JPS5820090Y2 - 刈取結束機等における株元搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、株元縦搬送路に株元横搬送路を隣接させた株
元搬送装置において、縦搬送より横搬送への引継ぎを良
好にし、搬送作用を円滑に行なうことを目的とするもの
である。

本考案は、株元弾性ガイド板の遊端部の先端を搬送板と
対向しほぼ横方向となるように屈曲せしめるとともに、
遊端部を二叉状に形成して上部遊片と下部遊片とを設げ
上部遊片を下部遊片よりも搬送板に接近させ、株元弾性
ガイド板の前記二叉状部により押圧されている殻稈にス
ターホイルを作用させ、搬送板を後傾斜とし、縦搬送よ
り横搬送への引継ぎに際しての殻稈の逆流を阻止すると
ともに殻稈を搬送板に沿うように凭れ案内させて良好な
搬送を行なうものである。

以下、図面に示す実施例にもとづいて本考案を詳細に説
明する。

パイプ状のフレームＩＡ、ＩＢ、 ＩＣの先端にサイド
デバイダ２、センターデバイダ（図示省略）を固定し、
フレームＩＡ、ＩＢ、ＩＣにおける走行部寄りの中間位
置に刈刃装置３が載置固定されている。

該刈刃装置３の近傍に搬送板４の下端５を位置させ上端
部を後方へ傾斜させて搬送板４を機体横方向に配設し、
搬送板４の下端部に形成した横方向長窓〔または搬送板
４の下方部を下部搬送板４Ｂと中部搬送板４Ａとに分離
し両搬送板４Ａ、４Ｂ間に形成した間隙〕６より横送り
チェノＩの突起８を突出させ、中間のフレーム１Ｂに固
定した右株元ガイド杆９の延長部１０を搬送板４と平行
させ且つ搬送板４との間に間隙を形成し、搬送板４の前
方に、搬送板４と延長部１０との前記間隙、および該間
隙の株元縦搬送路Ｂ側で株元縦搬送路Ｂと搬送板４との
間の株元横搬送路始端部とで株元横搬送路Ａを形成する
。

左側のフレーム１人に固定した左株元ガイド杆１１と右
株元ガイド杆９との間に株元縦搬送路Ｂを、右側のフレ
ーム１Ｃに固定された結束ケース２５に固定〔またはフ
レーム１２に適宜の固定金具を介して固定〕された第２
右株元ガイド杆１２と第２左株元ガイド杆１３との間に
第２株元縦搬送路Ｃを形成する。

株元縦搬送路Ｂにその作用部１４ａを回動可能とする位
置で、左側のフレーム１人側に左スターホイル１４が配
設され、第２株元縦搬送路Ｃにその作用部１５ａを回動
可能とする位置で、右側のフレーム１Ｃ側に右スターホ
イル１５が配設されている。

前述の左スターホイル１４は、株元横搬送路Ａの移送上
手側においては反移送方向に回転する。

即ち、左スターホイル１４の回動中心点Ｐは搬送板４の
下端５よりも大きく前方に位置し、左スターホイル１４
のα区間では殻稈を左側方へ移送すべく作用し、搬送中
の殻稈に対し反移送方向へ巻き込み勝手となる。

よって、左スターホイル１４のα区間と搬送板４との間
の三角状隅部Ｒへの殻稈の侵入を阻止すべく左株元ガイ
ド杆１１に延長部１１ａを形成するとともに殻稈をより
円滑に右側へ横搬送すべく延長部１１ａの先端部分と搬
送板４との間の角度βが９０度以上となるように延長部
１１ａは機体中央部側へ屈曲している。

株元横搬送路Ａは、右側のフレーム１Ｃ上に載置された
結束装置１６の結束ポケットＤにつづいてしる。

図において、１７はドア、１８はニードル、１９は結節
ガイド、２０は引起し装置である。

右株元ガイド杆９に対し株元縦搬送路Ｂ側へ突出させて
株元弾性ガイド板２１の基部２１ａを固定金具２４を介
してフレーム１Ｂに固定する。

株元弾性ガイド板２１における遊端部２１ｂは、左スタ
ーホイル１４と対向し搬送板４とほぼ直角方向にある第
１押圧部Ｘと、該第１押圧部Ｘに連続して結束ポケット
Ｂ側へ屈曲して機体縦方向より機体横方向になり先端で
は搬送板４と対向している第２抑圧部Ｙとからなり、上
記の遊端部２１ｂは上下二又状に形成されて上部遊片２
２と下部遊片２３が設げられ、遊端部２１ｂにおける先
端近傍〔搬送板４と対向する部分〕においては、上部遊
片２２は下部遊片２３よりも搬送板４側へ突出接近して
いる。

刈取結束作業に際して、圃場の立毛殻稈は、９起し装置
２０で引起されつつサイドデバイダ２およびセンターデ
バイダに案内さ、れて機体の進行に伴って機体後部に向
は送り込まれる。

その際、殻稈の株元は、株元縦搬送路Ｂおよび第２株元
縦搬送路Ｃに誘導され、スターホイル１４により機体後
方に向は移送されて株元横搬送路Ａに誘導されて横送り
チェノ７により結束ポケットＤへ、スターホイル１５に
より結束ポケットＤへ直接送り込まれ、結束装置１６の
作動で結束され結束殻稈が機体側方の圃場へ放出される
ものであるが、株元縦搬送路Ｂより株元横搬送路Ａへの
送り込みに当っては、株元弾性ガイド板２１の第１押圧
部Ｘにより搬送中の殻稈の株元はスターホイル１４に向
は押圧されるのでスターホイル１４を有効に作用させる
ことができる。

また、三角状隅部Ｒへの殻稈株元の逆移送方向巻込は左
株元ガイド杆１１の延長部１１ａにより阻止されている
。

更に、株元弾性ガイド板２１の第２抑圧部Ｙにより、株
元縦搬送路Ｂより株元横搬送路Ａに引継がれる殻稈株元
は、左株元ガイド杆１１の延長部１１ａまたは搬送板４
に押圧されているので、株元横搬送路Ａより株元縦搬送
路Ｂへの殻稈の逆流は阻止される。

上述の逆流阻止作用に際し、上部遊片２２が殻稈を搬送
板４へ押圧するため、横搬送中の稈の姿勢を搬送板４に
沿うように凭れ案内させる。

従って横搬送中の殻稈は垂直でなく搬送板の形状に沿っ
て後方へ倒れた状態で移送される。

本考案は上述したように、株元縦搬送路において殻稈株
元をスターホイル側へ押圧するための株元弾性ガイド板
を株元横搬送路へ延長させ道端部の先端が搬送板と対向
するように屈曲するとともに遊端部を上下二又状に形成
して上部遊片と下部遊片とを設は且つ上部遊片を下部遊
片よりも搬送板に接近させたから、株元縦搬送路より株
元横搬送路への殻稈引継ぎにあたりスターホイル側の株
元ガイド杆との間隙を極力挾くして殻稈移送の逆流およ
び反移送方向への巻込みを阻止して殻稈の停滞、つまり
現象を無くすとともに、搬送板に殻稈を凭れ案内させて
円滑に横移送させ、良好な搬送作用を行なうものである
。

更に、株元弾性ガイド板は株元縦搬送路および株元横搬
送路において殻稈をスターホイルに押圧するとともにス
ターホイルを株元搬送路にも作用させて縦搬送路と横搬
送路への引継ぎに際しスターホイルの死角をなくシ、ま
た二叉状部は搬送板に殻稈を押圧し稈姿勢の保持の役目
をも兼備し、縦搬送路より横搬送路への殻稈の送り込み
に際しての稈の乱れ、停滞を防いで搬送を良好にする効
果がある。

更に、また、株元弾性ガイド板は二叉状の上部遊片と下
部遊片とを横送りチェノを挾んで上下に置させ搬送板を
後傾斜させ、上部遊片による押圧で殻稈は後傾斜の搬送
板に沿って傾斜し株元が突出し且つ株元はかたいことと
量が大きいのに対応して下部遊片を搬送板より離れたの
で、下部遊片で稈を強く押圧することがなく搬送抵抗が
増加せず稈折れを生じない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した刈取結束機の要部の側面図。 第２図は同様の刈取結束機において搬送板、引起し装置
等を除去し株元搬送機構の要部を示す平面図である。 第３図は、株元弾性ガイド板の平面図。 第４図は同じく側面図である。Ａ・・・・・・株元横搬
送路、Ｂ・・・・・・株元縦搬送路、４・・・・・・搬
送板、７・・・・・・横送りチェノ、１１・・・・・・
左株元ガイド杆、１４・・・・・・スターホイル、２１
・・・・・・株元弾性ガイド板、２１ｂ・・・・・・遊
端部、２２・・・・・・上部遊片、２３・・・・・・下
部遊片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 株元縦搬送路の終端に、横送りチェノおよび搬送板の前
   面に沿って形成される株元横搬送路を隣接させた刈取結
   束機等における株元搬送装置において、株元縦搬送路の
   センターデバイダ側を限定する株元弾性ガイド板におけ
   る遊端部の先端を、搬送板と対向しほぼ横方向となるよ
   うに屈曲せしめるとともに、遊端部を上下二叉状に形成
   して上部遊片と下部遊片とを設け、上部遊片を下部遊片
   に対し搬送板側に接近せしめ、横送りチェノを挾んで上
   下に前記上部遊片と下部遊片とを位置させ、搬送板を上
   方が後方位置となるように後向傾斜させ、その作用面が
   前記株元縦搬送路および前記株元横搬送路と平面視で重
   なる位置で株元縦搬送路の側方側に配設したスターホイ
   ルを、前記弾性ガイド板の二叉状部分で押圧されている
   殻稈に作用させるべくその先端軌跡を弾性ガイド板の二
   叉状部分と交差させてなる刈取結束機等における株元搬
   送装置。