研究が盛んに行われつつあ
る。
各大学における現在までの臨床実験では良好な結果が得
られており、今後この技術が歯科の補綴の新しい方法と
して完成し、一般の臨床医に利用されてゆく見込が強く
なってきている。
なお希土類磁石を利用した、補助的義歯維持方法の応用
範囲を拡大させるために希土類コバルト磁石によって磁
化され、磁石との間に充分な吸引力を有する磁性合金が
使用される。
ここで使用される磁性合金は、磁気特性の他に歯科鋳造
用としての加工性をも有する必要があり、さらには歯科
鋳造用としての必要条件である物理的性質、機械的性質
、化学的性質などにも優れていることが好ましい。
上記要望に応えた歯科用軟磁性合金としては、本件出願
人が先に提案した(特願昭52−135106号)重量
比で20〜35%Co,20〜40%Niおよび25〜
60%Pbからなる合金がある。
ごの合金は、溶融温度が1350℃以下で、飽和磁束密
度が2000G以上であり、かつ耐食性に優れた歯科用
磁性合金である。
しかしながら、上記co−Ni−Pd合金は、歯科鋳造
用合金として市販されているAu − Ag −Pd合
金と比較すれば、鋳造性に劣り、埋没材と鋳造材がはが
れ難く、鋳肌が粗いことまた歯科技工士が実際に遠心鋳
造機で鋳造を行うときに、メルトの表面全体にスラグ様
の薄膜が生じ鋳造タイミングをとらえにくいという難点
がある。
本発明は、上記問題点を解消し、鋳造タイミングの判定
を容易ならしめるとともに、鋳造性に優れた新規な歯科
用磁性合金を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、重量比でco20
〜35%, Ni 2 0〜4 0%,Pd25〜60
%を主成分とする合金に0.5%以下のSiを単独で、
まがは0.5%以下のSiと5〜20%のAuとを複合
して添加含有せしめたことを特徴とするものである。
本発明において、CoはPdと合金を構成することによ
り耐食性に富む磁性合金を得るためである。
また、本発明において、Coを20〜35%としたのは
固相点を1350℃以下とするためであり、 Niは耐食性、硬度をやや向上せしめ、かっポーセレン
焼付性を改善する等の効果があるが、40%を越えると
著しく磁束密度を低下せしめるので20〜40%とした
本発明において、Siを0.5%以下添加することによ
り鋳造性を改善し鋳巣を著しく減少する。
その効果はとくに0.1%以上において顕著である。
また、Auを添加するに従って、固相点が低下すると同
時に、鋳肌が著しく改良され、鋳造精度を高めることが
できる。
その効果はとくに5%以上において顕著である。
一方Au量が20%を越えると、飽和磁束密度が著しく
低下するのでAu量は20%以下とする。
以下、本発明を実施例に基づき詳述する。
実施例 1 重量比で、43%Pd−27%Co−30Niの組成を
もつ合金に対して0.1 , 0.2 , 0.5%の
を添加し、アルゴンアーク溶解炉で合金比を行った。
得られた合金の磁気特性、凝固温度範囲、耐食性を調査
した結果を第1表に示す。
鋳込率および鋳巣を観察するために20X20×0.3
−および4mm/ X 1 0mmのワックス・パター
ンを作製した。
埋没材はセラベストを使用し、脱ワックス後予熱温度8
00℃にして、高周波誘導遠心鋳造機で合金を溶解し、
鋳造した。
同様な方法で43%Pd−27%Co−30%Ni合金
および市販のAu−Ag−Pd合金を鋳造して鋳造率お
よび鋳巣(ブローホール)の比較を行った。
第1図及至第3図は、4mmf X 1 0mmの鋳造
体を中心部から切断した後、鏡面仕上げを行い、8倍で
鋳巣の大きさと分布を観察した結果を示す顕微鏡写真で
ある。
図において、第1図は43%Pd%−27%Co−30
%Ni材、第2図は43%Pd−27%Co−30%N
iに0.5%Siを添加した材料、第3図は市販のAu
−Ag−Pd材をそれぞれ示す。
その結果、上記3種類の合金とも鋳込率に差は認められ
なかったが、第2図に示す如<、Siを添加した合金の
鋳巣(ブローホール)は激減することが明らかである。
また、鋳造タイミングについては、Siを添加した合金
はメルトの表面を被覆しているスラグ膜を破壊する効果
があり、メルト面の動きが直接観察できるため容易に判
断できる長所がある。
実施例 2 第2表に示す組成の合金をアルゴンアーク溶解炉で合金
化を行った後、磁気特性、凝固温度範囲耐食性、鋳造率
および鋳巣の状態を調査した。
その結果を第2表に示す。
鋳込み率は20×20×0.3mmのワックス・パター
ンの充足率で示し、鋳造組織は4mmf×10mmの鋳
造体をスプレ二部も含めて、中心部より縦断して、樹脂
に埋込んだ後、鏡面仕上し、光学顕微鏡で観察した。
磁気特性は振動型磁気磁束計で磁化強さ15,000(
Oe )まで印加して飽和磁束密度を測定した。
凝固温度範囲は示差熱分析により行った。
また、耐食性は虜食液に0.1%Na2Sを用い、JI
Sに規定されな条件で行い、著しい変色がない場合を○
印で示した。
なお鋳込率および鋳巣については、比較のためAu−A
g−Pd合金も上記と同様な方法で試料を作製した。
第2表から明らかな如く、本発明の合金においては、飽
和磁束密度が2000G以上であり、耐食性も重量減お
よび著しい変色は認められなかった。
また鋳込み率はAu−Ag−Pd合金も含めて、すべて
の合金について100%であった。
しかし、Auの添加量とともに凝固温度範囲が低下する
と同時に、第2表には示していないが、鋳肌が著しく改
良され鋳造精度を高めることができた。
さらに、第2表により、Si添加合金の鋳巣が著しく少
なくなることが明らかであり、その一例を第4図および
第5図に示す。
図は8倍で鋳巣の大きさと分布を観察した結果を示す顕
微鏡写真である。
第4図は38.7%Pd−24.3%Co −27.0
%Ni−10%Au 材、第5図は38.5%Pd−2
4.3%Co−27.0%Ni−10%Au −0.2
%Si材をそれぞれ示す。
第5図に示すごとく、Siを添加することによって鋳巣
は激減することが明らかである。
また鋳造タイミングについては、Siを添加した合金は
メルトの表面を被覆しているスラグ膜を破壊する効果が
あり、メルト面の動きが直接観察できるため容易に判断
できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図および第4図は、それぞれ従来材、市販
材および比較材における鋳巣の大きさと分布の例を示す
顕微鏡写真、第2図および第5図はそれぞれ本発明材に
おける鋳巣の大きさと分布の例を示す顕微鏡写真である

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量比でco20〜35%,Ni20 〜40%,
    Pd 2 5〜60%、およびSi0.5%以下からな
    ることを特徴とする歯科用磁性合金。 2 重量比で、C020〜35%,Ni20〜40%,
    Pd25 〜60%,Au5〜20%およびSi0.5
    %以下からなることを特徴とする歯科用磁性合金。
JP54136768A 1979-10-23 1979-10-23 歯科用磁性合金 Expired JPS582257B2 (ja)

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JP54136768A JPS582257B2 (ja) 1979-10-23 1979-10-23 歯科用磁性合金

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JP54136768A JPS582257B2 (ja) 1979-10-23 1979-10-23 歯科用磁性合金

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JPS5662939A JPS5662939A (en) 1981-05-29
JPS582257B2 true JPS582257B2 (ja) 1983-01-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2768258A1 (fr) 1997-09-10 1999-03-12 Engelhard Clal Sas Systeme global d'attachement biocompatible pour prothese dentaire mobile: alliage magnetique a base de metaux precieux et capsule a base de metaux precieux renfermant un aimant permanent

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647531A (en) * 1979-09-27 1981-04-30 Hitachi Metals Ltd Low melting magnetic alloy
JPS5647530A (en) * 1979-09-27 1981-04-30 Hitachi Metals Ltd Low melting magnetic alloy

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JPS5647531A (en) * 1979-09-27 1981-04-30 Hitachi Metals Ltd Low melting magnetic alloy
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