JPS581880B2 - 信号変換装置 - Google Patents
信号変換装置Info
- Publication number
- JPS581880B2 JPS581880B2 JP52051863A JP5186377A JPS581880B2 JP S581880 B2 JPS581880 B2 JP S581880B2 JP 52051863 A JP52051863 A JP 52051863A JP 5186377 A JP5186377 A JP 5186377A JP S581880 B2 JPS581880 B2 JP S581880B2
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- JP
- Japan
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- signal
- localization
- sound image
- information
- conversion circuit
- Prior art date
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04S—STEREOPHONIC SYSTEMS
- H04S1/00—Two-channel systems
- H04S1/007—Two-channel systems in which the audio signals are in digital form
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は信号変換装置に係り、定位情報を有していない
信号をパイノーラル信号に変換するに際し、定位情報を
有していない信号から、音像を定位させようと意図した
空間内の特定位置と受聴者との間の距離情報並びに方向
情報を別々の回路により得るように構成することにより
、音像定位位置の制御を容易に行ない得、また特に上記
定位情報を有していない信号の数が多い程、回路を簡単
に構成しうる信号変換装置を提供することを目的とする
。
信号をパイノーラル信号に変換するに際し、定位情報を
有していない信号から、音像を定位させようと意図した
空間内の特定位置と受聴者との間の距離情報並びに方向
情報を別々の回路により得るように構成することにより
、音像定位位置の制御を容易に行ない得、また特に上記
定位情報を有していない信号の数が多い程、回路を簡単
に構成しうる信号変換装置を提供することを目的とする
。
以下図面と共に本発明装置の各実施例について説明する
。
。
第1図は単一音源と受聴者との位置関係を示す模式図で
、受聴者Mの左斜め前方に単一音源x(t)が存在して
いる。
、受聴者Mの左斜め前方に単一音源x(t)が存在して
いる。
いま、受聴者Mの正面方向を0°とした場合、角度θ、
距離rの位置にある単一音源から空間内に放射された音
源信号x(t)が、受聴者Mの左耳入口に達するまでの
伝達特性をhL(t;θ、r)、受聴者Mの右耳入口に
到達するまでの伝達特性をhR(t;θ,r)とすると
、受聴者Mの左耳入口及び右耳入口における信号eL(
t)及びeR(t)はたたみ込み積分を用いて夫々次式
で表わされる。
距離rの位置にある単一音源から空間内に放射された音
源信号x(t)が、受聴者Mの左耳入口に達するまでの
伝達特性をhL(t;θ、r)、受聴者Mの右耳入口に
到達するまでの伝達特性をhR(t;θ,r)とすると
、受聴者Mの左耳入口及び右耳入口における信号eL(
t)及びeR(t)はたたみ込み積分を用いて夫々次式
で表わされる。
一方、定位情報を有していない信号(例えばモノラル信
号、あるいは多チャンネルの各個別のチャンネル信号)
を、疑似頭により得られるパイノーラル信号と同様のパ
イノーラル信号に変換する信号変換装置の出力信号をs
L(t)、sR(t)とすると、受聴者Mが音源x(t
)の定位位置を感知するためには、次式が成立しなけれ
ばならない。
号、あるいは多チャンネルの各個別のチャンネル信号)
を、疑似頭により得られるパイノーラル信号と同様のパ
イノーラル信号に変換する信号変換装置の出力信号をs
L(t)、sR(t)とすると、受聴者Mが音源x(t
)の定位位置を感知するためには、次式が成立しなけれ
ばならない。
この(2)式に(1)式を代入すると
となる。
ここで、受聴者Mと音源との距離rに標準距離r0なる
概念を導入すると(3)式は次式のように書き改められ
る。
概念を導入すると(3)式は次式のように書き改められ
る。
(4)式を回路構成を考慮して更に書き改めると次のよ
うになる。
うになる。
(5−1)式及び(5−2)式において、(HL(t;
θ,r)/hL(t;θ,r0)は、音源x(t)から
、受聴者Mの音源に近い方の耳の入口までの伝達特性の
距離による変化分であり、アッテネータ及びフィルタで
この式に相当する信号を得ることができる。
θ,r)/hL(t;θ,r0)は、音源x(t)から
、受聴者Mの音源に近い方の耳の入口までの伝達特性の
距離による変化分であり、アッテネータ及びフィルタで
この式に相当する信号を得ることができる。
但し、距離rが2mより大なる距離の場合は、レベルが
距離の2乗に反比例して減衰する所謂逆2乗特性となる
ので、アッテネータのみでも構成できる。
距離の2乗に反比例して減衰する所謂逆2乗特性となる
ので、アッテネータのみでも構成できる。
なる項は、所謂両耳間差特性の距離変化に対する変化分
であり、音圧差、時間差で表現できるが、時間差は一般
に殆ど変化せず、この項に相当する伝達特性の信号はア
ッテネータ及びフィルタで構成できる。
であり、音圧差、時間差で表現できるが、時間差は一般
に殆ど変化せず、この項に相当する伝達特性の信号はア
ッテネータ及びフィルタで構成できる。
但し、距離rが2mより大なる場合、この項の伝達特性
は“1”となり、考慮する必要がなくなる。
は“1”となり、考慮する必要がなくなる。
本発明装置は、以上の2つの距離情報に関する伝達特性
を、後述する第1の信号変換回路により得るようにした
ものである。
を、後述する第1の信号変換回路により得るようにした
ものである。
また、(5−1)式中hL(t;θ,r0)及び(5−
2)式中のhR(t;θ,r0)は、標準距離r0にお
ける定位方向θの情報を与える項であり、従来から知ら
れている如くアツテネータ、フィルタ、遅延回路等で構
成される回路により、この項に相当する信号を得ること
ができる。
2)式中のhR(t;θ,r0)は、標準距離r0にお
ける定位方向θの情報を与える項であり、従来から知ら
れている如くアツテネータ、フィルタ、遅延回路等で構
成される回路により、この項に相当する信号を得ること
ができる。
本発明装置では後述する如く、この特性を第2の信号変
換回路により得るようにしている。
換回路により得るようにしている。
第2図は本発明装置の第1実施例のブロック系統図を示
す。
す。
同図中、1は定位情報を有していない単一の音源信号x
(t)が入来する入力端子で、この信号x(t)をアツ
テネータ2に供給する。
(t)が入来する入力端子で、この信号x(t)をアツ
テネータ2に供給する。
距離rに応じた減衰量を与えられてアッテネータ2より
取り出された信号x(t)は、フィルタ3により所定の
周波数特性を付与された後、出力端子6及びアツテネー
タ4に供給される。
取り出された信号x(t)は、フィルタ3により所定の
周波数特性を付与された後、出力端子6及びアツテネー
タ4に供給される。
このフィルタ3より(hL(t;θ, r0)/hL(
t;θ,r0)なる特性が付与された信号x(t)が出
力される。
t;θ,r0)なる特性が付与された信号x(t)が出
力される。
アツテネータ4で所定量減衰された信号は、フィルタ5
に供給され、ここで所定の周波数特性が付与されて、こ
れよりフィルタ3の出力信号に更性が付与された信号と
して取り出され、出力端子7に導かれる。
に供給され、ここで所定の周波数特性が付与されて、こ
れよりフィルタ3の出力信号に更性が付与された信号と
して取り出され、出力端子7に導かれる。
上記のアツテネータ2,4、フィルタ3,5は夫々前述
した音像定位位置の距離情報を与える第1の信号変換回
路8を構成している。
した音像定位位置の距離情報を与える第1の信号変換回
路8を構成している。
出力端子6より取り出された信号は入力端子9を経てフ
ィルタを含んで構成されている信号処理回路11に供給
され、ここで所定の周波数特性が付与されて前記hL(
t;θ,r0)なる特性が与えられた後出力端子14に
導かれる。
ィルタを含んで構成されている信号処理回路11に供給
され、ここで所定の周波数特性が付与されて前記hL(
t;θ,r0)なる特性が与えられた後出力端子14に
導かれる。
従って、出力端子14より、(5−1)式を満足するs
L(t;θ,r)なるパイノーラル信号が出力される。
L(t;θ,r)なるパイノーラル信号が出力される。
一方、出力端子7より取り出された信号は入力端子10
を経てフィルタを含んで構成されている信号処理回路1
2に供給され、ここで所定の周波数特性が付与されて前
記hR(t;θ,r0)なる特性が与えられた後、出力
端子15に導かれる。
を経てフィルタを含んで構成されている信号処理回路1
2に供給され、ここで所定の周波数特性が付与されて前
記hR(t;θ,r0)なる特性が与えられた後、出力
端子15に導かれる。
従って、出力端子15より、(5−2)式を満足するパ
イノーラル信号sR(t;θ,r)が出力される。
イノーラル信号sR(t;θ,r)が出力される。
但し、音像を定位させようと意図した方向が受聴者の正
面より右半面であれば信号処理回路11は遅延回路を含
むよう構成され、一方、左半面であれば信号処理回路1
2は遅延回路を含むように構成される。
面より右半面であれば信号処理回路11は遅延回路を含
むよう構成され、一方、左半面であれば信号処理回路1
2は遅延回路を含むように構成される。
上記説明からも明らかなように、信号処理回路11.1
2は、音像定位位置の定位方向の情報を与える第2の信
号変換回路を構成している。
2は、音像定位位置の定位方向の情報を与える第2の信
号変換回路を構成している。
受聴者は上記のパイノーラル信号sL(t;θ,r)、
sR(t;θ,r)を夫々ヘッドホンにより左耳、右耳
で同時に聴取することにより、第1図に示す距離r、角
度θに音像が定位している如くに感じることができる。
sR(t;θ,r)を夫々ヘッドホンにより左耳、右耳
で同時に聴取することにより、第1図に示す距離r、角
度θに音像が定位している如くに感じることができる。
なお、ヘッドホンによりパイノーラル信号を受聴してい
る状態と同じ状態となるように、スヒ―カから放射され
る再生音中、再生音源と受聴者の両耳との間で夫々生じ
るクロストークを予め打消す回路を用いることにより、
受聴者はスピーカより空間に放射された上記のパイノー
ラル信号sL(t;θ,r)、sR(t;θ,r)を聴
取した場合でも、空間内の予め意図された所定位置に音
像が定位しているものと感知することができることは勿
論である。
る状態と同じ状態となるように、スヒ―カから放射され
る再生音中、再生音源と受聴者の両耳との間で夫々生じ
るクロストークを予め打消す回路を用いることにより、
受聴者はスピーカより空間に放射された上記のパイノー
ラル信号sL(t;θ,r)、sR(t;θ,r)を聴
取した場合でも、空間内の予め意図された所定位置に音
像が定位しているものと感知することができることは勿
論である。
第3図は本発明装置を用いてマルチチャンネルの定位情
報を有しな(入力信号をパイノーラル信号に変換する場
合の一実施例のブロック系統図を示す。
報を有しな(入力信号をパイノーラル信号に変換する場
合の一実施例のブロック系統図を示す。
同図中、第2図と同一部分には同一符号を付してある。
11〜13は定位情報を有しない3つの信号の各入力端
子で、夫々本発明装置の第1の信号変換回路181〜1
83に夫々接続される。
子で、夫々本発明装置の第1の信号変換回路181〜1
83に夫々接続される。
第1の信号変換回路181〜183は同一回路構成であ
り、また各回路は可変減衰器2′、4′、可変フィルタ
3′、5′、音像位置制御信号発生装置16及び切換器
17より構成されている。
り、また各回路は可変減衰器2′、4′、可変フィルタ
3′、5′、音像位置制御信号発生装置16及び切換器
17より構成されている。
音像位置制御信号発生装置16は制御信号C1〜C5を
発生し、制御信号C1〜C4により2′〜5′の各ブロ
ックの特性を可変して音像定位位置の距離rを任意に可
変すると共に、制御信号C5を切換器17に供給する。
発生し、制御信号C1〜C4により2′〜5′の各ブロ
ックの特性を可変して音像定位位置の距離rを任意に可
変すると共に、制御信号C5を切換器17に供給する。
切換器17は出力端子6、7の出力信号を、予め夫々の
所定の定位方向情報を与えるように構成された第2の信
号変換回路131〜133のうち意図した定位方向情報
を与える一の回路へ上記制御信号C5に応じて切換出力
する。
所定の定位方向情報を与えるように構成された第2の信
号変換回路131〜133のうち意図した定位方向情報
を与える一の回路へ上記制御信号C5に応じて切換出力
する。
第1の信号変換回路182,183の各出力信号も同様
にして第2の信号変換回路131〜133のいずれかの
回路へ夫々供給される。
にして第2の信号変換回路131〜133のいずれかの
回路へ夫々供給される。
第2の信号変換回路131〜133の出力信号のうち受
聴者の左耳へ伝達されるべきバイノーラル信号は混合器
19に供給されて混合される一方、受聴者の右耳へ伝達
されるべきバイノーラル信号は混合器20へ供給されて
混合される。
聴者の左耳へ伝達されるべきバイノーラル信号は混合器
19に供給されて混合される一方、受聴者の右耳へ伝達
されるべきバイノーラル信号は混合器20へ供給されて
混合される。
混合器19,200出力信号は、最終的に受聴者の左耳
、右耳で聴取されるべきバイノーラル信号sXL(t;
θ,r)、sXL(t;θ,r)として出力端子14.
15より出力される。
、右耳で聴取されるべきバイノーラル信号sXL(t;
θ,r)、sXL(t;θ,r)として出力端子14.
15より出力される。
このように、本発明装置は音像定位位置の距離情報を与
える第1の信号変換回路を、定位情報を与えるべき入力
信号数と同一の数だけ設けると共に、第1の信号変換回
路の出力信号に更に音像定位位置の定位方向情報を与え
る第2の信号変換回路は定位させようと意図した方向に
ついて必要数だけ設ければよく、回路構成が簡単となる
。
える第1の信号変換回路を、定位情報を与えるべき入力
信号数と同一の数だけ設けると共に、第1の信号変換回
路の出力信号に更に音像定位位置の定位方向情報を与え
る第2の信号変換回路は定位させようと意図した方向に
ついて必要数だけ設ければよく、回路構成が簡単となる
。
第4図は本発明装置の第2実施例の要部のブロック系統
図を示す。
図を示す。
同図中、第2図と同一部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。
明を省略する。
第4図は第2の信号変換回路のブロック系統図で、予め
定められた任意の複数n種類の特性を有する信号処理回
路111〜11n、121〜12nを夫々設け、信号処
理回路111〜11nの各出力端子は出力端子14に共
通接続されると共に、信号処理回路121〜12nの各
出力端子は縦続接続した遅延回路211〜21nの各接
続点に夫々接続される。
定められた任意の複数n種類の特性を有する信号処理回
路111〜11n、121〜12nを夫々設け、信号処
理回路111〜11nの各出力端子は出力端子14に共
通接続されると共に、信号処理回路121〜12nの各
出力端子は縦続接続した遅延回路211〜21nの各接
続点に夫々接続される。
入力端子9より入来した信号はスイッチS1により信号
処理回路111〜11nのいずれか一つの回路に供給さ
れる。
処理回路111〜11nのいずれか一つの回路に供給さ
れる。
また一方、入力端子10より入来した信号はスイッチS
2により信号処理回路121〜12nのいずれか一つの
回路に供給される。
2により信号処理回路121〜12nのいずれか一つの
回路に供給される。
スイッチS1、S2は、定位方向に応じて連動して切換
えられるよう構成されている。
えられるよう構成されている。
なお、信号処理回路111〜11nはhL(t;θ,r
0)の特性を得るための回路であり、また信号処理回路
121〜12nはhR(t;θ,r0)の特性を得るた
めの回路である。
0)の特性を得るための回路であり、また信号処理回路
121〜12nはhR(t;θ,r0)の特性を得るた
めの回路である。
ところで、hR(t;θ,r)/hL(t;θ,r)は
時間差を有し、その値は定位方向θにより異なるが、θ
=90°の場合が最大となる。
時間差を有し、その値は定位方向θにより異なるが、θ
=90°の場合が最大となる。
従って、この場合は遅延回路211〜21nの各遅延時
間τ1〜τnの総和の時間だけ信号処理回路121の出
力信号が遅延される。
間τ1〜τnの総和の時間だけ信号処理回路121の出
力信号が遅延される。
またθ<90°の場合には、遅延回路212〜21nを
共有することにより、所望の遅延時間を簡単な回路構成
により得ることができ従って、安価に構成できる。
共有することにより、所望の遅延時間を簡単な回路構成
により得ることができ従って、安価に構成できる。
この遅延時間に応じて定位方向が変化する。
本実施例によれば、定位情報を与えるべき入力信号が複
数ある場合であっても、第2の信号変換回路は第4図示
の回路一つだけで良いことになる。
数ある場合であっても、第2の信号変換回路は第4図示
の回路一つだけで良いことになる。
スイッチS1,S2は第3図示の切換器17と同一の目
的で使用されるものである。
的で使用されるものである。
上述の如く、本発明になる信号変換装置は、定位情報を
有していない信号を入力信号とし、この信号に音像の定
位位置と受聴者との間の距離情報を与えて出力する第1
の信号変換回路と、この第1の信号変換回路の出力信号
を入力信号として受けこの信号に上記音像の定位位置と
受聴者との方向情報を与えてバイノーラル信号として出
力する第2の信号変換回路とより構成したため、疑似頭
の代りに各音源に対して近接した位置に配置されている
マイクロホン(所謂オンマイク)を用いて収録された、
定位情報を有していない信号をバイノーラル信号として
音像定位情報を得る際に、定位方向のみならず、受聴者
に対し距離感を与えることができ、しかも第1の信号変
換回路の特性を可変することにより、音像定位位置を任
意の位置に移動させることができ、また、上記の定位情
報を有しない信号が複数ある場合には、この数と等しい
数だけ第1の信号変換回路を設けると共に、第1の信号
変換回路の出力信号を定位方向に応じて切換える手段を
設けることにより、第2の信号変換回路を上記入力信号
数に関係なく唯一つでバイノーラル信号を変換出力でき
るため、極めて回路構成を簡単にすることができ、更に
、上記第2の信号変換回路を構成している遅延回路を複
数個の遅延回路を縦続接続して構成し、音像を定位させ
ようと意図した方向に対応して上記複数個の遅延回路の
いずれか一つの遅延回路の入力に上記第1の信号変換回
路の出力信号を供給するように構成したため、回路構成
をより一層簡単に構成でき、しかも高価な遅延回路を一
部共用することができるため、安価に構成できる等の特
長を有するものである。
有していない信号を入力信号とし、この信号に音像の定
位位置と受聴者との間の距離情報を与えて出力する第1
の信号変換回路と、この第1の信号変換回路の出力信号
を入力信号として受けこの信号に上記音像の定位位置と
受聴者との方向情報を与えてバイノーラル信号として出
力する第2の信号変換回路とより構成したため、疑似頭
の代りに各音源に対して近接した位置に配置されている
マイクロホン(所謂オンマイク)を用いて収録された、
定位情報を有していない信号をバイノーラル信号として
音像定位情報を得る際に、定位方向のみならず、受聴者
に対し距離感を与えることができ、しかも第1の信号変
換回路の特性を可変することにより、音像定位位置を任
意の位置に移動させることができ、また、上記の定位情
報を有しない信号が複数ある場合には、この数と等しい
数だけ第1の信号変換回路を設けると共に、第1の信号
変換回路の出力信号を定位方向に応じて切換える手段を
設けることにより、第2の信号変換回路を上記入力信号
数に関係なく唯一つでバイノーラル信号を変換出力でき
るため、極めて回路構成を簡単にすることができ、更に
、上記第2の信号変換回路を構成している遅延回路を複
数個の遅延回路を縦続接続して構成し、音像を定位させ
ようと意図した方向に対応して上記複数個の遅延回路の
いずれか一つの遅延回路の入力に上記第1の信号変換回
路の出力信号を供給するように構成したため、回路構成
をより一層簡単に構成でき、しかも高価な遅延回路を一
部共用することができるため、安価に構成できる等の特
長を有するものである。
第1図は単一音源と受聴者との位置関係の一例を示す模
式図、第2図は本発明装置の第1実施例のブロック系統
図、第3図は本発明装置を用いて定位情報を有しない3
つの入力信号をバイノーラル信号に変換する場合の一実
施例のブロック系統図、第4図は本発明装置の第2実施
例の要部のブロック系統図である。 1,11〜13・・・・・・定位情報を有していない信
号入力端子、2,4・・・・・・アツテネータ、3,5
・・・・・・フィルタ、8,181〜183・・・・・
・第1の信号変換回路、13、131〜133・・・・
・・第2の信号変換回路、14,15・・・・・・バイ
ノーラル信号出力端子、16・・・・・・音像位置制御
信号発生装置、17・・・・・・切換器、211〜21
n・・・・・・遅延回路。
式図、第2図は本発明装置の第1実施例のブロック系統
図、第3図は本発明装置を用いて定位情報を有しない3
つの入力信号をバイノーラル信号に変換する場合の一実
施例のブロック系統図、第4図は本発明装置の第2実施
例の要部のブロック系統図である。 1,11〜13・・・・・・定位情報を有していない信
号入力端子、2,4・・・・・・アツテネータ、3,5
・・・・・・フィルタ、8,181〜183・・・・・
・第1の信号変換回路、13、131〜133・・・・
・・第2の信号変換回路、14,15・・・・・・バイ
ノーラル信号出力端子、16・・・・・・音像位置制御
信号発生装置、17・・・・・・切換器、211〜21
n・・・・・・遅延回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくともアツテネータ、遅延回路及びフィルタで
構成され、定位情報を有していない信号を、空間内の意
図した特定位置に音像を定位させるべきパイノーラル信
号に変換して出力する信号変換装置において、定位情報
を有していない信号を入力信号とし、この信号に音像の
定位位置と受聴者との間の距離情報を与えて出力する第
1の信号変換回路と、該第1の信号変換回路の出力信号
を入力信号として受け該信号に上記音像の定位位置と受
聴者との方向情報を与えて上記パイノーラル信号として
出力する第2の信号変換回路とより構成したことを特徴
とする信号変換装置。 2 少なくともアツテネータ、遅延回路及びフィルタで
構成され、定位情報を有していない信号を、空間内の意
図した特定位置に音像を定位させるべきパイノーラル信
号に変換して出力する信号変換装置において、定位情報
を有していない信号を入力信号とし、この信号に音像の
定位位置と受聴者との間の距離情報を与えて出力する第
1の信号変換回路と、少なくとも複数個の縦続接続され
た遅延回路を含んで構成されており該第1の信号変換回
路の出力信号に上記音像の定位位置と受聴者との方向情
報を与えて上記パイノーラル信号として出力する第2の
信号変換回路と、上記音像を定位させようと意図した位
置方向に対応して該第1の信号変換回路の出力信号を該
複数個のうちいずれか一個の遅延回路の入力に選択供給
する切換手段とより構成したことを特徴とする信号変換
装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52051863A JPS581880B2 (ja) | 1977-05-06 | 1977-05-06 | 信号変換装置 |
DE19782817777 DE2817777C2 (de) | 1977-04-25 | 1978-04-22 | Signalverarbeitungsschaltung zur Umwandlung eines monauralen Eingangssignals in binaurale Signale |
GB16039/78A GB1598746A (en) | 1977-04-25 | 1978-04-24 | Signal processing circuit for binaural signals |
US05/899,892 US4188504A (en) | 1977-04-25 | 1978-04-25 | Signal processing circuit for binaural signals |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52051863A JPS581880B2 (ja) | 1977-05-06 | 1977-05-06 | 信号変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53137102A JPS53137102A (en) | 1978-11-30 |
JPS581880B2 true JPS581880B2 (ja) | 1983-01-13 |
Family
ID=12898697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52051863A Expired JPS581880B2 (ja) | 1977-04-25 | 1977-05-06 | 信号変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS581880B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5974153A (en) * | 1997-05-19 | 1999-10-26 | Qsound Labs, Inc. | Method and system for sound expansion |
-
1977
- 1977-05-06 JP JP52051863A patent/JPS581880B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53137102A (en) | 1978-11-30 |
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