JPS5818380Y2 - スピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスピーカに係り、特に後面側からの音圧を防
ぐために設けられたバックチャンバー内における定在波
の発生防止手段に関するものである。

従来、バックチャンバーは動作部（スピーカ本体）のフ
レーム形態の関係上、円筒形が多い。

しかるに、このように円筒形のバックチャンバーを用い
ると、どうしても定在波が乗りやすく、多少の吸音材を
入れても抑えることは困難を極める。

この考案は上記の点に鑑みなされたもので、バックチャ
ンバー内にハニカム構造体を挿入することにより、定在
波の発生を防止して平担な周波数特性および素直な音質
を得ることができるスピーカを提供することを目的とす
る。

以Ｆこの考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図は第１の実施例を示し、第１図は一
部を切欠いて示すスピーカの正面図、第２図はスピーカ
の縦断面図である。

これらの図において、１は動作部（スピーカ本体）、２
は動作部ＩＶｃその後側を覆うように取付けられたバン
クカバーで、このバックカバー２の内側でバックチャン
バー３が形成されている。

そして、このバックチャンバー３内にはハニカム構造体
４が挿入される。

この場合、ハニカム構造体４は開口部を動作部１側に向
けて挿入されている。

また、ノ・ニカム構造体４としては、建材などに多（用
いられているたとえばクラフト紙を使った安価なペーパ
ーハニカムなど、一般的なものを使用するものである。

このように構成されたスピーカにおいては、）１ニ力ム
構造体４によりバックチャンバー３内が半径方向に細分
割される。

そして、この細分割によりバックチャンバー３内におけ
る定在波（）・二カム構造体４のセルの直角方向に対す
る定在波）の発生が防止されるもので、これにより平担
な周波数特性が得られるとともに、素直な音質を得るこ
とができ、性能が向上する。

さらにノ・ニカム構造体４は音波に対する整流作用を示
し、これによってもスピーカは性能が向上する。

また、・・ニカム構造体４に一般的なものを使用し得る
ので、安価にして上記効果を得ることができる。

第３図および第４図はこの考案の第２の実施例を示し、
この場合はノ・二カム構造体４上に吸音材５を設けて、
吸音材５と・・ニカム構造体４をバツクチギンパー３内
に挿入したものである。

すなわち、このように構成すれば、厚みがハニカム構造
体４の厚みに等しい空気層が・・ニカム構造体４により
形成されて吸音効果が飛躍的に向上する。

そして、これによりバックチャンバー３内における定在
波の発生が一層確実に防止され、性能がより向上するも
のである。

以上のように、この考案によれば、バックチャンバー内
における定在波の発生が防止されて性能の優れたスピー
カを安価に提供することができるもので、その実用的価
値は大きい。

さらに、この考案のスピーカによれば、音波に対するハ
ニカム構造体の整流作用によっても性能が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案によるスピーカの第１の
実施例を示し、第１図は一部切欠いて示す正面図、第２
図は縦断面図、第３図および第４図はこの考案の第２の
実施例を示し、第３図は一部切欠いて示す正面図、第４
図は縦断面図である。 ２・・・バックカバー、３・・・バックチャンバー、４
・・・・・ニカム構造体、５・・・吸音材。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）後面側からの音圧を防ぐためにバックチャンバー
   ３を設けたスピーカにおいて、バックチャンバー３内に
   ・・ニカム構造体４を挿入したことを特徴とするスピー
   カ。
2. （２）吸音材５と組合わせて・・ニカム構造体４をバッ
   クチャンバー３内に挿入したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のスピーカ。