JPS5821559B2 - 殺菌方法及び装置 - Google Patents
殺菌方法及び装置Info
- Publication number
- JPS5821559B2 JPS5821559B2 JP1014678A JP1014678A JPS5821559B2 JP S5821559 B2 JPS5821559 B2 JP S5821559B2 JP 1014678 A JP1014678 A JP 1014678A JP 1014678 A JP1014678 A JP 1014678A JP S5821559 B2 JPS5821559 B2 JP S5821559B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorine
- wavelength
- water
- sterilization
- ppm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水道水のような上水を効率よ(殺菌する方法
及びその方法に使用される殺菌装置に関するものである
。
及びその方法に使用される殺菌装置に関するものである
。
通常、飲料水などに供される上水の殺菌には塩素殺菌が
行われている。
行われている。
しかし、この塩素殺菌はその適用条件例えば流量、温度
、pHの変動による必要塩素量の制御が困難であり、水
質基準に適合した塩素濃度の管理にかなりの専門的知識
及び専門的技術を要する上に、近年残存塩素の生体に対
する悪影響が社会的問題として取り上げられるようにな
ってきており、その実施に際して、幾多の解決すべき課
題が続出している。
、pHの変動による必要塩素量の制御が困難であり、水
質基準に適合した塩素濃度の管理にかなりの専門的知識
及び専門的技術を要する上に、近年残存塩素の生体に対
する悪影響が社会的問題として取り上げられるようにな
ってきており、その実施に際して、幾多の解決すべき課
題が続出している。
塩素湯層管理に関する1例をあげると、pH6,8であ
れば100%殺菌しうる塩素濃度でもpHが8.0に変
化すると、その効率は5.5%に低下することが知られ
ているし、また水温20〜25℃においては大腸菌を完
全に殺菌しうる場合でも、水温が2〜5℃に下がると、
その塩素濃度を2倍にしなければならないことが知られ
ている。
れば100%殺菌しうる塩素濃度でもpHが8.0に変
化すると、その効率は5.5%に低下することが知られ
ているし、また水温20〜25℃においては大腸菌を完
全に殺菌しうる場合でも、水温が2〜5℃に下がると、
その塩素濃度を2倍にしなければならないことが知られ
ている。
他方、生体に対する影響の例としては、遊離塩素濃度1
ppmで赤血球の5%が、2 ppmで7%が破壊さ
れること、また遊離塩素濃度0.1 ppmでほとんど
の酵素がその機能の阻害を起しはじめ、0.6ppmで
は25%の活性低下がみられ、10〜20ppmで完全
に阻害されること、特にSH酵素は0.5ppmという
低濃度においても全く阻害されると報告されている。
ppmで赤血球の5%が、2 ppmで7%が破壊さ
れること、また遊離塩素濃度0.1 ppmでほとんど
の酵素がその機能の阻害を起しはじめ、0.6ppmで
は25%の活性低下がみられ、10〜20ppmで完全
に阻害されること、特にSH酵素は0.5ppmという
低濃度においても全く阻害されると報告されている。
その他、飲料水以外の水例えば産業排水、生活排水にお
いて、これを浄化処理するに際し、そのほとんどが生物
学的方法に依存しているが、この方法を施こす際に遊離
塩素が存在すると、微生物の活性がそこなわれることに
なる。
いて、これを浄化処理するに際し、そのほとんどが生物
学的方法に依存しているが、この方法を施こす際に遊離
塩素が存在すると、微生物の活性がそこなわれることに
なる。
さらに、この塩素殺菌の場合は、例えば枯草菌に対して
は塩素濃度50 ppmで3時間以上、赤痢菌、チフス
菌に対しては1 ppmで10分以上経過してもなお菌
の生存が認められており、汚染水が有機物を含む場合に
は有機物による塩素の消費のために同じ塩素濃度で処理
しても赤痢菌で24時間、チフス菌で120時間の処理
後にもまだ生存が認められる場合があるように、殺菌効
率の上で十分満足しうるものとはいえない。
は塩素濃度50 ppmで3時間以上、赤痢菌、チフス
菌に対しては1 ppmで10分以上経過してもなお菌
の生存が認められており、汚染水が有機物を含む場合に
は有機物による塩素の消費のために同じ塩素濃度で処理
しても赤痢菌で24時間、チフス菌で120時間の処理
後にもまだ生存が認められる場合があるように、殺菌効
率の上で十分満足しうるものとはいえない。
このような事情のもとで、塩素殺菌に関し、その条件管
理を厳密にする必要がなく、十分な殺菌効果をもたらす
ことができ、しかも処理後に遊離塩素を残存させない方
法の出現が当産業分野において太いに要望されていた。
理を厳密にする必要がなく、十分な殺菌効果をもたらす
ことができ、しかも処理後に遊離塩素を残存させない方
法の出現が当産業分野において太いに要望されていた。
本発明者は、このような要望にこたえるべく鋭意研究を
重ねた結果、塩素の存在下で波長253nmの紫外線を
照射すれば、その殺菌効率が著しく高められること及び
波長355 nmの紫外線を照射すれば生体細胞に対し
て有害な遊離塩素と塩素酸イオンが分解して生体細胞に
対し無害な塩素イオンになることを見出し、この知見に
基づいて本発明をなすに至った。
重ねた結果、塩素の存在下で波長253nmの紫外線を
照射すれば、その殺菌効率が著しく高められること及び
波長355 nmの紫外線を照射すれば生体細胞に対し
て有害な遊離塩素と塩素酸イオンが分解して生体細胞に
対し無害な塩素イオンになることを見出し、この知見に
基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に従えば、塩素を含有させた水に対し
、波長365 nmを主体とする紫外線及び波長253
nmを主体とする紫外線を同時あるいは交互に照射す
ることにより、効率よく殺菌を行うことができ、また遊
離塩素を実質的に含まない水を得ることができる。
、波長365 nmを主体とする紫外線及び波長253
nmを主体とする紫外線を同時あるいは交互に照射す
ることにより、効率よく殺菌を行うことができ、また遊
離塩素を実質的に含まない水を得ることができる。
本発明においては、使用される塩素の過剰分は容易に分
解され無害化されるので、その濃度を特に厳密に制御す
る必要はないが、通常0.1〜500ppmの範囲の濃
度が用いられる。
解され無害化されるので、その濃度を特に厳密に制御す
る必要はないが、通常0.1〜500ppmの範囲の濃
度が用いられる。
また、2種の波長の紫外線の照射線量としては、100
〜10000 ttW/cyriで5秒〜20分程度が
適当である。
〜10000 ttW/cyriで5秒〜20分程度が
適当である。
もちろん、この塩素濃度や紫外線照射線量は、水中に含
まれる菌の種類、量あるいは水の汚染度などによって左
右される。
まれる菌の種類、量あるいは水の汚染度などによって左
右される。
本発明において使用される紫外線の光源としては、単位
放射照度7000〜12000μW/cdの水銀殺菌灯
、紫外線放電管などが適当である。
放射照度7000〜12000μW/cdの水銀殺菌灯
、紫外線放電管などが適当である。
本発明においては、塩素殺菌と波長253 nmの紫外
線照射の併用により、塩素殺菌のみの場合に比較し、3
〜10倍もしくはそれ以上処理時間を短縮することがで
きる。
線照射の併用により、塩素殺菌のみの場合に比較し、3
〜10倍もしくはそれ以上処理時間を短縮することがで
きる。
また、波長365 nmの紫外線照射の併用により、5
〜10分後に残存塩素5 ppmの場合は0.4 pp
mに、残存塩素10 ppmの場合は11 ppmにそ
れぞれ減少させることができる。
〜10分後に残存塩素5 ppmの場合は0.4 pp
mに、残存塩素10 ppmの場合は11 ppmにそ
れぞれ減少させることができる。
また、この際、塩素増感光化学反応に基づく酸化作用が
生起することにより、その殺菌効果は、塩素殺菌のみの
場合に比べ5〜15倍向上する。
生起することにより、その殺菌効果は、塩素殺菌のみの
場合に比べ5〜15倍向上する。
次に、本発明の装置の1例を添付図面に従って説明する
。
。
第1図はこの装置の平面図、第2図は第1図A−A線に
沿った側方断面図である。
沿った側方断面図である。
これらの図において、ステンレス鋼又はプラスチックミ
ミのような耐食、耐水材料で作られた水槽1の一端には
塩素ボンベ6より自動注入ポンプ7によって塩素が供給
されるノズル8を有する入水口2が備えられ、他端には
排水口3が備えられている。
ミのような耐食、耐水材料で作られた水槽1の一端には
塩素ボンベ6より自動注入ポンプ7によって塩素が供給
されるノズル8を有する入水口2が備えられ、他端には
排水口3が備えられている。
前記水槽1の内部側壁には、波長365 nuの紫外線
放電管4・・・・・・・・・・・・・・・と波長253
nmの紫外線放電管5・・・・・・・・・・・・・・
・が交互に、かつ対向して支持具9により取り付けられ
ている。
放電管4・・・・・・・・・・・・・・・と波長253
nmの紫外線放電管5・・・・・・・・・・・・・・
・が交互に、かつ対向して支持具9により取り付けられ
ている。
この2種の紫外線放電管の数は、処理すべき水の種類、
流量に応じて適宜増減される。
流量に応じて適宜増減される。
また、この配列方法にも特に制限はなく、水がこの水槽
内を通過する間に、所要照射量の紫外線に露光されるよ
うになっている限り、任意に配列することができる。
内を通過する間に、所要照射量の紫外線に露光されるよ
うになっている限り、任意に配列することができる。
このような構造を有する殺菌装置において、入水口2よ
り導入された処理すべき水は1.ノズル8より所定量の
塩素を混入され、水槽1の中を、波長365 nmの紫
外線及び波長253 nmの紫外線に交互にさらされな
がら通過し、排水口3より排出される。
り導入された処理すべき水は1.ノズル8より所定量の
塩素を混入され、水槽1の中を、波長365 nmの紫
外線及び波長253 nmの紫外線に交互にさらされな
がら通過し、排水口3より排出される。
そして、この間に完全な殺菌が施こされると同時に、遊
離塩素が分解され、生体的に無害な水になる。
離塩素が分解され、生体的に無害な水になる。
本発明方法は、小規模な飲料水の殺菌、大規模な流れ作
業的な各種排水の殺菌、最終的に塩素濃度を低くするこ
とが必要な場合の殺菌などに好適に利用することができ
る。
業的な各種排水の殺菌、最終的に塩素濃度を低くするこ
とが必要な場合の殺菌などに好適に利用することができ
る。
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1
無菌水に5%次亜塩素酸ナトIJウム水溶液を加え、塩
素濃度0.1〜15 ppmの5種の水溶液を調製した
。
素濃度0.1〜15 ppmの5種の水溶液を調製した
。
次に大腸菌(E、Co11 U5/4)を乳糖ブイヨ
ン培地で培養した供試菌液を各水溶液に加え、供試菌液
面に紫外線を照射した。
ン培地で培養した供試菌液を各水溶液に加え、供試菌液
面に紫外線を照射した。
この際の照射量は波長365 nunの紫外線が120
0ttW /crA、波長253 nmの紫外線が11
0μW/crAであった。
0ttW /crA、波長253 nmの紫外線が11
0μW/crAであった。
この結果を第1表に示す。実施例 2
実施例1における大腸菌の代りに、トリプトブイヨン培
地で培養した枯草菌(B、 5ubtilisPCI
219)を用い同様に処理した。
地で培養した枯草菌(B、 5ubtilisPCI
219)を用い同様に処理した。
この際の紫外線照射量は波長365 nmのものについ
て2400 μW/crA、波長253 nmのものに
ついて550μW/ctAであった。
て2400 μW/crA、波長253 nmのものに
ついて550μW/ctAであった。
この結果を第2表に示す。
比較例 1
実施例1において、紫外線照射を全く行わずに塩素だけ
で処理した場合、及び塩素処理と波長365 nmの紫
外線照射だけを併用した場合についての結果を第3表に
示す。
で処理した場合、及び塩素処理と波長365 nmの紫
外線照射だけを併用した場合についての結果を第3表に
示す。
比較例 2
実施例2において、紫外線照射を全く行わずに塩素だけ
で処理した場合、及び塩素処理と波長365 nmの紫
外線照射だけを併用した場合についての結果を第4表に
示す。
で処理した場合、及び塩素処理と波長365 nmの紫
外線照射だけを併用した場合についての結果を第4表に
示す。
第1図は本発明装置の平面図、第2図は第1図A−A線
に沿った側方断面図であり、図中1は水槽、2は入水口
、3は排水口、4は波長365nmの紫外線放電管、5
は波長253 nmの紫外線放電管、8は塩素注入用ノ
ズルである。
に沿った側方断面図であり、図中1は水槽、2は入水口
、3は排水口、4は波長365nmの紫外線放電管、5
は波長253 nmの紫外線放電管、8は塩素注入用ノ
ズルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩素を含有させた水に対し、波長365 nmを主
体とする紫外線及び波長253 nmを主体とする紫外
線を同時にあるいは交互に照射することを特徴とする水
の殺菌方法。 2 一端に塩素供給ノズルを有する入水口を、他端に排
水口をそれぞれ備えた上面開放水槽の内部側壁に、少な
くとも1個の波長365 nmを主体とする紫外線を放
射する放電管と、少なくとも1個の波長253 nmを
主体とする紫外線を放射する放電管とを取り付けてなる
殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1014678A JPS5821559B2 (ja) | 1978-02-01 | 1978-02-01 | 殺菌方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1014678A JPS5821559B2 (ja) | 1978-02-01 | 1978-02-01 | 殺菌方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54104690A JPS54104690A (en) | 1979-08-17 |
JPS5821559B2 true JPS5821559B2 (ja) | 1983-04-30 |
Family
ID=11742136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1014678A Expired JPS5821559B2 (ja) | 1978-02-01 | 1978-02-01 | 殺菌方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821559B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10295784A (ja) * | 1997-05-02 | 1998-11-10 | Masamichi Kikuchi | 殺菌装置及び殺菌方法 |
NL1014549C1 (nl) * | 2000-03-03 | 2001-09-04 | Berson Milieutech | Werkwijze voor het zuiveren van water alsmede een inrichting geschikt voor het uitvoeren van een dergelijke werkwijze en apparaat geschikt voor het controleren van een dergelijke inrichting. |
JP6784997B2 (ja) * | 2016-08-10 | 2020-11-18 | 学校法人立命館 | 水処理方法 |
FR3070383B1 (fr) * | 2017-08-31 | 2021-08-20 | Solable | Appareil de traitement d'eau |
-
1978
- 1978-02-01 JP JP1014678A patent/JPS5821559B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54104690A (en) | 1979-08-17 |
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