JPS581817Y2 - 文字パタ−ン信号発生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は撮像管を使った文字パターン信号発生装置に関
し高品質かつ高速に文字パターン信号を発生させるもの
である。

従来、１Ｃや磁気コアなどを使った漢字メモリがあるが
、高価、外形が犬、画質が悪い等の欠点があった。

安価、小型、高品質の文字パターン信号発生装置として
、撮像管に第１図のような文字パターンを照射し、電気
信号として取出す方式のものがある。

その例を第２図に示す。第２図において１は撮像管であ
り照射光２の文字パターンを電気信号に変換する。

なお、照射光２は第１図に示すような、たとえば５×５
のマトリックス状に並んだ文字群情報を含んであり撮像
管１の光電面へ結像する。

ここで、５×５文字群の中から１文字だけを選択し、文
字パターン信号に変換するには、偏向コイル３により撮
像管１の電子ビームで１文字に相当する微小面積を走査
する。

文字の選択はＸアドレス６、Ｙアドレス７をそれぞれＸ
偏向部４、Ｙ偏向部５に入力し偏向コイル３に走査電流
を流す。

渣た電極電源８は撮像管１の各電極電源であり、９はカ
ソード制御信号である。

このように光電変換された信号は前置増幅器１０で増幅
され文字パターン信号１１として出力される。

次に従来例の動作を説明する。

選択したい文字たとえば第１図の１依“の文字のＸアド
レス６、Ｙアドレス７をＸ偏向部４、Ｙ偏向部５へ入力
し、電子ビームを走査して選択した文字の部分のみを充
電する。

この第１段階が消去動作であり、消去動作前に光電変換
面の電荷がない場合、消去を行なうと光電変換面を充電
する充電電流は後述の読み出しに比べ１０倍以上になる
。

すなわち、第３図に示すような従来の前置増幅器では飽
和が起り、一般に前置増幅器はコンデンサ結合の回路で
あるため、後述の「読出」の文字パターン信号に影響を
与える。

第３図において■Ｔは電源電圧を示しＴは撮像管ターゲ
ットへ接続し、ＲＬは撮像管の負荷抵抗、Ｃはカップリ
ングコンデンサ、Ａは増幅器である。

第４図は文字パターン信号１１の波形であり、第４図イ
は前置増幅器１０が直流結合の増幅器の場合また第４図
口は前置増幅器１０が第３図のような従来の交流結合の
増幅器の場合でありＥは消去期間、Ｒは読出期間である
。

第４図に示すように直流結合の場合は消去期間Ｅに飽和
しても読出期間Ｒには影響しないが、交流結合の場合は
読出期間に影響し、品質の悪い文字パターン信号となる
。

なお、第４図中に記録動作が示されていないが、光電変
換面をライン走査により消去するため、１ライン分消去
し次のラインを消去し始めると、前のラインは必然的に
記録動作を行ない、消去のライン走査が次々と進むと順
次記録動作となり、１文字分のパターンを光電面に記録
する。

読出動作は消去動作と同様に指定の微小部分を電子ビー
ムにより読出し、文字パターン信号を得る。

従来例では消去時の充電電流が文字パターンに影響する
のを防ぐため直流結合の前置増幅器を使う方式、消去フ
レームを多くして充電電流を第１フレーム、第２フレー
ムおよび第３フレームというふうに順次減少させる方式
により構成しているが、前者は周波数特性の劣化、温度
補償が困難等、後者は１文字当りの繰返し読出速度の低
下などの欠点がある。

本考案は消去時の充電電流が文字パターン信号に影響す
るのを防ぐために撮像管の負荷抵抗を消去時に短絡させ
る構成としたものである。

以下本考案の実施例を示す第５図とともに詳細について
説明する。

第５図において１２は消去命令信号でありアナログスイ
ッチ１３を消去時のみオンにし、撮像管１の負荷抵抗Ｒ
ＬをショートしてインピーダンスをＯにすることにより
消去時に流れる光電変換面の充電電流すなわち第５図の
矢印１４のように流れる電流の負荷をＯにして第５図の
増幅器Ａの入力信号をＯｖにすることにより、第６図に
示すように消去時の充電電流に影響されない文字パター
ン信号が得られる。

第６図イは消去命令信号１２０波形であり、第６図口は
文字パターン信号１１０波形を示す。

捷たアナログスイッチ１３はトランジスタもしくはＦＥ
Ｔにより構成されている。

以上のように本考案は一般の撮像管を使った場合は、も
ちろん、消去時のビーム電流が読出時より数十倍以上大
きいＡＣＴ銃（アンチコメツトテールガン）付撮像管を
使った場合も消去時の充電電流が文字パターン信号に影
響するのを防ぎ高品質の文字パターン信号を高速で発生
する文字パターン発生装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は撮像管の光電面に結像した文字パターンを示す
図、第２図は文字パターン信号発生装置の構成図、第３
図は従来方式の前置増幅器周辺回路図、第４図は従来例
の文字パターン信号、第５図は本考案の一実施例におけ
る装置の前置増幅器周辺回路図、第６図は本考案の実施
例における文字パターン信号を示す図である。 １０・・・・・・前置増幅器、１１・・・・・・文字パ
ターン信号、１２・・・・・・スイッチング素子、１３
・・・・・・消去命令信号、１４・・・・・・矢印。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 負荷抵抗を有する撮像管と、撮像管出力を増幅する前置
   増幅器と、前記負荷抵抗と並列に接続されたスイッチン
   グ素子を具え、撮像管光電面の微小面積を走査し充電す
   る消去動作と文字パターンを光電面に記録する動作と、
   文字パターン信号を読出す動作の三過程により文字パタ
   ーン信号を発生する文字パターン信号発生装置において
   、消去動作の期間、前記撮像管の負荷抵抗を前記スイッ
   チング素子により短絡することを特徴とする文字パター
   ン発生装置。