JPS581879B2 - ラウドスピ−カソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はラウドスピーカ装置に関するものであり、本発
明のスピーカ装置は様々な位置及び様々な状態で使用す
ることができ、特に自動車内での使用に適している。

そこで、自動車内での使用に関連して、以下本発明のス
ピーカ装置を説明する。

本発明の目的の１つは、自動車の座席、特に前座席、の
下側に一部が収容されるようになっているスピーカ装置
を提供することである。

同時に、本発明は、自動車の座席のすぐ前方の領域にて
生成される自動車内の音放射源として寄与し、特に自動
車の計器板の上方或いは後座席の後方のデッキ内に一般
に設けられる１つ或いはそれ以上の他のスピーカと組合
わされた時に、自動車の内部に望ましい音響効果を与え
るスピーカ装置を意図している。

本発明のもう一つの目的は、低音応答を強調するように
構成されたスピーカ囲いを有する、上記の型のスピーカ
装置を提供し、これによって自動車内のスピーカ装置に
一般に見られる低音周波数応答が不適当であると言う欠
点を克服することである。

本発明の上記の目的及びその他の目的並びに利点は、添
付図面と参照して説明する以下の記載から明らかになる
であろう。

上述したように、本発明に従って使用されるスピーカ囲
いは、相互に連結され相互に連通している２つの室即ち
２つの区画から構成されている。

これらの室の１つは第１図にて全体として番号４で示さ
れており、他方の室は全体として番号５で示されている
。

第２図に図示されている様に室４は垂直方向の大きさが
比較的小さくそして適切な長さを有していて比較的薄い
ものであり、自動車の前座席の前部の下側に収容され得
るようになっている。

第２図では、自動車の床は６で、前座席は７で示されて
いる。

第２図の様に置かれた時、スピーカ囲いの拡大端が座席
７の前方に位置する。

スピーカの２つの室は、以下に詳細に説明する種々の面
或いは壁によって限定されるか、一般に室４は薄くて長
い形状であり、室５はこの第１部分の一端に結合された
六面体から構成されている。

スピーカを製造する際には、間隔を置いて平行に配置さ
れた一対の側壁要素８を含む要素が使用される。

側壁要素の各々は、薄い室４の側壁の形成するストリッ
プ状の部分９と、拡大室５の２つの側壁を形成する略四
辺形の部分１０とを有する。

底壁１１は、２つの側壁要素８の下側縁を相互に連結し
ている。

壁要素１２は、側壁のストリツプ状の部分９の上側縁を
相互に連結しており、後壁要素１３は、囲いの後方端を
形成している。

スピーカ設置部としても役立っている壁要素１４は、ス
トリップ状の部分から隔った側壁の四辺形の部分の縁の
間のすき間を相互連結即ち橋渡しするように配置されて
いる。

スピーカの薄い室４並びに自動車の座席７に対して上方
及び前方に傾斜した軸線Ｘ−Ｘを有する囲いの拡大室５
内に収容されたスピーカ・コーン１５と協働するために
、要素１４には開口が設けられている。

このスピーカの開口は、第１図に１６で示されている如
き格子布（ｇｒｉｌｌｅ−ｃｌｏｔｈ）で覆うことがで
きる。

拡大室５の縁を相互に連結している壁要素１７と１８も
、スピーカ囲いの一部を形成している。

囲いを支持するために足或いはパツド１９を設けること
もできる。

囲いの壁の内側には、第２図にて破線２０で示されてい
るように、ガラス繊維裏張りを付けるようになっている
。

スピーカ囲いを構成するに際し、壁要素にシート材を使
用することが意図されている。

このシート材は、プラスチック材を含んだ様々な型のも
のでよいが、厚さが１／８〃（約３．２ｍｍ）程度の比
較的薄い合板を使用することが好ましい。

更に、例えばエポキシ系接着剤で全ての接合部と接合す
ることが意図されている。

にかわ或いはこれと同等なものの裏打ち玉縁を、各継ぎ
目即ち接合部の内側に設けるのが好ましい。

囲いに幾つかの開口を設けることもできるが、スピーカ
の音の放射のための開口以外には穴のあいていない囲い
とするのが好ましい。

この理由の１つは、実質上完全に閉じられた囲いは低音
応答及び低音再成、特に５００サイクル以下、を強調す
る傾向のある共振室を提供するということである。

上記の相互に連通した２つの室４と５とを備えた囲いの
構造は、スピーカ装置の自動車内での使用と言う点（薄
い部分は座席の下に収容され、拡大部分は上方へのスピ
ーカ放射のために座席の前方に位置する）から有利であ
るのみならず、ただ１つの周波数のみを強調しすぎるこ
となく約５００サイクル以下の周波数の実質上全ての範
囲に渡って、低音応答の強調を助成する室をスピーカ・
コーンの後方に提供すると言う利点をも有する。

スピーカ装置は、様々な大きさや種類のスピーカ、特に
５×７〃（１２７×１７７．８ｍｍ）或いは７×９〃（
１７７．８×２２８．６ｍｍ）の大きさの卵形スピーカ
を収容するように構成することができる。

丸いコーンを持つスピーカを収容するようにしてもよい
が、この室を自動車の有効な空間を過度に侵害するよう
な大きさにせずに、装置の六面体の室５の制限された領
域内に収容するには卵形スピーカが有用である。

本発明のスピーカ装置は、一般に自動車に備えられてい
る他のスピーカと組み合わせて使用され、ステレテシス
テム或いは四源音（ｑｕａｄｒａｓｏｎｉｃ）システム
にて他のスピーカと協働する。

四源音システムのためには、本発明のスピーカを複数個
使用するのが好ましい。

スピーカ接続が望まれる場合には、スピーカ室４の後方
端にプラグ受入れコネクタ２１を配置するのが好ましい
。

本発明のスピーカ装置においては、スピーカ囲いが相互
に連通した前部及び後部の２つの室から構成され、前部
室の前部開口を介してスピーカが露出しており、後部室
は前部室に比べて高さが低くなっているので、容積を大
きくすることなく低音強調を達成することができる。

又スピーカ囲いが上記のような形状であるために、特定
の周波数における共振ピークの生成が防止され、スピー
カが効果的に働く全範囲にわたって実質上均一な音の発
生がもたらされる。

又本発明のスピーカ装置は、スピーカ囲いをスピーカ開
口を除いて実質上完全に無孔でかつ振動可能な薄いシー
ト材料で形成することによって、スピーカ囲い自体を特
に可聴スペクトルの低周波数域において音の発生に大き
く関与するようにすることができる。

尚、本発明の実施態様について述べれば次の通りである
。

（１）相互に連通された２つの室を有する囲いを備え、
該２つの室の一方は、その長さに対してその垂直方向高
さが比較的小さくて、自動車の座席の下側に収容するの
に適し、該２つの室の他方は、該一方の室が自動車の座
席の下側に位置付けられた時に自動車の座席に対して上
方及びこれから離れる方向に音を放射するように、該一
方の室に対して上方及びこれから離れる方向に傾斜した
軸線上にて該他方の室内に設置され且つ該一方の室に対
して上方及び前方に位置している開口を介して露出され
ているスピーカを有することを特徴とするラウドスピー
カ装置。

（２）実施態様１のラウドスピーカ装置であって、該囲
いの室が少なくとも大部分がシート材から形成された壁
によって形成されており、該室の壁はスピーカ開口を除
いて実質上完全に穴があいていないもの。

（３）相互に平行な一対の側壁要素を含む壁要素から形
成された囲いを備え、該側壁要素は同一であり且つ狭い
ストリップ状の部分と該ストリップ状の部分の端の拡大
四辺形部分を有し、底壁要素が側壁の底縁を相互に連結
しており、端壁要素が該ストリップ状の部分から隔った
四辺形部分を相互に連結しており、該端壁要素はこの上
に設置され且つこれに形成された開口を介して露出され
たスピーカを有し、そして更に壁要素が対をなして該側
壁要素のその他の縁を相互に連結して該スピーカ囲いを
形成していることを特徴とするラウドスピーカ装置。

（４）実施態様３のラウドスピーカ装置であって、該壁
要素が厚さ１／８〃程度の合板から構成され、それらの
接合縁にて相互に接合されているもの。

（５）相互に連通された２つの室から構成された囲いを
備え、該２つの室の一方は長くて薄く、該２つの室の他
方は実質上六面体形状であり、該他方の室に囲まれ且つ
該他方の室の１つの面を介して音を放射するように露出
されたスピーカを該他方の室が有し、そして該他方の室
の該１つの面の反対側の面が該一方の室の一端に連通さ
れていることを特徴とするラウドスピーカ装６置。

（６）実施態様５のラウドスピーカ装置であって、該六
面体形状の室が相互に平行で且つ該長くて薄い室の側面
と同一平面である向い合う２つの側面を有するもの。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に従って構成されたスピーカ囲いの斜
面図である。 第２図は、本発明のスピーカ装置の側面図であり、囲い
内のスピーカの位置並びに自動車の座席に関する装置の
位置を示している。 第３図は、第２図のスピーカ装置の右端面図である。 ４及び５・・・・・・室、１５・・・・・・スピーカ・
コーン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 相互に連通された２つの室を有する囲いを備え、該
   ２つの室の一方は、その長さに対してその垂直方向高さ
   が比較的小さくて、自動車の座席の下側に収容するのに
   適し、該２つの室の他方は、該一方の室が自動車の座席
   の下側に位置付けられた時に自動車の座席に対して上方
   及びこれから離れる方向に音を放射するように、該一方
   の室に対して上方及びこれから離れる方向に傾斜した軸
   線上にて該他方の室内に設置され且つ該一方の室に対し
   て上方及び前方に位置している開口を介して露出されて
   いるスピーカを有することを特徴とするラウドスピーカ
   装置。 ２ 相互に連通された２つの室から構成された囲いを備
   え、該２つの室の一方は長くて薄く、該２つの室の他方
   は実質上六面体形状であり、該他方の室に囲まれ且つ該
   他方の室の１つの面を介して音を放射するように露出さ
   れたスピーカーを該他方の室が有し、そして該他方の室
   の該１つの面の反対側の面が該一方の室の一端に連通さ
   れていることを特徴とするラウドスピーカ装置。 ３ スピーカと、相互に連通した前部及び後部を有する
   スピーカ室を形成する囲壁を有するスピーカ囲いとを具
   備し、該前部は該後部よりも実質上容積が大きく、該前
   部が開口を有する１つの壁を有し、該前部に該スピーカ
   が設置されており、該開口を介して該スピーカが露出し
   ており、該スピーカ室の該後部が略矩形の後空腔を形成
   する壁を有し、該後空腔の第１の横寸法が該前部により
   規定される前空腔の対応する寸法と同一であり、該後空
   腔の第２の横寸法が該前空腔の対応する寸法より実質上
   小さく、該囲壁が少なくとも大部分において振動可能な
   薄いシート材料で形成されていて音の発生に関与し、該
   スピーカ枠が該スピーカ開口を除き実質上完全に無孔で
   あることを特徴とするラウドスピーカ装置。