JPS5821926Y2 - チヤネル用ナツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリップ付ミゾ型チャネルに取付けられるナンド
の改善に関する。

第１図はかかるナンドの従来例を示すもので、天井梁を
横取するリップ付ミゾ型チャネル１に間仕切壁の鴨居形
状の上レール３をボルト４及びナンド２により取り付け
たものである。

リング付ミゾ型チャネル１は断面略コ字状の細長体で溝
側壁１ｃの先端に鍔状のリップ板１ｂが形成され、両す
ップ板１ｂ間に溝巾Ｂより小な巾Ａの開口１ａが形成さ
れている。

ナンド２は平行四辺形の板状で中央に雌ねじ部２ａが形
成され一方の平行辺間の巾ａは開口１ａの巾Ａより小さ
く、他方の平行辺間の巾すは開口１ａの巾Ａより大きく
かつ溝巾Ｂよりわずかに小さく形成されている。

然してナンド２は小さい巾ａの平行辺をリップ板１ｂと
平行に対応させて開口１ａより内方へ押上げ、雌ねじ部
２ａに螺合したボルト４を更に螺進させる方向に回転さ
せることにより、ナンド２は回転し大きい巾すの平行辺
が溝側壁１ｃに略平行して当接し回転を止められボルト
４を更に螺進させることができる。

この状態でナンド２は巾すの両端がリング板１ｂの上面
に載置され充分上レール３の荷重を支えることができる
。

しかしながらかかる従来例では第２図ａに示す様にナン
ド２を誤って裏向けにして開口１ａから内部へ挿入した
場合、ボルト４を螺進させる方向（図では右ねじであり
右方向）に回転させた場合、大きい巾すの平行辺がリン
グ付ミゾ型チャネル１の溝側壁１ｃに当接できず、従が
ってリップ板１ｂ上に載置される部分のデフ１２０面積
が小さく不安定で充分に取付かず、第２図すのように反
転させて正しい向きにして挿入し直さねばならず取扱い
に不便であった。

本考案はかかる欠点に鑑みて為されたもので、以下図面
に基づいて説明する。

第３図は本考案の実施例を示し、前記従来例に於ける平
行四辺形板状のナンド２に代え六角形板状のナンド２と
したものである。

このナンド２は中央に従来例と同様雌ねじ部２ａが形成
され、六角形の各対辺はリップ付ミゾ型チャネル１の開
口１ａの巾Ａより小さな巾ａである一組の平行辺と、開
口１ａの巾Ａより大きくかつ溝巾Ｂよりわずかに小さな
巾すである二組の平行辺とより成り、中央を通る三直交
軸に対しそれぞれ対称形であり表裏或いは方向を変えて
も同ブ形状となる。

従がってかかるナンド２をリング付ミゾ型チャネル１の
開口１ａより内方へ挿入するとき小さな巾ａの平行辺を
リング板１ｂと平行に対応させて開口より内方へ挿入す
ればよく、ナンドの表裏及び方向に注意を払う必要がな
い。

尚当然のことであるが各々の対辺は絶対的に平行である
ことは必要とせず、各対辺が溝側壁１ｃに当接して回転
を止められた状態でリング板１ｂ上に載置される部分が
強度的に充分耐えられる面積を有しておれば十分である
。

本考案は以上の様に構成されるもので、ナンドの対辺を
開口１ａの巾Ａより小さな巾ａの一組の略平行辺と、開
口１ａの巾Ａより大きくかつ溝巾Ｂと略等しい巾すの二
組の略平行辺とより成る六角形板状としたので、表裏及
び方向に注意すること無（リップ付ミゾ型チャネル１の
開口１ａへ挿入することができ、該挿入及びそれに伴う
表裏の入れ替え作業が不要で、組立作業が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す分解斜視図、第２図は同上の下面
図で第２図ａは誤った取付状態を示し第２図すは正常な
取付状態を示す。 第３図は本考案の実施例を示す下面図である。 １・・・・・・リング付ミゾ型チャネル、１ａ・・・・
・・開口、１ｂ・・・・・・リング板、１ｃ・・・・・
・溝側壁、２・・・・・・ナンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リップ付ミゾ型チャネルのリンプ板間に形成される間口
   より溝内へ挿入され、回転状態でリング板上に載置され
   、溝側壁に端辺を当接して回転を防止されてリンプミゾ
   型チャネルに取り付けられるチャネル用ナンドに於て、
   外形を前記開口の巾より小さな巾である一組の略平行辺
   と、開口の巾より大きくかつ溝巾と略等しい巾の二組の
   略平行辺とを有し、中央を通る三直交軸に対して略対称
   である六角形板状としたことを特徴とするチャネル用ナ
   ンド。