JPS5819650Y2

JPS5819650Y2 - 自動販売機等の２種硬貨選別装置

Info

Publication number: JPS5819650Y2
Application number: JP1978107515U
Authority: JP
Inventors: 阿部寛
Original assignee: 旭精工株式会社
Priority date: 1978-08-07
Filing date: 1978-08-07
Publication date: 1983-04-22
Also published as: JPS5526723U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は自動販売機等の２種硬貨選別装置に関するもの
である。

本考案の目的は自動販売機等の投入口から投入された種
々の直径の硬貨またはゲームメダル（以下硬貨と総称す
る）の中から２種類の直径の硬貨を選別し、これら２種
類の硬貨の枚数をそれぞれ計数し得る硬貨選別装置を簡
単な構造で安価に提供しようとするにある。

これがため、本考案によれば、固定側板と、この固定側
板に対して平行に離間して設けた可動側板と、入口端側
から出口端側に向けて下方に傾斜するとともに固定側板
から可動側板に向けて下方に傾斜する底板とによって限
定される硬貨選別通路を具え、この硬貨選別通路の一側
にかける前記可動側板に開口窓が設けられ、この開口窓
の部分において前記底板からほぼ平行に上方に離間して
所定の高さで第１硬貨直径選別板と第２硬貨直径選別板
とを前記可動側板に並列して取付けて設け、これら第１
′：Ｊ、−よび第２硬貨直径選別板には選別すべき第１
＄−よび第２硬貨の上側外周縁部とそれぞれ掛合して案
内する案内肩部を前記可動側板の内側および外側位置で
前記硬貨選別通路に沿って上下に離間並列してそれぞれ
延長して設け、前記両案内肩部の各下端縁の高さの中間
高さでかつ上方位置の前記第１硬貨直径選別板の案内肩
部より外側位置で下方位置の前記第２硬貨直径選別板の
案内肩部より内側位置で硬貨阻止掛止突起を硬貨選別通
路に向けて突出させて設け、また、前記硬貨選別通路の
出口端にそのまｌ直線的に通じる第１選別硬貨通路と、
前記硬貨選別通路から可動側板の外側に取付けられた案
内板により形成された案内通路を経て通じる第２選別硬
貨通路とを具え、これらの選別硬貨通路の下端出口の部
分にそれぞれ計数用マイクロスイッチを設けたことを特
徴とする。

本考案を図面につき説明する。

図面において、１は硬貨選別装置の前板を示し、この前
板１には硬貨投入口２と、硬貨返却ボタン３と、返却口
４と、返却硬貨受げ５とを設ける。

前板１の裏側には固定側板６を垂直に対して傾斜して一
端を前板１の後面に固着して設け、この固定側板に対し
て所定の間隔で離間して可動側板Ｔを取付け、固定側板
６の下端に入口端８から出口端９に向けて下方に傾斜す
る底板１０をねじ１１により取付け、これによシ硬貨選
別通路１２を限定し、このＩＩＪ通路の上方位置で入口
案内１３を前板１の後面に固着して投入口２から投入さ
れた硬貨を選別通路１２の入口端８に案内するようにし
、また選別通路１２の下方位置で上側が開放しかつ返却
口４に向は下方に傾斜する返却用シュート１４を前板１
の後面に固着して入口端８から出口端９に向は下方に傾
斜する選別通路１２の出口端９筐での間においてリジェ
クトされる硬貨を受けて返却口４に戻すように構成する
。

選別通路１２を下方の返却用シュート１４に対して開放
して選別通路内に保留されているリジェクトすべき硬貨
等を返却用シュート１４内に落下させるため選別通路１
２を限定する固定側板６に対して可動側板７を相対的に
側方に傾動可能にする。

これがため、固定側板６の上端側縁部に一対の半球形突
起１５を側板の長さ方向に互に離間して突設し、可動側
板７の上端側線部に突起１５を受ける受げ孔１６を同様
に離間して設け、各突起１５をそれぞれ対応する受は孔
１６に支承させて両側板６，７を重ね、長さ方向スリッ
トを形成したクリップ状円筒形ばね連結片１１をスリッ
トの端縁で両側板６，７の上端側縁の外面にクランプ掛
合させて組立てる。

可動側板γの前板１に隣接する端縁部に傾斜突耳Ｔ′を
突設し、前板１上の硬貨返却ボタ／３を板ばね（図示せ
ず）のばね力に抗して押す際にボタン３の内端３′が傾
斜突耳ｆの傾斜面に掛合してこれを押圧し、これによう
可動側板７が突起１５と受は孔１６との掛合によるヒン
ジ点を支点としてばね連結片のばね力に抗して固定側板
６に対して側方に傾動して第１硬貨選別通路１２を下方
に対し開放し得る構成とする。

可動側板７の内側には硬貨払い出し板１８を固定側板６
の凹み（図示せず）内に位置するよう固着し、これによ
シ可動側板７が傾動される際に側板６．Ｔにより限定さ
れる第１選別通路１２内に後述する掛止爪または突起片
等により保留されている異種硬貨等を掛止爪等から釈放
して下方に落下し得るようにする。

選別通路１２には、種々のチェックおよびリジェクト装
置を設け、硬貨の直径、厚さ、材質その他をチェックし
て例えば１００円および５０円硬貨のように所定の種類
の硬貨以外の他の種類の硬貨または偽似硬貨等を選別通
路１２内に保留し、または選別通路１２からリジェクト
し得るよう構成する。

図示の例では、１００円および５０円硬貨を選別通路１
２の入口端８から出口端９に通過させるも１００円硬貨
より大径の１０円硬貨、１００円硬貨より小径で５０円
硬貨より大径の５円および５０円硬貨よ）小径の１円硬
貨ならびに種々の偽造硬貨を出口端９にまで通過させる
ことなく選別通路１２内に保留してリジェクトし得るよ
うにする。

これがため、硬貨選別通路１２の一側における可動側板
Ｔにほぼ矩形の開口窓１９を設け、この開口窓１９に釦
いて通路底板１０からほぼ平行に上方に離間した位置で
第１硬貨直径選別板２０を可動側板１にねじ２１によっ
て所望の高さに調整可能に取付けるとともに第２硬貨直
径選別板２２を間隔ボルト２３によって第１硬貨直径選
別板２０に平行に離間して取付け、これら第１および第
２硬貨直径選別板２０および２２には選別すべき第１お
よび第２硬貨を掛合案内し得る案内肩部２４釦よび２５
を可動側板１の内側釦よび外側位置で上下に並夕１ルて
硬貨選別通路１２に対して突出させて通路１２に沿って
延長して設けるとともに硬貨阻止掛止突起２６釦よび２
１を通路１２の長さ方向の前後位置で可動側板１の内側
および外側位置で硬貨通路１２に向は水平にそれぞれ突
出して設ける。

固定側板６には通路底板１０上を転動して通過する被選
別硬貨の一側に掛合してこの硬貨を可動側板７に向げて
押しつげるばね細条片２８を開口窓１９に対向する位置
で固定側板６に一端を固着して設け、ばね細条片２８の
遊端を通路出口端９に向けて延長して硬貨選別通路１２
内に突出させる。

上述した第１および第２直径選別板２０および２２の取
付高さを適切に選定して硬貨選別通路１２内をその入口
端８から出口端９に向は傾斜する通路底板１０上に転動
する被選別硬貨が硬貨選別通路１２自身の垂直に対する
傾斜通路底板１０の傾斜（第３図参照）訃よびばね細条
片２８による押しつげ作用により可動側板γに向けて押
しつげられて通過する際に、１００円硬貨よう大径の１
０円硬貨が第１直径選別板２０上の掛止突起２６によっ
て掛止され、１００円硬貨は案内肩部２４によって掛合
案内されて出口端９に通過し、１００円硬貨より小径の
５円、５０円１よび１円硬貨は第１直径選別板２０の下
側をくぐり抜け、５円硬貨は第２直径選別板２２上の掛
止突起２７によって掛止され、５０円硬貨は案内肩部２
５によって出口端９に向けて通過し、１円硬貨は第２直
径選別板２２の下側をくぐり抜け、可動側板γに開口窓
１９の外側で取付げられた保留板２９上に倒れ、その掛
止端２９′によって掛止されて保留されるようにする。

上述したようにして、硬貨選別通路１２内を出口端９に
向は通過し得た１００円釦１び５０円硬貨のような２種
類の硬貨を各種類別に枚数を計数した後、それぞれのキ
ャッシュボックスに収納し得るようにするため、硬貨選
別通路１２の出口端９にその１寸直線的に通ずる第１選
別硬貨通路３０を設けるとともに可動側板７の外側に取
付けた案内板３１により形成された案内通路３２を経て
通じる第２選別硬貨通路３３を設け、これらの第１卦よ
び第２選別硬貨通路３０ふ−よび３３の下端出口３４，
３５にそれぞれ既知の適当な計数用マイクロスイッチ（
図示せず）を設ける。

かように１個の硬貨選別通路１２から２個の並設した第
１および第２選別硬貨通路３０．３３への硬貨の通過、
特に、可動側板１の外側に位置する案内通路３２を経て
の第２選別硬貨通路３３への硬貨の通過を可能にするた
め、第２図に示すように第２硬貨直径選別板２２を間隔
ボルト２３によって第１硬貨直径選別板２１の外側に離
間して並設するとともに、出口端９における可動側板Ｉ
の下端部分３６を外側に彎曲させて形成した分岐路を設
け、これにより第２硬貨直径選別板２２の案内肩部２５
によって掛合案内されて通過する硬貨を可動側板１の外
側の案内通路３２に通過させるようにする。

本考案によれば、硬貨選別通路の一側における可動側板
に設けた開口窓に取付けられた第１硬貨直径選別板より
下方位置でかつ可動側板の外側位置で第２硬貨直径選別
板を並夕１ルて取付け、硬貨選別通路の出口端において
この選別通路に直接に通じる第１選別硬貨通路と、前記
可動側板の外側に位置する案内通路を経て通じる第２選
別硬貨通路とを設けたことによって、極めて簡単な構造
で、２種類の硬貨を確実に選別して別々に計数し得る装
置を構成でき、これによりこの種の選別装置を小型かつ
安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による装置の斜視図、第２図は第１図の
■−■線上で断面として矢の方向に見た断面図、第３図
は第１図の■−■線上の断面図である。１・・・前板、２・・・硬貨投入口、３・・・硬貨返却
ボタン、４・・・返却口、５・・・返却硬貨受け、６・
・・固定側板、Ｔ・・・可動側板、８・・・入口端、９
・・・出口端、１０・・・通路底板、１２・・・硬貨選
別通路、１４・・・返却用シュート、１５・・・半球形
突起、１６・・・受は孔、１γ・・・クリップ状円筒形
ばね連結片、７′・・・傾斜突耳、３・・・内端、１８
・・・硬貨払い出し板、１９・・・矩形窓、２０・・・
第１直径選別板、２２・・・第２直径選別板、２３・・
・間隔ボルト、２４、２５・・・案内肩部、２６．２
γ・・・掛止突起、２８・・・ばね押圧片、２９・・・
保留板、３０・・・第１選別硬貨通路、３１・・・案内
通路、３２・・・第２選別硬貨通路、３４、３５・・
・硬貨出口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

固定側板６と、この固定側板に対して平行に離間して設
けた可動側板１と、入口端側から出口端側に向けて下方
に傾斜するとともに固定側板６から可動側板７に向けて
下方に傾斜する底板１０とによって限定された硬貨選別
通路１２を具え、この硬貨選別通路１２の一側における
前記可動側板７に開口窓１９が設けられ、この開口窓１
９の部分に釦いて前記底板１０からほぼ平行に上方に離
間して所定の高さで第１硬貨直径選別板２０と第２硬貨
直径選別板２２とを前記可動側板に並夕１ルて取付けて
設け、これら第１釦よび第２硬貨直径選別板２０，２２
には選別すべき第１および第２硬貨の上側外周縁部とそ
れぞれ掛合して案内する案内肩部２４．２５を前記可動
側板７の内側および外側位置で前記硬貨選別通路１２に
沿って上下に離間並夕１ルてそれぞれ延長して設け、前
記両案内肩部２４．２５の各下端縁の高さの中間高さで
かつ上方位置の前記第１硬貨直径選別板２０の案内肩部
２４より外側位置で下方位置の前記第２硬貨直径選別板
２２の案内肩部２５より内側位置で硬貨阻止掛止突起２
γを硬貨選別通路１２に向けて突出させて設け、また、
前記硬貨選別通路１２の出口端にその１１直線的に通じ
る第１選別硬貨通路３０と、前記硬貨選別通路１２から
可動側板１の外側に取付けられた案内板３１により形成
された案内通路３２を経て通じる第２選別硬貨通路３３
とを具え、これらの選別硬貨通路の下端出口３４．３５
の部分にそれぞれ計数用マイクロスイッチを設けたこと
を特徴とする自動販売機等の２種硬貨選別装置。