JPS5822175B2 - 材木用集材玉切車両 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、森林の中で伐倒された立木を集材し、これら
を所望の長さに玉切りすることのできる車両を提供する
ことを目的としてなされたものである。

以下、本発明を図面の実施例について説明する。

と、第１．２，３，４図の車両Ｂは、車両本体Ｃに、材
木Ａを伐倒した場所から集めるための集材装置りと、材
木Ａを所望の長さに玉切りするための玉切装置Ｅと、集
められた材木を把持して前記玉切装置Ｅに積込むための
積込装置Ｆとが搭載されて成っている。

そして前記集材装置りは、車両のエンジンを利用して駆
動されるウィンチで、これはウィンチドラム、ワイヤロ
ープ、数個のプーリー等の組合せからなっている。

前記積込装置Ｆは、グラツプル付クレーンで、車両クレ
ームに立設された基柱１ノと、これに枢着された第１腕
２及びその回動用シリンダ３と、該第１腕２に枢着され
た伸縮可能な第２腕４及びその回動用シリンダ５と、該
第２腕４に吊持された公知の材木用グラツプル６とから
なっている。

また前記玉切装置Ｅは、直線往復移動自在な台車１１と
、該台車を油圧シリンダ１６の作動により移動させかつ
その移動を案内するための駆動案内装置１２と、前記台
車１１に装置された材木把持装置１３と、前記台車１１
の移動経路１４の途中に設置された材木切断装置１５と
を；具えて成るもので、これは、前後方向の軸７の周り
に回動自在な二本の回動腕８と、回動用シリンダ９によ
り第３図の仮想線で示す格納状態Ｅ１ と実線の突出使
用状態Ｅ２との間に切替え可能とされている。

そして、前記駆動案内装置１２は、平板状架台１７に支
片１８により固定された左右一対のコ字形材製固定枠１
９と、該枠にローラ２０を介して前後移動自在に内嵌さ
れた左右一対の５字形材２１と前後板２２．２３からな
る可動枠２４と、後端が架台１７に枢支され前側のロッ
ド２５が可動枠２４に固定された前記駆動用油圧シリン
ダ１６と、可動枠２４の前板２２に枢支されたシーブ２
６及び後板２３に枢支されたシーブ２７に掛巻され上側
の一部２８ａが台車１１に止着され下側の一部２８ｂが
シリンダ１６の本体即ち固定枠に止着されたループ形チ
ェン２８とから構成されている。

前記台車１１は材木載置板１１ａと、そのブラケット２
９に枢支され可動枠２４に嵌合されたローラ３０とから
なり、また前記木材把持装置１３は、載置板１１ａ上を
横切るように設置されかつ右端部が横軸３１て支片３２
に枢支された把持腕３３と、該腕の下部３３ａを揺動操
作する□ ために載置板１１ａの右側部に設置の揺動油
圧シリンダ３４とからなっている。

また前記材木切断装置１５は公知のチェンゾ−１５ａか
らなり、油圧シリンダ（図示せず）により上下方向に移
動可能とされている。

そしてこのチェンゾ−１５ａは、台車１１の後退位置１
１ｂより少し前側に配されている。

Ｇは架台１７の後端部に設置された公知の枝払装置で、
これには枝に巻き付くチェノが設けられている。

なお、該枝払装置Ｇは材木Ａの他端部を支える支持装置
としての機能を有しているが、枝払いが必要でない場合
は該装置Ｇを単なる支台（図示せず）に交換することも
できる。

なおＨは架台１７の折畳み自在脚である。

次に材木の処理方法を説明する。

まず第５図の如く、集材装置りのブーＩＪ −ｄを林道
近くの立木ｅと森林奥部の立木ｆに取付け、これらプー
リーとウィンチドラムｇの間にワイヤロープｈを張設し
、該ロープｈに固定されたフックｋに伐倒された材木Ａ
を束ねて係合し、ウィンチドラムｇを駆動することによ
り材木Ａを林道の車両Ｂの近くへ引き寄せる。

次いで、第６図の如くクレーンＦのグラツプル６で材木
Ａを持ち上げて枝払装置Ｇに押込み、材木Ａの端部を台
車１１の載置板１１ａ上に載せる。

次いで、把持腕３３を下動させて材木Ａを把持し、チェ
ンゾ−１５ａを下動させて材木Ａの端縁ａを切りそろえ
、切断後にチェノソー１５ａを上動させる。

次いで駆動用油圧シリンダ１６を速度■で伸長させる。

すると、可動枠２４及びシーブ２６，２７はＶで前進す
るが、チェノ２８の下側の一部２８ｂは固定されている
ので、チェノ２８の上側の一部２８ａ即ち台車１１は２
■で前進する。

そして台車１１を所望位置１１ｃで停止させ、次いでチ
ェンゾ−１５ａを下動させて材木Ａを所望長さに玉切り
し、切断後チェノソー１５ａを上動させる。

そして把持腕３３を上動し、玉切状態の材木をクレーン
で地面上に落下させ、台車１１を元の位置に戻してから
、上記と同様の操作を繰り返し、順次材木を玉切りして
行く。

一定数の材木を玉切りすれば、これらをクレーンでトラ
ックに積込む。

以上の説明から明らかな通り、本発明は、車両本体に、
材木を伐倒した場所から集めるための集材装置と、材木
を所望の長さに玉切りするための玉切装置と、集められ
た材木を把持して前記玉切装置に積込むための積込装置
とが搭載され、前記玉切装置は、直線往復移動自在な台
車と、該台車を油圧シリンダの作動により移動させかつ
その移動を案内するための駆動案内装置と、材木の一端
部を把持するために前記台車に装置された材木把持装置
と、前記台車の移動経路の途中に設置された材木切断装
置とを具えて成り、前記台車の移動経路の延長上に材木
の他端部を支持するための支持装置が設けられたもので
ある。

従って、本発明によると、車両一台で、森林の中で伐倒
された立木を集材し、これらを所望の長さに玉切りする
一貫作業を容易に行うことができ、更に玉切装置の切断
装置は、台車の移動経路の途中に設置されているから、
台車の一回の往動で材木を所望位置まで移動して玉切り
でき、玉切り作業が容易に行い得るといった優れた効果
が期待できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は一部省略
平面図、第２図は側面図、第３図は正面図、第４図は玉
切装置の側面図、第５図は集材作業説明図、第６図は玉
切作業説明図である。 Ａ：材木、Ｂ：車両、Ｃ：車両本体、Ｄ：集材装置、Ｅ
：玉切装置、Ｆ：積込装置、Ｇ：枝払装置、６：グラツ
プル、１１：台車、１２：駆動案内装置、１３：材木把
持装置、１４：移動経路、１５：材木切断装置、１６：
駆動用油圧シリンダ、１９：固定枠、２４：可動枠、２
８：チェノ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車両本体に、材木を伐倒した場所から集めるための
   集材装置と、材木を所望の長さに玉切りするための玉切
   装置と、集められた材木を把持して前記玉切装置に積込
   むための積込装置とが搭載され。 前記玉切装置は、直線往復移動自在な台車と、該台車を
   油圧シリンダの作動により移動させかつその移動を案内
   するための駆動案内装置と、材木の一端部を把持するた
   めに前記台車に装置された材木把持装置と、前記台車の
   移動経路の途中に設置された材木切断装置とを具えて成
   り、前記台車の移動経路の延長上に材木の他端部を支持
   するための支持装置が設けられたことを特徴とする材木
   用集材玉切車両。